8. 補助的な設定

本章では、日常管理に利用する設定方法を説明します。

項目 説明内容

パソコンのネットワーク設定

DHCP自動取得に設定 固定IPアドレスに設定

IPアドレスを調査

LANマップ機能 固定IPアドレス DHCP環境

YNOマネージャーの操作例

グループCONFIG クラスターCONFIG APのWeb GUI 見える化ツール

CONSOLEポートの操作例

接続環境 パソコンの設定 ログイン IPアドレス変更 管理パスワード変更

設定送信

仮想コントローラー グループCONFIG クラスターCONFIG

ネットワーク設定の動作確認

ping 、 arping、 traceroute

管理パスワードを変更

Web GUI

電波の指向性を変更

インジケーターを消灯

ファームウェアを更新

仮想コントローラーのWeb GUIで更新 APのWeb GUIで更新
YNOマネージャーで「 グループAP 」、「 クラスターAP 」、「 単独AP 」を更新

設定を工場出荷時の状態に戻す

再起動中の注意事項 再起動後の注意事項
CONFIGボタン Web GUI cold startコマンド

8.1. パソコンのネットワーク設定

設定に用いるパソコンの設定方法を紹介します。 設定に用いるネットワーク環境の情報 のうち、DHCPサーバーの動作状況に合わせて、設定内容を選んでください。

設定概要 設定手段 環境の説明

DHCPサーバーが動いている環境に接続する設定

DHCP自動取得に設定

DHCP環境とは?

  • IPアドレスを「DHCP自動取得」で運用している。

  • ネットワーク内でDHCPサーバーが動作している。

DHCPサーバーは動いていない環境に接続する設定

固定IPアドレスに設定

固定IPアドレス環境とは?

  • IPアドレスを「固定」して運用している。

  • ネットワーク内でDHCPサーバーが動作していない。存在しない。

  • DHCP自動取得に失敗する。

8.1.1. DHCP自動取得に設定

設定用パソコンのIPアドレスをDHCP環境に設定変更する方法を説明します。

8 explain network dhcp
DHCP自動取得環境の説明図

DHCPサーバーから設定用パソコンのIPアドレスを「DHCP自動取得」します。DHCP環境で本製品を設定する場合には、「DHCP自動取得」したIPアドレスに対してログインします。

IPアドレス 説明での使い方

192.168.1.1/24

DHCPサーバー(L3スイッチなどで動作中)

DHCP自動取得 (192.168.1.2/24)

設定用パソコンのIPアドレス (DHCPから自動取得後)

DHCP自動取得 (192.168.1.3/24)

本体のIPアドレス

DHCP自動取得 (192.168.1.4/24)

仮想コントローラーのIPアドレス

なお、パソコンのIPアドレスの設定方法は、OSにより異なります。本ガイドでは、Windows 10を例に説明します。

注意

  • パソコンには管理者権限をもつユーザー名でログオンしてください。管理者権限については、OSのヘルプなどをご覧ください。

設定用パソコンのIPアドレスを設定する(変更する)
  1. スタートメニュー画面から[設定アイコン]( w10icon config )-[ネットワークとインターネット]の順にクリックする。

  2. [アダプターのオプションを変更する]をクリックする。

    8 w10 nw10 state

    ネットワーク接続のアダプターが一覧表示される。

    8 w10 nw11 list
  3. 変更するアダプターを右クリックし、[プロパティ]クリックする。

    8 w10 nw12 property
  4. 「この接続は次の項目を使用します」項目で[インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)]を選択し、[プロパティ]をクリックする。

    8 w10 nw13 property tcpip

    [インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ]画面が表示される。

    メモ
    設定操作の終了後、設定用パソコンのIPアドレス設定を元に戻す必要がある場合は、元のIPアドレスを記録します。
  5. [IPアドレスを自動的に取得する]と、[DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する]をクリックする。

    8 w10 nw20 tcpip dhcp
    [インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ]画面
  6. [OK]をクリックする。
    [インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ]画面が閉じる。

  7. [閉じる]をクリックする。
    変更したアダプターのプロパティ画面が閉じる。

設定用パソコンのIPアドレス設定を確認する
  1. スタートメニュー画面から[設定アイコン]( w10icon config )-[ネットワークとインターネット]の順にクリックする。

  2. [アダプターのオプションを変更する]をクリックする。

    8 w10 nw10 state

    ネットワーク接続のアダプターが一覧表示される。

    8 w10 nw11 list
  3. 確認するアダプターを右クリックし、「状態]をクリックする。

    8 w10 nw30 state
  4. [状態]画面で[詳細]をクリックする。

    8 w10 nw31 state
    [状態]画面

    IPアドレスを正常に取得できている場合は、以下のように表示される。

    • 「DHCP 有効」が「はい」になっている

    • 「IPv4 アドレス」「IPv4 デフォルトゲートウェイ」「IPv4 DHCP サーバー」の、IPアドレスが表示されている

    8 w10 nw40 dhcp detail
    [ネットワーク接続の詳細]画面

8.1.2. 固定IPアドレスに設定

設定用パソコンのIPアドレスを固定IPアドレス環境に設定変更する方法を説明します。

8 explain network static
固定IPアドレス環境の説明図

DHCPサーバーが無い環境では、設定用パソコンのIPアドレスを「192.16.100.2/24」に固定します。本製品を設定する場合には、工場出荷時の状態でDHCP自動取得に失敗した場合のIPアドレスに対してログインします。

IPアドレス

説明での使い方

192.168.100.1/24

L3スイッチ(ゲートウェイ)のIPアドレス

192.168.100.2/24

設定用パソコンに設定するIPアドレス

192.168.100.200/24

仮想コントローラーに設定するIPアドレス

192.168.100.201/24

1台目のAPに設定するIPアドレス

192.168.100.202/24

2台目のAPに設定するIPアドレス

192.168.100.240/24

DHCP自動取得に失敗したときの本体のIPアドレス

192.168.100.241/24

DHCP自動取得に失敗したときの仮想コントローラーのIPアドレス

なお、パソコンのIPアドレスの設定方法は、OSにより異なります。本ガイドでは、Windows 10を例に説明します。

注意

  • パソコンには管理者権限をもつユーザー名でログオンしてください。管理者権限については、OSのヘルプなどをご覧ください。

設定用パソコンのIPアドレスを設定する(変更する)
  1. スタートメニュー画面から[設定アイコン]( w10icon config )-[ネットワークとインターネット]の順にクリックする。

  2. [アダプターのオプションを変更する]をクリックする。

    8 w10 nw10 state

    ネットワーク接続のアダプターが一覧表示される。

    8 w10 nw11 list
  3. 変更するアダプターを右クリックし、[プロパティ]をクリックする。

    8 w10 nw12 property
  4. 「この接続は次の項目を使用します」項目で[インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)]を選択し、[プロパティ]をクリックする。

    8 w10 nw13 property tcpip

    [インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ]画面が表示される。

    メモ
    設定操作の終了後、設定用パソコンのIPアドレス設定を元に戻す必要がある場合は、元のIPアドレスを記録する。
  5. [次のIPアドレスを使う]を選択し、「IPアドレス」と「サブネットマスク」を入力する。

    Table 1. 「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」への入力例
    入力欄 入力例

    IPアドレス

    192.168.100.2

    サブネットマスク

    255.255.255.0

    デフォルトゲートウェイ

    192.168.100.1

    8 w10 nw50 tcpip static
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面
  6. [OK]をクリックする。
    [インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ]画面が閉じる。

  7. [閉じる]をクリックする。
    変更したアダプターのプロパティ画面が閉じる。

8.2. IPアドレスを調査

本製品(複数台接続した場合は、どれか1台)が取得しているIPアドレスの確認方法を説明します。環境ごとの運用管理のしやすさを次に示します。管理しやすさでは、 LANマップ利用環境(◎) をお勧めします。

Table 2. 推奨環境(運用管理し易さ)

LANマップ機能を利用する

LANマップ機能を利用しない

DHCP環境

固定IPアドレス環境

8.2.1. LANマップ利用環境で、IPアドレスを調査(推奨度:◎)

ヤマハルーター・ヤマハスイッチの「 LANマップ機能 」や、パソコン用ソフトウェア「 Yamaha LAN Monitor 」を利用すると、簡単にIPアドレスを確認したり、Web GUIを開いたりできます。

  1. ヤマハL3スイッチ(SWX3220-16MT)のLANマップを開く。

    Webブラウザーのアドレスバーへの入力例

    http:// 192.168.1.1 /

    8 lanmap1
  2. LANマップの「ツリー」で「WLX222」をクリックする。
    (この画面では、電波の発信状態や接続端末などが確認できる)

    8 lanmap3
  3. LANマップからAPのWeb GUIを開く。

    • 方法1:[GUIを開く]をクリックする。

    • 方法2:「機器詳細と設定」の上下スクロールバーを操作して、APのIPアドレスを確認し、Webブラウザーで開く。

      Webブラウザーのアドレスバーへの入力例

      http:// 192.168.1.3 /

      8 lanmap4

メモ

  • LANマップの「ツリー」でL2スイッチ(SWX2221P-10NT)をクリックすると、アップリンクやダウンリンクの繋がりなどを確認できます。

    8 lanmap2
  • LANマップの「一覧マップ」では、接続されている機器、そのつながり、 10ギガビットやマルチギガビット などの通信速度を一覧で確認できます。

    8 lanmap5 tree view

8.2.2. 固定IPアドレス環境で、IPアドレスを調査(推奨度:〇)

導入先ネットワークに合わせてIPアドレスを固定して運用されています。IPアドレスは、導入先ネットワーク管理者にご確認ください。本ガイドでは、仮想コントローラーのIPアドレスをDHCP自動取得から固定IPアドレス(192.168.1.200/24)に変更します。

Table 3. 本ガイドの説明で参照される固定IPアドレス例
本ガイドの説明

AP

DHCP自動取得

仮想コントローラー

192.168.1.200/24

固定IPアドレスに変更する設定操作例は、次の通りです。

8.2.3. DHCP環境で、IPアドレスを調査(推奨度:△)

DHCPから自動取得したIPアドレスの特定は難しいです。ここでは、DHCPサーバーが端末に付与したアドレスリストから、MACアドレスをキーとしてIPアドレスを探す方法を紹介します。

  • DHCPサーバー(L3スイッチ)にログインして、本製品の製品ラベルに記載されたMACアドレスを元に、DHCPサーバーの割り当て情報からIPアドレスを探します。

L3スイッチ(SWX3220-16MT)のコマンドライン確認例
SWX3220>enable
SWX3220#show dhcp binding
Pool pool_vlan1 Network 192.168.1.0/24
DHCP Client Entries
IP Address       MacAddr         Type     Expiry               HostName
--------------------------------------------------------------------------------
192.168.1.2      ????.??03.1b12  Dynamic  2022/03/16 10:19:53  Setting PC      (1)
192.168.1.3      ac44.f2??.??b8  Dynamic  2022/03/16 10:42:18  -               (2)
192.168.1.4      ac44.f2??.??b9  Dynamic  2022/03/16 10:42:18  -               (3)
SWX3220#disable
SWX3220>exit
1 設定用パソコン
2 WLX222(AP) : 製品ラベル に記載されたMACアドレスと同値のものを確認する。
3 仮想コントローラー: 製品ラベル に記載されたMACアドレスから1つ大きな値のものを確認する。

8.3. YNOマネージャーの操作例

クラウド管理を行っているとき、グループCONFIG、クラスターCONFIG、APのWeb GUI、APの 見える化ツール を開く手順を紹介します。クラウド管理を利用することで、離れた場所(リモート/遠隔)からもYNOマネージャー経由で操作できます。

操作対象 操作手順

グループCONFIG

YNOマネージャーからグループCONFIGを開く

クラスターCONFIG

YNOマネージャーからクラスターCONFIGを開く

APのシステム / ステータス情報

YNOマネージャーからAPのシステム / ステータス情報を開く

APの見える化ツール

YNOマネージャーから見える化ツールを開く

メモ

  • 詳しくは、Web GUIの[ヘルプ]や「 技術資料 」、「 YNO操作マニュアル 」をご覧ください。

  • YNOマネージャーのアイコン概要

    アイコン 概要

    yno icon arrow

    グループやクラスターを選択して、それぞれの「一覧」画面を開きます。

    yno icon pencil

    「編集」画面を開きます。

    yno icon status info

    APの「システム / ステータス情報」を開きます。現在の動作状態を確認できます。

    yno icon mieruka

    APの「無線LAN見える化ツール」を開きます。現在の無線LANの状態を確認できます。

8.3.1. YNOマネージャーからグループCONFIGを開く

YNOマネージャーからグループCONFIGを開くまでの手順を紹介します。

  1. YNOマネージャーにログインする。

  2. YNOマネージャーの[無線AP]タブ-[機器管理]を順にクリックする。

  3. [機器管理](グループ一覧)から所属グループの「 yno icon arrow 」アクションをクリックする。

    8 yno1 group
    YNOマネージャーの[機器管理](グループ一覧)
  4. [機器管理](クラスター一覧)にある[グループCONFIGの設定]ボタンをクリックする。

    8 yno2 cluster group config
    YNOマネージャーの[機器管理](クラスター一覧)

    グループCONFIGの[トップ]が表示される。

    8 yno group config top
    グループCONFIGの[トップ]

8.3.2. YNOマネージャーからクラスターCONFIGを開く

YNOマネージャーからクラスターCONFIGを開くまでの手順を紹介します。

  1. YNOマネージャーにログインする。

  2. YNOマネージャーの[無線AP]タブ-[機器管理]をクリックする。

  3. [機器管理](グループ一覧)から所属グループの「 yno icon arrow 」アクションをクリックする。

    8 yno1 group
    YNOマネージャーの[機器管理](グループ一覧)
  4. [機器管理](クラスター一覧)にある「 yno icon arrow 」アクションをクリックする。

    8 yno2 cluster ap
    YNOマネージャーの[機器管理](クラスター一覧)
  5. 「機器管理」(AP一覧)にある「クラスターCONFIGの設定」ボタンをクリックする。

    8 yno3 ap cluster config
    YNOマネージャーの[機器管理](AP一覧)

    クラスターCONFIGの「トップ」が表示される。

    8 yno cluster config top
    クラスターCONFIGの[トップ]

8.3.3. YNOマネージャーからAPのシステム/スタータス情報を開く

YNOマネージャーからAPのシステム/スタータス情報を開くまでの手順を紹介します。

  1. YNOマネージャーにログインする。

  2. YNOマネージャーの[無線AP]タブ-[機器管理]をクリックする。

  3. [機器管理](グループ一覧)から所属グループの「 yno icon arrow 」アクションをクリックする。

    8 yno1 group
    YNOマネージャーの[機器管理](グループ一覧)
  4. [機器管理](クラスター一覧)にある「 yno icon arrow 」アクションをクリックする。

    8 yno2 cluster ap
    YNOマネージャーの[機器管理](クラスター一覧)
  5. [機器管理](AP一覧)にある「 yno icon status info 」(機器詳細を表示する)アクションをクリックする。

    8 yno3 ap top
    YNOマネージャーの[機器管理](AP一覧)

    APのWeb GUIのシステム/ステータス情報が表示される。

    8 yno ap status leader
    Leader-APのシステム/スタータス情報

8.3.4. YNOマネージャーから見える化ツールを開く

YNOマネージャーから見える化ツールを開くまでの手順を紹介します。

  1. YNOマネージャーにログインする。

  2. YNOマネージャーの[無線AP]タブ-[機器管理]をクリックする。

  3. [機器管理](グループ一覧)から所属グループの「 yno icon arrow 」アクションをクリックする。

    8 yno1 group
    YNOマネージャーの[機器管理](グループ一覧)
  4. []「機器管理」[](クラスター一覧)にある「 yno icon arrow 」アクションをクリックする。

    8 yno2 cluster ap
    YNOマネージャーの[機器管理](クラスター一覧)
  5. [機器管理](AP一覧)にある「 yno icon mieruka 」アクションをクリックする。

    8 yno3 ap wlv
    YNOマネージャーの[機器管理](AP一覧)

    見える化ツールが表示される。

    3 wlv radio state
    無線LANの見える化ツール画面

8.4. CONSOLEポートの操作例

CONSOLE ポートを使用して、管理パスワードやIPアドレスを初期設定する方法を説明します。管理パスワードやIPアドレスの初期設定を終えたら、Web GUIでの設定を推奨します。

Table 4. CONSOLEポートを使った設定方法
概要 CONSOLEポートからのコマンド操作・設定

コマンド設定のための環境を確認する。

CONSOLEポートを利用する環境

コマンド設定の準備をする。

CONSOLEポートを利用する準備

CONSOLEポートからログインする。
初回は、管理パスワードの初期設定をする。

ログインして、管理パスワードを初期設定する

接続先ネットワークに合わせて、APや仮想コントローラーのIPアドレスをコマンドで変更する。

APや仮想コントローラーのIPアドレスを変更する

管理パスワードを変更する。

管理パスワードを変更する

8.4.1. CONSOLEポートを利用する環境

CONSOLEポートを利用した設定に必要な配線を説明します。設定用パソコン、USBシリアル変換ケーブル、 RJ-45コンソールケーブル YRC-RJ45C(別売品) 、本製品を接続します。

8 connect console1

CONSOLEポートによる設定では、最初のIPアドレス設定やIPアドレス調査などを手軽に行えます。

8.4.2. CONSOLEポートを利用する準備

CONSOLEポートを利用するために用意するものを説明します。

  • 設定用パソコン

    • USBポートのある設定用パソコンをご用意ください。

  • ケーブル

    • 市販のUSBシリアル変換ケーブルをご用意ください。

      • 設定用パソコンにシリアルポート(COMポート)があるときは、USBシリアル変換ケーブルは不要です。

    • RJ-45コンソールケーブル YRC-RJ45C(別売品) をご用意ください。

      • 設定用パソコンと本製品のCONSOLE ポートを接続します。

  • ソフトウェア

    • 設定用パソコンには、シリアルポート(COMポート)を制御するターミナルソフトウェアをご用意ください。

    • ターミナルソフトウェアのパラメーターは、以下のように設定します。

      パラメーター 設定値

      データ転送速度

      9600bit/s

      キャラクタービット長

      8

      パリティチェック

      なし

      ストップビット数

      1

      フロー制御

      Xon/Xoff

8.4.3. CONSOLEポートにログインして、管理パスワードを初期設定する

CONSOLEポートにログインする手順を説明します。初めてログインする場合(管理パスワードが未設定の場合)は、管理パスワードの初期設定を行います。

使用コマンド名 機能概要

administrator

管理ユーザーに移行する

メモ
コマンドに関する詳細については「 コマンドリファレンス 」をご覧ください。
  1. 本製品と設定用パソコンをコンソールケーブルで接続する。

    8 connect console1

    設定用パソコン、USBシリアル変換ケーブル、 RJ-45コンソールケーブル YRC-RJ45C(別売品) 、本製品のCONSOLEポートを接続する。

    注意

    • LAN ポートとRJ-45 CONSOLE ポートのコネクター形状は、同じ8ピンコネクターです。これらを間違えて接続すると、ハードウェアの破壊や故障につながります。十分に確認してから接続してください。

      8 connect console2
  2. 設定用パソコンで、ターミナルソフトウェアを起動する。

  3. 本製品の電源を確認する。
    本製品の電源が入っていないときは、「 接続 」を参照し電源を入れる。

  4. [Enter]キーを押してプロンプトを待つ。

    (1)
    >
    1 [Enter]キーを入力する。
    メモ
    第三者への製品情報の漏洩を防ぐため、管理ユーザーに移行するまでは製品情報を表示しません。
  5. 管理者モードに移行する。

    管理パスワードが未設定の場合

    > administrator (1)
    Password: (2)
    
    Configure password for administrator
    New Password: ***** (3)
    Confirm: ***** (4)
    
    Save... (5)
    Configuration will automatically be sent to Follower-AP. (6)
    WLX222 BootROM Ver.1.00
    
    WLX222 Rev.24.00.01  (Wed Apr 06 23:09:20 2022)
      Copyright (c) Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
    MAC Address : ac:44:f2:??:??:b8,
                  ac:44:f2:??:??:c0, ac:44:f2:??:??:c8
    Memory 512Mbytes
    #
    1 administrator コマンドを入力する。( ad[Tab] でもよい)
    2 初期パスワードは未設定なので、[Enter] キーのみ入力する。
    3 新しい管理パスワードを入力する。
    4 新しい管理パスワードを再入力する。
    5 管理パスワードの保存メッセージが表示される。
    6 管理パスワードは、リーダーAPからフォロワーAPに送信される。

    管理パスワードが設定済みの場合

    > administrator (1)
    Password: (2)
    WLX222 BootROM Ver.1.00
    
    WLX222 Rev.24.00.01  (Wed Apr 06 23:09:20 2022)
      Copyright (c) Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
    MAC Address : ac:44:f2:??:??:b8,
                  ac:44:f2:??:??:c0, ac:44:f2:??:??:c8
    Memory 512Mbytes
    #
    1 administrator コマンドを入力する。( ad[Tab] でもよい)
    2 管理パスワードを入力する。(コンソールのエコーバックはありません)
    メモ
    コマンドに関する詳細については「 コマンドリファレンス 」をご覧ください。

8.4.4. CONSOLEポートでAPや仮想コントローラーのIPアドレスを変更する

ここでは、仮想コントローラーのIPアドレスを「DHCP:有効(自動取得)」から「DHCP:無効(固定割当)」への変更手順を説明します。

メモ

  • 仮想コントローラーのIPアドレスを固定割り当てに変更することで、障害などでLeader-APが切り替わったとき、仮想コントローラーのIPアドレスの切り替わりを防ぐことができます(同じIPアドレスに継続アクセスできます)。

    • Leader-APが切り替わるとその仮想コントローラーのMACアドレスも変わります。

    • MACアドレスが変わるので、DHCPサーバーから新しい仮想コントローラーに付与されるIPアドレスも変わります。

  • コマンドに関する詳細については「 コマンドリファレンス 」をご覧ください。

6 explain network static
CONSOLEポートからIPアドレスを設定する想定ネットワーク構成図
Table 5. 仮想コントローラーのIPアドレス変更
項目 初期設定 入力内容

DHCP (IPv4)

有効

無効

IPアドレス (IPv4)

192.168.1.200

ネットマスク

24

IPアドレスの変更に関するコマンドは、次の通りです。

Table 6. IPアドレスを設定するコマンド一覧
使用コマンド名 機能概要

administrator

管理ユーザーへの移行

cluster virtual-ip address

仮想コントローラーのIPアドレス設定

ip vlan-id vlan_register_num address ip_address/mask

APのIPアドレス設定

  1. CONSOLEポートにログイン する。

  2. [Enter]キーを押してプロンプトを待つ。

    (1)
    > (2)
    1 [Enter]キーを入力する。
    2 プロンプトが表示される。
    メモ
    第三者への製品情報の漏洩を防ぐため、管理ユーザーに移行するまでは製品情報を表示しません。
  3. 管理者モードに移行する。

    > administrator (1)
    Password: (2)
    WLX222 BootROM Ver.1.00
    
    WLX222 Rev.24.00.01  (Wed Apr 06 23:09:20 2022)
      Copyright (c) Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
    MAC Address : ac:44:f2:??:??:b8,
                  ac:44:f2:??:??:c0, ac:44:f2:??:??:c8
    Memory 512Mbytes
    #
    1 administrator コマンドを入力する。( ad[tab] でもよい)
    2 管理パスワードを入力する。(コンソールのエコーバックはない)
  4. 仮想コントローラーのIPアドレスを設定する。

    • 「DHCP自動取得」に設定する場合

      # cluster virtual-ip address dhcp
    • 「192.168.1.200/24」に設定する場合

      # cluster virtual-ip address 192.168.1.200/24
  5. APのIPアドレスを設定する。

    • 「DHCP自動取得」に設定する場合

      ip vlan-id 1 address dhcp
    • 「192.168.1.253/24」に設定する場合

      ip vlan-id 1 address 192.168.1.253/24

8.4.5. CONSOLEポートで管理パスワードを変更

CONSOLEポートで本製品の管理パスワードを変更します。

Table 7. 管理パスワードを設定するコマンド一覧
使用コマンド名 機能概要

administrator

管理ユーザーへの移行する

administrator password encrypted

管理パスワードの暗号化保存する

  1. CONSOLEポートにログイン する。

  2. [Enter]キーを押してプロンプトを待つ。

    (1)
    >
    1 [Enter]キーを入力する。
  3. 管理者モードに移行する。

    > administrator (1)
    Password: (2)
    WLX222 BootROM Ver.1.00
    
    WLX222 Rev.24.00.01  (Wed Apr 06 23:09:20 2022)
      Copyright (c) Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
    MAC Address : ac:44:f2:??:??:b8,
                  ac:44:f2:??:??:c0, ac:44:f2:??:??:c8
    Memory 512Mbytes
    #
    1 administrator コマンドを入力する。( ad[tab] でもよい)
    2 管理パスワードを入力する。(コンソールのエコーバックはない)
  4. 管理パスワードを変更する。

    # administrator password encrypted (1)
    Old_Password: (2)
    New_Password: (3)
    New_Password: (4)
    # save (5)
    Saving ... CONFIG0 Done .
    # exit (6)
    >
    1 administrator password encrypted コマンドを入力する。( ad[tab][tab]e[tab] でもよい)
    2 管理パスワードを入力する。
    3 新しい管理パスワードを入力する。
    4 新しい管理パスワードを再入力する。
    5 save コマンドで設定を保存する。( sa[tab] でもよい)
    6 exit コマンドを入力し、管理者モードを終わる。( e[tab] , quit , q[tab] でもよい)

8.5. 設定送信

設定を対象APに送信するための「設定送信」の操作方法を紹介します。管理方法と設定する内容に応じて、以下に操作方法を示します。

管理方法 設定対象 設定方法

オンプレミス管理

仮想コントローラー

仮想コントローラーの設定送信

クラウド管理

仮想コントローラー

仮想コントローラーの設定送信

グループCONFIG

グループCONFIGの設定送信

クラスターCONFIG

クラスターCONFIGの設定送信

重要

  • 対象APに送信されていない設定がある場合には、Web GUIに注意情報が表示されます。そのままにしておくと、設定どおりの動作はできません。表示されたリンクをたどり、設定送信を行ってください。

    8 refrect config message
  • 設定送信の実施時は、無線インターフェースが再起動され、無線通信が切断します。通信の切断を避けたい場合は、「送信タイミング」で「指定した時間に送信」を実行してください。

    8 reflect config schedule

8.5.1. 仮想コントローラーの設定送信

「設定送信」で仮想コントローラーで変更した設定を管理下の対象APに送信します。

  1. 仮想コントローラーのWeb GUIにログインする。

  2. [設定]タブ-[設定送信]-[設定送信]を順にクリックする。

    8 reflect config vwlc1
  3. [送信]をクリックして、管理下のAPに設定を送信する。

    メモ
    設定の送信処理には少し時間がかかります。
    8 reflect config vwlc2

    設定送信が完了したら、[設定送信]の画面が再表示される。

  4. 必要に応じて動作確認を行う。

8.5.2. グループCONFIGの設定送信

「設定送信」でグループCONFIGの設定を管理下の対象APに送信します。

  1. YNOマネージャーからグループCONFIGを開く

  2. グループCONFIGのWeb GUIで、[設定]タブ-[設定送信]-[設定送信]を順にクリックする。

    8 reflect config group1
    設定の送信が必要な[設定送信]画面
  3. [送信]をクリックして、グループに属するAPに設定内容を送信する。

    メモ
    設定の送信処理には少し時間がかかります。
    8 reflect config group2
    設定を送信している[設定送信]画面

    設定送信が完了したら、[設定送信]の画面が再表示される。

  4. 必要に応じて動作確認を行う。

8.5.3. クラスターCONFIGの設定送信

[設定送信]でクラスターCONFIGの設定を管理下の対象APに送信します。

  1. YNOマネージャーからクラスターCONFIGを開く

  2. クラスターCONFIGのWeb GUIで、[設定]タブ-[設定送信]-[設定送信]を順にクリックする。

    8 reflect config cluster1
    設定の送信が必要な[設定送信]画面
  3. [送信]をクリックして、グループに属するすべてのAPに、設定内容を送信する。

    メモ
    設定の送信処理には少し時間がかかります。
    8 reflect config cluster2
    設定を送信している[設定送信]画面

    設定送信が完了したら、[設定送信]の画面が再表示される。

  4. 必要に応じて動作確認を行う。

8.6. ネットワーク設定の動作確認

ネットワークコマンドを実行して、周辺のLAN機器やインターネットなどへ疎通確認できます。 操作手順 実行例の環境 pingの実行例 tracerouteの実行例 を説明します。

ネットワークコマンド名 機能概要 実行例

ping

ICMP Echoを用いて、指定したホストとの疎通を調べる。

実行例

arping

ARP Requestを用いて、指定したホストとの疎通を調べる。
調査範囲は、同一LANのみ。

traceroute

ICMP Echoを用いて、指定したホストまでの経路を調べる。

実行例

メモ
コマンドに関する詳細については「 コマンドリファレンス 」をご覧ください。

8.6.1. ネットワークコマンドを実行する操作手順

  1. 管理方法や使い方に適した設定画面を開く。

    管理方法 設定対象 方法

    オンプレミス管理

    AP

    APのWeb GUIにログイン

    クラウド管理

    AP

    APのWeb GUIにログイン

    yno icon status info アイコン

    YNOマネージャーから「機器詳細を表示する」をクリックする

  2. [保守]タブ-[保守]-[ネットワークコマンド]を順にクリックする。

    8 ap nwcmd1
    APのWeb GUI[保守]-[ネットワークコマンド]:画面イメージ
  3. 実行するネットワークコマンドの「宛先」にIPアドレスを入力し、[実行]をクリックする。

    8 ap nwcmd2 traceroute
    APのWeb GUI[保守]-[ネットワークコマンド]:入力イメージ

8.6.2. 実行例の環境

5 explain logical
説明用ネットワークの論理構成図

8.6.3. traceroute実行例

  • インターネットへのゲートウェイ機器(192.168.0.254)へのtraceroute実行例

    8 ap nwcmd3 traceroute
    APのWeb GUI[保守]-[ネットワークコマンド]:traceroute実行結果例
    トラブルシューティングのヒント

    失敗する場合には、ネットワーク設定を見直してください。

8.6.4. ping実行例

  • Webサイト(www.rtpro.yamaha.co.jp)へのping実行例

    8 ap nwcmd4 ping
    APのWeb GUI[保守]-[ネットワークコマンド]:ping実行結果例1
    トラブルシューティングのヒント

    失敗する場合には、インターネット接続やDNS設定を見直してください。

  • 時刻サーバー(ntp.nict.jp)へのping実行例

    8 ap nwcmd5 ping
    APのWeb GUI[保守]-[ネットワークコマンド]:ping実行結果例2
    トラブルシューティングのヒント

    失敗する場合には、インターネット接続やDNS設定を見直してください。

8.7. 管理パスワードを変更

管理パスワードの変更方法を紹介します。設定手段に応じた2種類の操作方法を以下に示します。

設定手段 設定操作

Webブラウザで管理パスワードを設定する。

Web GUIで管理パスワードを変更

ターミナルソフトウェア(CONSOLEポート)で管理パスワードを設定する。

CONSOLEポートで管理パスワードを変更

8.7.1. Web GUIで管理パスワードを変更

Web GUIで本製品の管理パスワードを設定します。

  1. 管理方法や使い方に適した設定画面を開く。

    管理方法 設定対象 方法

    オンプレミス管理

    仮想コントローラー

    仮想コントローラーのWeb GUIにログイン

    クラウド管理

    仮想コントローラー

    仮想コントローラーのWeb GUIにログイン

    グループCONFIG

    YNOマネージャーからグループCONFIGを開く

  2. メニューから、[基本設定]-[管理パスワード]を順にクリックする。
    「パスワードの変更」の初期値は、「変更しない」になっている。

    8 vwlc password1
  3. [変更する]を選択する。

    8 vwlc password2
  4. 新しい管理パスワードを入力し、(確認用)の項目に入力した管理パスワードをもう一度入力する。
    入力したパスワードは、●で表示されている。

    8 vwlc password3
  5. 「設定」をクリックする。

    設定内容が保存され、管理パスワードが変更されると、「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示される。

  6. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄に設定した管理パスワードを入力して、[サインイン]をクリックする。

    6 192 168 1 200 login3 admin pass10

    正しく入力すると、「管理パスワード」画面が再表示される。

  7. 設定送信 」を実施する。

8.8. 電波の指向性を変更

本製品は、内蔵アンテナの電波の指向性(電波の飛ぶ方向)を選択できます。設置環境に合わせて選択してください。

メモ
電波の飛ぶ方向については、「 電波の指向性について 」や「 技術資料(ホワイトペーパーなど) 」をご確認ください。
  1. 管理方法や使い方に適した設定画面を開く。

    管理方法 設定対象 方法

    オンプレミス管理

    仮想コントローラー

    仮想コントローラーのWeb GUIにログイン

    クラウド管理

    仮想コントローラー

    仮想コントローラーのWeb GUIにログイン

    グループCONFIG

    YNOマネージャーからグループCONFIGを開く

  2. [無線設定]-[共通]-[基本無線設定]を順にクリックする。

  3. 「電波の指向性」で「指向性あり」、「指向性なし」のどちらかをクリックし、画面下部にある[設定]ボタンをクリックする。

    8 vwlc basic wireless antena
    [基本無線設定]の画面例(仮想コントローラーの場合)
  4. 設定を変更した場合は、「 設定送信 」を実施する。

8.9. インジケーターを消灯

インジケーターの点灯/点滅が気になるときは、消灯することができます。

  1. 管理方法や使い方に適した設定画面を開く。

    管理方法 設定対象 方法

    オンプレミス管理

    仮想コントローラー

    仮想コントローラーのWeb GUIにログイン

    クラウド管理

    仮想コントローラー

    仮想コントローラーのWeb GUIにログイン

    グループCONFIG

    YNOマネージャーからグループCONFIGを開く

  2. [設定]タブ-[管理機能]-[LED]を順にクリックし、[LED]画面を表示する。

    8 vwlc indicator1
    画面例(仮想コントローラーの場合)
  3. 設定は「使用する / POWER LED のみ使用する / 使用しない(消灯) 」の3段階で設定できる。

    8 vwlc indicator2 select
    プルダウンメニュー表示例(仮想コントローラーの場合)
  4. 設定を変更した場合は、「 設定送信 」を実施する。

8.10. ファームウェアを更新

それぞれの管理方法に適した操作でファームウェアを更新できます。

管理方法 設定対象 方法(操作画面例)

オンプレミス管理

AP

仮想コントローラー

仮想コントローラーのWeb GUIにログイン

クラウド管理

YNOマネージャー

YNOマネージャーから[ファームウェア更新]をクリックする

AP

APのWeb GUIにログイン

仮想コントローラー

仮想コントローラーのWeb GUIにログイン

メモ

  • ファームウェア更新中の インジケーター は、以下のステップ1からステップ6まで繰り返し表示されます。

    Table 8. ファームウェア更新中のインジケーター表示
    ステップ POWER LAN YNO WLAN

    1

    点灯(青色)

    消灯

    消灯

    消灯

    2

    消灯

    点灯(青色)

    消灯

    消灯

    3

    消灯

    消灯

    点灯(青色)

    消灯

    4

    消灯

    消灯

    消灯

    点灯(青色)

    5

    消灯

    消灯

    点灯(青色)

    消灯

    6

    消灯

    点灯(青色)

    消灯

    消灯

    メモ
    起動プロセスの詳細は、「 技術資料 (LED表示)」をご確認ください。

8.10.1. APのファームウェアを更新

  1. APのWeb GUIを開く。

  2. [保守]タブ-[ファームウェア更新]を順にクリックする。

8 ap firmware
[保守]-[ファームウェア更新]

8.10.2. 仮想コントローラーからファームウェアを更新

  1. 仮想コントローラーのWeb GUIを開く。

  2. [保守]タブ-[ファームウェア更新]を順にクリックする。

8 vwlc firmware
[保守]-[ファームウェア更新]

8.10.3. YNOマネージャーからグループのファームウェアを更新

  1. YNOマネージャーから[機器管理](グループ一覧)を開く。

  2. 更新対象グループをチェックして、[ファームウェア更新]をクリックする。

8 yno1 group firmware
YNOマネージャー[無線AP]タブ-[機器管理]-[ファームウェア更新]

8.10.4. YNOマネージャーからクラスターのファームウェアを更新

  1. YNOマネージャーから[機器管理](クラスター一覧)を開く。

  2. 更新対象クラスターをチェックして、[ファームウェア更新]をクリックする。

8 yno2 cluster firmware
YNOマネージャー[無線AP]タブ-[機器管理]-[ yno icon arrow ]-[ファームウェア更新]

8.10.5. YNOマネージャーからAPのファームウェアを更新

  1. YNOマネージャーから[機器管理](AP一覧)を開く。

  2. 更新対象APをチェックして、[ファームウェア更新]をクリックする。

8 yno3 ap firmware
YNOマネージャー[無線AP]タブ-[機器管理]-[ yno icon arrow ]-[ yno icon arrow ]-[ファームウェア更新]

8.11. 設定を工場出荷時の状態に戻す

本製品の設定を工場出荷時の状態に戻す手順を説明します。

操作手段と操作方法 概要

CONFIGボタン

  • 現地で操作する。

  • 設定機能へのログインは、不要

APのWeb GUI

cold start コマンド

  • 現地で、コンソールポートからログインして操作する。

  • 現地または遠隔で、telnetからログインして操作する。

注意

  • 工場出荷時の状態に戻した後は設定内容を復元することはできません。必要に応じて、事前にパソコンなどに設定内容を退避してください。設定の読み出し方法は、「 コマンドリファレンス 」をご確認ください。

工場出荷時の状態に戻す操作を実施する場合は、再起動中、再起動後の注意事項をご確認ください。

8.11.1. 再起動中の注意事項

工場出荷時の状態に戻す操作を実施すると、再起動を始めます。

重要

  • 工場出荷時の状態に戻す操作を実行した直後にすべての通信が切断されます。

  • Web GUIを開いているパソコンが本製品と通信できない状態になります(パソコンのネットワークアダプターの状態表示で「ネットワークケーブルが接続されていない」と表示されます)。

  • 正常起動を POWERインジケーター で判別する。

    • 再起動が完了すると、POWERインジケーターが緑色の点滅から点灯に変り、通信が復旧します。

  • 異常起動を POWERインジケーター で判別する。

    • POWERインジケーターが橙色で点滅している場合は、本製品に異常が発生しています。POWERインジケーターを参考に、異常の状態を確認して、適切に対応してください。

8.11.2. 再起動後の注意事項

工場出荷時の状態に戻す手順で、再起動後に正常起動を確認して完了です。

重要

8.11.3. CONFIGボタンで工場出荷時の状態に戻す

電源が切れている時に、 本体背面にあるCONFIGボタン を押した状態で電源を入れると、設定を工場出荷時の状態に戻すことができます。CONFIGボタンを放すタイミングは、 インジケーター の表示状態(起動中1)で識別します。

メモ
本製品には電源スイッチはありません。本製品に接続した電源アダプターのプラグをコンセントに差し込むか、PoEスイッチやPoEインジェクターとLANケーブルで接続することで、電源が入ります。
  1. 本製品の本体背面にあるCONFIGボタンを押しながら電源を入れる。

  2. CONFIGボタンを押したまま、インジケーターの 起動プロセス表示 の起動状態が「起動中1」になるまで5秒間ほど待つ。

    起動状態 POWER LAN YNO WLAN

    電源投入直後

    点灯(青色)

    点灯(青色)

    点灯(青色)

    点灯(青色)

    起動準備中

    点灯(橙色)

    点灯(青色)

    点灯(青色)

    点灯(青色)

  3. インジケーターの起動状態の表示が「起動中1」になったら、CONFIGボタンから指を離す。
    90秒ほど待つと、設定が工場出荷時の状態に戻され、起動します。

    起動状態 POWER LAN YNO WLAN

    起動中

    点滅(青色)

    消灯

    消灯

    消灯

    正常起動

    点灯(青色)

    Anything

    Anything

    Anything

重要

再起動中、再起動後の注意事項をご確認ください。

8.11.4. Web GUIから工場出荷時の状態に戻す

Web GUIから設定を工場出荷時の状態に戻すことができます。

  1. 管理方法や使い方に適した設定画面を開く。

    管理方法 設定対象 方法

    オンプレミス管理

    AP

    APのWeb GUIにログイン

    クラウド管理

    AP

    APのWeb GUIにログイン

    yno icon status info アイコン

    YNOマネージャーからAPのWeb GUIを開く

  2. [管理]タブ-[保守]-[再起動と初期化]を順にクリックする。

  3. [初期化]項目の[実行]ボタンをクリックする。

    8 ap cold start1
    [再起動と初期化]の画面例
  4. 内容を確認し、[OK]ボタンをクリックする。

    8 ap cold start2
    • 本製品が工場出荷時の状態へ戻される。

    • [初期化]ダイアログ が表示され、再起動を始める。

      8 ap cold start3
      重要
      実行後その通信が切断される。
  5. インジケーターの起動プロセス表示 で「正常起動」を確認する。

  6. 再起動が完了した後、Web GUIに再度アクセスする。

重要

再起動中、再起動後の注意事項をご確認ください。

8.11.5. cold start コマンドで工場出荷時の状態に戻す

CONSOLEポート、Telnetクライアントを使用して、コマンドラインから設定を工場出荷時の状態に戻すことができます。

使用コマンド名 概要

administrator

管理ユーザーへの移行

cold start

工場出荷時の設定に戻し、再起動する。

  1. CONSOLEポートにログイン する。

  2. [Enter]キーを押してプロンプトを待つ。

    (1)
    >
    1 [Enter]キーを入力する。
  3. 管理者モードに移行する。

    > administrator (1)
    Password: (2)
    WLX222 BootROM Ver.1.00
    
    WLX222 Rev.24.00.01  (Wed Apr 06 23:09:20 2022)
      Copyright (c) Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
    MAC Address : ac:44:f2:??:??:b8,
                  ac:44:f2:??:??:c0, ac:44:f2:??:??:c8
    Memory 512Mbytes
    #
    1 administrator コマンドを入力する。( ad[tab] でもよい)
    2 管理パスワードを入力する。(コンソールのエコーバックはない)
  4. 設定を工場出荷時の状態に戻す。

    # cold start (1)
    CA, various certification and all settings will be lost whole in the Cluster. Confirm it? (Y/N)Y (2)
    Password: (3)
    Restarting ...
    1 cold start コマンドを入力する。( co[tab][tab] でもよい)
    2 確認メッセージが表示されるので、 y を入力する。
    3 管理パスワードを入力する。(コンソールのエコーバックはない)
  5. 設定を工場出荷時の状態に戻し、SYSLOGを消去して、再起動を始める。

    重要
    Telnetクライアントでログインしている場合は、実行後その通信が切断されます。
  6. インジケーターの起動プロセス表示 で「正常起動」を確認する。

重要

再起動中、再起動後の注意事項をご確認ください。