Revision : 03.04.39 Release : Nov 1999, ヤマハ株式会社 RTA50i Rev.3.04.39 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.3.03.35からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] LAN接続版RVS-COM(ISDN-DCP)に対応した。 ○ISDN-DCPクライアントのISDN番号の登録 [入力形式] isdn-dcp local address NUM ISDN_ADDRESS[/SUB_ADDRESS] isdn-dcp local address NUM clear [パラメータ] NUM ... 登録番号(1〜10) [説明] ISDN-DCPクライアントのISDN番号を登録する。 [デフォルト値] clear ○ISDN-DCPクライアントへの着信許可の設定 [入力形式] isdn-dcp arrive permit SW [パラメータ] SW ... スイッチ - on ... 許可 - off ... 拒否 [説明] ISDN-DCPクライアントへの着信許可を設定する。 [デフォルト値] on ○ISDN-DCPへの切り替えるまでにアナログポートの機器を呼び出す時間の設定 [入力形式] isdn-dcp switch timer TIME isdn-dcp switch timer off [パラメータ] TIME ... 呼出時間(秒) 5〜160 off ... すぐに切り替える [説明] 着信をISDN-DCPに切り替えるまでにアナログポートの機器を呼び出す時間 を設定する。 [デフォルト値] 15 ○ISDN-DCPクライアントの待ち状態および通信状態の表示 [入力形式] show status isdn-dcp [説明] 待ち状態および通信中のクライアントの状態を表示する。 ○ISDN-DCPの設定の表示 [入力形式] show isdn-dcp config [説明] ISDN-DCPの設定を表示する。 ○ISDN-DCPの料金情報の表示 [入力形式] show isdn-dcp account [説明] ISDN-DCPの料金情報を表示する。 ○ISDN-DCPの料金情報の消去 [入力形式] clear isdn-dcp account [説明] ISDN-DCPの料金情報を消去する。 ○ISDN-DCPでFAX/TELを使用しているときの送話PADの設定 [入力形式] isdn-dcp pad send off isdn-dcp pad send PAD [パラメータ] PAD ... 送話PAD(-3db、-6db、-9db) off ... 送話PADを使用しない [説明] ISDN-DCPでFAX/TELを使用しているときの送話PADを設定する。 [デフォルト値] off ○ISDN-DCPでFAX/TELを使用しているときの受話PADの設定 [入力形式] isdn-dcp pad receive off isdn-dcp pad receive PAD [パラメータ] PAD ... 受話PAD(-3db、-6db、-9db) off ... 受話PADを使用しない [説明] ISDN-DCPでFAX/TELを使用しているときの受話PADを設定する。 [デフォルト値] off ○ISDN-DCPで、G4 FAXの着信を受けるか否かを選択する設定 [入力形式] isdn-dcp arrive g4-fax permit SW [パラメータ] SW ... スイッチ - on ... ISDN-DCPでG4 FAXの着信を許可する - off ... ISDN-DCPでG4 FAXの着信を許可しない [説明] ISDN-DCPに対してG4 FAXの着信を許可するか否かを設定する。 [デフォルト値] off [2] メール転送機能を追加した。 ○送信メールサーバの設定 [入力形式] mail-transfer server NUN clear mail-transfer server NUN DESTINATION smtp FROM TO [NAME] [パラメータ] NUM ... サーバ番号(1〜4) DESTINATION ... メールサーバのIPアドレス FROM ... 転送元ユーザのメールアドレス(255文字以内) TO ... 転送先ユーザのメールアドレス(255文字以内) NAME ... 識別名(32文字以内のASCII文字) [説明] 送信メールサーバを設定する。 [デフォルト値] clear ○送信先サーバの設定 [入力形式] mail-transfer send to SMTP_SERVERS mail-transfer send to clear [パラメータ] SMTP_SERVERS ... メッセージを転送するサーバ(複数可) - 以下の書式に従う ::= | ::= "1" | "2" | "3" | "4" [説明] メッセージを転送するサーバを設定する。 [デフォルト値] clear ○受信メールサーバの設定 [入力形式] mail-transfer receive from clear mail-transfer receive from NUM ... [パラメータ] NUM ... サーバ番号 (1〜4) [説明] 転送するメッセージを受信するサーバを設定する。 [デフォルト値] clear ○受信するメールのメッセージの最大長の設定 [入力形式] mail-transfer receive maxlength LEN [パラメータ] LEN ... 最大長(byte)を1024で割ったもの - 1〜100 (1024byte〜102400byte) [説明] 受信するメールのメッセージの最大長を設定する。 [デフォルト値] 10 (10240byte) ○受信メッセージサーバの制限の設定 [入力形式] mail-transfer receive restrict NUN from POP_SERVERS [パラメータ] NUM ... サーバ番号(1〜4) POP_SERVERS ... メッセージを受信するサーバ(複数可) - 以下の書式に従う ::= | ::= "1" | "2" | "3" | "4" [説明] 指定したサーバに転送するメッセージを受信するサーバを制限する。 [デフォルト値] mail-transfer receive restrict 1 from 1 2 3 4 mail-transfer receive restrict 2 from 1 2 3 4 mail-transfer receive restrict 3 from 1 2 3 4 mail-transfer receive restrict 4 from 1 2 3 4 ○メール転送タイムアウトの設定 [入力形式] mail-transfer timeout NUM TIME [パラメータ] NUM ... サーバ番号 TIME ... タイムアウト(秒) (1〜180) [説明] メール転送におけるタイムアウトを設定する。 [デフォルト値] 120 ○転送するメールのメッセージの最大長の設定 [入力形式] mail-transfer send maxlength NUM LEN [パラメータ] NUM ... サーバ番号(1〜4) LEN ... 最大長(byte) - 0〜4096 - infinity ... メッセージ長に関係なく転送する [説明] 転送するメールのメッセージの最大長を設定する。 [デフォルト値] infinity ○メッセージ転送禁止の設定 [入力形式] mail-transfer prohibit NUM SW [パラメータ] NUM ... サーバ番号(1〜4) SW ... スイッチ - on ... 拒否する - off ... 許可する [説明] メッセージの転送を拒否するか否かを設定する。 [デフォルト値] off ○メール転送の実行 [入力形式] mail-transfer go [説明] メール転送の実行を実行する。指定されたサーバに対して未読のメッセー ジを取り込む。取り込んだメッセージについては、設定された転送先ごと に、フィルタに従って転送の可否が決定される。 ○転送メッセージのフィルタ設定 [入力形式] mail-transfer filter NUM FILTER mail-transfer filter NUM clear [パラメータ] NUM ... サーバ番号(1〜4) FILTER ... 以下の書式を取る - from string ... Fromフィールドにstringが含まれる - to string ... Toフィールドにstringが含まれる - subject string ... Subjectフィールドにstringが含まれる - length<= N ... メッセージの長さがNオクテット以下 - and ... 2つの条件のAND - or ... 2つの条件のOR [説明] 転送メッセージのフィルタを設定する。 [デフォルト値] clear [3] 無鳴動着信機能とアナログダイヤルイン機能を追加した。アナログダイヤルイ ン機能では、PBダイヤルインとモデムダイヤルインの両方に対応する。 ○アナログダイヤルインと無鳴動着信機能の設定 [入力形式] analog arrive incomming-signal PORT NUMBER ADDRESS TYPE SIGNAL DIAL_IN-NUMBER analog arrive incomming-signal delete PORT NUMBER [パラメータ] PORT ... アナログポート番号(1〜3) NUMBER ... 登録番号(1〜) ADDRESS ... アドレス - global .... グローバル着信を登録 - local1 .... 1番目のローカルアドレスを登録 - local2 .... 2番目のローカルアドレスを登録 - local3 .... 3番目のローカルアドレスを登録 - local4 .... 4番目のローカルアドレスを登録 - local5 .... 5番目のローカルアドレスを登録 - inumber1 ... iナンバポート1を登録 - inumber2 ... iナンバポート2を登録 TYPE ... HLC種別 - tel ... HLCが電話 - fax ... HLCがFAX - none ... HLCがない - all ... 全てのHLC SIGNAL:  - modem ... モデムダイヤルイン - pb ... PBダイヤルイン - no-ringing-fax ...無鳴動着信 DIAL-IN-NUMBER ... アナログ機器に送出するダイヤルイン番号 (SIGNALでmodemとpbを指定したときのみ有効) [説明] 指定したPORTに対して、ADDRESSとTYPEの一致する着信があったときに、 SIGNALに相当した着信処理を行う。アナログダイヤルインのときには、 DIAL-IN-NUMBERで設定されたダイヤルイン信号を出す。 [4] 発番号情報なし着信機能と、擬似ナンバーリクエスト機能を追加した。 ○発番号情報なし着信機能と擬似ナンバーリクエスト機能の設定 [入力形式] analog arrive without-calling-number PORT TYPE [OPTION...] [パラメータ] PORT ... アナログポート番号(1〜3) TYPE ... タイプ - permit ... 発番号情報なし着信を許可する - reject ... 発番号情報なし着信を拒否する - calling-number-request ... 発番号情報なし着信を擬似ナンバーリク エストで拒否する OPTION - all ... すべての着信を対象にする - public-telephone ... この設定を公衆電話からの着信に限定する - rejected-by-user ... この設定を非通知の着信に限定する - service-unavailable ... この設定を表示圏外からの着信に限定する [説明] 指定したアナログポートの発番号情報なしの着信を、指定した非通知理由 により許可するか否か、または擬似ナンバーリクエストで拒否するか否か を選択する。 [デフォルト値] TYPE = permit OPTION = all [5] 複数の自己アドレスの登録と、複数自己アドレスによる着番号チェックの機能 を追加した。 ○自己アドレスの登録 [入力形式] analog local address PORT ISDN-NUM[/SUB-ADDR] [ISDN-NUM[/SUB-ADDR]...] analog local address PORT clear [パラメータ] PORT ... アナログポート番号(1〜3) ISDN-NUM/SUB-ADDR ... ISDN番号/サブアドレス [説明] 自己アドレス(複数可)を登録する。発信者番号通知用発番号と発サブアド レスについては、登録されている自己アドレスリストの先頭の番号を用い る。 [ノート] 1つのアナログポートに最大5つまで登録できる。 [6] #3の理由表示で発信を拒否しなければ、G3モードにフォールバックしないG4 FAXに対応した。 ○G4 FAXの着信を拒否するときに使用する理由表示情報の設定 [入力形式] isdn arrive g4-fax reject cause CAUSE [DIAGNOSTIC] [パラメータ] CAUSE ... 理由表示値 (3、88) DIAGNOSTIC ... 診断情報 (0〜255) [説明] G4 FAXの着信の拒否に使用する理由表示情報を設定する。 [デフォルト値] 88 ■仕様変更 [1] TA、ルータモードで、i・ナンバーサービスによる着信を受け付けることがで きるようにした。なお、アナログポートとLAN版RVS-COMでもi・ナンバーによ る着信が可能である。 ○TAで着信するi・ナンバーポート番号の設定 [入力形式] ATS102=n [パラメータ] n - 0 ... 着信しない - 1 ... ポート番号1で着信する - 2 ... ポート番号2で着信する - 3 ... すべてのポート番号で着信する ○ルータで着信するi・ナンバーポート番号の設定 [入力形式] isdn arrive inumber-port PORT [PORT] [パラメータ] PORT i・ナンバーのポート番号 - none ... 着信しない - 1 ... ポート番号1で着信する - 2 ... ポート番号2で着信する - all ... すべてのポート番号で着信する [説明] ルータで着信するi・ナンバーサービスのポート番号を選択する [デフォルト値] none ○LAN版RVS-COM(ISDN-DCP)で着信するi・ナンバーポート番号の設定 [入力形式] isdn-dcp arrive inumber-port PORT [PORT] [パラメータ] PORT ... i・ナンバーのポート番号 - none ... 着信しない - 1 ... ポート番号1で着信する - 2 ... ポート番号2で着信する - all ... すべてのポート番号で着信する [説明] LAN版RVS-COM(ISDN-DCP)で着信するi・ナンバーサービスのポート番号を 選択する [デフォルト値] none [2] telnetコマンドで、telnetオプションのネゴシエーションの有無と、行/文字 モードの選択を指定できるようにした。 [入力形式] telnet HOST [ PORT [ MODE [ NEGOTIATION [ ABORT ] ] ] ] [パラメータ] HOST ... TELNETをかける相手のホスト名、もしくはIPアドレス PORT ... 使用するポート番号、ニーモニックも使用可 - 省略時は23(TELNET) MODE ... telnet通信(送信)の動作モードを選択する - charactor ... 文字単位で通信する - line ... 行単位で通信する - auto ... PORTの設定値によりcharactor/lineを選択する NEGOTIATION ... telnetオプションのネゴシエーションの選択 - on ... ネゴシエーションする - off ... ネゴシエーションしない - auto ... PORTの設定値によりon/offを選択する(省略時) ABORT ... TELNETクライアントを強制的に終了させるためのアボートキー - 10進数のASCIIコードで指定する - 省略時は29(^]) [説明] TELNETクライアントを実行する。 [デフォルト値] PORT = 23 MODE = auto NEGOTIATION = auto ABORT = 29 (^]) [3] PPPのIPCPで相手に渡すアドレスを、DHCPのスコープから選ぶことができるよ うにした。 ○相手のPP側IPアドレスの設定 [入力形式] ip pp remote address IP_ADDRESS ip pp remote address dhcp ip pp remote address clear [パラメータ] IP_ADDRESS ... 固定のIPアドレスを渡す dhcp ... DHCPのスコープから利用できるアドレスを渡す clear ... 何も渡さない [説明] 選択されている相手のPP側のIPアドレスを指定する。dhcpを指定した場合 には、LAN側のDHCPスコープから利用できるアドレスを与える。利用でき るアドレスがない場合には、0.0.0.0を与える。 [デフォルト値] clear ○リモートIPアドレスプールの設定 [入力形式] ip pp remote address pool IP_ADDRESS ip pp remote address pool dhcp ip pp remote address pool clear [パラメータ] IP_ADDRESS ... 固定のIPアドレスを渡す dhcp ... DHCPのスコープから利用できるアドレスを渡す clear ... 何も渡さない [説明] ip pp remote addressコマンドで利用できるアドレスプールを設定する。 dhcpを指定した場合には、LAN1側のDHCPスコープから利用できるアドレス を与える。利用できるアドレスがない場合には、0.0.0.0を与える。 ○DHCP予約アドレスの設定 [入力形式] dhcp scope bind SCOPE_NUM IP_ADDRESS MAC_ADDRESS dhcp scope bind SCOPE_NUM IP_ADDRESS ipcp dhcp scope bind SCOPE_NUM IP_ADDRESS pseudo-lan [パラメータ] SCOPE_NUM ... スコープ番号(1-65535) IP_ADDRESS ... 予約するIPアドレス MAC_ADDRESS ... 予約対象クライアントのMACアドレス ipcp ... IPCPでリモート側に与えることを示す pseudo-lan ... 擬似LANで使用することを示す [説明] IPアドレスをリースするDHCPクライアントを固定的に設定する。 [ノート] ipcpの指定は、同時に接続できるBチャネルの数に限られる。また、ipcp で与えるアドレスや擬似LANに与えるアドレスは、LAN側のスコープから選 択される。 [4] MPの2B目以降の発呼のうち、PPPレベルで失敗した回数をカウントしておき、 失敗が指定回数以上に連続して発生したときには、それ以降のMPの2B目以降の 発呼をしないようにした。 ○PPPの接続失敗に応じてMPの発呼を制限する設定 [入力形式] isdn call prohibit mp-error count COUNT isdn call prohibit mp-error count off [パラメータ] COUNT ... MPの2B目以降の発呼をPPPレベルで連続して失敗できる回数 [説明] MPの2B目以降の発呼のうち、PPPレベルで失敗した回数をカウントしてお き、それがCOUNTで指定した回数だけ連続したら、それ以降、MPの2B目以 降の発呼を行わない。ppp mp use、ppp mp minlink、ppp mp maxlinkコマ ンドを実行するか、MPの2B目以降の発呼が成功すると失敗回数のカウント はリセットされる。'off'が設定されているときは、この動作を行わない。 [デフォルト値] 5 [5] かんたん設定に関して、以下の仕様変更を行った。 ・接続の経過と結果を表示できるようにした。 ・ユーザIDやパスワードの入力がないときにエラーを出力するようにした。 ■バグ修正 [1] TAモードで、"TA[01] Timer to wait connection is expired"のようなログが、 "PP[01] Timer to wait connection is expired"と出力されるバグを修正した。 [2] TFTPによる設定で、analog supplementary-service clearが設定できないバグ を修正した。Rev.3.03.34でエンバグしている。 [3] TFTPによる設定で、clear configurationコマンドによって、DHCPのスコープ の設定を正しく消去できないバグを修正した。 [4] 複数プロバイダ選択機能を設定しているときに、メールの着信確認機能が動作 しないバグを修正した。 [5] TFTPによる設定で、clear configurationコマンドを設定したときに、シリア ルポートの動作が不安定になるバグを修正した。 [6] PHS位置情報サービス(いまどこサービス)を設定した端末が64kbit/sモードで 発信したときに、その発サブアドレスを認識できず、正しく接続できないバグ を修正した。 [7] かんたん設定に関して、以下のバグを修正した。 ・端末型接続を設定し、その後、ネットワーク型接続を設定すると、本来は削 除されるべきdns private address spoof onのコマンドや、静的IPマスカレ ードに関する設定が残る。 ・料金情報の項目で、累積料金をクリアする日付を変更することができない。 ・ネットワーク型接続の専用線設定で、NTPのスケジュールが再起動後に保存 されない。 以上