1. 概要

本製品は、2.4GHz帯に対応した無線LANチップを1基と5GHz帯に対応した無線LANチップを2基搭載しています。
2つ目の5GHz帯無線モジュールは「ノーマルモード」「Fast DFSモード」「WDSブリッジ」の3種類の使用方法があります。

ノーマルモードは3つのバンドを同時に利用し、2.4GHzは100台、5GHz(1)と5GHz(2)はそれぞれ200台、合計500台の無線LAN端末を接続できます。
Fast DFSモード は2つ目の5GHz帯無線モジュールでレーダー検出を常に行うことで、DFSによる通信不能時間を短縮する機能です。
WDSブリッジ は2つ目の5GHz帯無線モジュールを使用して、AP間を無線接続する機能です。

本ページでは500台接続を実現するノーマルモードについて説明します。

トライバンド概要
トライバンド概要

2. 注意事項

  • Fast DFS機能およびWDSブリッジ機能を使用する場合、2つ目の5GHz帯無線モジュールを無線端末の接続に使用することはできません。
    これらの機能を使用した場合、無線端末の最大接続数は300台となります。

  • IEEE802.3atで給電中の本製品にトライバンドの設定を適用した場合、無線機能が無効になります。
    給電方法が混在するクラスターに対してトライバンドの設定を適用する場合は十分にご注意ください。
    詳細は PoE 給電機器を使用して電源を投入する をご参照ください。

3. 対応ファームウェアリビジョン

このページで説明する内容は、以下のファームウェアを対象としています。

モデル ファームウェア

WLX413

Rev.22.00.01以降

4. 設定・操作方法

設定はすべて仮想コントローラーのWeb GUIから[無線設定] - [共通] - [基本無線設定]で設定します。
クラスターの設定については、 クラスター管理機能 を参照してください。

4.1. 基本無線設定

[無線設定] - [共通] - [基本無線設定]にて、[5GHz(2) 基本]の[動作モード]で「ノーマルモード」を選択します。

基本無線設定 - 動作モード
基本無線設定 - 動作モード

4.2. SSID 管理

[5GHz(2) 基本]の[動作モード]を「ノーマルモード」としている場合にかぎり、[無線設定] - [共通] - [SSID 管理]で[バインドするモジュール]に「5GHz(2) (ノーマルモード)」を設定できます。
3つの無線モジュールをすべてバインドすることで、接続できる無線端末数が無線モジュールごとに2.4GHzは100台、5GHz(1)と5GHz(2)はそれぞれ200台、合計500台となります。

SSID 管理 - バインドする無線モジュール
SSID 管理 - バインドする無線モジュール