http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/sw/Rev.02.00/relnote_02_00_05.html
Revision : 2.00.05
Release : Sep. 2015, ヤマハ株式会社

Rev.2.00.05 リリースノート


SWX2300 Rev.2.00.03 からの変更点


■機能追加

  1. Web GUIで以下のページを追加した。


  2. QoSで、DSCPトラストモードに対応した。


  3. QoS送信キューを監視するようにした。
    以下の条件でSYSLOGにアラートが出力される。

    1. あるポートの送信キューにおいて、全体のバッファ長に対するパケットのエンキュー率が60%を超えたとき
    2. あるポートの送信キューにおいて、全体のバッファ長に対するパケットのエンキュー率が100%に達したとき
    3. 上記1、2の状態からパケットのエンキュー率が50%を下回ったとき

    また、QoS送信キューの使用率を表示するコマンドを追加した。


  4. SFPの受光レベルを監視するようにした。
    以下の条件でSYSLOGにアラートが出力される。

    1. 受光レベルがモジュール下限閾値(Low Warning)を下回ったとき
    2. 受光レベルがモジュール上限閾値(High Warning)を超えたとき
    3. 上記1、2の状態から正常範囲に戻ったとき

    また、SFPモジュールの状態を表示するコマンドを追加した。


  5. MODEランプの初期状態を変更する機能を追加した。


■仕様変更

  1. ポートのエラー検出機能で、errdisable状態からの自動復旧を設定できるようにした。


  2. スパニングツリーのBPDUガードによってインターフェースがshutdownされた場合、show interfaceコマンドの実行結果で、Link状態に「(by err-disable)」と表示するようにした。

  3. LAN/SFPポート単位で、ループ検出機能を有効にできるようにした。


  4. スパニングツリーで、エッジポートに指定したポートでBPDUを受信したときに、状態だけエッジポートを解除し、ランニングコンフィグからコマンドを削除しないようにした。

  5. トラフィックによる高負荷状態のとき、自機で受信するパケットを優先的に処理できるようにした。

  6. インターフェース毎にL2MS制御フレームの送受信を停止するコマンドを追加した。


  7. mac-address-table staticコマンドで、マルチキャストMACアドレスをforward指定に限り設定できるようにした。

  8. IGMPスヌーピング機能で、以下のコマンドを追加した。


  9. IGMPスヌーピング機能で、VLANにIPアドレスが設定されているときに、サブネットが異なるIGMPパケットを受信しても破棄しないようにした。

  10. IGMPスヌーピング機能で、VLANにIPアドレスが設定されていないときにクエリアーとして動作する場合、他のVLANで設定されているIPアドレスを送信元アドレスとしてクエリーを送信するようにした。
    またすべてのVLANにIPアドレスが設定されていない場合は、0.0.0.0となる。

  11. IGMPスヌーピング機能で、自機以外がクエリアーになるとき、クエリアーから受信したIGMPv3クエリーのQQIC値をもとに、VLAN内のグループメンバー監視時間を算出するようにした。

  12. IGMPスヌーピング機能が有効なとき、VLANのIPアドレス設定が変更された場合に、IGMPスヌーピング機能が使用するIPアドレスも即時に変更するようにした。

  13. グローバルコンフィグレーションモードまたは個別コンフィグレーションモードで、任意のコマンド実行中にCtrl+Cを押して実行をキャンセルしたとき、入力モードが特権EXECモードに切り替わらないようにした。

  14. show tech-supportコマンドを実行したとき、以下のコマンドの実行結果も表示するようにした。


■バグ修正

  1. Web GUIのLANマップでスレーブの状態が変化したとき、ツリービューが正しく表示されないことがあるバグを修正した。

  2. Web GUIの[LANマップ]-[ポートの設定]-[タグVLAN]ダイアログで、SWX2200のタグVLANの設定を行ったとき、設定が保存されないバグを修正した。

  3. Web GUIの[LANマップ]-[ポートの設定]-[タグVLAN]ダイアログで、コントローラーに設定されていないVLANが、スレーブにトランクVLANとして設定されているとき、ダイアログ上に正しく表示されないことがあるバグを修正した。

  4. Web GUIでファームウェアを更新した後、つづけてWeb GUIにアクセスすると、画面の更新が完了しないバグを修正した。

  5. Web GUIの[本体の設定]-[現在の日時の設定]ページで日時の設定を変更したときに、意図せずに設定が保存されてしまうバグを修正した。

  6. 管理者パスワードに"#"が含まれているとき、Web GUIからログインできないバグを修正した。

  7. Web GUIで、[管理]-[保守]-[再起動と初期化]ページから[初期化]ページへ遷移できないことがあるバグを修正した。

  8. ループ検出機能で、異なるVLAN間でループを誤検出してしまうバグを修正した。

  9. ループ検出機能で、複数のポートがシャットダウンしたとき、一部のポートでリンクアップしたと誤検出することがあるバグを修正した。

  10. ループ検出機能で、Port Blocking中でもIGMPクエリーパケットによるループが発生するバグを修正した。

  11. ループ検出機能で、Port Blocking中でもスパニングツリーのCISTに所属していないVLANでループが発生するバグを修正した。

  12. スパニングツリーのMSTインスタンスとLACP論理インターフェースを併用するとき、IPマルチキャスト送受信中に再起動すると、起動後にループが発生するバグを修正した。

  13. スパニングツリーで、特定の機器構成および接続順によって、CISTのトポロジーが正しく構成されないことがあるバグを修正した。

  14. スパニングツリーで、CISTとMSTインスタンスのルートブリッジが異なるとき、各ポートがリンクアップする順番によって、その後に発生したトポロジー変更がMSTインスタンスに正しく反映されないことがあるバグを修正した。

  15. 以下のコマンドを設定したときにVLANのリンク状態が更新されないことがあるバグを修正した。


  16. DHCPクライアント機能で、IPアドレスを取得したVLANとは異なるVLANでno ip addressコマンドを実行すると、DHCPクライアント機能が停止するバグを修正した。

  17. DHCPクライアント機能で、IPアドレスを更新するときにDHCPサーバーから取得したデフォルトゲートウェイを設定できないことがあるバグを修正した。

  18. DHCPクライアント機能で、IPアドレスのリース期限が切れた状態でno ip addressコマンドを実行すると、SYSLOGに不要なエラーが出力されるバグを修正した。

  19. DHCPクライアント機能で、取得したIPアドレスとセグメントの異なるIPアドレスをip addressコマンドで上書き設定できないバグを修正した。

  20. ip addressコマンドで設定したラベルがランニングコンフィグに表示されないバグを修正した。

  21. 特定のパケットを受信したときに、不要なSYSLOGが出力されることがあるバグを修正した。

  22. MODEランプのVLANモード表示で、リンクダウンしているポートのVLANの所属状態を表示できないバグを修正した。

  23. MODEランプのVLANモード表示で、ポートが所属するVLAN IDを変更してもポートランプの点灯パターンが変わらないことがあるバグを修正した。

  24. ループ検出中にMODEスイッチを長押ししてループ検出状態を解除すると、MODEランプが正しく表示されないことがあるバグを修正した。

  25. 時刻補正後に、show environmentコマンドまたはshow bootコマンドで、時刻が正しく表示されないことがあるバグを修正した。

  26. 時刻管理機能で、タイムゾーンの設定に不正な文字を指定してもエラーにならないバグを修正した。

  27. disable状態のVLANが設定されているとき、256個以上のVLANが設定できてしまうバグを修正した。

  28. マルチキャストパケットが転送されているポートが、show mac-address-tableコマンドで表示されないバグを修正した。

  29. IGMPスヌーピング機能で、MSTインスタンスごとにトポロジーが異なるスパニングツリー構成で動作させた場合、IGMPクエリーパケットの送受信が正しく行われないバグを修正した。

  30. IGMPスヌーピング機能で、システムのスパニングツリーを無効に設定していると、ポートをリンクアップ/ダウンしてもIGMPスヌーピングの状態が変化しないバグを修正した。

  31. IGMPスヌーピング機能で、スパニングツリーを無効にした2つの論理インターフェースを切り替えて使用すると、IGMPクエリーパケットによるループが発生するバグを修正した。

  32. LAN/SFPポートのリンクアグリゲーション設定を全て削除しても、論理インターフェース設定が削除されないことがあるバグを修正した。

  33. terminal no lengthコマンドを実行しても、表示行数が初期値に戻らないバグを修正した。

  34. 拡張IPアクセスリストで、ポート番号範囲指定があるアクセスリストをアクセスグループのout側に設定できてしまうバグを修正した。

  35. 以下の不要なコマンドを削除した。


  36. 以下の不要なコマンドがランニングコンフィグに表示されるバグを修正した。


  37. 以下のコマンドで不正なパラメーターが指定できてしまうバグを修正した。


  38. show mac access-listコマンドで、IDに100から199までの値を指定できないバグを修正した。

  39. no vlan filterコマンドで、関連付けられていないVLAN IDを指定してもエラーにならないバグを修正した。

  40. クリックジャッキング脆弱性対応を行った。
    (JPCERT/CC JVNVU#48135658)


■更新履歴

Sep. 2015, Rev.2.00.05 リリース
Oct. 2015, Rev.2.00.05 機能追加 2、仕様変更3 URL誤記修正
Oct. 2015, Rev.2.00.05 バグ修正40 追加

以上