1. 概要

ダッシュボードでは、YNOマネージャーで管理している機器の、現在の状況を確認できます。

ダッシュボードに表示される、一つ一つのウインドウのことを「ガジェット」と呼びます。

ガジェットについて_ガジェット一覧

2. ガジェットについて

2.1. ガジェットの種類

ダッシュボードには、以下のガジェットが準備されています。各ガジェットについては、 ガジェットの詳細 を参照してください。

  • 管理対象機器数

  • ステータス一覧

  • ルーターのアラーム一覧

  • APのアラーム一覧

  • ルーターの機器統計情報

2.2. ガジェットの操作

各ガジェットでは以下の操作ができます。

  • 追加

    ガジェットを追加します。

    「ガジェットの追加」を押すと、プルダウンメニューにガジェット一覧が表示されます。ガジェットの項目を押して、ガジェットを追加します。

    • 新しいガジェットは、最下部に追加されます。

    • 追加済みのガジェットは、プルダウンメニューの項目名がグレーアウトになります (「グラフを追加する…​」を除く)。

  • 削除

    ガジェットを削除します。

    削除したいガジェット右上にある ガジェットの操作_Xアイコン アイコンを押すと、以下のような「ガジェットの削除」画面が表示されます。
    ガジェットの操作_ガジェットの削除
    「確定」ボタンを押すと、ダッシュボードから対象のガジェットが削除されます。

  • 移動

    ガジェットを移動します。

    移動したいガジェットのタイトルバーをマウスオーバーすると、マウスカーソルが移動マークに切り替わります。この状態でドラッグして、ガジェットを任意の位置へ移動します。

2.3. ガジェットの設定保存

カスタマイズしたガジェットの表示や設定内容は、自動で保存されます。したがって、別の画面を表示後に、ダッシュボードを再表示すると、内容が復元されます。

2.4. 表示の更新

ダッシュボードの表示は、手動で更新します (「ルーターの機器統計情報」ガジェットを除く)。「すべての表示を更新」ボタンを押すと、すべてのガジェットの表示内容が更新されます。

3. ガジェットの詳細

3.1. 管理対象機器数

「管理対象機器数」ガジェットでは、現在の「管理対象機器数」と「ライセンス数」が表示されます。「管理対象機器数」は、ルーターと無線APの合計台数です。

  • YNOマネージャーでは、機器1台につき1ライセンスを消費します。

  • 現在の「管理対象機器数」と「ライセンス数」が一致している場合は、新しい機器を管理対象として追加できません。

3.2. ステータス一覧

「ステータス一覧」ガジェットでは、以下の項目について、すべての管理対象機器の情報を集計した値が表示されます。

  • 機器接続状態
    YNOマネージャーに対する、管理対象機器のオンライン台数とオフライン台数です。

  • 常時接続トンネル
    管理対象のルーターに設定している常時接続トンネルの、接続件数と切断件数です。

    「常時接続トンネル」とは、「ルーターが起動したときに、VPNクライアントとして自動で接続するトンネル」を指します。

    L2TP/IPsec トンネルは、常時接続トンネルではありません。ルーターは、VPNクライアントではなく、VPNサーバーとして動作するためです。

    以下のテーブルに、カウント対象となるトンネルのコマンド条件を示します。

    トンネルの種別 コマンド条件 : 以下の条件をすべて満たすこと

    L2TPv3

    • tunnel enable

    • 以下のいずれかのコマンドを設定している:

      • tunnel endpoint address

      • tunnel endpoint name

    • l2tp always-on on

    L2TPv3/IPsec

    • tunnel enable

    • 以下のいずれかのコマンドを設定している:

      • tunnel endpoint address

      • tunnel endpoint name

    • l2tp always-on on

    IPsec (IKEv1)

    • tunnel enable

    • ipsec auto refresh on

    • ipsec ike remote address が、any以外

    • 以下のいずれかの条件を満たす:

      • ipsec ike local name を設定していない

      • ipsec ike always-on gateway_id on

      • ipsec ike keepalive use gateway_id on

    IPsec (IKEv2)

    • tunnel enable

    • ipsec auto refresh on

    • 以下のいずれかの条件を満たす:

      • ipsec ike remote address が、any 以外

      • ipsec ike remote name の type が、tel, tel-key, key-id のどれでもない

    • 以下のいずれかのコマンドを設定している:

      • ipsec ike always-on gateway_id on

      • ipsec ike keepalive use gateway_id on

    PPTP

    • tunnel enable

    • 以下のいずれかのコマンドを設定している:

      • tunnel endpoint address

      • tunnel endpoint name

    • 対応するPPインターフェース(*) で、以下のすべてのコマンドを設定している:

      • pptp service type client

      • pp always-on on

    (*) pp bind コマンドにて、当該トンネルのインターフェースを指定しているPPインターフェース

    IPIP

    • tunnel enable

  • 常時接続回線・監視
    管理対象のルーターに設定している物理コネクションおよび論理コネクションの、接続件数と切断件数です。

    常時接続トンネルとして扱うコネクションは、カウント対象外です。

    • 物理コネクション (=常時接続回線)
      物理インターフェースに紐づいているコネクションです。以下のテーブルに、カウント対象となる物理コネクションの一覧を示します。

      物理インターフェース 使用するプロトコル、または論理インターフェース 識別コマンド カウント単位

      LAN
      ※LAN分割、VLANを含む

      プロトコル:IP

      lan keepalive use interface : off以外

      LANインターフェース1つで1カウント

      プロトコル: PPP、
      論理インターフェース: ppN

      pp always-on on

      PPインターフェース1つで1カウント

      Mobile
      (USB接続の3G/LTEドングル)

      論理インターフェース: wanN

      wan always-on on

      WANインターフェース1つで1カウント

      論理インターフェース: ppN

      pp always-on on

      PPインターフェース1つで1カウント

      BRI

      論理インターフェース: ppN

      pp always-on on

      PPインターフェース1つで1カウント

    • 論理コネクション
      物理インターフェースから独立しているコネクションです。以下のテーブルに、カウント対象となる論理コネクションの一覧を示します。

      機能名 識別コマンド カウント単位

      IP Keepalive

      ip keepalive

      識別番号1つで1カウント

      VRRP (*)

      ip interface vrrp shutdown trigger

      VRID 1つで1カウント

「ステータス一覧」ガジェットの右上にある ガジェットについて_鉛筆アイコン アイコンを押すと、ガジェットに表示する項目を選択できます。

ステータス一覧_表示内容の選択

「確定」ボタンを押すと、「ステータス一覧」ガジェットに表示する項目が変更されます。

3.3. アラーム一覧

ルーターおよび無線APで、状態の変化やイベントを検知すると、アラーム一覧に情報が表示されます。詳細は、 「ダッシュボードでアラームを確認・解除する」 を参照してください。

3.4. ルーターの機器統計情報

「ルーターの機器統計情報」ガジェットでは、YNOマネージャーに保存されている機器統計情報がグラフで表示されます。たとえば、ルーターのWAN回線が接続されているインターフェースのトラフィック量を表示することで、「ダッシュボード」画面から外部回線の状態を監視できます。

機器統計情報の詳細は、 機器統計情報ページ を参照してください。

3.4.1. グラフを表示する

「ルーターの機器統計情報」ガジェットは、以下の手順で追加します。

  1. 「ガシェットの追加」のプルダウンメニューから「グラフを追加する…」を押し、「グラフの追加」画面を表示します。
    グラフを表示する_グラフの追加

    「表示設定一覧」ボタンを押すと、すでに表示している「ルーターの機器統計情報」ガジェットの設定や、 「グラフ表示」画面で保存している表示設定 を読み出すことができます。

    グラフを表示する_表示設定一覧

    表示設定を読み出す場合は、読み出したい表示設定の右端にある グラフについて_虫眼鏡アイコン アイコンを押してください。

  2. 「データセットの選択」ボタンを押し、「データセットの選択」画面を開きます。

  3. 「対象データセット」にて、グラフに表示するデータセットのチェックボックスにチェックを入れ、「確定」ボタンを押します。
    グラフを表示する_データセットの選択

    選択できるデータセットの上限は、10件です。

  4. 「グラフの追加」画面で、グラフの表示内容を設定します。
    グラフを表示する_グラフの追加(データセット選択済み)

    項目 説明

    タイトル

    ガジェットのタイトルを設定します。

    空欄の場合、選択したデータセットの情報が設定されます。

    タイトルには次の制限があります。
    文字数:80文字以下

    データセット

    グラフに表示するデータセットを選択します。

    操作手順は、手順2、手順3を参照してください。

    データセットを選択したあと、データセットを以下の枠内にドラッグアンドドロップすると、グラフのY軸の位置とグラフの種類を変更できます。

    • Y軸:左 , グラフの種類:折れ線グラフ

    • Y軸:左 , グラフの種類:棒グラフ

    • Y軸:右 , グラフの種類:折れ線グラフ

    また、データセットのプルダウンメニューから統計の方法を変更できます。統計の方法は、「平均」「最大」から選択できます。

    表示例は、 「グラフの表示設定を変更する」 を参照してください。

    期間

    グラフに表示する期間を選択します。期間は、「過去1時間」「過去3時間」「過去6時間」「過去12時間」「過去1日」「過去3日」「過去1週間」「過去2週間」「過去1か月」「過去2か月」「過去3か月」「カスタム」から選択できます。

    • 「カスタム」を選択すると、カレンダーから開始日時と終了日時を設定できます。

    • カレンダーでは、最大90日間設定できます。

    集計の単位時間

    データセットの取得間隔を選択します。設定した期間に応じて、指定できる集計の単位時間に制限があります。

    期間 選択可能な集計の単位時間

    過去1時間

    「1分」「5分」「15分」「30分」

    過去3時間

    「1分」「5分」「15分」「30分」「1時間」

    過去6時間

    「5分」「15分」「30分」「1時間」「3時間」

    過去12時間

    「15分」「30分」「1時間」「3時間」「6時間」

    過去1日

    「30分」「1時間」「3時間」「6時間」「12時間」

    過去3日

    「1時間」「3時間」「6時間」「12時間」「1日」

    過去1週間

    「6時間」「12時間」「1日」

    過去2週間

    「6時間」「12時間」「1日」「1週間」

    過去1か月

    「12時間」「1日」「1週間」

    過去2か月、過去3か月

    「1日」「1週間」

    期間をカレンダーで設定する場合、上記以外の期間を設定すると、選択可能な集計の単位時間は期間が長い方になります。たとえば、カレンダーで期間を「2023/02/20 08:00:00」から「2023/02/20 12:00:00」(過去4時間分) に設定したとします。この場合、選択可能な集計の単位時間は、「5分」「15分」「30分」「1時間」「3時間」(過去6時間のもの) になります。

    期間を変更すると、集計の単位時間は、該当期間の最小値になります。

    積み上げ表示

    グラフを積み上げ表示するか、積み上げ表示にしないかを選択します。

    表示例は、 「グラフの表示設定を変更する」 を参照してください。

    表示サイズ

    ガジェットの表示サイズ (横幅) を選択します。表示サイズは、「小」「中」「大」「特大」から選択できます。

    • 小:「ダッシュボード」画面の横幅の1/4で表示されます。

    • 中:「ダッシュボード」画面の横幅の1/3で表示されます。

    • 大:「ダッシュボード」画面の横幅の1/2で表示されます。

    • 特大:「ダッシュボード」画面の横幅と同じサイズで表示されます。

    表示の自動更新

    グラフの表示内容を自動更新するかしないかを選択します。自動更新を有効にすると、5分ごとにグラフの表示内容が更新されます。

  5. 「確定」ボタンを押すと、画面の最下部に「ルーターの機器統計情報」ガジェットが追加されます。
    グラフを表示する_グラフの追加

  • 「ルーターの機器統計情報」ガジェットの右上にある ガジェットについて_鉛筆アイコン アイコンを押すと、グラフの表示設定を変更できます。

  • 「ルーターの機器統計情報」ガジェットのタイトルのリンクを押すと、 「グラフ表示」画面 が表示されます。「グラフ表示」画面では、そのガジェットの表示設定を使用して、グラフが表示されます。

「ルーターの機器統計情報」ガジェットの表示数の上限は、30個です。

3.4.2. グラフを操作する

グラフの任意の位置でマウスオーバーすると、その日時の機器統計情報の値がツールチップで表示されます。ツールチップの表示内容については、 「グラフを操作する」 を参照してください。

機器統計情報の「グラフ表示」画面ではツールチップから該当する時間帯のSYSLOGを表示できますが、「ダッシュボード」画面では表示できません。