CONSOLEポート経由での操作

CONSOLEポートを経由する設定では、最初のIPアドレス設定やIPアドレス調査などを手軽に実行できます。
本章では、コンソールによる設定の操作方法を説明します。

概要 CONSOLEポートからのコマンド操作・設定

コマンド設定のための環境を確認する。

CONSOLEポートを利用する環境

コマンド設定の準備をする。

CONSOLEポートを利用する準備

CONSOLEポートからログインする。
初回は、管理パスワードの初期設定をする。

ログインして管理パスワードを初期設定する

管理パスワードを変更する。

管理パスワードを変更する

接続先ネットワークに合わせて、無線APや仮想コントローラーのIPアドレスをコマンドで変更する。

無線APや仮想コントローラーのIPアドレスを変更する

本製品を工場出荷時の状態に戻す。

本製品を工場出荷時の状態に戻す

初期設定後の設定・管理には、Web GUIまたはYNOマネージャーの利用をおすすめします。

1. CONSOLEポートを利用する環境

設定用パソコンのUSBポートと本製品のCONSOLEポートとを、USBシリアル変換ケーブルおよびRJ-45コンソールケーブル YRC-RJ45C(別売品)を用いて接続します。

10 wlx333 connect console1
  • CONSOLEポートを使用していないときは、付属のダストカバーを取り付けておいてください。
    異物が入ると、故障の原因になります。

  • 外したダストカバーは、なくさないように保管してください。

2. CONSOLEポートを利用する準備

CONSOLEポートを利用するには、以下の機材やソフトウェアが必要です。

  • 設定用パソコン

    • USBポートのある設定用パソコンをご用意ください。

  • ケーブル

    • 市販のUSBシリアル変換ケーブルをご用意ください。

      • 設定用パソコンにシリアルポート(COMポート)があるときは、USBシリアル変換ケーブルは不要です。

    • RJ-45コンソールケーブル YRC-RJ45C(別売品)をご用意ください。

      • 設定用パソコンと本製品のCONSOLEポートを接続します。

  • ソフトウェア

    • 設定用パソコンには、シリアルポート(COMポート)を制御するターミナルソフトウェアをご用意ください。

    • ターミナルソフトウェアのパラメーターは、以下のように設定します。

      パラメーター 設定値

      データ転送速度

      9600bit/s

      キャラクタービット長

      8

      パリティチェック

      なし

      ストップビット数

      1

      フロー制御

      Xon/Xoff

3. ログインして管理パスワードを初期設定する

ログインして管理パスワードの初期設定をする方法を説明します。初めてCONSOLEポートにログインする場合(管理パスワードが未設定の場合)、ログインしてすぐに管理パスワードの設定を求められます。

使用コマンド名 機能概要

administrator

管理ユーザーに移行する

コマンドに関する詳細については「コマンドリファレンス」をご覧ください。
  1. 設定用パソコンと本製品をコンソールケーブルで接続します。
    設定用パソコンのUSBポートと本製品のCONSOLEポートとを、USBシリアル変換ケーブルおよびRJ-45コンソールケーブル YRC-RJ45C(別売品)を用いて接続してください。

    10 wlx333 connect console1
    • LANポートとRJ-45 CONSOLEポートのコネクター形状は、同じ8ピンコネクターです。これらを間違えて接続すると、ハードウェアの破壊や故障につながります。十分に確認してから接続してください。

      10 wlx333 connect console2
  2. 設定用パソコンで、ターミナルソフトウェアを起動します。

  3. 本製品の電源を確認します。
    本製品の電源が入っていないときは、「接続する」を参照し電源を入れます。

  4. [Enter]キーを押してプロンプトを待ちます。

    (1)
    >
    1 [Enter]キーを入力する。
    第三者への製品情報の漏洩を防ぐため、管理ユーザーに移行するまでは製品情報を表示しません。
  5. 管理ユーザーに移行します。

    管理パスワードが未設定の場合

    > administrator (1)
    Password: (2)
    
    This password is less than 8
    Configure password for administrator
    New Password: ******** (3)
    Confirm: ******** (4)
    
    Save... (5)
    WLX333 BootROM Ver.1.07
    
    WLX333 Rev.27.01.01  (Tue Mar 17 22:21:07 2026)
      Copyright (c) Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
    MAC Address : f4:d5:80:2e:84:00,
                  f4:d5:80:2e:84:08, f4:d5:80:2e:84:10
    Memory 2048Mbytes
    #
    1 administrator コマンドを入力する。
    2 初期パスワードは未設定のため、[Enter]キーのみ入力する。
    3 新しい管理パスワードを入力する。
    4 新しい管理パスワードを再入力する。
    5 管理パスワードの保存メッセージが表示される。

    管理パスワードが設定済みの場合

    > administrator (1)
    Password: (2)
    WLX333 BootROM Ver.1.07
    
    WLX333 Rev.27.01.01  (Tue Mar 17 22:21:07 2026)
      Copyright (c) Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
    MAC Address : f4:d5:80:2e:84:00,
                  f4:d5:80:2e:84:08, f4:d5:80:2e:84:10
    Memory 2048Mbytes
    #
    1 administrator コマンドを入力する。
    2 管理パスワードを入力する(コンソールのエコーバックはありません)。
    コマンドに関する詳細については「コマンドリファレンス」をご覧ください。

4. 管理パスワードを変更する

以下のコマンド操作で、本製品の管理パスワードを変更します。

使用コマンド名 機能概要

administrator

管理ユーザーに移行する

administrator password encrypted

管理パスワードを暗号化して保存する

  1. CONSOLEポートにログインします。

  2. [Enter]キーを押してプロンプトを待ちます。

    (1)
    >
    1 [Enter]キーを入力する。
  3. 管理ユーザーに移行します。

    > administrator (1)
    Password: (2)
    WLX333 BootROM Ver.1.07
    
    WLX333 Rev.27.01.01  (Tue Mar 17 22:21:07 2026)
      Copyright (c) Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
    MAC Address : f4:d5:80:2e:84:00,
                  f4:d5:80:2e:84:08, f4:d5:80:2e:84:10
    Memory 2048Mbytes
    #
    1 administrator コマンドを入力する。
    2 管理パスワードを入力する(コンソールのエコーバックはない)。
  4. 管理パスワードを変更します。

    # administrator password encrypted (1)
    Old_Password: (2)
    New_Password: (3)
    New_Password: (4)
    # save (5)
    Saving ... CONFIG0 Done .
    # exit (6)
    >
    1 administrator password encrypted コマンドを入力する。
    2 管理パスワードを入力する。
    3 新しい管理パスワードを入力する。
    4 新しい管理パスワードを再入力する。
    5 save コマンドで設定を保存する。
    6 exit コマンドを入力し、管理ユーザーから抜ける(quit でもよい)。

5. 無線APや仮想コントローラーのIPアドレスを変更する

本節では、仮想コントローラーのIPアドレスを「DHCP:有効(自動取得)」から「DHCP:無効(固定割り当て)」に変更する手順を説明します。

  • 仮想コントローラーのIPアドレスを固定割り当てに変更することで、障害などでLeader-APが切り替わったとき、仮想コントローラーのIPアドレスの切り替わりを防ぐことができます(同じIPアドレスで継続してアクセスできます)。

    • 仮想コントローラーのIPアドレスを自動割り当てのまま運用した場合:
      Leader-APが切り替わると、その仮想コントローラーのMACアドレスも変わります。
      MACアドレスが変わると、DHCPサーバーから新しい仮想コントローラーに付与されるIPアドレスも変わります。

  • コマンドに関する詳細については「コマンドリファレンス」をご覧ください。

8 explain network dhcp 1st unit
本節で想定するネットワーク構成図
仮想コントローラーのIPアドレス変更
項目 初期設定 入力内容

DHCP (IPv4)

有効

無効

IPアドレス (IPv4)

192.168.1.200

ネットマスク

24

IPアドレスの変更に使用するコマンドは、次のとおりです。

使用コマンド名 機能概要

administrator

管理ユーザーに移行する

cluster virtual-ip address

仮想コントローラーのIPアドレスを設定する

ip vlan-id vlan_register_num address ip_address/mask

無線APのIPアドレスを設定する

  1. CONSOLEポートにログインします。

  2. [Enter]キーを押してプロンプトを待ちます。

    (1)
    > (2)
    1 [Enter]キーを入力する。
    2 プロンプトが表示される。
  3. 管理ユーザーに移行します。

    > administrator (1)
    Password: (2)
    WLX333 BootROM Ver.1.07
    
    WLX333 Rev.27.01.01  (Tue Mar 17 22:21:07 2026)
      Copyright (c) Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
    MAC Address : f4:d5:80:2e:84:00,
                  f4:d5:80:2e:84:08, f4:d5:80:2e:84:10
    Memory 2048Mbytes
    #
    1 administrator コマンドを入力する。
    2 管理パスワードを入力する(コンソールのエコーバックはない)。
  4. 仮想コントローラーのIPアドレスを設定します。

    • 「192.168.1.200/24」に設定する場合

      # cluster virtual-ip address 192.168.1.200/24
    • 「DHCP自動取得」に設定する場合

      # cluster virtual-ip address dhcp
  5. 無線APのIPアドレスを設定します。

    • 「192.168.1.253/24」に設定する場合

      ip vlan-id 1 address 192.168.1.253/24
    • 「DHCP自動取得」に設定する場合

      ip vlan-id 1 address dhcp

6. 本製品を工場出荷時の状態に戻す

コンソールを使用して、本製品を工場出荷時の状態に戻すことができます。

  • 工場出荷時の状態に戻した後は、設定内容を復元することはできません。必要に応じて、事前にパソコンなどに設定内容を退避してください。
    設定の読み出し方法は、「コマンドリファレンス」をご確認ください。

工場出荷時の状態に戻す操作を実施する前に、以下の注意事項をご確認ください。

使用コマンド名 概要

administrator

管理ユーザーに移行する

cold start

工場出荷時の状態に戻して再起動する

  1. CONSOLEポートにログインします。

  2. [Enter]キーを押してプロンプトを待ちます。

    (1)
    >
    1 [Enter]キーを入力する。
  3. 管理ユーザーに移行します。

    > administrator (1)
    Password: (2)
    WLX333 BootROM Ver.1.07
    
    WLX333 Rev.27.01.01  (Tue Mar 17 22:21:07 2026)
      Copyright (c) Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
    MAC Address : f4:d5:80:2e:84:00,
                  f4:d5:80:2e:84:08, f4:d5:80:2e:84:10
    Memory 2048Mbytes
    #
    1 administrator コマンドを入力する。
    2 管理パスワードを入力する(コンソールのエコーバックはない)。
  4. 本製品を工場出荷時の状態に戻すコマンドを入力します。

    # cold start (1)
    CA, various certification and all settings will be lost whole in the Cluster. Confirm it? (Y/N)Y (2)
    Password: (3)
    Restarting ...
    1 cold start コマンドを入力する。
    2 確認メッセージが表示されるので、 y を入力する。
    3 管理パスワードを入力する(コンソールのエコーバックはない)。

    設定を工場出荷時の状態に戻し、SYSLOGを消去した後、再起動が始まります。

    Telnetクライアントでログインしている場合は、実行後その通信が切断されます。
  5. インジケーターの起動プロセス表示で正常起動したことを確認します。

再起動中、再起動後の注意事項をご確認ください。