4. 接続する

本章では、電源やネットワークに接続する方法について説明します。

4.1. ご用意いただくもの

設定や利用を始める前に、利用形態に合わせて以下の機材や情報をご用意ください。

4.1.1. ご用意いただく機材

設定環境や導入環境に合わせてご用意ください。

機材 補足

設定用パソコン

本製品の設定を行うパソコンをご用意ください。

電源
(PoE給電機器または電源アダプター)

本製品には電源アダプターを付属していません。以下の別売品をご用意ください。

LANマップ対応機器

LAN管理にLANマップを利用する場合には、LANマップ機能を搭載した 別売品 のヤマハスイッチまたはヤマハルーターをご用意ください。

LANスイッチ

複数台の本製品を設定する場合には、市販または 別売品 のLANスイッチをご用意ください。

LANケーブル

1000BASET/2.5GBASE-Tでご使用になる場合には、市販の エンハンスドカテゴリー5(CAT5e)以上のLANケーブル をご用意ください。

コンソールケーブル

4.1.2. 設置環境ごとに必要な付属品や機材

設置環境に合わせてご用意ください。

設置環境 必要な付属品や機材

マウントパネルで
天井や壁に設置する

スタンドで
卓上に設置する

VESA規格スタンドで
天井や壁や机上に設置する

4.1.3. ご用意いただく情報

本製品の導入先ネットワーク環境の情報をご確認ください。

導入先ネットワーク情報 補足

DHCPサーバーの有無

ネットワーク情報1
・ネットワークアドレス
・IPアドレス
・VLANの有無やVLAN ID

  • DHCPサーバーが存在しない場合

  • 固定IPアドレスで運用する場合

ネットワーク情報2
・デフォルトゲートウェイ
・DNSサーバーアドレス

  • 本製品をインターネットに接続する場合

プロキシサーバーの情報
・IPアドレス
・ポート番号

  • インターネット接続にプロキシサーバーを利用している場合

重要
クラウド管理(YNO利用)をする場合やインターネット上の時刻サーバー(NTPサーバー)と時刻同期する場合は、本製品をインターネットに接続する必要があります。インターネット接続にプロキシサーバーを利用している場合は、プロキシサーバーの情報をご用意ください。

4.2. 給電やネットワーク

4.2.1. 給電方法

本製品の電源は、PoE給電機器と電源アダプターに対応しています。導入環境に合わせた電源をご用意ください。

PoE給電機器
電源アダプター
PoE給電機器と電源アダプターの併用

4.2.2. 起動プロセス

本製品に電源が投入されると起動プロセスが実行され、 天面のインジケーター で起動状態が表示されます。

2 indicator
正常起動

インジケーター で示される起動状態は、次の通りです。

起動状態 POWER LAN YNO WLAN

電源投入直後

点灯(青色)

点灯(青色)

点灯(青色)

点灯(青色)

起動準備中

点灯(橙色)

点灯(青色)

点灯(青色)

点灯(青色)

起動中

点滅(青色)

消灯

消灯

消灯

正常起動

点灯(青色)

Anything

Anything

Anything

メモ
起動プロセスの詳細は、「 技術資料 」(LED表示)をご確認ください。
異常起動

起動プロセスで異常が発見された場合には、 インジケーター で異常起動を知らせます。異常起動の場合は、状態を確認してサポート窓口にご連絡ください。

起動状態 POWER LAN YNO WLAN

異常起動

点滅(橙色)

点滅(橙色)

点滅(橙色)

点滅(橙色)

メモ
異常起動を知らせるインジケーターの点滅パターンは、2種類あります。詳細は、「 技術資料 」(LED表示)をご確認ください。

4.3. 電源やネットワークに接続する

4.3.1. PoEスイッチに接続する

本製品は、IEEE802.3afに対応したPoEスイッチからの給電に対応しています。PoEスイッチを使用する場合は、以下の手順に従って接続してください。本ガイドでは、 PoEスイッチ SWX2221P-10NT (別売品) を例に説明します。

  1. SWX2221P-10NTのLANポート(1~8)と、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続する。

    4 poe sw1
  2. 設定用のパソコンと、SWX2221P-10NTのLANポート(1~8)を、LANケーブルで接続する。

    4 poe sw2

4.3.2. PoEインジェクターに接続する

本製品は、IEEE802.3afに対応したPoEインジェクターからの給電に対応しています。PoEインジェクターを使用する場合は、以下の手順に従って接続してください。本ガイドでは、 PoEインジェクター YPS-PoE-AT (別売品) を例に説明します。

重要
手順を始める前に、YPS-PoE-ATの電源を切っておいてください。
YPS-PoE-ATの電源を入れた状態で手順を始めると、本製品がIPアドレスの自動取得に失敗する可能性があります。IPアドレスの自動取得に失敗した場合、本製品は固定IPアドレス「192.168.100.240/24」で起動します。
メモ
YPS-PoE-ATのPoE給電機能について詳しくは、YPS-PoE-ATの取扱説明書をご覧ください。
  1. YPS-PoE-ATのLAN+PoEポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続する。

    4 poe injector1
  2. 設置先のネットワーク機器(スイッチ)のLANポートと、YPS-PoE-ATのLANポートを、LANケーブルで接続する。
    同様の手順を行い、用意したすべての本製品を、設置先のネットワーク機器(スイッチ)に接続する。

    4 poe injector2
  3. 設定用のパソコンと、設置先のネットワーク機器(スイッチ)のLANポートを、LANケーブルで接続する。

    4 connect pc
  4. YPS-PoE-ATの電源プラグを、コンセントに接続する。
    YPS-PoE-ATから給電がされると、本製品の電源が入る。

4.3.3. 電源アダプターに接続する

電源アダプター YPS-12HT (別売品) を使用する場合は、以下の手順に従って接続してください。

注意
電源アダプターは、必ずヤマハのYPS-12HTを使用する。
他の電源アダプターを使用すると、火災や感電、故障の原因になります。
  1. 設置先のネットワーク機器(スイッチ)のLANポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続する。
    同様の手順を行い、用意したすべての本製品を、設置先のネットワーク機器(スイッチ)に接続する。

    4 ac1
  2. 設定用のパソコンと、設置先のネットワーク機器(スイッチ)のLANポートを、LANケーブルで接続する。

    4 connect pc
  3. 電源アダプターを本製品に接続する。

  4. 電源プラグをコンセントに接続する。
    本製品の電源が入る。

    4 ac2

注意