L2MS

$Date: 2017/07/25 09:41:54 $


概要

L2MS(Layer2 Management Service)とは、ヤマハネットワーク機器をレイヤー2レベルで管理する機能です。L2MSでは管理を行う機器をマスターと呼び、マスターから管理される機器をスレーブと呼びます。従来は「スイッチ制御機能」という名称でしたが、対応機種や機能を拡充していく中で、より相応しい名称に変更しました。以下にPC、マスターおよびスレーブの接続方法を示します。

PCからマスターにはシリアル接続やTELNET、SSHでログインします。マスターにはスレーブの設定や状態取得を行うためのコマンドやWeb GUIが用意されており、これらを利用してスレーブを操作します。マスターとスレーブはイーサネットケーブルで接続します。通信には独自のプロトコル(L2MS)を使用します。本機能は次のような特徴を持っています。

初期設定不要
TELNETやSSHでは最初にIPアドレスを設定する必要がありますが、本機能では独自のプロトコル(L2MS)を使用して通信を行うためスレーブへの初期設定は不要です。イーサネットケーブルを接続すると、マスターは自動的に配下のスレーブを認識します。
複数のスレーブを同時制御
マスターは、同時に複数のスレーブを認識し制御することができます。

本文書では、ヤマハルーターでのL2MSの使用方法について説明します。SWX2300でのL2MSの使用方法についてはSWX2300の技術資料を参照してください。

ヤマハルーターでは、スレーブの設定や状態取得を行うためのWeb GUIとして「スイッチ制御GUI」または「LANマップ」を利用することができます。「スイッチ制御GUI」の利用方法はSWX2200 GUIマニュアルを参照してください。「LANマップ」では、「スイッチ制御GUI」のスレーブ管理機能に加えて、端末の管理も行うことができます。


用語の定義

用語 説明
マスター(コントローラー)
L2MSのスレーブとして動作しているヤマハネットワーク機器の管理を行う機器
ネットワーク内のヤマハネットワーク機器を管理する
スレーブ
L2MSのマスターによって管理されるヤマハネットワーク機器
マスターから設定の確認や変更を行うことができる
スレーブスイッチ L2MSのスレーブとして動作しているヤマハスイッチ
スレーブAP L2MSのスレーブとして動作しているヤマハ無線AP
スレーブルーター L2MSのスレーブとして動作しているヤマハルーター

従来はL2MSのスレーブの管理を行う機器を「コントローラー」と呼称していましたが、機能を拡張していく中でより相応しい名称「マスター」に変更しました。


対応機種とファームウェアリビジョン

ヤマハルーターでは以下の機種およびファームウェアで、L2MSを使用することができます。ファームウェアリビジョンによって以下の通り、一部機能に差異があります。

機能 説明
最大制御台数 L2MSのマスターであるとき、1つのインターフェースにつき制御できるスレーブの台数
ポート分離機能との併用 ポート分離機能が設定されているインターフェースでL2MSを使用できるか否か
スレーブモード
ヤマハルーターをL2MSのスレーブとして使用できるか否か
スレーブモードに対応していないヤマハルーターはL2MSのマスターとしてのみ使用できる
機種 ファームウェア 最大制御台数 ポート分離機能との併用 スレーブモード
NVR510 Rev.15.01.02 以降 32 × ×
NVR700W Rev.15.00.02 以降 32 ×
RTX1210 Rev.14.01.05 以降 32 ×
Rev.14.01.20 以降 64
FWX120 Rev.11.03.02 以降 32 ×
RTX810 Rev.11.01.04 8 × ×
Rev.11.01.06 以降 32 ×
NVR500 Rev.11.00.13 以降 8 × ×
Rev.11.00.20 以降 32 × ×
RTX1200 Rev.10.01.29 以降 8 × ×
Rev.10.01.42 以降 32 ×

スレーブにはヤマハスイッチ、ヤマハ無線AP、およびヤマハルーターがあります。以下の機種およびファームウェアで、L2MSのスレーブとして動作させることができます。

機種 ファームウェア
SWX2300-24G Rev.2.00.03 以降
SWX2300-16G
SWX2300-8G
SWX2200-24G Rev.1.00.04 以降
SWX2200-8G
SWX2200-8PoE Rev.1.01.03 以降
SWX2100-24G Rev.3.04.02 以降
SWX2100-16G Rev.3.01.29 以降
SWX2100-8G Rev.3.00.31 以降
SWX2100-10PoE Rev.3.03.02 以降
SWX2100-5PoE Rev.3.02.01 以降
WLX402 Rev.17.00.05 以降
WLX302 Rev.12.00.05 以降
WLX202 Rev.16.00.04 以降
RTX1210 Rev.14.01.20 以降

マスター(ヤマハルーター)とスレーブ(ヤマハスイッチ、ヤマハ無線AP、ヤマハルーター)の対応表は以下をご覧ください。

マスター スレーブ
機種 ファームウェア SWX2300-24G
SWX2300-16G
SWX2300-8G
SWX2200-24G
SWX2200-8G
SWX2200-8PoE SWX2100-16G
SWX2100-8G
SWX2100-10PoE
SWX2100-5PoE
SWX2100-24G
WLX402 WLX302 WLX202 RTX1210
NVR510 Rev.15.01.02 以降 × ×
Rev.15.01.03 以降 ×
NVR700W Rev.15.00.02 以降 × ×
Rev.15.00.03 以降 ×
RTX1210 Rev.14.01.05 以降 × × × × × ×
Rev.14.01.09 以降 × × × × ×
Rev.14.01.11 以降 × × ×
Rev.14.01.16 以降 ×
Rev.14.01.20 以降
FWX120 Rev.11.03.02 以降 × × × × × × × ×
Rev.11.03.04 以降 × × × × × ×
Rev.11.03.13 以降 × × × × ×
Rev.11.03.22 以降 ×
RTX810 Rev.11.01.04 以降 × × × × × × × ×
Rev.11.01.19 以降 × × × × × ×
Rev.11.01.25 以降 × × × × ×
Rev.11.01.28 以降 ×
NVR500 Rev.11.00.13 以降 × × × × × × × ×
Rev.11.00.23 以降 × × × × × ×
Rev.11.00.28 以降 × × × × ×
Rev.11.00.35 以降 ×
RTX1200 Rev.10.01.29 以降 × × × × × × × ×
Rev.10.01.47 以降 × × × × × ×
Rev.10.01.65 以降 × × × × ×
Rev.10.01.71 以降 × ×

詳細

L2MSの動作モードの選択

ヤマハルーターには以下のL2MSの動作モードがあります。

動作モード 説明
マスターモード
L2MSのマスターとして動作する
スレーブを検出して一元管理できる
スレーブモード
L2MSのスレーブとして動作する
マスターから機器情報や端末情報などを確認したり、設定を変更することができる
同じブロードキャストドメインでは、ひとつのスレーブが同時に複数のマスターのスレーブとなることはできない
マスターが存在しない場合、L2MSは動作しない

switch control modeコマンドにmasterを設定した場合はマスターモード、slaveを設定した場合はスレーブモードとなります。

L2MSを使用しない場合は、switch control modeコマンドにoffを設定します。

注意事項

スレーブモードに対応していないファームウェアでは、L2MSの動作モードはマスターモードとなります。これらのファームウェアでL2MSを使用しない場合は、switch control useコマンドのUSEにoffを設定します。

L2MSの使用

ヤマハルーターではインターフェースごとにL2MSを使用するか否かを設定します。switch control useコマンドのUSEがonに設定されたインターフェースでL2MSが動作します。L2MSの動作モードによって、ヤマハルーターの動作が異なります。

  1. マスターモードの場合
    ヤマハルーターはL2MSのマスターとして動作します。
    L2MSを使用しているインターフェースと同じブロードキャストドメインのスレーブをヤマハルーターから管理することができます。
    LANマップに対応しているファームウェアではswitch control useコマンドのTERMINALを設定できます。TERMINALがonに設定されたインターフェースでは端末も管理することができます。
    以下にLAN1とLAN2でL2MSを使用して、さらにLAN1で端末の管理を行うときのマスターの設定例を示します。
    switch control mode master
    switch control use lan1 on terminal=on
    switch control use lan2 on
    
    ヤマハルーターが認識しているスレーブ、および端末は以下のコマンドで確認することができます。
  2. スレーブモードの場合
    ヤマハルーターはL2MSのスレーブとして動作します。
    L2MSを使用しているインターフェースと同じブロードキャストドメインのマスターからヤマハルーターを管理することができます。
    以下にLAN1でL2MSを使用するときのスレーブの設定例を示します。
    switch control mode slave
    switch control use lan1 on
    
    ヤマハルーターを管理しているマスターは以下のコマンドで確認することができます。

注意事項

L2MSのプロトコル

L2MSの制御には以下に示す独自プロトコルのL2フレームを使用します。

項目
宛先MAC 01:a0:de:00:e8:12 〜 01:a0:de:00:e8:15
Ethertype 0xe812

マスター と スレーブとの間にファイアーウォールを設置する場合は、ファイアーウォールにこのL2フレームを通過させる設定を行う必要があります。

スレーブの監視

マスターは定期的に探索パケットを送信することで配下のスレーブを監視します。また、スレーブは探索パケットに対して応答パケットを送信することでマスターに自身の存在を通知します。

探索パケットの送信時間間隔は、switch control watch intervalコマンドのTIMEパラメータで設定します。設定値を大きくすると、送信頻度は減りますが、スレーブを接続してからマスターが認識するまでの時間は長くなります。設定値を小さくした場合はその逆となり、送信頻度は増えますが、スレーブを接続してからマスターが認識するまでの時間は短くなります。

マスターが探索パケットを一定回数送信してもスレーブから応答パケットを受信しない場合、当該のスレーブはダウンしたと判断します。回数はswitch control watch intervalコマンドのCOUNTパラメータで設定します。また、スレーブを接続しているイーサネットケーブルを抜いた場合は当コマンドの設定よりも早いタイミングでスレーブがダウンしたと判断することがあります。

使用するネットワーク環境に合わせてswitch control watch intervalコマンドの各パラメータに適切な値を設定してください。

スレーブの占有

1つのスレーブが同時に複数のマスターのスレーブとなることはできません。スレーブが探索パケットを受信すると、当該スレーブは探索パケットを送信したマスターに占有された状態となります。この状態は以下のいずれかの条件により解除されます。

スレーブの操作

スイッチの操作

マスターはスレーブスイッチに対して以下の操作を行うことができます。

  1. スレーブスイッチの設定を変更する
    以下のコマンドを使用することで、スレーブスイッチの設定を変更したりスレーブスイッチに特定動作を実行させることができます。
    スレーブスイッチがSWX2300である場合、HTTPプロキシー経由でスレーブスイッチのWeb設定画面を表示して、スレーブスイッチの設定を変更することができます。
    遠隔拠点からスレーブスイッチのWeb設定画面を表示するために、パスワードを入力したり、フィルターやNATなどの設定を変更する必要がありません。
    マスターからスレーブスイッチのWeb設定画面を開く方法についてはこちらを参照してください。
  2. スレーブスイッチの動作状態を取得する
    以下のコマンドを使用することで、スレーブスイッチの動作状態を取得することができます。

スレーブスイッチの操作の詳細についてはこちらを参照してください。

注意事項

SWX2300、およびSWX2100はswitch control function setコマンドによる設定変更ができません。

無線APの操作

マスターはスレーブAPに対して以下の操作を行うことができます。

  1. スレーブAPの設定を変更する
    マスター経由でスレーブAPのWeb設定画面を表示して、スレーブAPの設定を変更することができます。
    遠隔拠点からスレーブAPのWeb設定画面を表示するために、パスワードを入力したり、フィルターやNATなどの設定を変更する必要がありません。
    マスターからスレーブAPのWeb設定画面を開く方法はマスターの機種によって異なりますので、以下を参照してください。
    機種 ファームウェア Web GUIを開く方法
    NVR510 Rev.15.01.02 以降 LANマップ
    NVR700W Rev.15.00.02 以降
    RTX1210 Rev.14.01.05 以降
    FWX120 Rev.11.03.02 以降 スイッチ制御GUI
    RTX810 Rev.11.01.04 以降
    NVR500 Rev.11.00.13 以降
    RTX1200 Rev.10.01.29 以降
    設定については以下のコマンドを使用してください。
  2. スレーブAPのコンフィグを保存/復元する
    スレーブAPのコンフィグをマスターに保存したり、マスターに保存されているコンフィグファイルをスレーブAPに復元することができます。詳細についてはこちらを参照してください。
    設定については以下のコマンドを使用してください。
  3. ゼロコンフィグ機能
    工場出荷状態のスレーブAPのコンフィグを自動で復元することができます。詳細についてはこちらを参照してください。
    設定については以下のコマンドを使用してください。

ルーターの操作

マスターはスレーブルーターに対して以下の操作を行うことができます。

  1. スレーブルーターの設定を変更する
    スレーブルーターのWeb GUIを表示して、スレーブルーターの設定を変更することができます。
    HTTPプロキシー経由でのスレーブルーターのWeb GUIアクセスが許可されている場合はパスワードを入力したり、マスター、およびスレーブルーターのフィルターやNATなどの設定を変更する必要がありません。HTTPプロキシー経由でのスレーブルーターのWeb GUIアクセスが許可されていない場合はパスワードの入力や、マスター、およびスレーブルーターのフィルターやNATなどの設定変更が必要になる場合があります。
    スレーブルーターのHTTPプロキシー経由でのWeb GUIへのアクセス許可の設定については、以下のコマンドを使用してください。
    マスターからスレーブルーターのWeb GUIを開く方法についてはこちらを参照してください。

注意事項

httpd proxy-access l2ms permitコマンドはスレーブルーターに設定します。マスターに設定した場合はコマンドが反映されません。

ファームウェアの更新

コマンドを実行することで、マスターからスレーブスイッチとスレーブAPのファームウェアを更新することができます。更新処理が正常に終了すると、スレーブは自動的に再起動します。

  1. スレーブスイッチの場合
    switch control firmware upload goコマンドを実行してください。事前にファームウェアのファイルをフラッシュROMのRTFS領域や外部メモリに保存しておく必要があります。
  2. スレーブAPの場合
    ap control firmware upload goコマンドを実行してください。コマンドを実行すると、WEBサーバーからファームウェアを取得し、必要があればリビジョンアップを行います。

注意事項

マスターからスレーブルーターのファームウェアを更新することはできません。

スレーブの指定方法

コマンドでスレーブを指定する場合、MACアドレスによる指定と経路による指定の2つの方法があります。

  1. MACアドレスによる指定
    MACアドレスによる指定では、対象のスレーブのMACアドレスをコロン":"区切り (例 00:a0:de:00:00:00)で記述します。
  2. 経路による指定
    経路による指定では、以下の記述ルールにしたがってスレーブの経路を記述します。
    • マスターを基点として、対象のスレーブが接続されているスレーブまでのダウンリンクポートの並びを対象のスレーブの経路とする。
    • マスター、およびスレーブのダウンリンクポートは以下のように表記する。
      ダウンリンクポートのインターフェース 表記方法 備考
      LANインターフェース(マスター、スレーブルーター)
      lanN
      lanN:M
      NはLAN番号、Mはポート番号
      SwitchingHubを持つLANインターフェースで":M"を付与する
      LANインターフェース(スレーブスイッチ)
      N Nはポート番号
      トンネルインターフェース tnN Nはトンネル番号
    • 機器間のつながりはハイフン(-)で区切る。
    以下に経路による指定の記述例を示します。
    1. 記述例1
      l2ms_composition_1
      スレーブ 経路
      SWX2200-24G lan1:1
      SWX2200-8G lan1:1-10
      WLX302 lan1:1-15
    2. 記述例2
      l2ms_composition_2
      スレーブ 経路
      SWX2200-8G lan2
      RTX1210_2 lan2-8
    3. 記述例3
      l2ms_composition_3
      スレーブ 経路
      SWX2200-24G lan1:1
      RTX1210_2 tn1
      SWX2200-8G_1 tn1-lan1:1
      RTX1210_3 tn2
      SWX2200-8G_2 tn2-lan1:1
      WLX302_1 tn2-lan1:1-8
      WLX302_2 tn2-lan1:2

注意事項

他社スイッチが混在する構成での経路指定

マスターの配下に他社スイッチが接続されていても、マスターはそれを認識することができません。この場合、他社スイッチの配下にいるスレーブを経路で指定できる場合とできない場合があります。

指定できる場合

以下のように、他社スイッチの配下にスレーブが1つだけ接続されている場合は経路で指定することができます。ヤマハスイッチAの経路はlan1:2となります。

指定できない場合

以下のように、他社スイッチの配下にスレーブが複数接続されている場合は経路で指定することができません。ヤマハスイッチA、B両方とも経路はlan1:2になるため、コマンドを実行してもエラーになります。この場合はMACアドレスで指定してください。


制限事項

マスターの制限

スレーブの制限

マスターとスレーブルーターで共通する制限


コマンド

共通のコマンド

L2MSの動作モードの設定

[書式]
switch control mode MODE
no switch control mode [MODE]
[設定値]
[説明]
L2MSの動作モードを設定する。MODEがmasterである場合はL2MSのマスターとして動作する。MODEがslaveである場合はL2MSのスレーブとして動作する。
[ノート]
本コマンドはRev.14.01.20以降のファームウェアで設定可能。
本コマンドが設定できないファームウェアは、L2MSのマスターとして動作する。
[初期値]
MODE ... master

L2MSを使用するか否かの設定

[書式]
switch control use INTERFACE USE [terminal=TERMINAL]
no switch control use INTERFACE [USE [terminal=TERMINAL]]
[設定値]
[説明]
L2MSを使用するか否かをインターフェースごとに設定する。USEがonであるインターフェースでL2MSを使用する。L2MSはswitch control modeの設定にしたがって動作する。
L2MSのマスターとして動作している場合はスレーブを制御するための通信を行う。また、terminalオプションがonに設定されたインターフェースでは端末情報の取得も行う。L2MSを使用しないインターフェースでは本コマンドをoffに設定することで不要なパケットの送出を抑えることができる。
L2MSのスレーブとして動作している場合はマスターからの探索パケットに対して応答パケットを返す。
[ノート]
switch control modeコマンドでMODEにoffが設定されている場合、本コマンドの設定は反映されない。
LAN分割機能が有効になっているインターフェースでは本コマンドを設定することはできない。
ポート分離機能が有効になっているインターフェースは、Rev.10.01.42以降、Rev.11.01.06以降、Rev.14.01.05以降のファームウェアで設定可能。
bridge memberコマンドでLANインターフェースが収容されていない場合、本コマンドのブリッジインターフェースへの設定は反映されない。
ブリッジインターフェースとブリッジインターフェースに収容されているLANインターフェースでUSEにonを設定している場合は、ブリッジインターフェースへの設定のみ反映される。
ブリッジインターフェースは、 Rev.14.01.20以降のファームウェアで設定可能。
USEがoffに設定されたインターフェースではterminalオプションがonであっても端末情報の取得は行わない。また、L2MSのスレーブとして動作している場合、terminalオプションの設定はL2MSの動作に反映されない。
terminalオプションは、Rev.14.01系以降のファームウェアで使用可能。
[初期値]

スレーブの監視時間間隔の設定

[書式]
switch control watch interval TIME [COUNT]
no switch control watch interval
[設定値]
[説明]
スレーブを探索するパケットの送信時間間隔、およびスレーブからの応答パケットを受信せずダウンしたと判断するまでの探索パケット送信回数を設定する。
TIMEを大きな値に設定した場合、探索パケットの送信頻度は減るが、スレーブを接続してからマスターが認識するまでの時間が長くなる。TIMEを小さな値に設定した場合はその逆となり、探索パケットの送信頻度は増えるが、スレーブを接続してからマスターが認識するまでの時間が短くなる。
探索パケットをCOUNTで設定した回数送信してもスレーブから応答パケットを受信しない場合、当該のスレーブはダウンしたと判断する。
[ノート]
switch control modeコマンドでMODEにmasterが設定されていない場合、本コマンドの設定はL2MSの動作に反映されない。
スレーブを接続しているイーサネットケーブルを抜いた場合は、当コマンドの設定よりも早いタイミングでスレーブがダウンしたと判断することがある。
[初期値]

スレーブ一覧の表示

[書式]
show status switch control [INTERFACE]
[設定値]
INTERFACE ... LANインターフェース名、ブリッジインターフェース名
[説明]
スレーブの一覧を表示する。INTERFACEを省略した場合は、すべてのインターフェースについて情報を表示する。
L2MSの動作状態に応じて、以下の情報を表示する。
[ノート]
ブリッジインターフェースは、 Rev.14.01.20以降のファームウェアで指定可能。
[表示例]
> show status switch control
LAN1
[00:a0:de:01:02:03]
機種名      : SWX2200-24G
機器名      : SWX2200-24G_0123456
経路        : lan1:1
アップリンク: 1
設定用経路  : lan1:1
設定        : switch select lan1:1
---
LAN2
スイッチ制御機能が有効になっていません
---
LAN3
スイッチ制御機能が有効になっていません
---
BRIDGE1
スイッチ制御機能が有効になっていません
> show status switch control
LAN1
[00:a0:de:01:02:03]
Model name      : SWX2200-24G
System name     : SWX2200-24G_0123456
Route           : lan1:1
Uplink          : 1
Route for Config:lan1:1
Config          : switch select lan1:1
---
LAN2
Switch control function is not available.
---
LAN3
Switch control function is not available.
---
BRIDGE1
Switch control function is not available.
> show status switch control
LAN1
マスター: 00:a0:de:01:02:03
---
LAN2
スイッチ制御機能が有効になっていません
---
LAN3
スイッチ制御機能が有効になっていません
---
BRIDGE1
スイッチ制御機能が有効になっていません
> show status switch control
LAN1
Master: 00:a0:de:01:02:03
---
LAN2
Switch control function is not available.
---
LAN3
Switch control function is not available.
---
BRIDGE1
Switch control function is not available.

スレーブスイッチ用のコマンド

スイッチの選択

[書式]
switch select SWITCH
no switch select
[設定値]
[説明]
対象とするスイッチを選択する。以降プロンプトにはconsole promptで設定した文字列と選択したスイッチが続けて表示される。
switch select noneまたはno switch selectを実行すると、プロンプトにスイッチを表示しなくなる。
無線APを選択する場合は、ap selectを使用する。

スイッチが持つ機能の設定

[書式]
switch control function set FUNCTION [INDEX...] VALUE
no switch control function set FUNCTION [INDEX...]
[設定値]
[説明]
スイッチが持つ機能について設定を行う。設定したい機能の名前とその機能に対する設定値をパラメータとして指定する。複数の設定対象が存在する機能ではインデックスを指定する。
コマンド実行中にCtrl-C押下で中断することができる。ただし、実行後に同期処理が開始された場合は中断できない。
[ノート]
本コマンドを実行する前にswitch selectでスイッチを指定しておく必要がある。
ただし、SWX2300シリーズとSWX2100シリーズはコマンド実行による設定変更ができない。
スイッチの機能についてはコマンドリファレンスを参照のこと。

スイッチが持つ機能の設定内容や動作状態の取得

[書式]
switch control function get FUNCTION [INDEX...] [SWITCH]
[設定値]
[説明]
スイッチが持つ機能の設定内容や動作状態を取得する。取得したい機能の名前をパラメータとして指定する。複数の取得対象が存在する機能ではインデックスを指定する。
コマンド実行中にCtrl-C押下で中断することができる。
[ノート]
SWITCHを指定しない場合は、本コマンドを実行する前にswitch selectでスイッチを指定しておく必要がある。
スイッチの機能についてはコマンドリファレンスを参照のこと。

スイッチに対して特定の動作を実行

[書式]
switch control function execute FUNCTION [INDEX...] [SWITCH]
[設定値]
[説明]
スイッチに対して特定の動作を実行させる。実行したい動作に対応する機能の名前をパラメータとして指定する。複数の実行対象が存在する機能ではインデックスを指定する。
コマンド実行中にCtrl-C押下で中断することができる。
[ノート]
SWITCHを指定しない場合は、本コマンドを実行する前にswitch selectでスイッチを指定しておく必要がある。
スイッチの機能についてはコマンドリファレンスを参照のこと。

スイッチの設定の削除

[書式]
switch control function default [both] [SWITCH]
[設定値]
[説明]
選択したスイッチに対するマスター上の設定を削除する。同時に、マスターがスイッチを制御している場合は同期処理を行う。
bothオプションを指定しない場合、スイッチに対して適用可能な他の設定が存在すれば、その設定でスイッチを同期する。例えば、MACアドレス指定と経路指定の設定が存在する状態で、MACアドレス指定の設定を選択して本コマンドを実行した場合、MACアドレス指定の設定が削除された後、スイッチは経路指定の設定で同期される。
bothオプションを指定する場合、スイッチに対して適用可能な他の設定が存在すれば、その設定も同時に削除する。上記の例では、MACアドレス指定と経路指定の両方の設定が削除される。
すなわち、スイッチを確実に初期化したい場合はbothオプションを指定する。
[ノート]
SWITCHを指定しない場合は、本コマンドを実行する前にswitch selectでスイッチを指定しておく必要がある。

スイッチのファームウェアの更新

[書式]
switch control firmware upload go FILE [SWITCH]
[設定値]
[説明]
スイッチのファームウェアを更新する。ファームウェアのファイルはフラッシュROMや外部メモリへ事前に保存しておき、FILEにパスを指定する。ファームウェアの書き換えに成功すると、スイッチは自動的に再起動する。
コマンド実行中にCtrl-C押下で中断することができる。
FILEに相対パスを指定した場合、環境変数PWDを基点としたパスと解釈される。PWDはsetコマンドで変更可能であり、初期値は "/" である。
[ノート]
SWITCHを指定しない場合は、本コマンドを実行する前にswitch selectでスイッチを指定しておく必要がある。

スレーブAP用のコマンド

無線AP用HTTPプロキシー機能を使用するか否かの設定

[書式]
ap control http proxy use USE
no ap control http proxy use [USE]
[設定値]
[説明]
無線AP用HTTPプロキシー機能を使用するか否かを設定する。
USE を on に設定した場合、マスター経由で無線APのWeb設定画面にアクセスすることができる。
[ノート]
利用に際して、無線APがマスターに認識されていること、および、無線APにIPアドレスが割り当てられている事が必要となる。
[初期値]
USE ... on

無線AP用HTTPプロキシー機能のタイムアウト時間の設定

[書式]
ap control http proxy timeout TIME
no ap control http proxy timeout [TIME]
[設定値]
[説明]
無線AP用HTTPプロキシー機能のタイムアウト時間を設定する。
マスター経由で無線APのWeb設定画面にアクセスする際、指定時間以内に無線APから応答がなければタイムアウトとなる。
[初期値]
TIME ... 60

無線APのコンフィグを保存

[書式]
ap control config get [AP]
ap control config get [[LAN] all]
[設定値]
[説明]
無線APのコンフィグをマスターに保存する。
APにMACアドレス、または、経路を指定すると、特定の無線APのコンフィグを保存する。
"all"を指定すると、マスターが認識している全ての無線APのコンフィグを保存する。
LANインターフェースを指定すると、LANインターフェースにつながっている無線APだけを対象とする。
パラメータを省略した場合は、"all"を指定した時と同様になる。
[ノート]
schedule atコマンドで指定することができる。
保存先ファイルは、ap config directoryで設定したディレクトリにap config filenameで設定したファイル名で保存する。
ap config filenameの設定が省略されている場合、MACアドレス指定の際は"MACアドレス" + ".conf"を使用し、経路指定の際は"経路" + ".conf"を使用する。
ただし : (コロン) は _ (アンダースコア)に置き換えられる。

無線APのコンフィグを復元

[書式]
ap control config set [AP]
ap control config set [[LAN] all]
[設定値]
[説明]
マスターに保存されているコンフィグを無線APに復元する。
APにMACアドレス、または、経路で指定すると、特定の無線APにコンフィグを復元する。
"all"を指定すると、マスターが認識している全ての無線APにコンフィグを復元する。
LANインターフェースを指定すると、LANインターフェースにつながっている無線APだけを対象とする。
パラメータを省略した場合は、"all"を指定した時と同様になる。
[ノート]
schedule atコマンドで指定することができる。
復元には、ap config directoryで設定したディレクトリにあるap config filenameで設定したファイルを使用する。
ap config filenameの設定が省略されている場合、MACアドレス指定の際は"MACアドレス" + ".conf"を使用し、経路指定の際は"経路" + ".conf"を使用する。
ただし : (コロン) は _ (アンダースコア)に置き換えられる。

無線APのコンフィグを削除

[書式]
ap control config delete [AP]
[設定値]
[説明]
マスターに保存されている無線APのコンフィグを削除する。
APにMACアドレス、または、経路で指定すると、特定の無線APのコンフィグを削除する。
APに"all"を指定すると、マスターが認識している全ての無線APのコンフィグを削除する。
APを省略した場合は、"all"を指定した時と同様になる。
[ノート]
schedule atコマンドで指定することができる。
ap config directoryで設定したディレクトリにあるap config filenameで設定したファイルを削除する。
ap config filenameの設定が省略されている場合、MACアドレス指定の際は"MACアドレス" + ".conf"を使用し、経路指定の際は"経路" + ".conf"を使用する。
ただし : (コロン) は _ (アンダースコア)に置き換えられる。

無線APのコンフィグの保存先ディレクトリを指定

[書式]
ap config directory PATH
[設定値]
[説明]
無線APのコンフィグの格納先ディレクトリを指定する。
相対パスを指定した場合、環境変数PWDを起点としてパスと解釈される。PWDはsetコマンドで変更可能であり初期値は"/"である
[初期値]
PATH ... /ap_config

無線APの選択

[書式]
ap select AP
no ap select
[設定値]
[説明]
対象とする無線APを選択する。以降プロンプトにはconsole promptで設定した文字列と選択した無線APが続けて表示される。
ap select noneまたはno ap selectを実行すると、プロンプトに無線APを表示しなくなる。

無線APのコンフィグのファイル名を指定

[書式]
ap config filename NAME
[設定値]
[説明]
ap selectコマンドで選択した無線APが使用するコンフィグのファイル名を指定する。
[ノート]
ap selectコマンドで無線APを選択した後に設定する必要がある。
複数のap selectコマンドで同じファイル名を指定する事ができる。

ゼロコンフィグ機能を使用するか否かの設定

[書式]
ap control config-auto-set use USE
no ap control config-auto-set use [USE]
[設定値]
[説明]
ゼロコンフィグ機能を使用するか否かの設定する。
[初期値]
USE ... on

無線APのファームウェアの更新

[書式]
ap control firmware upload go [AP]
[設定値]
[説明]
無線APのファームウェアを更新する。WEBサーバのファームウェアをチェックし、必要があればリビジョンアップを行う。ファームウェアの更新に成功すると自動的に再起動する。
WEBサーバのファームウェアが、現在のファームウェアのリビジョンと同一の場合、リビジョンアップは行わない。
[ノート]
APを指定しない場合は、本コマンドを実行する前にap selectでスイッチを指定しておく必要がある。

スレーブルーター用のコマンド

HTTPプロキシー経由でのWeb GUIへのアクセスを許可するか否かの設定

[書式]
httpd proxy-access l2ms permit PERMIT
no httpd proxy-access l2ms permit [PERMIT]
[設定値]
[説明]
HTTPプロキシー経由でのWeb GUIへのアクセスを許可するか否かを設定する。
PERMITがonである場合は、マスターのWeb GUIから本機のWeb GUIを表示するときにHTTPプロキシー経由でアクセスする。
[ノート]
switch control modeコマンドでMODEにslaveが設定されていない場合、本コマンドの設定は反映されない。
本コマンドはRev.14.01.20以降のファームウェアで設定可能。
[初期値]
PERMIT ... off

SYSLOGメッセージ一覧

本機能において出力されるSYSLOGメッセージを以下に示します。
出力されるメッセージには "[SWCTL] route(addr):" というプレフィックスが付加されます。routeはマスターからスレーブへの経路、addrはスレーブのMACアドレスです。

スレーブ共通のSYSLOGメッセージ

以下のメッセージはマスターに出力されます。
レベル 出力メッセージ 意味
INFO スレーブの認識 find switch スレーブを認識した。
detect down スレーブがダウンした。

スレーブスイッチ用のSYSLOGメッセージ

以下のメッセージはマスターに出力されます。

レベル 出力メッセージ 意味
INFO リンクのアップ/ダウン PORTn link up (speed) スレーブのポートnがリンクアップした。通信速度はspeed
PORTn link down スレーブのポートnがリンクダウンした。
同期処理 sync start スレーブスイッチの同期処理を開始した。
sync done スレーブスイッチの同期処理が完了した。
sync failed スレーブスイッチの同期処理に失敗した。
警告 fan lock スレーブのファンが停止している。
PORTn loop detect スレーブスイッチのポートnでループが発生していた。(注)
DEBUG 同期処理 can't get param of sync スレーブスイッチの同期処理を行うために必要な情報を取得できない。
(注)
このSYSLOGが出力されるのはループの発生をスレーブスイッチが検出し、ポートを自動的にリンクダウンした状態のときです。ループが発生している最中ではありません。したがって、loopdetect-linkdownがlinkdownもしくはlinkdown-recoveryに設定されている必要があります。なお、ループ検出機能の詳細についてはコマンドリファレンスを参照してください。

スレーブAP用のSYSLOGメッセージ

以下のメッセージはマスターに出力されます。

コンフィグの保存/復元には "[SWCTL]" というプレフィックスが付加されます。出力メッセージ中のrouteはマスターからスレーブへの経路、addrはスレーブのMACアドレス、modelはスレーブのモデル名です。

レベル 出力メッセージ 意味
INFO 無線AP用HTTPプロキシー機能 Request from IP_ADDR to AP_IP_ADDR IPアドレスがIP_ADDRであるホストから、IPアドレスがAP_IP_ADDRであるスレーブAPへのGUIへのアクセス要求があった。
コンフィグの保存/復元 route(addr): received config (CONFIG_FILE) マスターはスレーブからCONFIG_FILEを取得し保存した。
route(addr): send config (CONFIG_FILE) マスターはスレーブへCONFIG_FILEを送信した。
CONFIG_FILE: model(addr) is executing a config ... PROGRESS % スレーブでCONFIG_FILEの設定を復元中。PROGRESSは進捗率。
CONFIG_FILE: model(addr) finished executing a config スレーブでCONFIG_FILEの復元が完了した。
CONFIG_FILE:LINE: ERR_MSG スレーブでCONFIG_FILEの復元中に、行数 LINE がエラー ERR_MSGになった。
ERR_MSG はエラーの内容、LINEは、エラーになったコマンドのCONFIG_FILE内の行数を指す。
route(addr): Airlink setting changed スレーブの無線機能が、設定変更された。
DEBUG 無線AP用HTTPプロキシー機能 [APCTL_HTTP_PROXY] Cannot send ARP スレーブへARPを要求できなかった。
[APCTL_HTTP_PROXY] Cannot connect to AP (no arp reply) スレーブからARPの応答がなかった。
[APCTL_HTTP_PROXY] cannot get ap account スレーブから認証情報を取得できなかった。
[APCTL_HTTP_PROXY] cannot add to host list スレーブから認証情報を取得した後、内部リストに追加できなかった。
[AP_HTTP_PROXY] Can't create socket スレーブへ接続する際にソケットを作成できなかった。
[AP_HTTP_PROXY] Can't connect to server(ERRNO) スレーブへの接続に失敗した。ERRNOは内部エラー番号。
[AP_HTTP_PROXY] Connection Timeout スレーブとの通信中にタイムアウトした。
[AP_HTTP_PROXY] Write Error (ERRNO) スレーブへTCPデータを送信できなかった。ERRNOは内部エラー番号。
[AP_HTTP_PROXY] Read Error (ERRNO) スレーブからTCPデータを受信できなかった。ERRNOは内部エラー番号。

スレーブルーター用のSYSLOGメッセージ

以下のメッセージはマスターに出力されます。

出力メッセージ中のinterfaceはインターフェース、nはポート番号、speedは通信速度です。

レベル 出力メッセージ 意味
INFO リンクのアップ/ダウン interface:n link up (speed)
スレーブのinterfaceのポートnがリンクアップした。通信速度はspeed
interfaceにSwitchingHubがない場合は":n"は付与されない。
interface:n link down
スレーブのinterfaceのポートnがリンクダウンした。
interfaceにSwitchingHubがない場合は":n"は付与されない。

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