L2MS

$Date: 2017/03/23 02:50:54 $


概要

L2MS(Layer2 Management Service)とは、ヤマハネットワーク機器をレイヤー2レベルで管理する機能です。L2MSでは管理を行う機器をコントローラーと呼び、コントローラーから管理される機器をスレーブと呼びます。従来は「スイッチ制御機能」という名称でしたが、対応機種や機能を拡充していく中で、より相応しい名称に変更しました。以下にPC、コントローラーおよびスレーブの接続方法を示します。

PCからコントローラーにはシリアル接続やTELNET、SSHでログインします。コントローラーにはスレーブの設定や状態取得を行うためのコマンドやWeb GUIが用意されており、これらを利用してスレーブを操作します。コントローラーとスレーブはイーサネットケーブルで接続します。通信には独自のプロトコル(L2MS)を使用します。本機能は次のような特徴を持っています。

初期設定不要
TELNETやSSHでは最初にIPアドレスを設定する必要がありますが、本機能では独自のプロトコル(L2MS)を使用して通信を行うためスレーブへの初期設定は不要です。イーサネットケーブルを接続すると、コントローラーは自動的に配下のスレーブを認識します。
複数のスレーブを同時制御
コントローラーは、同時に複数のスレーブを認識し制御することができます。

本文書では、ヤマハルーターでのL2MSの使用方法について説明します。SWX2300でのL2MSの使用方法についてはSWX2300の技術資料を参照してください。

ヤマハルーターでは、スレーブの設定や状態取得を行うためのWeb GUIとして「スイッチ制御GUI」または「LANマップ」を利用することができます。「スイッチ制御GUI」の利用方法はSWX2200 GUIマニュアルを参照してください。「LANマップ」では、「スイッチ制御GUI」のスレーブ管理機能に加えて、端末の管理も行うことができます。


対応機種とファームウェアリビジョン

ヤマハルーターでは以下の機種およびファームウェアで、L2MSのコントローラーとして動作させることができます。ファームウェアリビジョンによって以下の通り、一部機能に差異があります。

機種 ファームウェア 最大制御台数 ポート分離機能との併用
NVR510 Rev.15.01.02 以降 32 ×
NVR700W Rev.15.00.02 以降 32
RTX1210 Rev.14.01.05 以降 32
FWX120 Rev.11.03.02 以降 32
RTX810 Rev.11.01.04 8 ×
Rev.11.01.06 以降 32
NVR500 Rev.11.00.13 以降 8 ×
Rev.11.00.20 以降 32 ×
RTX1200 Rev.10.01.29 以降 8 ×
Rev.10.01.42 以降 32

スレーブにはヤマハスイッチ、および無線APがあります。以下の機種およびファームウェアで、L2MSのスレーブとして動作させることができます。

機種 ファームウェア
SWX2300-24G Rev.2.00.03 以降
SWX2300-16G
SWX2300-8G
SWX2200-24G Rev.1.00.04 以降
SWX2200-8G
SWX2200-8PoE Rev.1.01.03 以降
SWX2100-24G Rev.3.04.02 以降
SWX2100-16G Rev.3.01.29 以降
SWX2100-8G Rev.3.00.31 以降
SWX2100-10PoE Rev.3.03.02 以降
SWX2100-5PoE Rev.3.02.01 以降
WLX402 Rev.17.00.05 以降
WLX302 Rev.12.00.05 以降
WLX202 Rev.16.00.04 以降

コントローラー(ヤマハルーター)とスレーブ(スイッチ、無線AP)の対応表は以下をご覧ください。

コントローラー スレーブ
機種 ファームウェア SWX2300-24G
SWX2300-16G
SWX2300-8G
SWX2200-24G
SWX2200-8G
SWX2200-8PoE SWX2100-16G
SWX2100-8G
SWX2100-10PoE
SWX2100-5PoE
SWX2100-24G
WLX402 WLX302 WLX202
NVR510 Rev.15.01.02 以降 ×
Rev.15.01.03 以降
NVR700W Rev.15.00.02 以降 ×
Rev.15.00.03 以降
RTX1210 Rev.14.01.05 以降 × × × × ×
Rev.14.01.09 以降 × × × ×
Rev.14.01.11 以降 × ×
Rev.14.01.16 以降
FWX120 Rev.11.03.02 以降 × × × × × × ×
Rev.11.03.04 以降 × × × × ×
Rev.11.03.13 以降 × × × ×
Rev.11.03.22 以降
RTX810 Rev.11.01.04 以降 × × × × × × ×
Rev.11.01.19 以降 × × × × ×
Rev.11.01.25 以降 × × × ×
Rev.11.01.28 以降
NVR500 Rev.11.00.13 以降 × × × × × × ×
Rev.11.00.23 以降 × × × × ×
Rev.11.00.28 以降 × × × ×
Rev.11.00.35 以降
RTX1200 Rev.10.01.29 以降 × × × × × × ×
Rev.10.01.47 以降 × × × × ×
Rev.10.01.65 以降 × × × ×
Rev.10.01.71 以降 ×

用語の定義

用語 説明
コントローラー L2MSのスレーブとして動作している、ヤマハネットワーク機器の管理を行う機器
ネットワーク内のヤマハスイッチ、ヤマハ無線APを管理する
スレーブ L2MSのコントローラーによって管理されるヤマハスイッチ、およびヤマハ無線AP
コントローラーから設定の確認や変更を行うことができる

詳細

L2MSの使用

L2MSを使用するか否かをLANインタフェースごとに設定します。コントローラーは、switch control useコマンドがonに設定されたLANインタフェース配下に接続されているスレーブを認識し制御します。

コントローラーが認識しているスレーブはshow status switch controlコマンドで確認することができます。

L2MSのプロトコル

L2MSの制御には以下に示す独自プロトコルのL2フレームを使用します。

項目
宛先MAC 01:a0:de:00:e8:12 〜 01:a0:de:00:e8:15
Ethertype 0xe812

コントローラー と スレーブとの間にファイアーウォールを設置する場合は、ファイアーウォールにこのL2フレームを通過させる設定を行う必要があります。

スレーブの監視

コントローラーは定期的に探索パケットを送信することで配下のスレーブを監視します。また、スレーブは探索パケットに対して応答パケットを送信することでコントローラーに自身の存在を通知します。

探索パケットの送信時間間隔は、switch control watch intervalコマンドのTIMEパラメータで設定します。設定値を大きくすると、送信頻度は減りますが、スレーブを接続してからコントローラーが認識するまでの時間は長くなります。設定値を小さくした場合はその逆となり、送信頻度は増えますが、スレーブを接続してからコントローラーが認識するまでの時間は短くなります。

コントローラーが探索パケットを一定回数送信してもスレーブから応答パケットを受信しない場合、当該のスレーブはダウンしたと判断します。回数はswitch control watch intervalコマンドのCOUNTパラメータで設定します。また、スレーブを接続しているイーサネットケーブルを抜いた場合は当コマンドの設定よりも早いタイミングでスレーブがダウンしたと判断することがあります。

使用するネットワーク環境に合わせてswitch control watch intervalコマンドの各パラメータに適切な値を設定してください。

スレーブの占有

1つのスレーブを複数のコントローラーが同時に制御することはできません。

スレーブが起動直後に探索パケットを受信すると、当該のスレーブは探索パケットを送信したコントローラーに占有された状態となります。この状態は、以下のいずれかの条件により解除されます。

スレーブの操作

スイッチの操作

以下のコマンドを使用することで、コントローラーからスイッチを操作する (設定を変更したり、動作状態を取得したりすること) ことができます。詳細についてはこちらを参照してください。

(注)  SWX2300シリーズとSWX2100シリーズはコマンド実行による設定変更ができません。

無線APの操作

無線APに対して以下の操作をすることができます。

無線APの設定を変更するには、コントローラー経由で無線APのWeb設定画面にアクセスします。
遠隔拠点から無線APのWeb設定画面にアクセスするために、VPN や静的IP マスカレードを設定する必要がありません。

無線APのコンフィグをコントローラーに保存したり、コントローラーに保存されているコンフィグファイルを無線APに復元することができます。
設定については以下のコマンドを使用してください。詳細についてはこちらを参照してください。

ゼロコンフィグ機能で、工場出荷状態の無線APのコンフィグを自動で復元することができます。
設定については、以下のコマンドを使用してください。

ファームウェアの更新

コマンドを実行することで、コントローラーからスレーブのファームウェアを更新することができます。更新処理が正常に終了すると、スレーブは自動的に再起動します。

スイッチの場合、switch control firmware upload goコマンドを実行してください。事前にファームウェアのファイルをフラッシュROMのRTFS領域や外部メモリに保存しておく必要があります。

無線APの場合、ap control firmware upload goコマンドを実行してください。コマンドを実行すると、WEBサーバーからファームウェアを取得し、必要があればリビジョンアップを行います。

スレーブの指定方法

コマンドでスレーブを指定する場合、MACアドレスによる指定と経路による指定の2つの方法があります。

経路による指定方法では、コントローラーを基点として途中にある各スレーブのポート番号を順に記述します。

上図のような構成でスイッチCを指定する場合の表記は "lan1:2-5-13" となります。

他社スイッチが混在する構成での経路指定

コントローラーの配下に他社スイッチが接続されていても、コントローラーはそれを認識することができません。この場合、他社スイッチの配下にいるスレーブを経路で指定できる場合とできない場合があります。

指定できる場合

以下のように、他社スイッチの配下にスレーブが1つだけ接続されている場合は経路で指定することができます。ヤマハスイッチAの経路はlan1:2となります。

指定できない場合

以下のように、他社スイッチの配下にスレーブが複数接続されている場合は経路で指定することができません。ヤマハスイッチA、B両方とも経路はlan1:2になるため、コマンドを実行してもエラーになります。この場合はMACアドレスで指定してください。


制限事項


コマンド

スイッチ/無線AP共通のコマンド

L2MSを使用するか否かの設定

[書式]
switch control use INTERFACE USE
no switch control use INTERFACE
[設定値]
[説明]
L2MSを使用するか否かをLANインタフェースごとに設定する。本コマンドがonに設定されたインタフェースでは、スレーブを制御するための通信が行われる。スレーブを配下に接続しないインタフェースにおいては本コマンドをoffに設定することで、不要なパケットの送出を抑えることができる。
[ノート]
INTERFACEには物理的なLANインタフェース (lanN) のみを指定することができる。LAN分割機能またはポート分離機能が有効になっているインタフェースでは本コマンドを設定することができない。
[初期値]
USE ... off

スレーブの監視時間間隔の設定

[書式]
switch control watch interval TIME [COUNT]
no switch control watch interval
[設定値]
[説明]
スレーブを探索するパケットの送信時間間隔、およびスレーブからの応答パケットを受信せずダウンしたと判断するまでの探索パケット送信回数を設定する。
TIMEを大きな値に設定した場合、探索パケットの送信頻度は減るが、スレーブを接続してからコントローラーが認識するまでの時間が長くなる。TIMEを小さな値に設定した場合はその逆となり、探索パケットの送信頻度は増えるが、スレーブを接続してからコントローラーが認識するまでの時間が短くなる。
探索パケットをCOUNTで設定した回数送信してもスレーブから応答パケットを受信しない場合、当該のスレーブはダウンしたと判断する。
[ノート]
スレーブを接続しているイーサネットケーブルを抜いた場合は、当コマンドの設定よりも早いタイミングでスレーブがダウンしたと判断することがある。
[初期値]

コントローラーが制御しているスレーブ一覧の表示

[書式]
show status switch control [INTERFACE]
[設定値]
INTERFACE ... LANインタフェース名
[説明]
コントローラーが制御しているスレーブの一覧を表示する。インタフェースを指定しない場合は、すべてのインタフェースについて情報を表示する。
[表示例]
> show status switch control
LAN1
[00:a0:de:01:02:03]
機種名      : SWX2200-24G
機器名      : SWX2200-24G_0123456
経路        : lan1:1
アップリンク: 1
設定用経路  : lan1:1
設定        : switch select lan1:1

[00:a0:de:01:02:04]
機種名      : WLX302
機器名      : WLX302_S01234567
経路        : lan1:2
アップリンク: lan
設定用経路  : lan1:2
設定        : ap select lan1:2
---
LAN2
スイッチ制御機能が有効になっていません
---
LAN3
スイッチ制御機能が有効になっていません
> show status switch control
LAN1
[00:a0:de:01:02:03]
Model name      : SWX2200-24G
System name     : SWX2200-24G_0123456
Route           : lan1:1
Uplink          : 1
Route for Config:lan1:1
Config          : switch select lan1:1

[00:a0:de:01:02:04]
Model name      : WLX302
System name     : WLX302_S01234567
Route           : lan1:2
Uplink          : lan
Route for Config: lan1:2
Config          : ap select lan1:2
---
LAN2
Switch control function is not available.
---
LAN3
Switch control function is not available.

スイッチ用のコマンド

スイッチの選択

[書式]
switch select SWITCH
no switch select
[設定値]
[説明]
対象とするスイッチを選択する。以降プロンプトにはconsole promptで設定した文字列と選択したスイッチが続けて表示される。
switch select noneまたはno switch selectを実行すると、プロンプトにスイッチを表示しなくなる。
無線APを選択する場合は、ap selectを使用する。

スイッチが持つ機能の設定

[書式]
switch control function set FUNCTION [INDEX...] VALUE
no switch control function set FUNCTION [INDEX...]
[設定値]
[説明]
スイッチが持つ機能について設定を行う。設定したい機能の名前とその機能に対する設定値をパラメータとして指定する。複数の設定対象が存在する機能ではインデックスを指定する。
コマンド実行中にCtrl-C押下で中断することができる。ただし、実行後に同期処理が開始された場合は中断できない。
[ノート]
本コマンドを実行する前にswitch selectでスイッチを指定しておく必要がある。
ただし、SWX2300シリーズとSWX2100シリーズはコマンド実行による設定変更ができない。
スイッチの機能についてはコマンドリファレンスを参照のこと。

スイッチが持つ機能の設定内容や動作状態の取得

[書式]
switch control function get FUNCTION [INDEX...] [SWITCH]
[設定値]
[説明]
スイッチが持つ機能の設定内容や動作状態を取得する。取得したい機能の名前をパラメータとして指定する。複数の取得対象が存在する機能ではインデックスを指定する。
コマンド実行中にCtrl-C押下で中断することができる。
[ノート]
SWITCHを指定しない場合は、本コマンドを実行する前にswitch selectでスイッチを指定しておく必要がある。
スイッチの機能についてはコマンドリファレンスを参照のこと。

スイッチに対して特定の動作を実行

[書式]
switch control function execute FUNCTION [INDEX...] [SWITCH]
[設定値]
[説明]
スイッチに対して特定の動作を実行させる。実行したい動作に対応する機能の名前をパラメータとして指定する。複数の実行対象が存在する機能ではインデックスを指定する。
コマンド実行中にCtrl-C押下で中断することができる。
[ノート]
SWITCHを指定しない場合は、本コマンドを実行する前にswitch selectでスイッチを指定しておく必要がある。
スイッチの機能についてはコマンドリファレンスを参照のこと。

スイッチの設定の削除

[書式]
switch control function default [both] [SWITCH]
[設定値]
[説明]
選択したスイッチに対するコントローラー上の設定を削除する。同時に、コントローラーがスイッチを制御している場合は同期処理を行う。
bothオプションを指定しない場合、スイッチに対して適用可能な他の設定が存在すれば、その設定でスイッチを同期する。例えば、MACアドレス指定と経路指定の設定が存在する状態で、MACアドレス指定の設定を選択して本コマンドを実行した場合、MACアドレス指定の設定が削除された後、スイッチは経路指定の設定で同期される。
bothオプションを指定する場合、スイッチに対して適用可能な他の設定が存在すれば、その設定も同時に削除する。上記の例では、MACアドレス指定と経路指定の両方の設定が削除される。
すなわち、スイッチを確実に初期化したい場合はbothオプションを指定する。
[ノート]
SWITCHを指定しない場合は、本コマンドを実行する前にswitch selectでスイッチを指定しておく必要がある。

スイッチのファームウェアの更新

[書式]
switch control firmware upload go FILE [SWITCH]
[設定値]
[説明]
スイッチのファームウェアを更新する。ファームウェアのファイルはフラッシュROMや外部メモリへ事前に保存しておき、FILEにパスを指定する。ファームウェアの書き換えに成功すると、スイッチは自動的に再起動する。
コマンド実行中にCtrl-C押下で中断することができる。
FILEに相対パスを指定した場合、環境変数PWDを基点としたパスと解釈される。PWDはsetコマンドで変更可能であり、初期値は "/" である。
[ノート]
SWITCHを指定しない場合は、本コマンドを実行する前にswitch selectでスイッチを指定しておく必要がある。

無線AP用のコマンド

無線AP用HTTPプロキシ機能を使用するか否かの設定

[書式]
ap control http proxy use USE
no ap control http proxy use [USE]
[設定値]
[説明]
無線AP用HTTPプロキシ機能を使用するか否かを設定する。
USE を on に設定した場合、コントローラー経由で無線APのWeb設定画面にアクセスすることができる。
[ノート]
利用に際して、無線APがコントローラーに認識されていること、および、無線APにIPアドレスが割り当てられている事が必要となる。
[初期値]
USE ... on

無線AP用HTTPプロキシ機能のタイムアウト時間の設定

[書式]
ap control http proxy timeout TIME
no ap control http proxy timeout [TIME]
[設定値]
[説明]
無線AP用HTTPプロキシ機能のタイムアウト時間を設定する。
コントローラー経由で無線APのWeb設定画面にアクセスする際、指定時間以内に無線APから応答がなければタイムアウトとなる。
[初期値]
TIME ... 60

無線APのコンフィグを保存

[書式]
ap control config get [AP]
ap control config get [[LAN] all]
[設定値]
[説明]
無線APのコンフィグをコントローラーに保存する。
APにMACアドレス、または、経路を指定すると、特定の無線APのコンフィグを保存する。
"all"を指定すると、コントローラーが認識している全ての無線APのコンフィグを保存する。
LANインターフェースを指定すると、LANインターフェースにつながっている無線APだけを対象とする。
パラメータを省略した場合は、"all"を指定した時と同様になる。
[ノート]
schedule atコマンドで指定することができる。
保存先ファイルは、ap config directoryで設定したディレクトリにap config filenameで設定したファイル名で保存する。
ap config filenameの設定が省略されている場合、MACアドレス指定の際は"MACアドレス" + ".conf"を使用し、経路指定の際は"経路" + ".conf"を使用する。
ただし : (コロン) は _ (アンダースコア)に置き換えられる。

無線APのコンフィグを復元

[書式]
ap control config set [AP]
ap control config set [[LAN] all]
[設定値]
[説明]
コントローラーに保存されているコンフィグを無線APに復元する。
APにMACアドレス、または、経路で指定すると、特定の無線APにコンフィグを復元する。
"all"を指定すると、コントローラーが認識している全ての無線APにコンフィグを復元する。
LANインターフェースを指定すると、LANインターフェースにつながっている無線APだけを対象とする。
パラメータを省略した場合は、"all"を指定した時と同様になる。
[ノート]
schedule atコマンドで指定することができる。
復元には、ap config directoryで設定したディレクトリにあるap config filenameで設定したファイルを使用する。
ap config filenameの設定が省略されている場合、MACアドレス指定の際は"MACアドレス" + ".conf"を使用し、経路指定の際は"経路" + ".conf"を使用する。
ただし : (コロン) は _ (アンダースコア)に置き換えられる。

無線APのコンフィグを削除

[書式]
ap control config delete [AP]
[設定値]
[説明]
コントローラーに保存されている無線APのコンフィグを削除する。
APにMACアドレス、または、経路で指定すると、特定の無線APのコンフィグを削除する。
APに"all"を指定すると、コントローラーが認識している全ての無線APのコンフィグを削除する。
APを省略した場合は、"all"を指定した時と同様になる。
[ノート]
schedule atコマンドで指定することができる。
ap config directoryで設定したディレクトリにあるap config filenameで設定したファイルを削除する。
ap config filenameの設定が省略されている場合、MACアドレス指定の際は"MACアドレス" + ".conf"を使用し、経路指定の際は"経路" + ".conf"を使用する。
ただし : (コロン) は _ (アンダースコア)に置き換えられる。

無線APのコンフィグの保存先ディレクトリを指定

[書式]
ap config directory PATH
[設定値]
[説明]
無線APのコンフィグの格納先ディレクトリを指定する。
相対パスを指定した場合、環境変数PWDを起点としてパスと解釈される。PWDはsetコマンドで変更可能であり初期値は"/"である
[初期値]
PATH ... /ap_config

無線APの選択

[書式]
ap select AP
no ap select
[設定値]
[説明]
対象とする無線APを選択する。以降プロンプトにはconsole promptで設定した文字列と選択した無線APが続けて表示される。
ap select noneまたはno ap selectを実行すると、プロンプトに無線APを表示しなくなる。

無線APのコンフィグのファイル名を指定

[書式]
ap config filename NAME
[設定値]
[説明]
ap selectコマンドで選択した無線APが使用するコンフィグのファイル名を指定する。
[ノート]
ap selectコマンドで無線APを選択した後に設定する必要がある。
複数のap selectコマンドで同じファイル名を指定する事ができる。

ゼロコンフィグ機能を使用するか否かの設定

[書式]
ap control config-auto-set use USE
no ap control config-auto-set use [USE]
[設定値]
[説明]
ゼロコンフィグ機能を使用するか否かの設定する。
[初期値]
USE ... on

無線APのファームウェアの更新

[書式]
ap control firmware upload go [AP]
[設定値]
[説明]
無線APのファームウェアを更新する。WEBサーバのファームウェアをチェックし、必要があればリビジョンアップを行う。ファームウェアの更新に成功すると自動的に再起動する。
WEBサーバのファームウェアが、現在のファームウェアのリビジョンと同一の場合、リビジョンアップは行わない。
[ノート]
APを指定しない場合は、本コマンドを実行する前にap selectでスイッチを指定しておく必要がある。

SYSLOGメッセージ一覧

本機能において出力されるSYSLOGメッセージを以下に示します。
出力されるメッセージには "[SWCTL] route(addr):" というプレフィックスが付加されます。routeはコントローラーからスレーブへの経路、addrはスレーブのMACアドレスです。

スイッチ/無線AP共通のSYSLOGメッセージ

レベル 出力メッセージ 意味
INFO スレーブの認識 find switch スレーブを認識した。
detect down スレーブがダウンした。

スイッチ用のSYSLOGメッセージ

レベル 出力メッセージ 意味
INFO リンクのアップ/ダウン PORTn link up (speed) スレーブのポートnがリンクアップした。通信速度はspeed
PORTn link down スレーブのポートnがリンクダウンした。
同期処理 sync start スイッチの同期処理を開始した。
sync done スイッチの同期処理が完了した。
sync failed スイッチの同期処理に失敗した。
警告 fan lock スレーブのファンが停止している。
PORTn loop detect スイッチのポートnでループが発生していた。(注)
DEBUG 同期処理 can't get param of sync スイッチの同期処理を行うために必要な情報を取得できない。
(注)
このSYSLOGが出力されるのはループの発生をスイッチが検出し、ポートを自動的にリンクダウンした状態のときです。ループが発生している最中ではありません。したがって、loopdetect-linkdownがlinkdownもしくはlinkdown-recoveryに設定されている必要があります。なお、ループ検出機能の詳細についてはコマンドリファレンスを参照してください。

無線AP用のSYSLOGメッセージ

コンフィグの保存/復元には "[SWCTL]" というプレフィックスが付加されます。
出力メッセージ中のrouteはコントローラーからスレーブへの経路、addrはスレーブのMACアドレス、modelはスレーブのモデル名です。

レベル 出力メッセージ 意味
INFO 無線AP用HTTPプロキシ機能 Request from IP_ADDR to AP_IP_ADDR IPアドレスがIP_ADDRであるホストから、IPアドレスがAP_IP_ADDRである無線APへのGUIへのアクセス要求があった。
コンフィグの保存/復元 route(addr): received config (CONFIG_FILE) コントローラーはスレーブからCONFIG_FILEを取得し保存した。
route(addr): send config (CONFIG_FILE) コントローラーはスレーブへCONFIG_FILEを送信した。
CONFIG_FILE: model(addr) is executing a config ... PROGRESS % スレーブでCONFIG_FILEの設定を復元中。PROGRESSは進捗率。
CONFIG_FILE: model(addr) finished executing a config スレーブでCONFIG_FILEの復元が完了した。
CONFIG_FILE:LINE: ERR_MSG スレーブでCONFIG_FILEの復元中に、行数 LINE がエラー ERR_MSGになった。
ERR_MSG はエラーの内容、LINEは、エラーになったコマンドのCONFIG_FILE内の行数を指す。
route(addr): Airlink setting changed スレーブの無線機能が、設定変更された。
DEBUG 無線AP用HTTPプロキシ機能 [APCTL_HTTP_PROXY] Cannot send ARP スレーブへARPを要求できなかった。
[APCTL_HTTP_PROXY] Cannot connect to AP (no arp reply) スレーブからARPの応答がなかった。
[APCTL_HTTP_PROXY] cannot get ap account スレーブから認証情報を取得できなかった。
[APCTL_HTTP_PROXY] cannot add to host list スレーブから認証情報を取得した後、内部リストに追加できなかった。
[AP_HTTP_PROXY] Can't create socket スレーブへ接続する際にソケットを作成できなかった。
[AP_HTTP_PROXY] Can't connect to server(ERRNO) スレーブへの接続に失敗した。ERRNOは内部エラー番号。
[AP_HTTP_PROXY] Connection Timeout スレーブとの通信中にタイムアウトした。
[AP_HTTP_PROXY] Write Error (ERRNO) スレーブへTCPデータを送信できなかった。ERRNOは内部エラー番号。
[AP_HTTP_PROXY] Read Error (ERRNO) スレーブからTCPデータを受信できなかった。ERRNOは内部エラー番号。

関連情報