Revision : 03.05.35 Release : Oct 2000, ヤマハ株式会社 RTA50i Rev.3.05.35 リリースノート ========================================================================== ○ 追記 (2000年11月16日) ========================================================================== バグ修正[4]の説明が不正確であったため、説明を修正した。 ========================================================================== ○ Rev.3.05.30からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] DHCPサーバ機能をRFC2131に対応させた。従来の動作と切替えることがで きる。 ○コマンド仕様 ・RFC2131対応動作設定 [入力形式] dhcp server rfc2131 compliant on dhcp server rfc2131 compliant off dhcp server rfc2131 compliant [except] FUNCTION [FUNCTION ...] [パラメータ] on ... RFC2131準拠 off ... RFC1541準拠 FUNCTION ... broadcast-nak / none-domain-null / remain-silent / reply-ack / use-clientid [説明] DHCPサーバの動作を指定する。onの場合にはRFC2131準拠となる。off の場合には、RFC1541準拠の動作となる。 またRFC1541をベースとしてRFC2131記述の個別機能のみを対応させる 場合には以下のパラメータで指定する。これらのパラメータは複数列 挙できる。exceptを指示すると、指定したパラメータ以外の機能が RFC2131対応となる。 none-domain-null ... ドメイン名の最後にNULL文字を付加しない 本来であれば、ドメイン名の最後にNULL文字を付加すべきで はないが、Windows NT/2000のDHCPサーバはNULL文字を付加 している。そのため、Windows系のOSでのDHCPクライアント はNULL文字があることを期待している節があり、NULL文字が ない場合にはwinipcfg.exeでの表示が乱れるなどの問題が起 きる可能性がある。 broadcast-nak ... DHCPNAKをブロードキャストで送る 同じサブネット上のクライアントに対してはDHCPNAKはブロー ドキャストで送る。DHCPREQUESTをクライアントが INIT-REBOOT stateで送って来たものに対しては、giaddr宛 であればBbitを立てる。 remain-silent ... リース情報を持たないクライアントからの DHCPREQUESTを無視する クライアントからDHCPREQUESTを受信した時に、そのクライ アントのリース情報を持っていない場合にはDHCPNAKを送ら ないようにする。 reply-ack ... DHCPNAKの代わりに許容値を格納したDHCPACKを返す クライアントから、リース期間などで許容できないオプショ ン値(リクエストIPアドレスは除く)を要求された場合でも DHCPNAKを返さずに許容値を格納したDHCPACKを返す。 use-clientid ... クライアントの識別にClinet-Identiferオプショ ンを優先する クライアントの識別にchaddrフィールドより Client-Identifierオプションを優先して使用する。 [デフォルト値] off [ノート] use-clientidの使い方についてはdhcp scope bindコマンドの[ノート] 参照のこと。 ・リース予約 [入力形式] dhcp scope bind SCOPE_NUM IP_ADDRESS MAC_ADDRESS dhcp scope bind SCOPE_NUM IP_ADDRESS [TYPE] IDENTIFIER [パラメータ] SCOPE_NUM ... スコープ番号(1-65535) IP_ADDRESS ... 予約するIPアドレス MAC_ADDRESS ... XX:XX:XX:XX:XX:XX (XXは2桁の16進数) クライアントのMACアドレス TYPE ... Client-Identifierオプションのtypeフィールドを決定 する 'text' ... 0x00がtypeフィールドに入る 'ethernet' ... 0x01がtypeフィールドに入る IDENTIFIER ... クライアント識別子 TYPEが'ethernet'の場合 ... MACアドレス TYPEが'text'の場合 ... 文字列 TYPEが省略された場合 ... 2桁16進数の列で先頭はtypeフィ ールド [説明] IPアドレスをリースするDHCPクライアントを固定的に設定する。バイ ンドされたIPアドレスは、たとえDHCPスコープ中に他に割り当て可能 なIPアドレスがなくなった場合でも、その対応するクライアント以外 には割り当てられない。 [ノート] IPアドレスはSCOPE_NUMパラメータで指定されたDHCPスコープ内にあ るものでなければならない。ひとつのIPアドレスに複数のクライアン トを予約することはできない。 他のクライアントにリース中のIPアドレスを予約設定した場合、リー ス終了後からそのIPアドレスの割り当ては可能となる。 dhcp scopeコマンドを実行した場合、関連する予約はすべて消去され る。 第1の書式によるMACアドレスでの予約は、クライアントの識別にDHCP パケットのchaddrフィールドを用いる。この形の予約機能は、RTの設 定がdhcp server rfc2131 compliant offあるいはuse-cliantid機能 を使用しない設定になっているか、もしくはDHCPクライアントがDHCP パケット中にClient-Identifierオプションを付けてこない場合でな いと動作しない。 第2の書式を使う場合は、あらかじめdhcp server rfc2131 compliant onあるいはuse-clientid機能を使用するよう設定されていなければな らない。またdhcp server rfc2131 compliant offあるいは use-clientid機能が使用されないよう設定された時点で、第1の書式 によるもの以外の予約は消去される。 第2の書式でのクライアント識別子は、クライアントがオプションで 送ってくる値を設定する。TYPEパラメータを省略した場合には、type フィールドの値も含めて入力する。TYPEパラメータにキーワードを指 定する場合にはtypeフィールド値は一意に決定されるので Client-Identifierフィールドの値のみを入力する。 クライアントがClient-Identifierオプションを使う場合、第1の書式 での予約は、dhcp server compliant onあるいはuse-cliantidパラメ ータが指定された場合には無効になるため、新たにClient-Identifer オプションで送られる値で予約し直す必要がある。 dhcp scope bind での指定方法 第1の書式 1. dhcp scope bind SCOPE_NUM IP_ADDRESS 00:a0:de:01:23:45 第2の書式 2. dhcp scope bind SCOPE_NUM IP_ADDRESS ethernet 00:a0:de:01:23:45 3. dhcp scope bind SCOPE_NUM IP_ADDRESS text client01 4. dhcp scope bind SCOPE_NUM IP_ADDRESS 01 00 a0 de 01 23 45 01 01 01 dhcp server rfc2131 complient offあるいはuse-clientid機能なしの場合 +------------------------------+------+ | dhcp scope bind での指定方法 | 1. |(※1) +------------------------------+------+ |クライアントの識別に用いる情報|chaddr|(※2) +------------------------------+------+ ※1 他の方法での指定は出来ない ※2 Client-Identifierオプションは無視される dhcp server rfc2131 complient onあるいはuse-clientid機能ありの場合 +------------------------------+-----------+--------------------------+ | dhcp scope bind での指定方法 | 1. | 2. 3. 4. | +------------------------------+-----------+--------------------------+ |クライアントの識別に用いる情報|chaddr(※3)|Client-Identiferオプション| +------------------------------+-----------+--------------------------+ ※3 Client-Identifierオプションが存在しない場合に限られ、 Client-Identifierオプションが存在する場合にはこの設定は無 視される dhcp server rfc2131 compliant onあるいはuse-cliantid機能ありで アドレスをリースする場合、DHCPサーバはchaddrに優先して Client-Identifierオプションを使用する。そのため、この場合の show status dhcp実行でクライアントの識別子を確認することで、ク ライアントがClient-Identifierオプションを使っているか否かを判 別することも可能である。 すなわち、リースしているクライアントとしてMACアドレスが表示さ れていればClient-Identifierオプションは使用されておらず、16進 文字列あるいは文字列でクライアントが表示されていれば、 Client-Identifierオプションが使われている。この場合、 Client-Identifierオプションを使うクライアントへの予約は、ここ で表示される16進文字列あるいは文字列を使用する。 なお、クライアントとの相互動作に関して下記の留意点がある。 - 個々の機能を単独で用いるとクライアント側の思わぬ動作を招く可 能性があるため、dhcp server rfc2131 compliant onあるいはdhcp server rfc2131 compliant offで使用することを推奨する。 - RTの再起動、スコープの再設定などでリース情報が消去されている 場合、アドレス延長要求時、あるいはリース期間内のクライアント の再起動時、クライアントの使用するIPアドレスが変わることがあ る。 これを防ぐために rfc2131 compliant on(あるいは remain-silent 機能)が有効である場合がある。この設定では、RTがリース情報を 持たないクライアントからのDHCPREQUESTにDHCPNAKを返さず無視す る。  この結果、リース期限満了時にクライアントが出すDHCPDISCOVERに Requested IP Address オプションが含まれていれば、そのクライ アントには引き続き同じIPアドレスをリースできる。 ・重複チェック動作 [入力形式] dhcp server duplicate check CHECK1 CHECK2 [パラメータ] CHECK1 ... on LAN内を対象とするチェックを行なう off LAN内を対象とするチェックを行なわない CHECK2 ... on LAN外(DHCPリレーエージェント経由)を対象とする チェックを行なう off LAN外(DHCPリレーエージェント経由)を対象とする チェックを行なわない [説明] DHCPサーバとして機能する場合、クライアントにアドレスをリース する直前に、そのリース予定のアドレスを使っているホストが他に いないことをチェックするか否かを設定する。 [デフォルト値] dhcp server duplicate check on on [ノート] LAN内のscopeに対してはarpを、DHCPリレーエージェント経由のscopeに 対してはpingを使ってチェックする。 [2] オンフック時に保留中の通話が存在していることを知らせるための呼出時間 を設定する機能を追加した。 ○コマンド仕様 ・アナログポートの再呼出時間設定 [入力形式] analog re-ringing-timer PORT TIME [パラメータ] PORT ...アナログポート番号(1〜3) TIME ...再呼出時間の秒数(10..180) [説明] 指定したアナログポートの再呼出時間を設定します [デフォルト値] 30 ○アナログポートからの設定 [機能番号] 85 [設定動作] 「オフフック」 「*」「#」「8」「5」 「ポート番号(1/2/3/*)」 「再呼出時間(10〜180)秒」 「#」 「オンフック」 [3] TELポートに接続された電話機の'#'ボタンをダイヤル完了ボタンとして使用 するか否かを選択する機能を追加した。 ○コマンド仕様 ・ダイヤル完了ボタンの設定 [入力形式] analog end-of-dialing-code PORT SW [パラメータ] PORT ...アナログポート番号(1〜3) SW - off ... '#'ボタンをダイヤル完了ボタンとして使用しない - on ... '#'ボタンをダイヤル完了ボタンとして使用する [説明] '#'ボタンをダイヤル完了ボタンとして使用するか否かを選択します。 offを指定すると'#'ボタンは回線番号として網に通知される。 [デフォルト値] on ○アナログポートからの設定 [機能番号] 84 [設定動作] 「オフフック」 「*」「#」「8」「4」 「ポート番号(1/2/3/*)」 「off: 0 / on: 1 」 「#」 「オンフック」 ■仕様変更 [1] i・ナンバーサービスにおいて1回線で3番号が利用できるようになったこと に対応した。 ○コマンド仕様 ・ルータで着信するi・ナンバーポート番号の設定 [入力形式] isdn arrive inumber-port PORT [PORT] [PORT] [パラメータ] PORT i・ナンバーのポート番号 - none ... 着信しない - 1 ... ポート番号1で着信する - 2 ... ポート番号2で着信する - 3 ... ポート番号3で着信する - all ... すべてのポート番号で着信する [説明] ルータで着信するi・ナンバーサービスのポート番号を選択する。 [デフォルト値] all ・i・ナンバーサービスのポート番号とアナログポートの対応付け [入力形式] analog arrive inumber-port PORT all analog arrive inumber-port PORT none analog arrive inumber-port PORT INUM_PORT [INUM_PORT] [INUM_PORT] [パラメータ] PORT ... アナログポートの番号 (1, 2, 3) INUM_PORT ... i・ナンバーサービスのポート番号 (1, 2, 3) [説明] i・ナンバーサービスで網から送られるポート番号を、アナログポート に対応付ける。対応付けたポート番号が送られてきたら、そのアナログ ポートが着信を受ける。'all'を設定したときには、どのポート番号が 送られてきても着信を受ける。'none'を設定したときには、どのポート 番号が送られてきても着信を受けない。 [デフォルト値] i・ナンバーサービスのポート番号と同じ番号のアナログポートが着信 を受ける。 ・アナログダイヤルインと無鳴動着信機能の設定 [入力形式] analog arrive incomming-signal PORT NUMBER ADDRESS TYPE SIGNAL DIAL_IN-NUMBER analog arrive incomming-signal delete PORT NUMBER [パラメータ] PORT ... アナログポート番号(1〜3) NUMBER ... 登録番号(1〜) ADDRESS ... アドレス - global .... グローバル着信を登録 - local1 .... 1番目のローカルアドレスを登録 - local2 .... 2番目のローカルアドレスを登録 - local3 .... 3番目のローカルアドレスを登録 - local4 .... 4番目のローカルアドレスを登録 - local5 .... 5番目のローカルアドレスを登録 - inumber1 ... iナンバポート1を登録 - inumber2 ... iナンバポート2を登録 - inumber3 ... iナンバポート3を登録 TYPE ... HLC種別 - tel ... HLCが電話 - fax ... HLCがFAX - none ... HLCがない - all ... 全てのHLC SIGNAL: - modem ... モデムダイヤルイン - pb ... PBダイヤルイン - no-ringing-fax ...無鳴動着信 DIAL-IN-NUMBER ... アナログ機器に送出するダイヤルイン番号 (SIGNALでmodemとpbを指定したときのみ有効) [説明] 指定したPORTに対して、ADDRESSとTYPEの一致する着信があったときに、 SIGNALに相当した着信処理をおこなう。アナログダイヤルインのときに は、DIAL-IN-NUMBERで設定されたダイヤルイン信号を出す。 ・LAN版RVS-COM(ISDN-DCP)で着信するi・ナンバーポート番号の設定 [入力形式] isdn-dcp arrive inumber-port PORT [PORT] [PORT] [パラメータ] PORT ... i・ナンバーのポート番号 - none ... 着信しない - 1 ... ポート番号1で着信する - 2 ... ポート番号2で着信する - 3 ... ポート番号3で着信する - all ... すべてのポート番号で着信する [説明] LAN版RVS-COM(ISDN-DCP)で着信するi・ナンバーサービスのポート番号 を選択する。 [デフォルト値] all ○ATコマンド仕様 ・TAで着信するi・ナンバーポート番号の設定 [入力形式] ATS102=n [パラメータ] n - 0 ... 着信しない - 1 ... ポート番号1で着信する - 2 ... ポート番号2で着信する - 3 ... ポート番号1,2で着信する - 4 ... ポート番号3で着信する - 5 ... ポート番号1,3で着信する - 6 ... ポート番号2,3で着信する - 7 ... 全てのポート番号で着信する [デフォルト値] 7 ○アナログポートからの設定 [機能番号] 81 [設定動作] 「オフフック」 「*」「#」「8」「1」 「ポート番号(1/2/3/*)」 「i・ナンバーサービスのポート番号(0/1/2/3/*)(複数可)」 「#」 「オンフック」 なお、i・ナンバーサービスのポート番号として「*」を押すと、コマン ドの'all'の意味となる。同様に「0」はコマンドの'none'の意味となる。 ○かんたん設定 ・ルータで着信するi・ナンバーポート番号の設定 [システム管理]の項目で設定する。 ・i・ナンバーサービスのポート番号とアナログポートの対応付け [電話設定]の項目で設定する。 ・アナログダイヤルインと無鳴動着信機能の設定 [電話設定]の[オプション設定]の項目で設定する。 ・LAN版RVS-COM(ISDN-DCP)で着信するi・ナンバーポート番号の設定 [付加機能]-[LAN版RVS-COM]の項目で設定する。 [2] PIAFS プロトコルの起動側を指定する設定値のデフォルト値をbothからcall に変更した。 これにより ・購入直後の状態で使用しているユーザは、"isdn piafs control call"と 設定される。 ・"isdn piafs control both"と設定して使用しているユーザは、 "isdn piafs control both"を改めて入力し直さなければ "isdn piafs control both"とはならない。 ・"isdn piafs control call"あるいは"isdn piafs control arrive"と設定 して使用しているユーザは、何も操作しなくともこれまで通りに "isdn piafs control call"あるいは"isdn piafs control arrive" と設定される。 [3] DHCPサーバ機能でアドレスの予約時にエラーを返す条件を緩めた。 [4] DHCPサーバ機能において、IPアドレスのリース期限が切れてリース情報が 消失した場合に、できるだけ以前使っていたIPアドレスをクライアントが 再取得できるようにした。 [5] rdate / ntpdateコマンドの第2引数として'syslog'を新設した。 ○リモートホストによる時計の設定 [入力形式] rdate HOST [syslog] [パラメータ] HOST ip_address ... リモートホストのIPアドレス ホストの名称 syslog ... 出力結果をSYSLOGへ出力することを表すキーワード [説明]  ルータの時計を、パラメータで指定したホストの時間に合わせる [ノート] YAMAHAリモートルータ、および、ほとんどのUNIXコンピュータを リモートホストに指定できる。 syslogキーワードを指定した場合には、コマンドの出力結果を INFOレベルのSYSLOGへ出力する。 ○NTPによる時計の設定 [入力形式] ntpdate NTP_SERVER [syslog] [パラメータ] NTP_SERVER ip_address ... NTPサーバのIPアドレス ホストの名称 syslog ... 出力結果をSYSLOGへ出力することを表すキーワード [説明]  NTPを利用してルータの時計を設定する。 [ノート] インターネットに接続している時には、rdateコマンドを使用 した場合よりも精密な時計合わせが必要となる。 NTPサーバとしてはできるだけ近くのものを指定した方が良い。 利用可能なNTPサーバについてはプロバイダに問い合わせること。 YAMAHAリモートルータ自身はNTPサーバとはなれない。 syslogキーワードを指定した場合には、コマンドの出力結果を INFOレベルのSYSLOGへ出力する。 [6] PPP接続の認証用の名前とパスワード、および、メール着信確認機能の認証 用のユーザIDとパスワードについて設定可能な文字数を64文字までとした。 [7] "security class"コマンドのレベルが3と設定されていてもhttpサーバ機能 にアクセスできるようにした。 なお、Rev.3.05.30以前のリビジョンで"security class 3 ..."と設定する ことによりかんたん設定ページへのアクセスを禁止していたユーザは、新た に"httpd host none"コマンドあるいは"httpd service off"コマンドを設定 することにより、かんたん設定ページへのアクセス制限をおこなわなければ ならない。 [8] かんたん設定に関して、以下の仕様変更をおこなった。 ・パスワードが未設定(工場出荷状態など)の状態で、トップページ以外の ページがアクセスされたときに、パスワードの初期設定画面を表示して パスワードを入力してからアクセスできるようにした。 ・ディレクトリアクセスされた場合に、Moved Permanentlyで応答する ようにした。 これにより、例えば、"http://192.168.0.1/kantan"にアクセスした 場合に"http://192.168.0.1/kantan/"が表示されるようになった。 ・[システム管理]の[内部情報]でのコマンド入力で、設定変更を伴なわない コマンドの入力では不揮発性メモリへの保存を行なわないようにした。 ・ISDN回線を利用する設定を行なった場合に、NetBIOSに関するフィルタ だけではなく、WindowsNT等で使用されるDCE準拠RPC(TCP/UDPポート番 号135)に関するフィルタについても自動的に設定されるようにした。 なお、DCE準拠RPCに関するフィルタはリビジョンアップをおこなうだけ では追加されず、リビジョンアップ後に既存の設定について改めて設定 し直すことにより追加されることに注意が必要である。 ■バグ修正 [1] 双方向でCHAP認証をおこなう場合に、一方のCHAP Challengeパケットが何ら かの理由で消失すると認証に失敗するバグを修正した。 [2] PP anonymousで、MSコールバックを受け付け可能だが、あるユーザについて はMSコールバックなしで接続する、という設定のときに、そのユーザからの 着信で接続をすると、接続を切断した後の動作が不安定となるバグを修正し た。 [3] MSコールバックの着信による折り返しの発信において、累積料金の制限が有 効とはならないバグを修正した。 [4] コールバック待ちでタイムアウトするとその後の動作が不安定となることが あるバグを修正した。 [5] ある接続先と接続している状態で、他の接続先への接続契機となるパケット を受信してキューイングしたときに、現在接続している接続先が切断される 前にそのパケットが内部で廃棄された場合でも、その廃棄されたパケットの ために接続を行なうことがあるバグを修正した。 [6] 127.x.x.x/8を終点IPアドレスとして持つパケットの受信、および、 127.x.x.x/8を始点IPアドレスとして持つパケットの送信、について正しく 処理されていなかったバグを修正した。 [7] 参照中のルーティングテーブルやNAT関連のテーブルをコマンドで設定変更 するとリブートすることがあるバグを修正した。 [8] httpサーバへのアクセスを許可するホスト指定で、IPアドレス範囲を複数指 定することができないバグを修正した。 [9] i・ナンバー契約の回線に接続しているときに、設定された自己サブアドレ スとは異なるサブアドレスを指定する着信に対しても応答してしまうバグを 修正した。 [10] show analog accountコマンドの入力によりリブートすることがあるバグを 修正した。 [11] show analog configコマンドの入力により表示される内容の一部が a) console character コマンドの指定とは異なる文字コードで表示される b) 設定内容が正しく表示されない というバグを修正した。 [12] 電池駆動時に擬似着信転送中の着信を無視していたバグを修正した。 着信を無視していたため、発信側にはビジーが通知されず、NTTのトーキが 流れていた。 [13] 電話機からの設定において、機能番号91,99によりアナログポートの設定を 初期化したときに、送話PAD、受話PAD、および、DTMF検出レベルが正しく初 期化されていなかったバグを修正した。 [14] 電話機からの設定において、機能番号82で不正なパラメータ値を入力して もエラーとはならないバグを修正した。 [15] 電話機からパスワード(最大8文字)の登録・変更をおこなうときに、4桁を 越える数字をパスワードとして入力すると、先頭の4桁までしかパスワード 登録されないバグを修正した。 [16] 三者通話中の通話呼をオンフックで切断したときに、保留呼があることを 知らせる呼出信号に対して一部の電話機ではリンガが鳴動しないバグを修正 した。 [17] 一部の機能で、再発信規制タイマが動作していなかったバグを修正した。 ある宛先への発信が正常に接続できなかった、あるいは、接続が異常終了し た場合には、その後60秒間はその宛先への発信を拒否するようにした。 [18] PIAFSモードでのPP anonymousへの2つ目の着信が失敗するバグを修正した。 Rev.3.05.28でエンバグしている。 [19] TAモードで、V.110の9600bit/sあるいは19200bit/sで接続したときに、 データの送受信がおこなわれないことがあるバグを修正した。 [20] かんたん設定に関して、以下のバグを修正した。 ・[システム管理]の[内部情報]のコマンド入力において、"login password" コマンドあるいは"administrator password"コマンドを引数無しで入力 すると、HTTPサーバ機能がハングアップする。 ・[付加機能]の[メール機能]で[自動メールチェック(時間間隔)]を [手動設定]で設定可能範囲外の値を設定したときに a) 設定値が強制的に変更されることを表示していなかった。 b) 設定値が強制的に変更されたにも関わらず入力値が表示されていた。 ・30ヶ所の接続先を登録したときに動作が不安定になる。 ・プロバイダ情報が30個登録されているとプロバイダ情報を修正することが できなかった、 ・ネットワーク型接続の設定された状態で、接続中に設定を変更しようとし て失敗したときに、次に表示される画面が端末型設定の画面になっていた。 ・[ネットワーク型プロバイダ接続設定]で[専用線]の設定をおこなうと、 [手動接続/切断]の画面に登録していないLAN間接続の状態が表示される ・DOCTYPEの記述が誤っていた。 ・入力が許されていない文字による入力がおこなわれたときに、エラーと なるようにした。 以上