1. 概要

LAN-無線連動機能は、本製品のLAN側で障害が発生したことを検出し、障害発生中は無線を停止する機能です。
無線を停止した後、LAN側の障害が復旧した場合には本製品の無線を再び有効にします。

2. 対応ファームウェアリビジョン

このページで説明する内容は、以下のファームウェアを対象としています。

モデル ファームウェア

WLX212

Rev.21.00.02以降

3. 詳細

3.1. 基本動作

本機能を有効にしたとき、指定されたIPアドレスに対しICMP Echo Requestによる疎通確認を行い、LAN側に障害が発生しているかどうかの判断を行います。
障害が発生したと判断したとき、無線に接続している端末をすべて切断して、無線を無効化します。
障害が発生している状態で、障害が復旧したと判断したとき、無線を元の状態に戻します。
これらの処理は、本機能を無効にするまで定期的に行い続けます。
また、本機能によって無線が無効化されている状態で本機能を無効にした場合は、LAN側の障害に関係なく無線を元の状態に戻します。

平常時

疎通を確認できれば、無線は有効な状態を維持する

平常時
平常時
異常時

疎通を確認できなければ、無線を無効化して無線端末が接続できないようにする

異常時
異常時

以下の条件を満たしていない場合、本機能を有効にしてもICMP Echo Requestによる疎通確認および無線の無効化は動作しません。

  • IPアドレスが設定されていること。

  • vlan-access, vlan-trunk, vlan-idコマンドが適切に設定され、通信可能な状態であること。

  • ICMP Echoの送信先に固定IPアドレスを指定した場合は、自身のIPアドレス、ネットワークアドレス、ブロードキャストアドレス以外であること。

  • ICMP Echoの送信先にgatewayを指定した場合は、デフォルトゲートウェイが設定されていること。

    • ip vlan-idコマンドの設定が固定IPアドレスの場合は、ip route default gatewayコマンドでデフォルトゲートウェイが設定されていること。

    • ip vlan-idコマンドの設定がdhcpの場合は、DHCPサーバーからIPアドレスとデフォルトゲートウェイを取得していること。

ネットワークに関わる設定を変更したときには本機能は一時的に停止し、設定完了後にLAN側の監視を再開します。
このとき、LAN-無線連動機能の状態はすべてリセットされます。
無線を使用し、かつ設定変更前に本機能によって無線が停止されていたとしても、設定変更後には無線が有効になり、LAN側の監視は最初からやり直しになります。
リセットがかかる機能については、 本機能をリセットする機能一覧 を参照してください。

本機能によって無線LANが無効化されている間は、WLANのLEDが500ms間隔で点滅します。(点灯500ms, 消灯500msを繰り返し)
無線LANを使用していない場合は点滅しません。

3.2. 障害ありと判断する条件

設定したIPアドレスに対してICMP Echo Requestを一定間隔で送信し、設定された回数分連続でReplyを得られなかった場合に、障害ありと判断します。

  • ICMP Echo Requestを送信する間隔

    • 設定値: 1~65535(秒)

    • 初期値: -

  • LAN側の障害と判断する、連続でReplyを受信できない回数

    • 設定値: 1~100(回)

    • 初期値: -

Replyを得られないと判断するタイムアウト時間は3秒です。
ただし、Requestの送信間隔が3秒未満の場合は、タイムアウト時間はRequestの送信間隔と同じになります。

3.3. 障害なしと判断する条件

ICMP Echo Requestに対するReplyが得られたときに、障害なしと判断します。
障害ありと判断する回数の設定には依存せず、1回受信すれば障害なしとなります。

3.4. 本機能をリセットする機能一覧

LAN、VLAN、無線、IPアドレスやデフォルトゲートウェイなどネットワークに関わる設定を変更したとき、
またはコンフィグ全体を書き換えるような機能を使用したときに、本機能は一時的に停止します。

  • 仮想コントローラーのWeb GUIより設定を送信(受信)したとき

  • 仮想コントローラーのWeb GUIの[保守] - [設定 (保存 / 復元)] - [設定のリストア]で設定をリストアしたとき

  • ヤマハルーターからコンフィグを受け取り、設定したとき

  • TFTPでコンフィグを受け取り、設定したとき

  • 以下のコマンドを実行したとき

    • airlink configure refresh

    • ip vlan-id

    • ip route default gateway

    • vlan-id

    • vlan-access

    • vlan-trunk

4. 設定・操作方法

4.1. [無線設定] - [共通] - [LAN-無線 連動機能]

IPアドレスの設定とともに、本機能を設定できます。

無線設定 - 共通 - LAN-無線 連動機能
無線設定 - 共通 - LAN-無線 連動機能
  • LAN-無線 連動機能
    本機能を有効にするかどうかを選択します。

  • ICMP Echoの送信先
    ICMP Echoを送る宛先を選択します。

    • [IPアドレス(IPv4)] を選ぶと、下段に入力するIPアドレスを宛先とします。

    • [デフォルトゲートウェイ] を選ぶと、[ネットワークの設定] のデフォルトゲートウェイを宛先とします。

  • ICMP Echoの送信間隔
    ICMP Echoを送信する間隔を秒単位で設定します。

  • 障害と判断する連続失敗回数
    LAN側に障害ありと判断するための、ICMP Echoの送信が連続で失敗する回数を設定します。

  • SYSLOG出力
    本機能でSYSLOGを出力するかどうかを選択します。

4.2. 設定送信

設定を適用するには仮想コントローラーのWeb GUI [設定送信] - [設定送信]より、設定を送信します。クラスター内のすべてのAPで"LAN-無線 連動機能"が有効になります。