RTシリーズのTCP/IPに関するFAQ
DHCPサーバって何ですか?
最終変更日 | 2022/Dec/28 |
文書サイズ | 27KB |
DHCPサーバって何ですか?
[ DHCP ]
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)
とは、DHCPクライアントに自動的にIPアドレス、ネットマスク、DNSサーバ
などの情報を提供する機能(機構)で、RFCに規定されており
ます。
DHCPクライアント機能を持ったコンピュータ、OSも増えております。
[ DHCPサーバ機能 ]
(一般に同一セグメントの)DHCPクライアントからの
コンフィギュレーション要求を受け付けてIPアドレスの割り当てや
各種ネットワーク情報を提供します。
+-------------------+
| RTシリーズ | … DHCPサーバ
+---------+---------+
|192.168.0.1 192.168.0.0/24
--------------+------------+-------------------------------
| 192.168.0.254…DHCPサーバより割り当て
+---------+---------+
| コンピュータ | …DHCPクライアント
+-------------------+
ip lan address
コマンドで指定されたアドレスdns server
コマンドで指定されたアドレスdns notice order dhcp
コマンドで変更することができます。
dns domain
コマンドで指定された名前wins server
コマンドで指定されたアドレス
他、dhcp scope option
コマンドで設定した任意のオプション情報をクライアントに通知する方法があります。
dhcp scope option スコープ番号 オプション番号=情報をASCIIコードに変換したものの羅列
ASCIIコード:参考資料
ASCIIコードにはLenフィールドは含める必要はありません。
255のend optionや0のpad optionも指定の必要はありません。
例:WPAD(Web Proxy Auto-Discovery Protocol)で必要なPACファイルの場所"http://192.168.0.1/proxy.pac"をオプション番号252番で通知する場合
dhcp scope option 1 252=68,74,74,70,3a,2f,2f,31,39,32,2e,31,36,38,2e,30,2e,31,2f,70,72,6f,78,79,2e,70,61,63
関連情報 (Windows)
DHCPサーバだけを設定したRT80iで、クラスB/16ビットマスク/6万台程度の ネットワークIPアドレスを管理するためのメモリが確保できたことを 確認しております。 しかし、運用している状態でのメモリ使用量に依存しますので、 確実な台数は明言できません。
dhcp scopeコマンドで管理対象のIPアドレスが設定された時です。
色々な機能でメモリを使用します。…機能を使用すればメモリも消費されます。
通信データ、ログ、ルーティング情報、ARP情報、NATやIPマスカレードの変換情報....
show environmentコマンドで確認できます。
クラスC/24ビットマスク/254台程度のネットワークであれば、 問題なく利用できます。
[ 関連RFC ]
RFC1541に準拠。 RFC2131に一部対応。 RFC2132に対応。
DHCPサーバがRFC2131に完全対応した時、RFC1541対応DHCPクライアントはアドレスを付与されなくなる可能性がある。このような環境でも、RFC1541からRFC2131へ移行可能となるようにした。
機種 | 対応ファームウェア |
---|---|
RTA50i | Rev.3.05.35以降 |
RTA52i | Rev.4.01.11以降 |
RT60w | Rev.5.00.11以降 |
RT300i | Rev.6.00.20以降 |
例えば、MacintoshのMacTCP(TCP/IPドライバ)はBOOTP
(RFC951)の為、
IPアドレスが自動取得できません。
[ リリースノート ]
[ トラブル対策 ]
dhcp server rfc2131 compliant except none-domain-null DHCPサーバからDHCPクライアントへ通知する情報にNULL文字を付加することは、RFC2132では禁止されています。しかし、Windows系OSのDHCPクライアントではドメイン名の通知にこれを期待している節があるため、NULL文字をドメイン名の最後に付加する動作とします。 |
一部のPCのOSでは、DHCPサーバが応答を返さない場合、正しくないネットマスク値を使用してしまうことがあるようです。
この現象を回避するためには 何らかの原因でDHCPサーバがクライアントのリース情報を失った場合、サーバはクライアントからの要求に対して下記の動作となります。
Rev.6.02系以降、またRTA54iのRev.4.04.08以前、RTW65のRev.5.03.16以前のファームウェアでは、工場出荷状態で |
Windowsの2000年問題,2038年問題が原因です。
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DHCPパケットには、パケットの種別を表わすメッセージタイプというも のが必ず含まれていなければなりません。このログは、メッセージタイ プの不明なパケットを受け取ったことを表わしています。おそらく、 BOOTPメッセージを受け取ったためと思われます。 LAN内に、IPアドレスの取得にBOOTPを用いる機器はないでしょうか。 ログの内容から該当する機器のMACアドレスが「aa:bb:cc:dd:ee:ff」 であることがわかります。 もし、IPアドレスが不要な機器であればBOOTPの使用を止めるように設定す るか、あるいは固定的にIPアドレスを付与する方がいいと思います。 例えば、SNMPなどの管理機能を持ったスイッチングハブが、定期的にBOOTPでIPアドレ スの取得を試みるといった事例が確認されております。 |
OpenTransport 2.5.1/2.5.2でIPアドレスが取得できないことがあります。 「Mac OS 9に関する注意事項」で 解決のためのアドバイスを紹介しています。 |
IPアドレスの取得に失敗しています。 このままでは、ルータや他のコンピュータやインターネットなどとは、 通信できません。 DHCPクライアント機能がアドレスの取得に失敗した際、 「169.254.XXX.XXX/16」というアドレスが、 自動的に利用されます。 WindowsやMacintoshは、DHCPサーバからIPアドレスを割り当てられなかった 場合にこのようなIPアドレスを自分で使い始めます。 このアドレスが割り当てられていたら、DHCPのアドレス割り当てに失敗してい ると思われます。 DHCPサーバ機能の設定や状態、端末とDHCPサーバ間の配線、配線機器の状態、 コンピュータのLANカードのドライバーや接続や設定などが正常であるか確認する必要があります。 ちなみに、IPアドレスのXXX.XXXの部分は、ランダムに決まります。 |
RFC2131対応機能の実装により、予約の書式に変更がありました。 RFC2131対応機能が実装されているリビジョンは、以下のとおりです。 RFC2131対応動作は下記コマンドで切替えることができます。 dhcp server rfc2131 compliant on/off dhcp server rfc2131 compliant offの場合、予約の書式は以下のようになります。 dhcp scope bind N IP_ADDDRESS MAC_ADDRESS dhcp server rfc2131 compliant onの場合、以下の手順で予約の書式を決定します。
なお、使用されるClient-identifierの値をクライアント側で確認できる のであれば、show dhcp statusでクライアント識別子を確認する必要はあ りません。Client-identifierオプションを使うのであれば前者の書式で、 Client-identifierオプションを使わずchaddrフィールドをクライアントの 識別に使う場合には後者の書式で予約します。RFC2131対応動作の場合には Client-identifierオプションが優先されます。また、 dhcp server rfc2131 compliant off が実行された時点で、有効となる後者 の書式以外のものは消去されます。 |
[ 関連情報 (Windows) ]
DHCPサーバ機能の項にあるように、dhcp scope option
コマンドで通知します。
ただし、WindowsのDHCPクライアントでは最後の一文字を無視する挙動が見られ、最後に文字を付加して通知する必要があることが報告されています。
dhcp scope option
コマンドでMicrosoft のベンダ固有のオプションを通知することで可能になるようです。なお長さ情報は4とした場合に動作することを確認しています。
例:dhcp scope option 1 vendor_specific=02,04,00,00,00,01
なお、同様にNetBT (NetBIOS over TCP/IP) を無効にすることも可能ですが、クライアント上でのその設定は次にベンダ固有オプションが通知されるまで前の状態が引き継がれるとの報告があります。
C:\WINDOWS\WINIPCFG.EXE
を起動し、一旦「すべて開放」して
から「すべて更新」するとうまくゆくようです。
コマンドプロンプトから実行可能なipconfig.exeコマンドを使用可能です。
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Windows 2000版winipcfg.exeは、
リソースキットに"Wntipcfg.exe"として含まれているようです.
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[ 関連情報 (Macintosh) ]
MacOSの初期状態としてはこんな感じでしょう。
Mac OS OpenTransport 7.5以前 使えない 7.5.3 1.0.8 7.5.5 1.1→1.1.1 7.6 1.1.2 8.0 1.2 8.1 1.3
[ 関連FAQ ]
[ FAQ for RT-Series ]
[ FAQ for TCP/IP / files / IP-Filter / VPN(IPsec) / Intro / Install / Config ]