バンドステアリング機能
1. 概要
本機能は、2.4GHz帯に接続されている無線端末を5GHz帯に接続するよう誘導する機能です。
2.4GHzと5GHzの両周波数帯に対応している無線端末にとって、基本的には5GHzのほうが有利な通信環境だと考えられます。
本機能は、このような端末が2.4GHz帯に接続されていたときに、5GHz帯に接続するよう誘導します。
2. 注意事項
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本機能は1つのSSIDで2.4GHzと5GHzの両方をバインドした場合にのみ設定できます。
3. 対応ファームウェアリビジョン
このページで説明する内容は、以下のファームウェアを対象としています。
ファームウェア |
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Rev.18.00.02以降 |
4. 用語定義
- モジュール
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2.4GHz、5GHz(1)、または5GHz(2) 無線モジュール。
5. 詳細
5.1. 基本動作
2.4GHzに接続されている無線端末が条件を満たしている場合、APはこの端末に対してチャンネルの変更要求を出します。
端末はこの要求を受け取ると、APから指定された新しいチャンネルに再接続します。
ただし端末の機能や仕様によっては、再接続を行わない場合があります。
なお、APでバインドされている5GHzモジュールの種類によって、以下のように変更要求が出されます。
バインドされた無線モジュール | 変更要求 |
---|---|
2.4GHz, 5GHz(1) |
5 GHz(1)への変更を要求 |
2.4GHz, 5GHz(2) |
5 GHz(2)への変更を要求 |
2.4GHz, 5GHz(1), 5GHz(2) |
5 GHz(1)への変更を要求 |
5.2. 動作条件
本機能が有効になる無線端末は、下記の条件をすべて満たす必要があります。
ただし端末の機能や仕様により、条件を満たしていても周波数帯が変わらない場合があります。
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2.4GHzおよび5GHzの両方の周波数帯に対応している。
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802.11kをサポートしている。
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802.11vをサポートしている。
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APとの通信状態が良好である。
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受信信号強度(RSSI): -65dBm以上(show airlink station listコマンドで確認するときは30以上)
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送信レート: 50Mbps以上
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6. 設定・操作方法
バンドステアリング機能の設定はController-APのWeb設定画面から行います。
グループの設定については、
無線LANコントローラー機能
を参照してください。
無線の設定操作例については、「
無線LAN接続設定
」を参考にしてください。
[無線設定] - [共通] - [SSID 管理]にて、[バンドステアリング機能]を設定できます。
この項目は、[バインドする無線モジュール]で「2.4GHz」と、少なくとも「5GHz(1)」「5GHz(2)」のどちらか一方のモジュールが選択されていないと表示されません。
設定された内容は、[設定送信] - [設定送信]で設定を送信することで、初めてAPに適用されます。
7. SYSLOGメッセージ一覧
以下の文書を参照してください。