優先制御/帯域制御

優先制御と帯域制御の機能は、インタフェースに入力されたパケットの順序を入れ換えて別のインタフェースに出力します。これらの機能を使用しない場合には、パケットは入力した順番に処理されます。


優先制御は、クラス分けしたキューに優先順位をつけ、まず高位のキューのパケットを出力し、そのキューが空になると次の順位のキューのパケットを出力する、という処理を行います。
帯域制御は、クラス分けしたキューをラウンドロビン方式で監視しますが、監視頻度に差を与えてキューごとに利用できる帯域に差をつけます。
クラスは、queue class filter コマンドにより、パケットのフィルタリングと同様な定義でパケットを分類します。RTX3510 では、クラスは 1 から 250 まで、RTX5000、RTX3500 では、クラスは 1 から 100 まで、その他のモデルでは 1 から 16 までの番号で識別します。優先制御、帯域制御で使用可能なクラスは以下の通りです。

モデル 優先制御で使用可能なクラス 帯域制御で使用可能なクラス
RTX3510 1~16 1~250
RTX5000、RTX3500 1~16 1~100
上記以外の機種 1~4 1~16


クラスは番号が大きいほど優先順位が高くなります。
パケットの処理アルゴリズムは、queue interface type コマンドにより、優先制御、帯域制御、単純 FIFO の中から選択します。
これはインタフェースごとに選択することができます。
RTX5000、RTX3510、RTX3500 ではクラス構造を階層化し、2 階層目に優先制御クラスを持つことができます。つまり、1 階層目は帯域制御、または、優先制御が設定でき、2 階層目は優先制御が設定できます。