TFTPによるリビジョンアップ

ヤマハルーターのファームウェアの更新方法


TFTPを利用してヤマハルーターのファームウェアを更新する具体的な手順を解説します。

Web GUIを使用したリビジョンアップについては、機種ごとのWeb GUI操作マニュアル(http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual.html)をお読みください。

ファームウェアとは

ここではヤマハルーターを動作させている内部プログラムのことを示します。

リビジョンアップとは

ファームウェアを最新のものに書き換えることです。最新のものにすることで不具合が解消されたり、新しい機能を使うことができるようになります。常に最新状態にしておくことをおすすめします。

TFTPとは

ルーターにファームウェアを送るための通信方式(プロトコル)です。ファームウェアのファイルを用意し、パソコンからの操作でルーターに転送します。WindowsやMac OSで利用できます。

接続図

    目次

  1. ファームウェアの入手
  2. 「TFTP Client」と「Telnet Client」の有効化
  3. ルーターの設定変更
  4. ファームウェアの送信
  5. 更新の確認
【重要】リビジョンアップの途中で電源を落としてしまうと故障してしまいます。 再起動するまでの間は、絶対に電源を切らないでください。

TFTPの使用方法

  1. ファームウェアの入手

    最新のファームウェアは以下のヤマハネットワーク機器技術情報ページからダウンロードできます。
    ご利用の機種のファームウェアをダウンロードしてください。

    ファームウェア配信ページ
    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/firmware/index.php


  2. 「TFTP Client」と「Telnet Client」の有効化

    Windows Vista以降ではTFTPとTelnet、Mac OS High Sierra以降ではTelnetが初期状態で使用できないようになっています。各クライアントを有効化する方法を以下で解説します。

    < windows10の場合>

    1. 「スタート」メニュー - 「Windowsシステムツール」- コントロールパネルの順にクリックする。
      「コントロールパネル」が開きます。
      「TFTP Client」の有効化

    2. 「プログラム」をクリックする。
      「TFTP Client」の有効化

    3. 「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックする。
      「TFTP Client」の有効化

    4. 「TFTP Client」と「Telnet Client」左のチェックボックス(初期状態ではオフ)をクリックし、オンにする。
      「TFTP Client」の有効化
    <macOS 10.13.xの場合>

    1. Finderから「アプリケーション」-「ユーティリティ」- 「ターミナル」の順にクリックする。
      ターミナルが開きます。
      「TFTP Client」の有効化_mac

    2. パッケージ管理ソフトウェア「Homebrew」をインストールする。
      「Homebrew」のホームページに記載されているインストールコマンドをターミナルで実行することでインストールすることができます。
      ※ 動作を保証するものではありません。
    3. 「brew install telnet」と入力し、Enterキーを押す。
      Telnetクライアントがインストールされます。

    ヤマハ RTシリーズ専用のRT-Tftp Client(http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/utility/rt-tftp.html)をご使用いただくことも可能です。
    対応のOSをよくご確認のうえご利用ください。


  3. ルーターの設定変更

    1. ルーターにTelnetで接続する。
      <Windows>
      1. 「スタート」メニューから「Windowsシステムツール」-「 ファイル名を指定して実行」の順にクリックします。
        コマンドプロンプト

      2. 検索バーに「telnet 192.168.100.1」と入力し、「OK」ボタンを押すとTelnetクライアントが開き「telnet 192.168.100.1」に接続します。
        「telnet Client」
      ※192.168.100.1はルーターのIPアドレス例です。
      <Mac OS>
      Finderから「アプリケーション」-「ユーティリティ」-「ターミナル」の順にクリックし、ターミナルを開きます。
      「telnet 192.168.100.1」と入力し、Enterキーを押します。
      「telnet Client」
      ※192.168.100.1はルーターのIPアドレス例です。
    2. パスワードを入力し、Enterキーを押す。
      画像赤線部が現在のファームウェアのリビジョンを表しています。
      ルーターの設定変更

    3. 「administrator」と入力し、「password:」の後に管理パスワードを入力してEnterキーを押す。

    4. 「tftp host 192.168.100.2」と入力し、Enterキーを押す。
      ルーター(TFTPサーバー)に、ファームウェアを転送するパソコン(TFTPクライアント)のIPアドレス を設定します。
      ルーターの設定変更
      ※192.168.100.2はパソコンのIPアドレス例です。
      ※パソコンのIPアドレスは、
       Windows ⇒ コマンドプロンプトから"ipconfig"コマンド
       Mac OS ⇒ ターミナルから"ifconfig"コマンドを実行することで確認できます。
    5. 「save」と入力し、Enterキーを押す。
      設定が保存されます。

  4. その他の設定についてはコマンドリファレンス(http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual/rt-common/index.html)をお読みください。


  5. ファームウェアの送信

    < Windows>

    1. 「スタート」メニューから「Windowsシステムツール」-「 ファイル名を指定して実行」の順にクリックする。
      コマンドプロンプト

    2. 検索バーに「cmd」と入力し、「OK」ボタンを押す。
      コマンドプロンプトが開きます。
      「telnet Client」

    3. ファームウェアを保存したフォルダに移動する。
      cdコマンドの後に移動先のフォルダ名を指定します。
      ディレクトリの移動
    4. ※「firmware」はファームウェアをダウンロードしたフォルダの例です。実際にファームウェアをダウンロードしたフォルダ名を入力してください。
    5. 「tftp -i 192.168.100.1 put rtx830.bin exec」と入力し、Enterキーを押す。
      ファーム書き換え
      ファームウェアの更新が開始されます。
      不揮発性メモリへのファームウェアの書き込みが完了すると、ヤマハルーターが自動的に再起動します。
      ※192.168.100.1はルーターのIPアドレス例です。
      ※rtx830.binはファイル名の例です。ダウンロードしたファイル名を入力してください。

    <Mac OS>

    1. Finderから「アプリケーション」-「ユーティリティ」- 「ターミナル」の順にクリックする。
      ターミナルが開きます。

    2. ファームウェアを保存したフォルダに移動する。
      ディレクトリの移動

    3. 「tftp 192.168.100.1」と入力し、Enterキーを押す。
      指定したIPアドレスからのアクセスが許可されます。
      ※192.168.100.1はルーターのIPアドレス例です。
    4. 転送モードをバイナリ「binary」に指定し、「put rtx830.bin exec」と入力してEnterキーを押す。
      ファーム書き換え
      ファームウェアの更新が開始されます。
      不揮発性メモリへのファームウェアの書き込みが完了すると、ヤマハルーターが自動的に再起動します。
      ※rtx830.binはファイル名の例です。ダウンロードしたファイル名を入力してください。
    不揮発性メモリに書き込む時間が長いため、TFTPクライアントがタイムアウトする場合がありますが正常にリビジョンアップできます。

    ルーターが自動的に再起動するまで絶対にルーターの電源を切らないでください。

    電源の状態ついては機種ごとのマニュアル(http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual.html)をお読みください。

  6. 更新の確認

    1. ルーターにTelnetで接続する。
      <Windows>
      「スタート」メニューから「Windowsシステムツール」-「 ファイル名を指定して実行」の順にクリックします。
      検索バーに「Telnet 192.168.100.1」と入力し、Enterキーを押します。
      <Mac OS>
      Finderから「アプリケーション」-「ユーティリティ」-「ターミナル」の順にクリックし、ターミナルを開きます。
      「Telnet 192.168.100.1」と入力し、Enterキーを押します。
      ※192.168.100.1はルーターのIPアドレス例です。
    2. パスワードを入力し、Enterキーを押す。

    3. 画像赤線部のリビジョン表示が正常に更新されたかを確認する。
      転送結果

    4. <3.ルーターの設定変更> の手順でおこなったファームウェアの受信を許可する設定を、"拒否"する設定する。
      1. 「administrator」と入力し、「password:」の後に"管理パスワード"を入力してEnterキーを押します。
      2. 「no tftp host」と入力し、Enterキーを押します。
        指定したIPアドレスからのTFTPサーバーへのアクセスが拒否されます。
      3. 「save」と入力し、Enterキーを押します。
        設定が保存されます。

    以上でファームウェアのリビジョンアップは完了になります。


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