11.2.3 トラストモードの設定

[書式]


[パラメーター]

mode : トラストモード
設定値 説明
cos 送信キューをCoS値に基づいて決定する
dscp 送信キューをDSCP値に基づいて決定する

[初期設定]

mls qos trust cos

[入力モード]

インターフェースモード

[説明]

LAN/SFPポートのトラストモードを設定する。

no形式で実行した場合、初期値(CoSトラストモード)を設定する。

トラストモードには、CoSトラストモードとDSCPトラストモード の2種類がある。CoSトラストモードの場合は、受信フレームのCoS値を使用して送信キューの決定を行い、DSCPトラストモードの場合は、受信フレームのDSCP値を使用して送信キューの決定を行う。

QoSの一連の処理の中で、送信キューを決定する(変更する)タイミングは4種類ある。
  1. 送信キュー割り当て時
  2. クラスマップによる送信キュー指定
  3. クラスマップによるプレマーキング指定
  4. クラスマップによるリマーキング指定
いずれの場合も、自身のトラストモードに対応する「送信キューID変換テーブル」を参照することにより、送信キューが一意に決まる。トラストモード毎の「送信キューID変換テーブル」と設定コマンドは下表のとおり。
トラストモード 参照する変換テーブル 変換テーブルの設定コマンド
CoS CoS-送信キューID変換テーブル mls qos cos-queue
DSCP DSCP-送信キューID変換テーブル mls qos dscp-queue

[ノート]

本コマンドを実行するには、QoSを有効にしておくこと。

LAN/SFPポートにポリシーマップが適用されている場合、トラストモードの変更はできない。

QoS機能では、トラストモードによって実行制限があるものや、表示結果の異なるものがある。

[設定例]

LAN/SFPポートのトラストモードをDSCPに設定する。
SWX2300(config-if)#mls qos trust dscp
LAN/SFPポートのトラストモードをデフォルト(CoS)に設定する。
SWX2300(config-if)#no mls qos trust

または、

SWX2300(config-if)#mls qos trust cos