自動チャンネル変更機能
1. 概要
自動チャンネル変更機能とは、1日1回設定された時刻に周囲の電波状況をチェックし、電波干渉が少ないと判断したチャンネルに自動的に変更する機能です。チャンネル設定を「自動」にした場合、システムの起動時や無線設定の変更時以外に、定時変更できます。
2. 注意事項
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本機能は、Web 設定画面の [無線設定] - [共通] - [基本無線設定] の [2.4GHz 基本] 、[5GHz(1) 基本] 、または [5GHz(2) 基本] にある [チャンネル] を「自動」に設定して、[設定送信] - [設定送信] にて各 AP に設定を送信した場合に使用できます。
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本機能によりチャンネルが変更されるときには、一時的に無線端末との接続が切断されます。
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無線モジュール 5GHz(2) を 「Fast DFS モード」に設定したとき、 5GHz(2) では本機能は利用できません。
3. 対応ファームウェアリビジョン
WLX313 は、以下のファームウェアで 自動チャンネル変更機能をサポートしています。
ファームウェア |
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Rev.18.00.02以降 |
4. 詳細
4.1. 基本動作
Web 設定画面の [無線設定] - [共通] - [基本無線設定] の [2.4GHz 基本] 、[5GHz(1) 基本] 、または [5GHz(2) 基本] にある [チャンネル] を「自動」に設定したとき、 [自動チャンネル選択範囲] および [チャンネルの自動再選択] 項目が表示され、自動チャンネル変更機能を利用できます。
起動時と無線設定時、他APが送信したビーコンの電波強度とノイズレベルを基に使用するチャネルを決定します。
[チャンネルの自動再選択] 項目の [動作設定] で「状況に応じて定期的に再選択する」を選択して時刻を入力すると、1日に1回設定した時刻にチャンネルを変更します。
[チャンネルの自動再選択] 項目の [端末接続中の動作] で 「チャンネルを変更しない」を選択すると、接続中の無線端末が存在する場合は、 チャンネルの変更を行わないようにできます。
4.2. Web 設定画面
- 無線 2.4GHz
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[無線設定] - [共通] - [基本無線設定] [2.4GHz 基本]
以下の項目を設定して [設定] ボタンを押します。
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[2.4GHz 基本] の [チャンネル] 項目で「自動」を選択します。
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[2.4GHz 基本] の [自動チャンネル選択範囲] 項目で変更するチャンネル範囲を指定します。
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[2.4GHz 基本] の [チャンネルの自動再選択] 項目の [動作設定] で「状況に応じて定期的に再選択する」をチェックし、チャンネルを変更する時刻を入力します。
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無線端末が接続中のとき、無線チャンネルの変更を行わない場合は、[2.4GHz 基本] の [チャンネルの自動再選択] 項目の [端末接続中の動作] で 「チャンネルを変更しない」をチェックします。
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- 無線 5GHz(1)
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[無線設定] - [共通] - [基本無線設定] [5GHz(1) 基本]
以下の項目を設定して [設定] ボタンを押します。
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[5GHz(1) 基本] の [チャンネル] 項目で「自動」を選択します。
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[5GHz(1) 基本] の [自動チャンネル選択範囲] 項目で変更するチャンネル範囲を指定します。
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[5GHz(1) 基本] の [チャンネルの自動再選択] 項目の [動作設定] で「状況に応じて定期的に再選択する」をチェックし、チャンネルを変更する時刻を入力します。
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無線端末が接続中のとき、無線チャンネルの変更を行わない場合は、[5GHz(1) 基本] の [チャンネルの自動再選択] 項目の [端末接続中の動作] で 「チャンネルを変更しない」をチェックします。
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[5GHz(1) 基本] の [DFS チャンネル選択範囲] 項目で変更する DFS チャンネル範囲を指定します。
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- 無線 5GHz(2)
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[無線設定] - [共通] - [基本無線設定] [5GHz(2) 基本]
以下の項目を設定して [設定] ボタンを押します。
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[5GHz(2) 基本] の [動作モード] 項目で「ノーマルモード」を選択します。
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[5GHz(2) 基本] の [チャンネル] 項目で「自動」を選択します。
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[5GHz(2) 基本] の [自動チャンネル選択範囲] 項目で変更するチャンネル範囲を指定します。
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[5GHz(2) 基本] の [チャンネルの自動再選択] 項目の [動作設定] で「状況に応じて定期的に再選択する」をチェックし、チャンネルを変更する時刻を入力します。
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無線端末が接続中のとき、無線チャンネルの変更を行わない場合は、[5GHz(2) 基本] の [チャンネルの自動再選択] 項目の [端末接続中の動作] で 「チャンネルを変更しない」をチェックします。
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[5GHz(2) 基本] の [DFS チャンネル選択範囲] 項目で変更する DFS チャンネル範囲を指定します。
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4.3. チャンネル変更動作
次のような設定の組み合わせと接続中の無線端末の有無により、チャンネル変更を実行するかどうかを決定します。
接続中の無線端末 |
||||
有り |
無し |
|||
動作設定 |
再選択しない |
× |
× |
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状況に応じて定期的に再選択する |
無線端末接続中はチャンネルを変更しない |
× |
○ |
|
無線端末接続中でもチャンネルを変更する |
○ |
○ |
○: チャンネル変更を実行する
×: チャンネル変更を実行しない
※ 起動時、設定変更時は、使用されていたチャンネルが変更される可能性があります。
5. 設定例
- 無線 2.4GHz
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[無線設定] - [共通] - [基本無線設定] [2.4GHz 基本]
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1日1回、2:00にチェックし、接続中の無線端末がなければチャンネルを変更します。
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自動チャンネル選択範囲 1ch 6ch に設定します。
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- 無線 5GHz(1)
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[無線設定] - [共通] - [基本無線設定] [5GHz(1) 基本]
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1日1回、3:00にチェックし、接続中の無線端末がなければチャンネルを変更します。
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自動チャンネル選択範囲 を「推奨」に設定します。
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DFSチャンネル選択範囲 を「推奨」に設定します。
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- 無線 5GHz(2)
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[無線設定] - [共通] - [基本無線設定] [5GHz(2) 基本]
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1日1回、4:00にチェックし、接続中の無線端末がなければチャンネルを変更します。
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自動チャンネル選択範囲 を「推奨」に設定します。
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DFSチャンネル選択範囲 を「推奨」に設定します。
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- 設定送信
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設定した内容を反映させるために設定送信を行います。
[設定送信] - [設定送信] 送信先をチェックして [送信] ボタンを押します。
6. SYSLOG メッセージ一覧
以下の文書を参照してください。