クラウド管理の始め方

本章では、クラウド管理を開始する設定手順を説明します。
設定の目的や、設置先のネットワーク環境によって設定手順が異なります。本章では、以下の設定手順を紹介します。

1. クラウド管理の概要

クラウド型ネットワーク統合管理サービス「Yamaha Network Organizer」(YNO)を利用して、複数の拠点やL2セグメントをクラウドで集中管理できます。本製品は、YNOエージェント機能により、YNOマネージャーと接続・通信します。

5 cluster3
YNOエージェント機能を利用したクラウド管理
クラウド管理の特徴
クラスターCONFIGとグループCONFIG
  • クラスターCONFIGは、クラスターに共通する設定です。クラスター内の無線APに同期されます。

  • グループCONFIGは、グループに共通する設定です。グループ内の無線APに同期されます。

7 cloud mgmt config
クラウド管理におけるグループCONFIGとクラスターCONFIGの適用範囲
クラウド管理の注意事項
  • YNOを利用するには、「ライセンスキー」と「規約の同意」が必要です。

  • 生産完了品の「無線LANコントローラー機能」とは、互換性がありません。

Web GUIへのアクセス方法
  • Web GUIへのアクセスは、以下の方法を使い分けます。

    • ウェブブラウザーで本製品のIPアドレスを指定してアクセスする

    • YNOマネージャーのGFW(GUI Forwarder)からアクセスする

  • LANマップのHTTPプロキシー機能経由でも、Web GUIにアクセスできます。

  • グループCONFIGクラスターCONFIGは、YNOマネージャーのGFW(GUI Forwarder)からアクセスできます。

クラウド管理:Web GUIへのアクセス方法と設定・操作
対象Web GUI アクセス方法 主な設定や操作

無線AP

  • 直接

  • LANマップ経由

<無線AP(1台だけ)の操作>
[ここです]、無線LAN機能の動作状態・通信状態、
ログ出力、レポート出力、ネットワークコマンド
ファームウェア更新、再起動、初期化

  • YNOのGFW経由

<無線AP(1台だけ)の操作>
[ここです]、無線LAN機能の動作状態・通信状態、
ログ出力、レポート出力、ネットワークコマンド
再起動、初期化

仮想コントローラー

  • 直接

  • LANマップ経由

<クラスターに共通する設定や操作の一部>
管理モード、クラスター設定、クラスターAP管理、
機器交換、ファームウェア更新
設定送信

  • YNOのGFW経由
    クラスターCONFIG

<クラスターに共通する設定、個別の設定>
クラスター設定、クラスターAP管理、
個別の無線設定、ログ出力、DHCPサーバー、
キャプティブポータル、機器交換、RO機能、
設定の保存や復元、災害時モード、
設定送信

  • YNOのGFW経由
    グループCONFIG

<グループに共通する設定>
管理パスワード共通の無線設定、管理機能、
RADIUSサーバー、SNMP、メール通知、
キャプティブポータル、設定の保存や復元、
設定送信

2. 1台目の初期設定

本製品をクラウド管理で利用開始するための、初期設定の手順を説明します。

1台目の初期設定手順
概要(*: クラウド管理特有の操作) Web GUIによる設定手順 CONSOLE

説明に用いる設定環境を確認する。「接続する」を参考に本製品をネットワークへ接続する。

想定ネットワーク環境

環境

設定環境に合わせて設定用パソコンのネットワーク設定をする。

パソコンのネットワーク設定

準備

仮想コントローラーのWeb GUIにログインし、クラウド管理を選択する。

IPアドレス調査

無線APにログイン

ログイン

仮想コントローラーにログイン

管理形態の選択

の管理パスワードを初期設定する。

の管理パスワードの初期設定

ログイン

設置先ネットワーク環境に合わせてIPアドレスを設定する。

無線APや仮想コントローラーのIPアドレス変更

アドレス変更

インターネット上のサービスと通信するために必要なネットワーク設定をする。

共通ネットワーク設定

ネットワークコマンドでネットワーク設定の動作を確認する。

ネットワークの疎通確認

*YNOにシリアル番号とDevice ID を登録する。

YNOに登録する

*グループCONFIGの管理パスワード を初期設定する。

グループCONFIGの管理パスワードの初期設定

*無線APからYNOへの接続状態 を確認する。

YNOへの接続を確認する

*グループCONFIGの無線設定 をする。

無線設定

無線設定の動作を確認する。

無線設定の動作確認

設定や動作確認が完了したら、設置する。

設置する

Web GUIによる初期設定手順でIPアドレスなどの設定が複雑になってしまう場合には、CONSOLEポートを利用したコマンド設定で代替することで簡潔に設定できます。

初期設定後は、YNOマネージャーにログインして設定変更や管理をします。

本製品がYNOに接続したとき(共通ネットワーク設定を設定送信した後など)、管理パスワードや無線設定などはグループCONFIG、またはクラスターCONFIGで上書きされます。

  • 管理パスワードについて

    • YNO接続後、グループCONFIGに登録された管理パスワードに上書きされます。

    • 初めて作られたグループの管理パスワードは、空になっています。YNO接続後、仮のパスワードは消去(空で上書き)され、再度管理パスワードの初期設定 が求められます。

  • 無線設定について

    • YNO接続後、グループCONFIGに登録された無線設定に上書きされます。

    • 初めて作られたグループの無線設定は、空になっています。YNO接続後、無線設定は空で上書きされます。

2.1. 想定ネットワーク環境

設定に使用するウェブブラウザーは、「 使用可能なウェブブラウザー情報 」をご確認ください。
本ガイドでは、Windows 11のMicrosoft Edgeを例に説明します。

説明するIPアドレス環境は、以下のDHCP環境を例に説明します。

6 explain network dhcp
IPアドレスの割り当てと説明での役割
IPアドレス 説明での役割

192.168.1.1/24

L3スイッチなどで動作しているDHCPサーバーやLANマップ

DHCP自動取得 (192.168.1.2/24)

設定用パソコンのIPアドレス

DHCP自動取得 (192.168.1.3/24)

無線APのIPアドレス

DHCP自動取得 (192.168.1.4/24)

仮想コントローラーのIPアドレス

2.2. パソコンのネットワーク設定

設定に用いるパソコンを準備します。DHCPサーバーの動作状況に合わせて、「パソコンのネットワーク設定」の設定内容を選びます。
本ガイドでは、「DHCP環境」に設定されていることとします。

  • DHCP環境(DHCPサーバーが動いている環境用に設定する)

    8 explain network dhcp 1st unit
    DHCP環境例

    DHCP環境とは?

    • IPアドレスを「DHCP自動取得」で運用している。

    • ネットワーク内でDHCPサーバーが動作している。

  • 固定IPアドレス環境(DHCPサーバーは動いていない環境用に設定する)

    8 explain network static 1st unit
    固定IPアドレス環境例

    固定IPアドレス環境とは?

    • IPアドレスを「固定」して運用している。

    • ネットワーク内でDHCPサーバーが動作していない、または存在しない。

    • DHCP自動取得に失敗する。

2.3. IPアドレスの調査

Web GUIで設定を始める前に、本製品(無線AP)のIPアドレスを調査します。調査方法については、「IPアドレスを調査」をご覧ください。

2.4. 無線APにログイン

仮想コントローラーのWeb GUIにログインするために、まずは無線APのWeb GUIにログインします。本製品と同じネットワークに接続した設定用のパソコンで以下の操作を行い、Web GUIを開いてください。

  • 設定に使用するウェブブラウザーは、「 使用可能なウェブブラウザー情報 」をご確認ください。
    本ガイドでは、Windows 11のMicrosoft Edgeを例に説明します。

  • ウェブブラウザーの[戻る]、[進む]ボタンは使用しないでください。使用すると意図しない動作につながることがあります。

  1. ウェブブラウザー(Microsoft Edge)を起動します。

  2. ウェブブラウザーのアドレスバーに、「IPアドレスの調査」で確認した無線APのIPアドレスを半角英数字で入力し、[Enter]キーを押します。
    「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

  3. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄は空欄のまま[サインイン]ボタンをクリックします。

    6 192 168 1 3 login admin

    無線APのWeb GUIの「トップ」画面が表示されます。

    6 ap top 1st

2.5. 仮想コントローラーにログイン

仮想コントローラーのWeb GUIにログインします。

仮想コントローラーのWeb GUIの起動には数分かかります。起動中の場合は、しばらく待ってから再びアクセスしてください。
  1. 無線APのWeb GUIの「トップ」画面で[仮想コントローラー]ボタンをクリックします。
    「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

    6 ap top vwlc
    • 仮想コントローラーが起動中のため「IPアドレスが取得できていない」という注意情報が表示された場合には、しばらく待ってから画面を再読み込み(リロード)し、[仮想コントローラー]ボタンをクリックしなおしてください。

      6 ap top vwlc dont
  2. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄は空欄のまま[サインイン]ボタンをクリックします。

    6 192 168 1 4 login admin

2.6. 管理形態の選択

仮想コントローラーのWeb GUIを初めて開いた(工場出荷時の状態)場合には、「管理形態の選択」ダイアログ(オンプレミス管理とクラウド管理の選択画面)が表示されます。
クラウド管理を行う場合は、[クラウドから管理する]ボタンをクリックします。

7 vwlc select mgmt

管理形態を変更したい場合は、仮想コントローラーのWeb GUIの[基本設定]-[管理モード]から変更できます。

7 vwlc select yno mgmt
管理方法の選択肢
管理方法 「管理モード」のYNOエージェント機能

クラウド管理

使用する

オンプレミス管理

使用しない

2.7. 仮の管理パスワードの初期設定

仮想コントローラーのWeb GUIを初めて開いた(工場出荷時の状態)場合には、仮想コントローラーの管理パスワードの設定画面が表示されます。YNOに接続するまでの間に利用する、仮の管理パスワードを設定します。

  1. 仮想コントローラーの仮の管理パスワードを入力し、[設定]ボタンをクリックします。

    7 notice password2

    設定保存中のメッセージが表示されます。

    7 notice password3

    保存が終わると、「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

  2. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄に設定した仮の管理パスワードを入力して、[サインイン]ボタンをクリックします。

    6 192 168 1 4 login admin pass

    仮想コントローラーのWeb GUIの「トップ」画面が表示されます。

    7 vwlc top check cloud
    • 管理形態の設定によって、メニューの項目表示が異なります。

      • 左メニューの表示内容

      • 右上の「通知ベルアイコン」(icon bell)の有無(メッセージボードの表示)

      • YNOエージェント機能が有効になっている表示

  3. 仮想コントローラーの設定送信を実行し、仮の管理パスワードを管理下の無線APに送信します。

  • Web GUIの表示例:「クラウドから管理する」(YNOエージェント機能を使用する)選択時の、無線APの「トップ」画面

    7 ap top check cloud

2.8. 無線APや仮想コントローラーのIPアドレス変更

無線APや仮想コントローラーのIPアドレスを、「基本設定」の以下の画面で変更します。

設定画面 設定内容

クラスター設定(共通ネットワーク設定

仮想コントローラーのIPアドレス

クラスターAP管理(名称や設置場所)

無線APのIPアドレス

本ガイドで想定する設定内容(IPアドレスの割り当て方)
  • 仮想コントローラーのIPアドレスを固定割り当てに変更します。

  • 無線APのIPアドレスは、自動割り当てのままにしておきます。

  • 仮想コントローラーのIPアドレスを固定割り当てに変更すると、障害などでLeader-APが切り替わったとき、仮想コントローラーのIPアドレスの切り替わりを防ぐことができます(同じIPアドレスで継続してアクセスできます)。

    • 仮想コントローラーのIPアドレスを自動割り当てのまま運用した場合:
      Leader-APが切り替わると、その仮想コントローラーのMACアドレスも変わります。
      MACアドレスが変わると、DHCPサーバーから新しい仮想コントローラーに付与されるIPアドレスも変わります。

8 explain network dhcp 1st unit
「仮想コントローラー」のIPアドレスを「192.168.1.200/24」に設定する
仮想コントローラーのIPアドレス変更
  1. 仮想コントローラーのWeb GUIで[基本設定]-[クラスター設定]を順にクリックします。
    「クラスター設定」画面が表示されます。

    7 vwlc cluster1 ip1
  2. 「仮想コントローラーのネットワーク設定」の内容を次のように変更します。

    項目 初期設定 入力内容

    DHCP (IPv4)

    有効

    無効

    IPアドレス (IPv4)

    192.168.1.200

    ネットマスク

    24

    7 vwlc cluster1 ip2
    設定内容について詳しくは、Web GUIの「ヘルプ」画面をご覧ください。
  3. [設定]ボタンをクリックします。

    7 vwlc cluster1 ip3

    IPアドレスの設定が終わると、新しいIPアドレスで仮想コントローラーにアクセスするよう求められます。

    7 vwlc cluster1 ip4
  4. ウェブブラウザーのアドレスバーに、仮想コントローラーの新しいIPアドレスを半角英数字で入力し、[Enter]キーを押します。
    「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

  5. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄に仮想コントローラーの仮の管理パスワードを入力して、[サインイン]ボタンをクリックします。

    6 192 168 1 200 login admin pass

    仮想コントローラーのWeb GUIの「トップ」画面が表示されます。

    7 vwlc cluster1 ip5
    仮想コントローラーから管理下の無線APに未送信の設定がある場合、画面の上部に「設定送信」の注意情報が表示されます。
  6. 仮想コントローラーの設定送信を実行します。

無線APのIPアドレス変更

無線APのIPアドレスを指定したい場合は「クラスターAP管理」画面で変更します。

  1. [基本設定]-[クラスターAP管理]を順にクリックします。
    「クラスターAP管理」画面が表示されます。

    7 vwlc cluster2 ap1
  2. 「AP情報設定」の内容を次のように変更します。

    項目 初期設定 入力内容

    DHCP (IPv4)

    有効

    無効

    IPアドレス (IPv4)

    192.168.1.201

    ネットマスク

    24

    7 vwlc cluster2 ap2
    設定内容について詳しくは、Web GUIの「ヘルプ」画面をご覧ください。
  3. [設定]ボタンをクリックします。

    7 vwlc cluster2 ap3
  4. 仮想コントローラーの設定送信を実行します。

2.9. 共通ネットワーク設定

仮想コントローラーや無線APがインターネット上のサービス(YNOマネージャーや時刻サーバーなど)と通信するための設定を行います。「ご用意いただく情報」で準備した情報を設定してください。

  1. [基本設定]-[クラスター設定]の順にクリックします。
    「クラスター設定」画面が表示されます。

    7 vwlc cluster3 nw1
  2. 「仮想コントローラーとクラスターAPの共通ネットワーク設定」に「ご用意いただく情報」で準備した次の情報を入力します。

    • デフォルトゲートウェイ

    • DNSサーバー

    • Proxyサーバー

    • Proxyサーバーのポート番号

    7 vwlc cluster3 nw2
  3. [設定]ボタンをクリックします。

    7 vwlc cluster3 nw3
  4. 仮想コントローラーの設定送信を実行します。

2.10. ネットワークの疎通確認

無線APのWeb GUIからネットワークコマンド(ping, arping, traceroute)を実行して、LAN機器やインターネットなどへ疎通を確認できます。ネットワークコマンドの操作方法は、「ネットワーク設定の動作確認」を参照してください。

8 ap nwcmd2

2.11. YNOに登録する

YNOを利用して本製品を管理するために、YNOマネージャーへの機器登録を行います。
グループ登録・機器登録は、YNOマネージャーで行います。

  • YNOのオペレーターに限り、機器登録の操作が可能です。
    (YNOのオペレーターでない方は、以下の手順を行う必要はありません)

  1. 用意したすべての本製品の製造番号(シリアル番号)とDevice IDを、製品ラベル、または無線APのWeb GUIの「トップ」画面で確認します。

    • 製造番号(シリアル番号)とDevice IDは、端末ごとに異なります。

    機器本体の裏にあるラベル(画像赤枠内)

    2 wlx333 product label
    WLX333製品ラベルの表示例(Device ID、製造番号、MACアドレス)

    無線APのWeb GUIの「トップ」画面(画像赤枠内)

    7 ap top device id
    Web GUIの「トップ」画面の表示例(MACアドレス、Device ID、シリアル番号)
  2. YNOマネージャーに、オペレーターのアカウントでログインします。

    YNOマネージャーの「無線AP」状態遷移図
    YNOマネージャーの「無線AP」状態遷移図
  3. 「AP登録/グループ管理」画面の[グループ管理]-[グループの新規作成]で、登録するグループを作成します。

    本ガイドで使用するグループ名は、"user_guide"と設定します。
  4. 「AP登録/グループ管理」画面の[AP登録]ボタンで、すべての製品情報を登録します。

    登録する製品情報 備考

    シリアル番号

    手順1、または製品ラベルで確認した機器情報

    Device ID

    グループ名

    YNOマネージャーの機器管理で用いる名称
    本ガイドでは、"user_guide"を使用します。

操作方法について詳しくは、「 YNO操作マニュアル 」をご覧ください。

2.12. グループCONFIGの管理パスワードの初期設定

YNOでは、設定項目の一部をグループCONFIGとして管理しています。
本製品がYNOに接続した(YNOに登録された)とき、設定はグループCONFIGで上書きされます。仮で設定した管理パスワードも、グループCONFIGに登録された管理パスワードで上書きされます。

管理パスワードが上書きされた後に仮想コントローラーにアクセスすると、「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。
「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されない場合は、YNOに接続できていない可能性があります。

「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されない場合

YNOへの接続を確認する」を参照し、YNOへの接続状態を確認してください。

  • YNOに接続できている場合
    そのままご利用ください。

    • YNOに正しく接続できており、既存のグループCONFIGがあります。

    • 仮の管理パスワードとグループCONFIGに設定済みの管理パスワードが同じだったため、「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されませんでした。

  • YNOに接続できていない場合
    仮想コントローラーのWeb GUIの「共通ネットワーク設定 」、または「YNOに登録する」を見直してください。

「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示された場合

YNOに正しく接続できており、グループCONFIGで上書きされています。
ただし、既存のグループCONFIGで上書きされた場合 と、新規のグループCONFIGで上書きされた場合 とで、次の手順が異なります。

  • 既存のグループCONFIGで上書きされた場合
    既存のグループCONFIGの管理パスワードでログインします。

    1. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄にグループCONFIGの管理パスワードを入力し、[サインイン]ボタンをクリックします。
      仮想コントローラーのWeb GUIが表示されます。

      6 192 168 1 200 login admin pass
  • 新規のグループCONFIGで上書きされた場合
    新しく作成されたグループCONFIGの管理パスワードは、空になっています。「パスワード」を空にしてログインします。

    1. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄は空欄のまま[サインイン]ボタンをクリックします。
      管理パスワードの設定画面が表示されます。

      6 192 168 1 200 login admin
    2. 管理パスワードの初期設定」をします。

      設定した管理パスワードは、設定送信時にYNOマネージャー上のグループCONFIGに保存されます。

2.13. YNOへの接続を確認する

本体天面のインジケーターや無線APのWeb GUIの「トップ」画面で、YNOへの接続状態を確認します。

インターネット接続に成功すると、本製品は、自動でYNOマネージャーに接続します。YNOマネージャーとの認証に成功すると、本製品がYNOの管理対象になります。その後は自動でYNOマネージャーからグループCONFIGを取得し、本製品の設定が更新されます。
各無線APのWeb GUIの「トップ」画面

YNOへの接続状態は、各無線APのWeb GUIの「トップ」画面で確認できます。

7 ap top yno ok
YNOマネージャーの「AP一覧」画面

YNOへの接続状態は、YNOマネージャーの「AP一覧」画面で確認できます。

YNOマネージャーの「無線AP」状態遷移図
YNOマネージャーの「無線AP」状態遷移図
7 yno ap online
天面のインジケーター表示

天面のインジケーター表示で、YNO接続状態を確認します。
以下の表に従って、YNOの接続状態を判断、対処してください。

インジケーターによるYNO接続状態の識別方法
YNOの接続状態 POWER LAN YNO WLAN トラブルシューティング

正常接続

点灯(青色)

点灯(青色)

点灯(青色)

(任意)

インターネット
未接続

点灯(青色)

点滅(青色)

(任意)

(任意)

共通ネットワーク設定を確認する。

未接続

点灯(青色)

点灯(青色)

点滅(青色)

(任意)

接続失敗

点灯(青色)

点灯(青色)

点滅(橙色)

(任意)

シリアル番号とDevice IDの登録を確認する。

各インジケーターの位置および点灯状態について、詳しくは「天面と側面」をご覧ください。
トラブルシューティング

接続に失敗している場合は、仮想コントローラーのWeb GUIの「共通ネットワーク設定 」、または「YNOに登録する」を見直してください。

2.14. 無線設定する

YNOマネージャーからグループCONFIGの無線設定を行います。

仮想コントローラーやクラスターCONFIGでは、共通の無線設定はできません。
設定対象と設定方法の概要
管理方法 設定対象 設定方法

クラウド管理

仮想コントローラー

仮想コントローラーのWeb GUIを開く

グループCONFIG

YNOマネージャーからグループCONFIGを開く

クラスターCONFIG

YNOマネージャーからクラスターCONFIGを開く

YNOマネージャーの「無線AP」状態遷移図
yno menu group config
  1. YNOマネージャーからグループCONFIGを開きます
    グループCONFIGのWeb GUIが表示されます。

    7 yno group config top
  2. 【WLX232】
    [無線設定]-[共通]-[基本無線設定]を順にクリックします。
    「基本無線設定」ページが表示されます。

    7 group config wireless basic frequency band 1
  3. 【WLX232】
    「周波数帯の切り替え」の「5GHz(1)と6GHz(1)の切り替え」で、「5GHz帯(1)」か「6GHz帯(1)」を選択します。

    7 group config wireless basic frequency band 2
  4. 【WLX232】
    [設定]ボタンをクリックします。

    6 vwlc wireless basic frequency band3
    仮想コントローラーから管理下の無線APに未送信の設定がある場合、画面の上部に「設定送信」の注意情報が表示されます。
  5. [無線設定]-[共通]-[SSID管理]を順にクリックします。
    「SSID管理」画面が表示されます。

    7 group config ssid1 move
  6. 無線設定を追加する番号の[追加]をクリックします。
    選択したVAPの設定画面が表示されます。

    • 本製品がYNOに接続したとき(共通ネットワーク設定を設定送信した後など)、無線設定はグループCONFIG/クラスターCONFIGで上書きされます。

      • YNO接続後、グループCONFIGに上書きされるので、グループCONFIGに登録された無線設定に変わります。

      • 初めて作られたグループの無線設定は、空になっています。YNO接続後、消去(空で上書き)されます。

    7 group config ssid2 default
  7. 無線設定を入力します。

    無線設定の入力例
    項目 入力内容 補足

    バインドする無線モジュール

    2.4GHz、5GHz(1)、5GHz(2)、6GHz(1)

    すべての項目にチェックを入れる

    MLO

    使用する

    MLO機能を使用する場合、有効にする

    SSID

    yamaha

    文字を入力する

    認証方式

    WPA3-SAE

    プルダウンメニューから選択する

    PSK(事前認証鍵)

    YMH.pass

    入力したパスワードは●●●で表示される

    • 実際に運用するPSK(事前認証鍵)には、必ず上の例とは異なる文字列を設定してください。

    • SSIDには半角英数字、記号、スペースを使用できます。
      ただし、「any」、「off」、「on」、「-」、「--」、空欄(スペースのみの入力も含む)は設定できません。

    • 認証方式・セキュリティ方式など詳しくは、Web GUIの「ヘルプ」画面や「技術資料」、「設定例」をご覧ください。

      6 vwlc ssid3 vap1 input security
    7 group config ssid4 vap1 input 1

    …(中略)…

    7 group config ssid4 vap1 input 2
  8. 画面を下にスクロールして、[設定]ボタンをクリックします。

    6 vwlc ssid4 set
  9. グループCONFIGの設定送信を実行し、無線設定をグループ内の無線APに送信します。

    7 group config ssid6 done

2.15. 無線設定の動作確認

無線設定が終わったら、無線設定の動作確認を行います。

確認項目例 補足事項

WLANインジケーター

消灯している(無線LANが利用可能)

Wellness OnStage

今後のファームウェア更新にて追加予定の機能

LANマップ

L3スイッチなどの「LANマップ」を開き、無線APや無線端末の表示などを確認する。
※端末が表示されるまで時間がかかる場合があります。

3. Wellness OnStageを開く

今後のファームウェア更新にて追加予定の機能です。

4. 2台目の追加設定

運用中のクラスターと同じネットワークに本製品を接続すると、運用中のクラスターの設定内容が自動送信されます。
その後、ネットワーク環境に適した方法で設定します。

4.1. DHCP環境に2台目を追加する

本製品を、運用中のクラスターと同じネットワークに接続し、YNOに追加登録します。手動での設定は必要ありません。

2台目を追加する環境
9 explain network dhcp 2nd unit
DHCP環境に追加する設定手順
概要(*: クラウド管理特有の操作) 操作手順

ネットワークに接続する

接続する

* シリアル番号とDevice IDをYNOに追加登録 する。

YNOに登録する(1台目の初期設定と同様)

* YNOへの接続状態を確認 する。

YNOへの接続を確認する(1台目の初期設定と同様)

無線設定の動作確認を行う。

無線設定の動作確認(1台目の初期設定と同様)

動作確認が完了したら、設置する。

設置する

4.2. 固定IPアドレス環境に2台目を追加する

本製品と設定用のパソコンを、運用中のクラスターと同じネットワークに接続します。その後、YNOマネージャーまたは仮想コントローラーからIPアドレスを設定します。

2台目を追加する環境
9 explain network static 2nd unit
固定IPアドレス環境に追加する設定手順(YNOマネージャーからIPアドレス変更)
概要(*: クラウド管理特有の操作) 操作手順

* シリアル番号とDevice IDをYNOに追加登録 する。

YNOに登録する(1台目の初期設定と同様)

* 2台目の無線APのIPアドレスを変更 する。

無線APのアドレス変更

* YNOへの接続状態を確認 する。

YNOへの接続を確認する(1台目の初期設定と同様)

無線設定の動作確認を行う。

無線設定の動作確認(1台目の初期設定と同様)

設定や動作確認が完了したら、設置する。

設置する

4.3. 2台目の無線APのIPアドレスを変更する

固定IPアドレス環境下のクラスターに2台目を追加した場合は、手動で固定のIPアドレスを割り当てます。ここでは、2台目のIPアドレスを「192.168.100.202/24」に変更する方法を2つ説明します。

IPアドレス 説明での役割

192.168.100.1/24

L3スイッチ(ゲートウェイ)のIPアドレス

192.168.100.2/24

設定用パソコンのIPアドレス

192.168.100.200/24

仮想コントローラーのIPアドレス

192.168.100.201/24

1台目の無線APのIPアドレス

192.168.100.202/24

2台目の無線APに設定するIPアドレス

192.168.100.240/24

DHCP自動取得に失敗したときの無線APのIPアドレス

4.3.1. YNOマネージャーのクラスターCONFIGでIPアドレス変更

  1. 2台目の無線APをネットワークに接続してから、電源を入れます。

  2. 起動完了するまで数分待って、YNOマネージャーからクラスターCONFIGを開きます
    クラスターCONFIGの「トップ」画面が表示されます。

    • 起動完了をインジケーターで確認する方法は、「起動プロセス」をご覧ください。

  3. [基本設定]-[クラスターAP管理]の順にクリックします。

    • 「クラスターAP管理」画面が表示されます。

    • 追加した無線APの情報は、「クラスターAP管理」画面の「AP情報設定」に追加されます。

      • 追加した無線APの情報が表示されていない場合は、数分待ってから再読み込み(リロード)してください。

    7 vwlc cluster4 yno ip1
  4. 「DHCP(IPv4)」のプルダウンメニューから「無効」を選び、IPアドレスとネットマスクを入力します。

    7 vwlc cluster4 yno ip2
  5. [設定]ボタンをクリックします。
    IPアドレスの設定が終わると、「クラスターAP管理」画面に設定送信の注意情報が表示されます。

    7 vwlc cluster4 yno ip3
  6. クラスターCONFIGの設定送信を実行します。

    7 vwlc cluster4 yno ip4

4.3.2. 仮想コントローラーでIPアドレス変更

  1. 2台目の無線APをネットワークに接続します。

  2. 起動完了するまで数分待って、仮想コントローラーのWeb GUIを開きます。

    • 起動完了をインジケーターで確認する方法は、「起動プロセス」をご覧ください。

  3. 仮想コントローラーのWeb GUIで[基本設定]-[クラスターAP管理]の順にクリックします。

    • 「クラスターAP管理」画面が表示されます。

    • 追加した無線APの情報は、「クラスターAP管理」画面の「AP情報設定」に追加されます。

    • 追加した無線APの情報が表示されていない場合には、数分待ってから再読み込み(リロード)してください。

    7 vwlc cluster4 ip1
  4. 「DHCP(IPv4)」のプルダウンメニューから「無効」を選び、IPアドレスとネットマスクを入力します。

    7 vwlc cluster4 ip2
  5. [設定]ボタンをクリックします。
    設定が終わると、「クラスターAP管理」画面に設定送信の注意情報が表示されます。

    7 vwlc cluster4 ip3
  6. 仮想コントローラーの設定送信を実行します。

    7 vwlc cluster4 ip4

5. クラウド管理を止める

クラウド管理の利用を中止する(グループCONFIGを削除する)場合は、YNOマネージャーと本製品の設定を変更します。

  1. YNOマネージャーに、オペレーターのアカウントでログインします。

    YNOマネージャーの「無線AP」状態遷移図
    YNOマネージャーの「無線AP」状態遷移図
  2. 「AP登録/グループ管理」画面の[APの削除]ボタンで、機器登録を削除します。

  3. 「AP登録/グループ管理」画面の[グループ管理]から[グループの削除]ボタンで、グループを削除します。

    • グループCONFIG(クラウドに保存された情報)も削除されます。グループCONFIGを削除しない場合は、グループも削除しないでください。

  4. 仮想コントローラーのWeb GUIにログインします。

  5. [基本設定]-[管理モード]で、「YNOエージェント機能の使用」を「使用しない」に設定します。

    7 vwlc select yno mgmt change 1
  6. [設定]ボタンをクリックします。

    7 vwlc select yno mgmt change 2
  7. 仮想コントローラーの設定送信を実行します。

  8. 本製品を再起動します。
    YNOエージェント機能が停止します。

  • グループCONFIG(クラウド管理で運用していた設定)と同様の設定でオンプレミス管理が継続できます。

  • 再び、クラウド管理を行う場合は、「YNOに登録する」を実行します。

    • グループが残っている場合は、既存のグループCONFIGで上書きされます。

    • グループを新規作成する場合は、空のグループCONFIGで上書きされます。