1. はじめに

本章では、本製品をお使いいただくために必要な事項を説明します。 また、本ガイドをお読みいただくために必要な事項を説明します。

1.1. マニュアルのご案内

本製品の機能を十分に活用していただくために、以下のマニュアルを用意しています。 目的に合わせて適切なマニュアルをお読みください。

  • ユーザーガイド(本ガイド)
    本製品と本製品を接続するネットワークを管理する人を対象にして、製品概要と、セットアップ方法、運用方法、設定方法、サポート窓口などが記載されています。

  • 🔗技術資料
    本製品の仕様が記載されています。

  • 🔗コマンドリファレンス
    本製品のコマンドの仕様や、使用例が記載されています。

必要に応じて、以下のウェブサイトもあわせてご覧ください。

Note これらのマニュアルおよび「 困ったときは 」を確認しても問題が解決しない場合は、「 サポート窓口 」を参照の上、サポート窓口に連絡してください。

1.2. 本ガイドの表記

1.2.1. 略称について

本ガイドでは、それぞれの社名や製品名について、以下のように略称で記載します。

  • ヤマハ仮想ルーターvRX さくらのクラウド版:本製品

1.2.2. 商標について

  • 「さくらのクラウド」は、さくらインターネット株式会社の登録商標です。

  • 本製品は、RSA Security Inc.のRSA® BSAFE™ソフトウェアを搭載しております。 RC4およびBSAFEはRSA Security Inc.の米国およびその他の国における登録商標です。

1.2.3. 記号の意味

本ガイドでは、本製品を安全にお使いいただくため、以下のように表記します。

Important 製品の故障、損傷や誤動作、データの損失を防ぐため、お守りいただく内容です。
Note 製品を正しく操作、運用するために、知っておいていただきたい内容です。
Tip 操作や運用の参考情報です。

1.2.4. 本ガイドの内容について

  • 本ガイドの記載内容の一部または全部を無断で転載することを禁じます。

  • 本ガイドの内容および本体の仕様は、改良のため予告なく変更されることがあります。

  • 本ガイドに記載されているイラストや画面は、すべて説明のためのものです。

  • 本ガイドは発行時点での最新仕様で説明しています。最新版はヤマハウェブサイトからダウンロードできます。

1.3. 重要なお知らせ

1.3.1. 利用規約

本製品を使用するためには「 🔗利用規約 」への同意が必要です。

1.3.2. ライセンスによる動作制限

本製品ではLANインターフェースの送信帯域と、確立できるVPN対地数に制限を設けています。 「基本ライセンス」および「VPNオプションライセンス」を投入することで、これらの制限を緩和または解除することができます。

詳しくは「 ライセンス 」を参照してください。

1.3.3. ブリッジインターフェースの動作制約

さくらのクラウドの仮想ネットワークでは送受信できるパケットに制限が設けられており、ブリッジインターフェース(LANインターフェースとL2TPv3トンネルインターフェースを収容)の動作に制約があります。 制約に抵触する場合には、以下の代替策をとってください。

  • トンネルインターフェースにIPアドレスを付与し、LANインターフェースとの間でL3ルーティングを実施する。

さくらのクラウドにおける動作制約

ブリッジインターフェースにLANインターフェースとL2TPv3トンネルインターフェースを収容しても、収容インターフェース間でパケットが転送されることはありません(※)。なお、ブリッジインターフェースに複数のトンネルインターフェースを収容する場合、トンネルインターフェース間でのパケット転送は行われます。

※ 仮想サーバーのNICに割り当てられていないユニキャストMACアドレスを送信元としたイーサネットフレームを送信したり、同様のMACアドレスを宛先としたイーサネットフレームを受信したりすることができないため。(一部例外あり)

1.3.4. LANインターフェースはリンクダウンしない

本製品のLANインターフェースはリンクダウンしません。 そのため、以下の機能において、LANインターフェースのリンクダウンを契機とする動作に注意が必要です。

機能 動作上の注意事項

implicit経路の削除

LANインターフェースのリンクダウンを契機としたimplicit経路の削除は行われません。

SNMPトラップの送出

LANインターフェースのリンクダウンを契機としたトラップ (IF-MIB::linkDown) は送信されません。

VRRPのマスタールーターのシャットダウン

シャットダウントリガーにLANインターフェースを指定しても、リンクダウンを契機としたマスタールーターのシャットダウンは行われません。 lan keepalive use コマンドを併用するか、LANインターフェース以外のトリガーを設定してください。

OSPFのネイバーおよび経路情報の更新

LANインターフェースのリンクダウンを契機としたネイバーおよび経路情報の更新は行われません。 ネイバーおよび経路情報はHelloパケットの不通を契機に更新されます。更新までの許容可能な遅延時間を踏まえ、 ip INTERFACE ospf area コマンドの hello-interval パラメーターと dead-interval パラメーターに適当な値を設定してください。

BGP-4のネイバーおよび経路情報の更新

LANインターフェースのリンクダウンを契機としたネイバーおよび経路情報の更新は行われません。 キープアライブを有効にすることで、KEEPALIVEメッセージの不通を契機とした更新が可能です。 更新までの許容可能な遅延時間を踏まえ、 bpg neighbor コマンドの hold-time パラメーターに適当な値を設定してください。