1. 概要

L2MS(Layer2 Management Service)とは、ヤマハネットワーク機器をレイヤー2レベルで管理する機能です。
L2MSは集中制御を行う1台のL2MSマネージャーと、L2MSマネージャーから制御される複数台のL2MSエージェントで構成されます。
L2MSマネージャーには、L2MSエージェントの管理を行うためのコマンドや、L2MSエージェントの設定や状態取得を行うためのWeb GUIが用意されており、これらを利用してL2MSエージェントの操作を行います。
L2MSマネージャーとL2MSエージェントはイーサネットケーブルで接続し、通信には独自プロトコル(L2MS)を使用します。
本製品は、L2MSエージェントとして動作をします。

L2MS接続方法

2. 注意事項

3. 対応ファームウェアリビジョン

このページで説明する内容は、以下のファームウェアを対象としています。

機種 ファームウェア

WLX212

Rev.21.00.02以降

WLX413

Rev.22.00.01以降

WLX222

Rev.24.00.01以降

WLX322

Rev.25.00.02以降

WLX323

Rev.25.01.02以降

また、フォロワーAPのL2MSエージェント無効化機能は、以下のファームウェアを対象としています。

モデル ファームウェア

WLX212

Rev.21.00.14以降

WLX413

Rev.22.00.07以降

WLX222

Rev.24.00.02以降

WLX322

未対応

WLX323

未対応

4. 用語定義

L2MS

Layer2 Management Service
ヤマハネットワーク機器をレイヤー2レベルで管理する機能。

L2MSマネージャー

L2MSエージェントとして動作しているヤマハネットワーク機器を管理する機器。
ネットワーク内のヤマハネットワーク機器を管理する。

L2MSエージェント

L2MSマネージャーによって管理されるヤマハネットワーク機器。
本製品に実装されており、L2MSマネージャーから設定の確認や変更を行うことができる。

5. 詳細

5.1. L2MSエージェント

L2MSエージェントを「使用する」に設定した場合は、L2MSマネージャーに対応したヤマハ製のルーター/ファイアウォール/スイッチ、LAN Monitorから、コンフィグの設定や状態の取得をすることができます。
L2MSの機能詳細については、 こちら の資料を参照してください。

5.2. フォロワーAPのL2MSエージェント無効化機能

フォロワーAPに対するL2MS運用制限で「制限する」 を設定した場合は、クラスター内のフォロワーAPで動作するL2MSエージェントが無効化され、リーダーAPのみがL2MSマネージャー上のLANマップに表示されます。「制限しない」を設定した場合は、リーダーAPを含むすべてのAPがLANマップに表示されます。
LANマップの管理可能台数と使用するL2MSエージェントの台数を考慮して設定することをお勧めします。

  • L2MSエ-ジェントが「使用する」に設定されている場合のみ、フォロワーAPのL2MSエージェント無効化機能は動作します。

  • L2MSエージェント「使用しない」に設定されている場合は、すべてのAPはLANマップに表示されません。

  • フォロワーAPのL2MSエージェント無効化機能が設定されているとき、各APでは"リーダーAP"/"フォロワーAP"の役割に応じてL2MSエージェントの"有効"/"無効"を自身で決定するため、クラスター内でリーダーAPが切り替わったときは、切り替え後のリーダーAPがLANマップに表示されるようになります。

6. 設定・操作方法

6.1. L2MSエージェントの有効/無効を設定する

L2MSエージェントの有効/無効は、仮想コントローラーのWeb GUIから行うことができます。

L2MSエージェントの有効/無効

L2MSエージェントを有効にする場合は「使用する」を、無効にする場合は「使用しない」を設定してください。
「使用しない」を設定した場合は、クラスター内のすべてのAPのL2MSエージェントが無効になるため、LANマップにすべてのAPは表示されなくなります。

6.2. フォロワーAPのL2MSエージェント無効化機能の設定

フォロワーAPのエージェント無効化機能の設定は、仮想コントローラーのWeb GUIから行うことができます。

フォロワーAPのL2MSエージェント無効化

LANマップにリーダーAPのみを表示する場合は「制限する」を、すべてのAPを表示する場合は「制限しない」を設定してください。

6.3. L2MSエージェントの動作状態を表示する

L2MSエージェントの動作状態は、CLIの"show environment"コマンドで表示される"L2MS"の項目で確認することができます。
(表示例) L2MS: L2MS

# show environment
WLX222 BootROM Ver.1.00
WLX222 Rev.24.00.02 (Wed Jan 18 21:55:45 2023)
  main:  WLX222 ver=01 serial=XXXXXXXXXX
MAC-Address=ac:44:f2:XX:XX:XX,
            ac:44:f2:XX:XX:XX, ac:44:f2:XX:XX:XX
CPU:  30%(5sec)  27%(1min)  27%(5min)    Memory: 48% used
CPU0: 37%(5sec)  32%(1min)  32%(5min)
CPU1: 23%(5sec)  21%(1min)  21%(5min)
Boot time: 2023/01/30 16:35:19 +09:00
Current time: 2023/02/15 21:36:42 +09:00
Elapsed time from boot: 16 days 05:01:23
Inside  Temperature(C.): 47.5
Power: Power Adapter
L2MS: L2MS
Antenna setting: 2.4GHz: directional,  5GHz: directional
  • L2MSエージェント動作状態

    表示 説明

    L2MS

    L2MSエージェントは動作している

    NONE

    L2MSエージェントは動作していない

7. SYSLOGメッセージ一覧

本機能に関するメッセージには"[L2MS]" のプレフィックスが付加されます。
以下の文書を参照してください。