11.2.30 リマーキングの設定

[書式]


[パラメーター]

color : リマーキングを行う帯域クラス
設定値 説明
yellow 帯域クラスYellowのリマーキング設定を行う
red 帯域クラスRedのリマーキング設定を行う
type : リマーキング種別
設定値 説明
cos CoSリマーキング
ip-precedence TOS優先度リマーキング
ip-dscp DSCPリマーキング
value : <0 - 7>
CoS, TOS優先度のリマーキング値
  : <0 - 63>
DSCPリマーキング値

[入力モード]

ポリシーマップ・クラスモード

[説明]

個別ポリサーで分類した帯域クラスYellow, Red に対するリマーキング動作の設定を行う。また、トラストモードに対応した送信キューIDテーブルに基づき、送信キューの再割り当てを行う。

リマーキングは、CoS値、TOS優先度、DSCP値のいずれかを選択することができる。

no形式で実行した場合、リマーキング設定を削除する。

リマーキングを行うためには、本コマンドの設定のほか、policeコマンドで該当する帯域クラスのアクションを"remark"に設定しておく必要がある。

[ノート]

本コマンドを実行するには、QoSを有効にしておくこと。

リマーキングは、プレマーキングや送信キューの指定と併用することができる。

RFCで推奨されていないDSCP値へのプレマーキング/リマーキングは、4種類までをユーザー定義値として使用することができる。RFCで推奨されるDSCP値は、下表のとおり。

PHB DSCP値 RFC
default 0 2474
Class Selector 0, 8, 16, 24, 32, 40, 48, 56 2474
Assured Forwarding 10, 12, 14, 18, 20, 22, 26, 28, 30, 34, 36, 38 2597
Expedited Forwarding(EF) 46 2598

[設定例]

LANポート #1の受信フレームに対して以下の設定をする
  • 10.1.0.0のネットワークからのトラフィックを許可
  • CIR:48kbps, CBS:12kbyte, EBS:12kbyteで、帯域クラスを分類
  • Green:転送、Yellow:DSCP値を10に書き換え、Red:破棄
[トラフィッククラスの定義]
SWX2300(config)#ip-access-list 1 permit 10.1.0.0 0.0.255.255
SWX2300(config)#class-map class1
SWX2300(config-cmap)#match access-group 1
SWX2300(config-cmap)#exit

[ポリシーの設定]
SWX2300(config)#policy-map policy1
SWX2300(config-pmap)#class class1
SWX2300(config-pmap-c)#police 48 12 12 yellow-action remark red-action drop
SWX2300(config-pmap-c)#remark-map yellow ip-dscp 10
SWX2300(config-pmap-c)#exit
SWX2300(config-pmap)#exit
SWX2300(config)#interface ge1
SWX2300(config-if)#service-policy input policy1