1. イントロダクション

本章では、本製品をお使いいただくために必要な事項を説明します。また、本ガイドをお読みいただくために必要な事項を説明します。

1.1. 付属品

本製品には、以下の付属品が同梱されています。

  • はじめにお読みください(保証書含む):1枚

  • AC100V用電源コード:1本

  • 電源コード抜け防止金具(付属AC100V用電源コード専用):1個
    電源コードの取り付けに使用します。取り付け方は「 5.1. 電源コードを接続する 」をご覧ください。

  • ゴム足:4個
    水平置きの設置をする場合に使用します。取り付け方は「 4.1. 水平置きで設置する 」をご覧ください。

  • ダストカバー(工場出荷時、SFP+スロットに取り付け済み):2個
    工場出荷時に SFP+スロット に取り付け済みです。ほこりなどの侵入を防止するため、未使用スロットは、ダストカバーを取り付けたままご使用ください。

  • ラックマウント用金具:2個
    19インチラック(1Uサイズ)への設置をする場合に使用します。取り付け方は「 4.2. 19インチラックに設置する 」をご覧ください。

  • ラックマウント用金具取り付けネジ(皿ネジ、3×10、黒色):8本

600
Note

以下のケーブルは同梱されていません。各規格をご確認のうえ、別途ご用意ください。

  • 10.4. LANケーブル
    本製品のLANポートに接続するケーブルです。LANポートのリンク速度に適したLANケーブルをご使用ください。

  • 光ファイバーケーブル
    本製品に装着されたSFP+/SFPモジュールのSFPポートに接続するケーブルです。モジュール(別売品)の取扱説明書を参照し、適合する光ファイバーケーブルをご使用ください。

  • 10.5.1. コンソール用USBケーブル
    本製品のmini USB CONSOLEポートに接続するケーブルです。 本製品のコネクターの形状は、 mini USB Type-B(5ピン) です。パソコンと本製品の mini USB Type-B (5ピン) コネクタ ーと接続できるUSBケーブルをご使用してください。

  • 10.5.2. コンソール用RJ-45ケーブル
    本製品のRJ-45 CONSOLE ポートに接続するケーブル(RJ-45 コネクターのシリアルケーブ ル) です。 YRC-RJ45C(別売品)、または、 YRC-RJ45C と同じ規格の RJ-45/DB-9 コンソールケーブルを ご使用してください。 設定用パソコンにシリアルポートのない場合は、市販のUSBシリアル変換ケーブルなどをご用意ください。

1.2. 別売品

以下の別売品(オプション品)をご用意しています。

  • RJ-45/DB-9コンソールケーブル:YRC-RJ45C
    RJ-45 CONSOLE ポートに接続するケーブルです。本製品のRJ-45 CONSOLE ポートからログインする 場合に使用します。

  • SFP+モジュール:YSFP-10G-SR/YSFP-10G-LR
    10GBASE-SR/10GBASE-LRに 適合した光ファイバーケーブルの接続に使用します。 SFP+スロットへの取り付け方法は 「 5.5. SFP+/SFPモジュールを取り付ける 」 をご覧ください。
    SFP+モジュールの取扱説明書を参照し、適合する光ファイバーケーブルを使用してください。

  • SFPモジュール:YSFP-G-SXA/YSFP-G-LXA
    1000BASE-SX/1000BASE-LX に適合した光ファイバーケーブルの接続に使用します。 SFP+スロットへの取り付け方法は 「 5.5. SFP+/SFPモジュールを取り付ける 」 をご覧ください。
    SFPモジュールの取扱説明書を参照し、適合する光ファイバーケーブルを使用してください。

  • ダイレクトアタッチケーブル:YDAC-10G-3M、YDAC-10G-1M
    ヤマハ製品のSFP+スロット間を直接接続する場合に使用します。距離は限定されますが、安価に10ギガビット・イーサネット環境の構築が可能です。 SFP+スロット への取り付け方法は 「 5.7. ダイレクトアタッチケーブルを取り付ける 」 をご覧ください。

以下の別売品(ソフトウェア/サービス)をご用意しています。

  • ネットワーク統合管理サービス Yamaha Network Organizer(YNO)
    「Yamaha Network Organizer(YNO)」は、 多拠点のヤマハネットワーク機器をクラウド上で 監視・ 管理することのできる統合管理環境を提供するサービスです。

  • VPN拡張ライセンス YSL-VPN-EX3
    「VPN拡張ライセンス」は、ヤマハルーターに適用することでVPN対地数を拡張できます。本製品の拡張機能としてライセンス提供します。

  • VPNクライアントソフトウェア YMS-VPN8 ソフトウェアライセンス版
    Windows PCから L2TP/IPsecで安全な通信ができるようにするための VPNクライアントソフトウェアです。 ソフトウェアライセンス版は、Windows PCにライセンスを提供します。

  • VPNクライアントソフトウェア YMS-VPN8 同時接続ライセンス版
    Windows PCから L2TP/IPsecで安全な通信ができるようにするための VPNクライアントソフトウェアです。 同時接続ライセンス版は、本製品に同時接続できる台数分のライセンスを提供します。

Tip 別売品の最新情報や詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://network.yamaha.com/products/options/

1.3. マニュアルのご案内

本製品の機能を十分に活用していただくために、以下のマニュアルを用意しています。
目的に合わせて適切なマニュアルをお読みください。

  • はじめにお読みください(本製品に付属、保証書含む、ウェブサイト)
    本製品をお使いになるうえでの注意事項、保証書、保証規定が記載されています。ご使用前に必ずお読みください。

  • ユーザーガイド(本ガイド、ウェブサイト)
    本製品と本製品を接続するネットワークを管理する人を対象にして、製品概要と、ハードウェア仕様、各部の名称、サポート窓口、本製品や別売品の注意事項・設置方法・接続方法・設定方法などが記載されています。

  • 技術資料(ウェブサイト)
    本製品の基本機能の詳細仕様や操作方法が記載されています。

  • コマンドリファレンス(ウェブサイト)
    本製品のコマンドの使い方や、設定するための書式、説明、使用例が記載されています。

Tip 上記のマニュアルの最新版は、以下のウェブサイトに掲載しています。
https://network.yamaha.com/products/routers/rtx3510/techdocs#tab

必要に応じて、以下のウェブサイトもあわせてご覧ください。

  • ヤマハネットワーク機器ホームページの設定例
    ネットワークへ接続するための具体的な設定例を紹介しています。
    https://network.yamaha.com/setting/

  • ヤマハネットワーク機器技術情報ページ
    ネットワークへ接続するための具体的な設定例や、本製品の各種機能についての詳しい説明、障害発生時の切り分け方法などを記載しています。
    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/

Note これらのマニュアルを確認しても問題が解決しない場合は、「 10.1. サポート窓口のご案内 」を参照して、弊社のサポート窓口までご連絡ください。

1.4. 本ガイドの表記について

1.4.1. 略称について

本ガイドでは、それぞれの社名や製品名について、以下のように略称で記載します。

  • ヤマハルーター RTX3510:本製品

  • Microsoft ® Windows ® :Windows

  • 東日本電信電話株式会社:NTT東日本

  • 西日本電信電話株式会社:NTT西日本

1.4.2. 商標について

  • 本ガイドに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標あるいは商標です。

  • 本製品は、RSA Security Inc.のRSA ® BSAFE TM ソフトウェアを搭載しています。 RC4およびBSAFEは、RSA Security Inc.の米国およびその他の国における登録商標です。

  • フレッツ 光ネクスト、 データコネクトは、 東日本電信電話株式会社 および西 日本電信電話株式会社の登録商標です。


LOGO RSA 001 CM

1.4.3. 記号の意味

本ガイドでは、本製品を安全にお使いいただくため、以下のように表記します。

Warning 死亡する可能性または重傷を負う可能性が想定される内容です。
1.5. 安全上のご注意 」の「 1.5.1. 警告 」と同等の内容です。
Caution 傷害を負う可能性が想定される内容です。
1.5. 安全上のご注意 」の「 1.5.2. 注意 」と同等の内容です。
Important 製品の故障、損傷や誤動作、データの損失を防ぐため、お守りいただく内容です。
1.6. 使用上のご注意 」と同等の内容です。
Note 製品を正しく操作、運用するために、知っておいていただきたい内容です。
Tip 操作や運用の参考情報です。

1.4.4. 本文中での記述形式について

内容の理解を助けるために、本文では以下のルールで表記します。

記載内容 ルール 記述例

本文中の注意事項

アンダーラインで強調

通信を遮断する

コマンド

小文字の太字

show config コマンド

キーボードのキー

大括弧[ ]で囲む

[Enter]キー

複数のキーを同時に押す場合

同時に押すキーを列挙して、「+」でつなげる

[Ctrl]+[X]

1.4.5. 本ガイドの内容について

  • 本ガイドの記載内容の一部または全部を無断で転載することを禁じます。

  • 本ガイドの内容および本体の仕様は、改良のため予告なく変更されることがあります。

  • 本ガイドでは、インターネットやネットワークに関する詳細情報について解説しておりません。詳しくは、市販の解説書などを参考にしてください。

  • 本ガイドでは、グローバルIPアドレスを例示するとき、文書作成用途としてRFC6890で予約されているIPアドレスの中から、以下に示すIPアドレスを使用する場合があります。

    記載用途 IP アドレスの範囲

    グローバルIPアドレスの例示

    203.0.113.0/24

    このIPアドレスは、通信には使用できません。実際に設定するときは、ご利用環境に合わせたものをお使いください。

1.5. 安全上のご注意

本製品を安全にお使いいただくために、以下の注意事項をよくお読みになり、必ず守ってお使いください。 本項に示した注意事項は、本製品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々への危害や財産への損害を未然に防止するためのものです。

「警告」と「注意」について

本項では、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害の大きさと切迫の程度
を明示するために、「 1.5.1. 警告 」と「 1.5.2. 注意 」に区分して掲載しています。

警告(warning)

注意(caution)

記号表示について

本項に表示されている記号には、次のような意味があります。

icon info

icon prohibit

禁止

icon no disassm

分解禁止

icon no touch

接触禁止

icon no wet hands

ぬれ手禁止

icon must execute

必ず実行

icon must execute ground

必ず実行(保護接地されている適切なコンセントに接続する)

icon pull power plug

必ず実行(電源プラグを手で持ってコンセントから取り外す)

icon push power plug

必ず実行(電源プラグを手で持ってコンセントにしっかり押し込む)

1.5.1. 警告

警告(warning)
異常に気付いたら

icon pull power plug

次のような異常が発生した場合、すぐに電源を遮断する。

  • 電源コード/プラグが傷んだ場合

  • 機器から異臭、異音や煙が出た場合

  • 機器の内部に異物や水が入った場合

  • 機器に亀裂、破損がある場合

  • ファンが停止した場合

電源を遮断するための操作は次のとおりです。

  • POWERスイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く

そのまま使用を続けると、火災・感電・故障の原因になります。至急、点検や修理をご依頼ください。

電源

icon prohibit

電源コードが破損するようなことをしない。

  • ストーブなどの熱器具に近づけない

  • 無理に曲げたり、加工しない

  • 傷つけない

  • 重いものを乗せない

  • ステープルで留めない

芯線がむき出しのまま使用すると、火災・感電・故障の原因になります。

icon prohibit

落雷のおそれがあるときは、本製品や電源プラグやコードに触らない。
感電の原因になります。

icon must execute

電源は本製品に表示している電源電圧で使用する。
誤って接続すると、火災・感電・故障の原因になります。

icon must execute

日本国内AC100V(50/60Hz)の電源電圧で使用する場合は、必ず付属の電源コードを使用する。
火災・感電・故障の原因になります。付属の電源コードは日本国内専用(125Vまで)です。
AC200Vの電源電圧で使用する場合は、お客様でAC200Vに対応した電源コードをご用意ください。

icon prohibit

次の付属品を他の機器に使用しない。

  • 電源コード

火災・やけど・故障の原因になります。

icon pull power plug

電源プラグを定期的に確認し、ほこりが付着している場合はきれいに拭き取る。
火災・感電の原因になります。

icon push power plug

電源プラグは根元まで確実に差し込む。
感電やショートによる火災・故障の原因になります。

icon pull power plug

電源プラグは、見える位置で、手が届く範囲のコンセントに接続する。
万一の場合、電源プラグを容易に引き抜くためです。電源プラグをコンセントから抜かないかぎり電源から完全に遮断されません。

icon pull power plug

長期間使用しないときは、必ずコンセントから電源プラグを抜く。
火災・故障の原因になります。POWERスイッチを切った状態でも微電流が流れています。

接続

icon must execute ground

電源プラグは保護接地されている適切なコンセントに接続する。
確実に接地接続しないと、感電・火災・故障の原因になります。

分解禁止

icon no disassm

本製品を分解したり改造したりしない。
火災・感電・けが・故障の原因になります。

水に注意

icon prohibit

水などの液体がかかるような場所で使用しない。

  • 浴室や雨天時の屋外など水がかかるところ、湿気の多いところ

  • 花瓶や薬品など、液体の入ったものが周辺にあるところ

内部に水などの液体が入ると、火災・感電・故障の原因になります。

icon no wet hands

ぬれた手で電源プラグを抜き差ししない。また、ぬれた手で本製品を扱わない。
感電・故障の原因になります。

火に注意

icon prohibit

本製品の近くで、火気を使用しない。
火災の原因になります。

取り扱い

icon prohibit

本製品を落としたり、強い衝撃を与えたりしない。
火災・感電・故障の原因になります。

バックアップバッテリー

icon prohibit

バックアップバッテリーを自分で交換しない。
誤って交換すると、爆発・故障の原因になります。
バッテリー交換が必要なときは、サポート窓口にご依頼ください。

1.5.2. 注意

注意(caution)
電源

icon prohibit

電源プラグを差し込んだとき、ゆるみがあるコンセントを使用しない。
火災・感電・やけどの原因になります。

icon pull power plug

電源プラグを抜くときは、電源コードを持たずに、必ず電源プラグを持って引き抜く。
電源コードが破損して、火災・感電の原因になります。

設置

icon prohibit

不安定な場所や振動する場所に置かない。
落下や転倒により、けが・故障・破損の原因になります。

icon prohibit

本製品を設置する際は、放熱を妨げない。

  • 布やテーブルクロスをかけない

  • じゅうたんやカーペットなどの上には設置しない

  • 通風孔(外気の取入れや放熱、排気のための孔やファンの排出孔)をふさがない

  • 風通しの悪い狭いところへは押し込まない

機器内部に熱がこもり、火災・故障・誤動作の原因になります。

icon must execute

次のマニュアルで指示された方法で設置する。

放熱が不十分だと機器内部に熱がこもり、火災・故障・誤動作の原因になります。
また落下、転倒により、けが・故障・破損の原因になります。

icon must execute

付属のゴム足またはラックマウント用金具を使用して水平に設置する。
上下逆さまや付属ラックマウント用金具を使用せずにラックに設置した場合、落下によるけがや機器破損の原因になります。

icon prohibit

塩害や腐食性ガスが発生する場所、油煙や湯気の多い場所に設置しない。
火災や感電、故障の原因になります。

icon pull power plug

本製品を移動する前に、必ずすべての接続ケーブルを外す。
ケーブルに足や手を引っかけると、落下や転倒により、けが・故障・破損の原因になります。

icon must execute

ラックに取り付けるときは、必ず付属品を使用して、専門知識を持った人が取り付ける。

  • 付属のラックマント用金具とネジを使用する

  • 必要に応じて、お買い上げの販売店や専門の施工会社に依頼する

不適切な取り付けは、けが・故障・破損の原因になります。

icon must execute

据え置き設置する場合は、必ずゴム足を取り付ける。
落下や転倒により、けが・故障・破損の原因になります。

接続

icon must execute

外部機器を接続する場合は、各機器の取扱説明書をよく読み、説明に従って接続する。
説明に従って正しく取り扱わない場合、けがや故障の原因になります。

icon must execute

各ポートの規格に適合したケーブルを接続する。
本来とは異なるケーブルを接続すると、火災や故障の原因になります。

お手入れ

icon pull power plug

お手入れをする前に、必ずコンセントから電源プラグを抜く。
感電の原因になります。

取り扱い

icon prohibit

本製品に長時間触れない。
長時間皮膚の同じ箇所で触れていると、比較的低い温度でも低温やけどをするおそれがあります。

icon prohibit

本製品のすき間に手や指を入れない。
けがの原因になります。

icon prohibit

本製品のすき間に金属や紙片などの異物を入れない。
火災・感電・故障の原因になります。

icon prohibit

小さな部品は、乳幼児の手の届くところに置かない。
お子様が誤って飲み込むおそれがあります。

icon prohibit

次のような、無理な力がかかることをしない。

  • 本製品の上に重いものを乗せる

  • 本製品を重ねて置く

  • ボタンや入出力端子などに無理な力を加える

けが・感電・故障・破損の原因になります。

icon prohibit

接続されたケーブルを引っ張らない。
落下や転倒により、けが・故障・破損の原因になります。

1.6. 使用上のご注意

ご注意

本製品の故障、損傷や誤動作、データの消失を防ぐため、お守りいただく内容です。

設置
  • 本製品を他の機器と重ねて置かないでください。熱がこもり、故障の原因になります。

  • 周囲の環境によっては電話、ラジオ、テレビなどに音声や画面の乱れが入る場合があります。その場合は、本製品の設置場所、向きや周囲の環境を変えてください。

  • 直射⽇光の当たる場所、極端に温度が⾼い場所や低い場所、ほこりが多い場所に設置しないでください。
    故障・変形・動作不良の原因になります。

  • 周囲温度が極端に変化するなど、結露が発生しそうな場所には設置しないでください。
    結露した状態で使用すると故障の原因になります。
    結露しているおそれがある場合は、電源を入れずに数時間放置し、結露がなくなってから使用してください。

  • 本製品を強い電磁波がある場所に設置しないでください。
    動作不良の原因になります。

  • 通信ケーブルを電源コードなどに近づけて配線しないでください。
    大きな電圧が誘起され、動作不良の原因になります。

接続
  • 本製品を接続している電源ラインにノイズを発生する機器を接続しないでください。
    故障・動作不良の原因になります。

  • 1000BASE-T/2.5GBASE-T/5GBASE-Tでご使用になる場合は、 エンハンスドカテゴリー5 (CAT5e) 以上のLANケーブルを使用ください。 10GBASE-Tでご使用になる場合は、 カテゴリー6(CAT6) 以上のLANケーブルをご使用ください。ただし、2.5GBASE-T/5GBASE-T/10GBASE-Tで ご使用になる場合は、隣接したケーブルや外部からのノイズの影響により最大伝送距離が規格値より短くなる場合があります。 詳細については「ユーザーガイド」(ウェブサイト)の 「 10.4. LANケーブル 」 をご確認ください。

  • ダイレクトアタッチケーブルやSTPケーブルを使用して接続する場合は、機器同士のアースが同電位となるように接続してください。

取り扱い
  • 本製品の上にビニール製品やプラスチック製品、ゴム製品などを置かないでください。
    接触したところの変色・変質の原因になります。

  • 本製品に触れるときは、身体や衣服から静電気を除去してください。
    静電気によって故障するおそれがあります。

  • 端子の内部に指や⾦属で触れないでください。
    故障・接触不良の原因になります。

  • 「ユーザーガイド」(ウェブサイト)を必ず読んでから、SFP+スロットには必ず指定の(クラス1レーザーの)SFP+/SFPモジュール(別売)やダイレクトアタッチケーブル(別売)を装着してください。
    指定以外のSFP+/SFPモジュールやダイレクトアタッチケーブルを装着した場合は動作の保証はできません。

  • 使用しないSFP+スロットにはダストカバーを取り付けておいてください。異物が入り、故障の原因になります。外したダストカバーは、なくさないように保管してください。

  • ダイレクトアタッチケーブル(別売)は取り外しにくい場合がありますので、「ユーザーガイド」(ウェブサイト)の「 5.8. ダイレクトアタッチケーブルを取り外す 」 を参照して正しく取り外してください。 無理に引き抜くと、本製品やダイレクトアタッチケーブルを破損させる原因になります。

  • 本製品のUSBポートにUSBデータ通信端末を接続することで、携帯電話網を利用したワイヤレスWAN接続ができます。データ通信端末のご契約が定額制であっても、設定を誤って使用すると従量制の通信料金がかかる場合があります。

  • USBデバイス(USBメモリーなど)をUSBポートに接続するときは、USB延長ケーブルを使わないでください。

  • 本製品のmicroSDスロットおよびUSBポートは、すべての外部メモリーの動作を保証するものではありません。

  • microSDHCカードおよびUSBメモリーの動作確認は、external-memory performance-test goコマンドで行うことができます。また、microSDHCカードおよびUSBメモリーについて詳しくは、以下のURLを参照してください。
    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/external-memory/

  • microSDHCカードおよびUSBメモリー上のデータは定期的にバックアップすることをお勧めします。本製品のご利用にあたりデータが消失、データが破損したことによる被害については、弊社ではいかなる責任も負いかねます。あらかじめご了承ください。

お手入れ
  • お手入れのときは、乾いた柔らかい布を使用してください。ベンジン、シンナー、洗剤、化学ぞうきんなどで本製品の表面を拭かないでください。変色・変質の原因になります。

譲渡/廃棄について
  • 本製品を譲渡する際は、本書も合わせて譲渡してください。

  • 本製品では、時計機能の電源バックアップのためにリチウム電池を使用しています。廃棄する際はお住まいの自治体の指示に従ってください。

  • 本製品を譲渡/廃棄する場合は、「 9.12. 譲渡/廃棄について 」を参照し、操作してください。

1.7. 重要なお知らせ

1.7.1. 電波障害自主規制について

この装置は、クラスA機器です。この装置を住宅環境で使用すると電波妨害を引き起こすことがあります。この場合には使用者が適切な対策を講ずるよう要求されることがあります。

VCCI-A

1.7.2. 高調波規制について

高調波電流規格 JIS C 61000-3-2 適合品

1.7.3. 本製品で使用しているオープンソフトウェア

本製品のファームウェアにはオープンソースソフトウェアが含まれています。各オープンソースソフトウェアの著作権情報と使用条件は以下のコマンドで確認できます。

> show copyright detail
Note ライセンス条文については、 「 ヤマハネットワーク機器サポート(ウェブサイト) 」 でも公開されています。

1.7.4. 本製品の保証範囲について

本製品を使用した結果により発生した情報の消失などの損失については、弊社ではいかなる責任も負いかねます。保証は本製品の物損の範囲に限ります。あらかじめご了承ください。

Note 保証や修理、保証書、保証規定など、詳しくは、 「 10.1. サポート窓口のご案内 」 を参照してください。

1.7.5. セキュリティー対策と本製品のファイアウォール機能について

インターネットを利用すると、ホームページで世界中の情報を集めたり、メールでメッセージを交換したりできて、とても便利です。一方で、お使いのパソコンが世界中から不正アクセスを受ける危険にさらされることになります。特にインターネットに常時接続したり、サーバーを公開したりする場合には、不正アクセスの危険性を理解して、セキュリティー対策を行う必要があります。本製品はセキュリティー対策のためにファイアウォール機能を搭載していますが、不正アクセスの手段や抜け道(セキュリティーホール)は、日夜新たに発見されており、不正アクセスやセキュリティーホールを防ぐ完璧な手段はありません。 インターネット接続には危険が伴うことをご理解いただくとともに、常に新しい情報を入手し、自己責任でセキュリティー対策を行ってください。

1.7.6. 通信料金について

本製品を従量課金型回線サービス(携帯電話網、データコネクトなど)でお使いになる場合には、自動発信の機能をよくご理解のうえご使用ください。
本製品をパソコンやLANに接続した場合、本製品はパソコンのソフトウェア(メールソフトウェアやWebブラウザーなど)が送信するデータや、LAN上を流れるデータの宛先を監視します。
LAN以外の宛先があると、あらかじめ設定された内容に従って自動的に回線への発信を行います。
そのため、 設定間違いや回線切断忘れがあると、ソフトウェアや機器が定期的にパケットを送信して、予想外の通信料金やプロバイダー接続料金がかかる場合があります。
定期的に通信記録を調べて、意図しない発信がないかご確認ください。
また、本製品の設定やリビジョンアップなどの最新情報を得るために、定期的にヤマハネットワーク機器ホームページ( https://network.yamaha.com/ )をご参照ください。

以下の場合に、予想外の通信料金がかかっている場合があります。

  • 本製品を使い始めたとき

  • 本製品のプロバイダー接続設定を変更したとき

  • パソコンに新しいソフトウェアをインストールしたとき

  • ネットワークに新しいパソコンやネットワーク機器、周辺機器などを接続したとき

  • 本製品のファームウェアをリビジョンアップしたとき

  • その他、いつもと違う操作をしたときや、通信の反応に違いを感じたときなど

Important
  • プロバイダー契約を解除または変更した場合は、必ず本製品の接続設定を削除または再設定してください。
    接続設定を削除しないままお使いになると、回線業者やプロバイダーから意図しない料金を請求される場合があります。

  • プロバイダー側の状態(アクセスポイントの変更、メンテナンス、障害など)によって、予想外の通信料金がかかる場合があります。
    プロバイダーからの告知情報には常にご注意ください。

1.7.7. 料金情報や累積接続時間管理について

本製品を従量課金型回線サービス(携帯電話網、データコネクト)に接続して使用する場合、料金情報に基づく累積料金額による発信制限や、累積接続時間による発信制限をかけることができます。

  • これらの機能は、従量課金型回線サービス(携帯電話網、データコネクト)を通して通知される料金情報や本製品が計算する累積接続時間に基づいて行われるため、サービス割引などによる異なる料金算出方法や、プロバイダー独自の通信時間算出方法には対応できません。

  • 実際の運用においては、発信制限動作が意図したとおりにならない場合があります。正確を期す場合は、一定期間試験運用をするなどして、ずれがないかどうかを確認してください。