11.2.28 プレマーキングの設定(DSCP)

[書式]


[パラメーター]

value : <0 - 63>
プレマーキングで設定するDSCP値

[入力モード]

ポリシーマップ・クラスモード

[説明]

分類したトラフィッククラスのDSCP値を、指定したDSCP値に変更する。また、トラストモードに対応した送信キューIDテーブルに基づき、送信キューの再割り当てを行う。

no形式で実行した場合、トラフィッククラスに対するDSCP値のプレマーキング処理を削除する。

[ノート]

本コマンドを実行するには、QoSを有効にしておくこと。

プレマーキングは、送信キュー指定機能と併用することはできない。

RFCで推奨されていないDSCP値へのプレマーキング/リマーキングは、合計4種類までを使用できる。RFCで推奨されるDSCP値は、下表のとおり。
PHB DSCP値 RFC
default 0 2474
Class Selector 0, 8, 16, 24, 32, 40, 48, 56 2474
Assured Forwarding 10, 12, 14, 18, 20, 22, 26, 28, 30, 34, 36, 38 2597
Expedited Forwarding(EF) 46 2598

[設定例]

LANポート #1の受信フレームに対して以下の設定をする
  • 10.1.0.0のネットワークからのトラフィックを許可
  • 分類したトラフィッククラスをDSCP値"10"に変更する
[トラフィッククラスの定義]
SWX2300(config)#ip-access-list 1 permit 10.1.0.0 0.0.255.255
SWX2300(config)#class-map class1
SWX2300(config-cmap)#match access-group 1
SWX2300(config-cmap)#exit

[ポリシーの設定]
SWX2300(config)#policy-map policy1
SWX2300(config-pmap)#class class1
SWX2300(config-pmap-c)#set ip-dscp 10
SWX2300(config-pmap-c)#exit
SWX2300(config-pmap)#exit
SWX2300(config)#interface ge1
SWX2300(config-if)#service-policy input policy1