http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.14.01/relnote_14_01_28.html
Revision : 14.01.28
Release : May. 2018, ヤマハ株式会社

RTX1210 Rev.14.01.28 リリースノート


ファームウェアのリビジョンアップを行う前に必ずお読みください


Rev.14.01.26以降のファームウェアへリビジョンアップを行う際には以下の点にご注意ください。

Rev.14.01.26では以下の変更をしています。

RTX1210 Rev.14.01.26 リリースノート」より、

1. 本機にアクセスするときのセキュリティーを強化した。

8. 工場出荷状態の設定にtelnetd host lanコマンドを追加した。

Rev.14.01.26以降のファームウェアを使用して工場出荷状態からプロバイダーを設定すると、上記のコマンドが設定されているため遠隔からTELNETでログインができなくなります。 遠隔からTELNETでログインをする場合はtelnetd hostコマンドの設定を変更してください。


Rev.14.01.26 からの変更点


■機能追加

  1. 「v6プラス」接続サービスに対応した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/v6plus/index.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  2. モバイルインターネット機能で、以下のデータ通信端末に対応した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/mobile-internet/index.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  3. Oracle Cloud InfrastructureとのIPsec接続に対応した。

    https://network.yamaha.com/setting/router_firewall/cloud/oracle_cloud/

    設定例をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  4. IPsec over IPIPのファストパスに対応した。

  5. L2MSで、以下の機器に対応した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/swctl/index.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  6. スイッチのCONFIGバックアップ機能に対応した。

    ○スイッチの設定を保存するファイル名の指定

    [書式]
    switch config filename name
    no switch config filename [name]
    [設定値及び初期値]
    • name
      • [設定値] : ファイル名 (半角99文字以下、全角49文字以下)
      • [初期値] : -
    [説明]
    スイッチの設定を保存するファイル名を指定する。
    本コマンドが省略された場合は、switch selectコマンドで指定された文字列に.confを付けたものをファイル名とする。
    ただし:(コロン)は_(アンダースコア)に置き換えられる。
    複数のswitch selectコマンドで同じファイル名を指定することができる。
    switch config directoryコマンドで指定されたディレクトリがRTFS領域である場合は、ファイル名にマルチバイト文字を使用することはできない。

    本コマンドを実行する前にswitch selectコマンドでスイッチを指定しておく必要がある。

    ○スイッチの設定ファイルを格納するディレクトリの指定

    [書式]
    switch config directory path
    no switch config directory [path]
    [設定値及び初期値]
    • path
      • [設定値] : 相対パスまたは絶対パス (半角256文字以下、全角128文字以下)
      • [初期値] : /sw_config
    [説明]
    スイッチの設定ファイルを格納するディレクトリを指定する。
    相対パスを指定した場合、環境変数PWDを起点としたパスと解釈される。
    PWDはsetコマンドで変更可能であり、初期値は"/"である。
    pathがRTFS領域となる場合は、pathにマルチバイト文字を使用することはできない。

    ○スイッチの設定の取得

    [書式]
    switch control config get [sw]
    switch control config get [[interface] all]
    [設定値及び初期値]
    • sw
      • [設定値]
        設定値 説明
        MACアドレスもしくは経路 指定したスイッチのみ
        all 全てのスイッチ
      • [初期値] : -
    • interface
      • [設定値] : LANインターフェース名、ブリッジインターフェース名
      • [初期値] : -
    [説明]
    スイッチの設定ファイルを取得して保存する。
    swパラメータにMACアドレスもしくは経路を指定した場合は、指定したスイッチの設定ファイルを取得する。allを指定すると、マスターが認識している全てのスイッチの設定ファイルを取得する。
    interfaceパラメータを指定すると、指定のインターフェースにつながっているスイッチを対象とする。interfaceパラメータを省略した場合は、allを指定した時と同様になる。
    [ノート]
    本コマンドで取得したスイッチの設定ファイルの名前には、switch config filenameコマンドで指定したファイル名を使用する。
    スイッチの設定ファイルはswitch config directoryコマンドで指定したディレクトリに保存される。
    本コマンドはschedule atコマンドで指定することができる。

    ○スイッチの設定の復元

    [書式]
    switch control config set [sw]
    switch control config set [[interface] all]
    [設定値及び初期値]
    • sw
      • [設定値]
        設定値 説明
        MACアドレスもしくは経路 指定したスイッチのみ
        all 全てのスイッチ
      • [初期値] : -
    • interface
      • [設定値] : LANインターフェース名、ブリッジインターフェース名
      • [初期値] : -
    [説明]
    マスターに保存されているスイッチの設定ファイルを使用して、スイッチの設定を復元する。
    swパラメータにMACアドレスもしくは経路を指定した場合は、指定したスイッチの設定を復元する。allを指定すると、マスターが認識している全てのスイッチの設定を復元する。
    interfaceパラメータを指定すると、指定のインターフェースにつながっているスイッチを対象とする。interfaceパラメータを省略した場合は、allを指定した時と同様になる。
    [ノート]
    本コマンドで復元に使用するスイッチの設定ファイルには switch config filenameコマンドで指定した設定ファイルを使用する。
    スイッチの設定ファイルはswitch config directoryコマンドで指定したディレクトリに保存されている必要がある。
    本コマンドはschedule atコマンドで指定することができる。
  7. SNMPトラップを送信するイベントが発生してからトラップを送信するまでの間隔を指定できるようにした。

    〇SNMPトラップの送信の遅延時間の設定

    [書式]
    snmp trap delay-timer wait
    snmp trap delay-timer off
    no snmp trap delay-timer [wait]
    [設定値及び初期値]
    • wait
      • [設定値] : SNMPトラップを送信するまでの遅延時間の秒数(1 .. 21474836)
      • [初期値] : -
    [説明]
    SNMPトラップを送信するイベントが発生してからトラップを送信するまでの遅延時間を指定する。
    offを設定した場合、即座にSNMPトラップを送信する。
    設定する遅延時間は最低限保証する値であり、設定値以上遅延する場合もある。
  8. DHCPでIPアドレスを取得したときにデフォルト経路を追加するか否かを設定するコマンドを追加した。

    ○DHCPでIPアドレスを取得したときにデフォルト経路を追加するか否かを設定

    [書式]
    ip interface dhcp auto default-route-add switch
    no ip interface dhcp auto default-route-add [switch]
    [設定値及び初期値]
    • interface
      • [設定値] : LANインターフェース名、WANインターフェース名、ブリッジインターフェース名
      • [初期値] : -
    • switch
      • [設定値]
        設定値 説明
        on DHCPでIPアドレスを取得したときにデフォルト経路に追加する
        off DHCPでIPアドレスを取得したときにデフォルト経路に追加しない
      • [初期値] : on
    [説明]
    指定したインターフェースを使用中、DHCPでIPアドレスを取得したときにデフォルト経路を追加するか否かを設定する。

    すでにDHCPでIPアドレスを取得しているインターフェースに対してこのコマンドの設定が変更された場合、次にDHCPでIPアドレスを取得した時点から新しい設定が反映される。
  9. DHCPでIPアドレスを取得したときにimplicit経路を追加するか否かを設定するコマンドを追加した。

    ○DHCPでIPアドレスを取得したときにimplicit経路を追加するか否かを設定

    [書式]
    ip interface dhcp auto interface-route-add switch
    no ip interface dhcp auto interface-route-add [switch]
    [設定値及び初期値]
    • interface
      • [設定値] : LANインターフェース名、WANインターフェース名、ブリッジインターフェース名
      • [初期値] : -
    • switch
      • [設定値]
        設定値 説明
        on DHCPでIPアドレスを取得したときにimplicit経路に追加する
        off DHCPでIPアドレスを取得したときにimplicit経路に追加しない
      • [初期値] : on
    [説明]
    指定したインターフェースを使用中、DHCPでIPアドレスを取得したときにアドレスを取得したインターフェースのimplicit経路を追加するか否かを設定する。

    すでにDHCPでIPアドレスを取得しているインターフェースに対してこのコマンドの設定が変更された場合、次にDHCPでIPアドレスを取得した時点から新しい設定が反映される。
  10. Web GUIのかんたん設定で、YNOエージェント機能を設定できるようにした。

  11. Web GUIのLANマップのタグVLAN画面で、SWX2300のタグVLANを設定できるようにした。

  12. Web GUIのLANマップでスイッチのCONFIGバックアップ機能に対応した。
    また、LANマップ上からスレーブのCONFIGファイルのファイル名や保存先を変更できるようにした。

■仕様変更

  1. GUI Forwarder経由でWeb GUIの以下のページにアクセスしたとき、自動更新を3分で停止するようにした。

    3分経過すると自動更新を停止したことを示すダイアログを表示する。
    [OK]ボタンを押してダイアログを閉じると自動更新を再開する。

  2. YNOエージェント機能で、HTTPSプロキシ経由でYNOマネージャーと通信中に"Connection: Close"を含むHTTPヘッダを受信してセッションを終了させるとき、以下のログをデバッグレベルで出力するようにした。

    [YNO_AGENT] HTTP connection with proxy is closed. Session will be closed.

  3. 以下のデータ通信端末を使用するとき、show status usbhostコマンドでデータ通信端末のRevisionを表示するようにした。

  4. IPv6ファストパスのセッション処理性能を改善した。

  5. 以下のコマンドを入力したときの処理負荷を軽減した。適用しているインターフェース数が多いほど軽減の効果が大きく表れる。

  6. IPキープアライブを複数設定している場合はキープアライブパケットの送信タイミングをランダムに分散させているが、ルーターに高負荷がかかるとランダム性を保てなくなることがあったため、高負荷が発生してもランダム性を保つようにした。

  7. dhcp scope bindコマンドでOUI(ベンダーID)を指定してIPアドレスを予約できるようにした。

    〇DHCP予約アドレスの設定

    [書式]
    dhcp scope bind scope_num ip_address [type] id
    dhcp scope bind scope_num ip_address mac_address
    dhcp scope bind scope_num ip_address ipcp
    dhcp scope bind scope_num ip_address-ip_address mac_address
    no dhcp scope bind scope_num ip_address
    no dhcp scope bind Sscope_num ip_address-ip_address
    [設定値及び初期値]
    • scope_num
      • [設定値] : スコープ番号 (1..65535)
      • [初期値] : -
    • ip_address
      • [設定値]
        設定値 説明
        xxx.xxx.xxx.xxx(xxxは十進数) 予約するIPアドレス
        * 割り当てるIPアドレスを指定しない
      • [初期値] : -
    • type
      • [設定値] : Client-Identifierオプションのtypeフィールドを決定する
        設定値 説明
        text 0x00
        ethernet 0x01
      • [初期値] : -
    • id
      • [設定値] : Client-Identifierオプションのtypeフィールドを決定する
        設定値 説明
        typeがethernetの場合 MACアドレス
        typeがtextの場合 文字列
        typeが省略された場合 2桁十六進数の列で先頭はtypeフィールド
      • [初期値] : -
    • mac_address
      • [設定値] : xx:xx:xx:xx:xx:xx(xxは十六進数)
        予約DHCPクライアントのMACアドレス
        xx:xx:xx:*のように下位3オクテットをアスタリスク(*)にすることで、OUI(ベンダーID)のみの指定となる ★
      • [初期値] : -
    • ipcp
      • [設定値] : IPCPでリモート側に与えることを示すキーワード
      • [初期値] : -
    [説明]
    IPアドレスを割り当てるDHCPクライアントを固定的に設定する。

    Rev.8.03以降のファームウェアでは、IPアドレスを固定せずにクライアントだけを指定することもできる。この形式を削除する場合はクライアント識別子を省略できない。
    [ノート]
    IPアドレスは、scope_numパラメータで指定されたDHCPスコープ範囲内でなければならない。1つのDHCPスコープ内では、1つのMACアドレスに複数のIPアドレスを設定することはできない。他のDHCPクライアントにリース中のIPアドレスを予約設定した場合、リース終了後にそのIPアドレスの割り当てが行われる。

    dhcp scopeコマンドを実行した場合、関連する予約はすべて消去される。
    ただし、RTX810のRev.11.01.31以降、RTX5000/RTX3500のRev.14.00.22以降、および、Rev.15.02系以降では、予約情報は消去されない。
    ipcpの指定は、同時に接続できるBチャネルの数に限られる。また、IPCPで与えるアドレスはLAN側のスコープから選択される。

    コマンドの第1書式を使う場合は、あらかじめdhcp server rfc2131 compliant onあるいはuse-clientid機能を使用するよう設定されていなければならない。
    またdhcp server rfc2131 compliant offあるいはuse-clientid機能が使用されないよう設定された時点で、コマンドの第2書式によるもの以外の予約は消去される。

    コマンドの第1書式でのクライアント識別子は、クライアントがオプションで送ってくる値を設定する。typeパラメータを省略した場合には、typeフィールドの値も含めて入力する。typeパラメータにキーワードを指定する場合には typeフィールド値は一意に決定されるのでClient-Identifierフィールドの値のみを入力する。

    コマンドの第2書式によるMACアドレスでの予約は、クライアントの識別にDHCPパケットのchaddrフィールドを用いる。この形の予約機能は、RTの設定がdhcp server rfc2131 compliant offあるいはuse-clientid機能を使用しない設定になっているか、もしくはDHCPクライアントがDHCPパケット中にClient-Identifierオプションを付けてこない場合でないと動作しない。

    クライアントがClient-Identifierオプションを使う場合、コマンドの第2書式での予約は、dhcp server rfc2131 compliant onあるいはuse-clientidパラメータが指定された場合には無効になるため、新たにClient-Identifierオプションで送られる値で予約し直す必要がある。

    コマンドの第2書式で1つのOUI(ベンダーID)を複数設定することができる。★
    OUI(ベンダーID)設定とMACアドレス設定の両方がある場合、MACアドレス設定を優先する。★

    OUI(ベンダーID)設定は以下のファームウェアで指定可能。★
    RTX1210 Rev.14.01.28以降★
    RTX830 Rev.15.02.03以降★

           [設定例]
           A. # dhcp scope bind 1 192.168.100.2 ethernet 00:a0:de:01:23:45
           B. # dhcp scope bind 1 192.168.100.2 text client01
           C. # dhcp scope bind 1 192.168.100.2 01 00 a0 de 01 23 45 01 01 01
           D. # dhcp scope bind 1 192.168.100.2 00:a0:de:01:23:45
           E. # dhcp scope bind 1 192.168.100.10-192.168.100.19 00:a0:de:*★
    
    1. dhcp server rfc2131 compliant onあるいはuse-clientid機能を使用する設定の場合

    A. B. C.の書式では、クライアントの識別にClient-Identifierオプションを使用する。
    D.の書式ではDHCPパケットのchaddrフィールドを使用する。ただし、Client-Identifierオプションが存在する場合、この設定は無視される。

    DHCPサーバーはchaddrフィールドの値よりClient-Identifierオプションの値の方が優先して使用される。
    show status dhcpコマンドを実行してクライアントの識別子を確認することで、クライアントがClient-Identifierオプションを使っているか否かを判別することも可能である。

    リースしているクライアントとしてMACアドレスが表示されていれば Client-Identifierオプションは使用していないリースしているクライアントとして十六進数の文字列、あるいは文字列が表示されていれば、Client-Identifierオプションが使われているClient-Identifierオプションを使うクライアントへの予約は、ここに表示される十六進数の文字列あるいは文字列を使用する

    2. dhcp server rfc2131 compliant offあるいはuse-clientid機能を使用しない場合

    A. B. C.の書式では指定できない。Client-Identifierオプションは無視される。
    D.の書式ではDHCPパケットのchaddrフィールドを使用する。

    なお、クライアントとの相互動作に関して以下の留意点がある。

    個々の機能を単独で用いるとクライアント側で思わぬ動作を招く可能性があるため、dhcp server rfc2131 compliant onあるいはdhcp server rfc2131 compliant offで使用することを推奨する。
    ルーターの再起動やスコープの再設定によりリース情報が消去されている場合、アドレスの延長要求をした時やリース期間内のクライアントを再起動した時にクライアントが使用するIPアドレスは変わることがある。

    これを防ぐためにはdhcp server rfc2131 compliant on(あるいはremain-silent機能を有効にする)設定がある。
    この設定にすると、ヤマハルーターがリース情報を持たないクライアントからのDHCPREQUESTに対してDHCPNAKを返さず無視するようになる。
    この結果、リース期限満了時にクライアントが出すDHCPDISCOVERにRequested IP Addressオプションが含まれていれば、そのクライアントには引き続き同じIPアドレスをリースすることができる。

    E.の書式では、OUI(ベンダーID)のみ指定し、そのOUI(ベンダーID)を持つ機器にのみIPアドレスを割り当てることができる。★
  8. 同一ネットワークのDHCPスコープを複数設定できるようにした。

    ○ DHCP スコープの定義

    [書式]
    dhcp scope scope_num ip_address-ip_address/netmask [except ex_ip ...] [gateway gw_ip] [expire time] [maxexpire time]
    no dhcp scope scope_num [ip_address-ip_address/netmask [except ex_ip...] [gateway gw_ip] [expire time] [maxexpire time]]
    [設定値及び初期値]
    • scope_num
      • [設定値] : スコープ番号 (1..65535)
      • [初期値] : -
    • ip_address-ip_address
      • [設定値] : 対象となるサブネットで割り当てるIPアドレスの範囲
      • [初期値] : -
    • netmask
      • [設定値] : xxx.xxx.xxx.xxx(xxxは十進数)、0xに続く十六進数、マスクビット数
      • [初期値] : -
    • ex_ip
      • [設定値] : IPアドレス指定範囲の中で除外するIPアドレス(空白で区切って複数指定可能、'-'を使用して範囲指定も可能)
      • [初期値] : -
    • gw_ip
      • [設定値] : IPアドレス対象ネットワークのゲートウェイのIPアドレス
      • [初期値] : -
    • time
      • [設定値] :
        設定値 説明
        1..2147483647
        xx:xx 時間 : 分
        infinity 無期限リース
      • [初期値] : expire time=72:00、maxexpire time=72:00
    [説明]
    DHCPサーバーとして割り当てるIPアドレスのスコープを設定する。
    除外IPアドレスは複数指定できる。リース期間としては無期限を指定できるほか、DHCPクライアントから要求があった場合の許容最大リース期間を指定できる。
    [ノート]
    RTX1210 Rev.14.01.28以降、RTX830 Rev.15.02.03以降では、同一ネットワークのDHCPスコープを複数設定できる。★
    複数のDHCPスコープで同一のIPアドレスを含めることはできない。IPアドレス範囲にネットワークアドレス、ブロードキャストアドレスを含む場合、割り当て可能アドレスから除外される。
    DHCPリレーエージェントを経由しないDHCPクライアントに対してgatewayキーワードによる設定パラメータが省略されている場合にはルーター自身のIPアドレスを通知する。
    DHCPスコープの設定を上書きによって変更した場合、変更前に設定していたリース情報、予約情報およびオプション情報は消去される。ただし、RTX810のRev.11.01.31以降、RTX5000/RTX3500のRev.14.00.22以降、および、Rev.15.02系以降では、予約情報とオプション情報は消去されない。
    expireの設定値はmaxexpireの設定値以下でなければならない。
    工場出荷状態およびcold startコマンド実行後の本コマンドの設定値については「1.7 工場出荷設定値について」を参照してください。
  9. ap config filenameコマンドで、以下の変更を行った。

    ○アクセスポイントの設定を保存するファイル名の指定

    [書式]
    ap config filename name
    no ap config filename [name]
    [設定値及び初期値]
    • name
      • [設定値] : ファイル名 (半角99文字以下、全角49文字以下) ★
      • [初期値] : -
    [説明]
    アクセスポイントの設定を保存するファイル名を指定する。
    本コマンドが省略された場合は、ap selectコマンドで指定された文字列に.confを付けたものをファイル名とする。
    ただし:(コロン)は_(アンダースコア)に置き換えられる。
    複数のap selectコマンドで同じファイル名を指定することができる。
    ap config directoryコマンドで指定されたディレクトリがRTFS領域である場合は、ファイル名にマルチバイト文字を使用することはできない。★

    本コマンドを実行する前にap selectコマンドでアクセスポイントを指定しておく必要がある。
  10. ap config directoryコマンドで、以下の変更を行った。

    ○アクセスポイントの設定ファイルを格納するディレクトリの指定

    [書式]
    ap config directory path
    no ap config directory [path]
    [設定値及び初期値]
    • path
      • [設定値] : 相対パスまたは絶対パス(半角256文字以下、全角128文字以下)★
      • [初期値] : /ap_config
    [説明]
    アクセスポイントの設定ファイルを格納するディレクトリを指定する。
    相対パスを指定した場合、環境変数PWDを起点としたパスと解釈される。
    PWDはsetコマンドで変更可能であり、初期値は"/"である。
    pathがRTFS領域となる場合は、pathにマルチバイト文字を使用することはできない。★
  11. VRRPのシャットダウントリガーの設定で、TUNNELインターフェースに対応した。

    ○VRRPシャットダウントリガーの設定

    [書式]
    ip interface vrrp shutdown trigger vrid interface
    ip interface vrrp shutdown trigger vrid pp peer_num
    ip interface vrrp shutdown trigger vrid tunnel tunnel_num
    ip interface vrrp shutdown trigger vrid route network [nexthop]
    no ip interface vrrp shutdown trigger vrid interface
    no ip interface vrrp shutdown trigger vrid pp peer_num
    no ip interface vrrp shutdown trigger vrid tunnel tunnel_num
    no ip interface vrrp shutdown trigger vrid route network
    [設定値及び初期値]
    • interface
      • [設定値] : LANインターフェース名
      • [初期値] : -
    • vrid
      • [設定値] : VRRPグループID(1..255)
      • [初期値] : -
    • peer_num
      • [設定値] : 相手先情報番号
      • [初期値] : -
    • tunnel_num
      • [設定値] : トンネルインターフェース番号
      • [初期値] : -
    • network
      • [設定値] : ネットワークアドレス、IPアドレス/マスク長、default
      • [初期値] : -
    • nexthop
      • [設定値] : インターフェース名、IPアドレス
      • [初期値] : -
    [説明]
    設定したVRRPグループでマスタールーターとして動作している場合に、指定した条件によってシャットダウンすることを設定する。
    形式 説明
    LANインターフェース形式 指定したLANインターフェースがリンクダウンするか 、あるいはlan keepaliveでダウンが検知されると、シャットダウンする。
    pp形式 指定した相手先情報番号に該当する回線で通信できなくなった場合にシャットダウンする。通信できなくなるとは、ケーブルが抜けるなどレイヤ1が落ちた場合と、以下の場合である。
    • pp keepalive use設定によりダウンが検出された場合
    tunnel形式 指定したトンネルインターフェースが以下の条件によりダウンした場合にシャットダウンする。
    • IPsecトンネルで、ipsec ike keepalive use設定によりダウンが検出された場合
    • L2TP/IPsec、L2TPv3、L2TPv3/IPsecのいずれかのトンネルで、l2tp keepalive use設定によりダウンが検出された場合
    • PPTPトンネルで、pptp keepalive use設定によりダウンが検出された場合
    • IPIPトンネルで、ipip keepalive use設定によりダウンが検出された場合
    route形式 指定した経路が経路テーブルに存在しないか、nexthopで指定したインターフェースもしくはIPアドレスで 指定するゲートウェイに向いていない場合に、シャットダウンする。NEXTHOPを省略した場合には、経路がどのような先を向いていても存在する限りはシャットダウンしない。
  12. VRRPv3のシャットダウントリガーの設定で、TUNNELインターフェースに対応した。

    VRRPv3シャットダウントリガーの設定

    [書式]
    ipv6 interface vrrp shutdown trigger vrid interface
    ipv6 interface vrrp shutdown trigger vrid pp peer_num
    ipv6 interface vrrp shutdown trigger vrid tunnel tunnel_num
    ipv6 interface vrrp shutdown trigger vrid route network [nexthop]
    no ipv6 interface vrrp shutdown trigger vrid interface
    no ipv6 interface vrrp shutdown trigger vrid pp peer_num
    no ipv6 interface vrrp shutdown trigger vrid tunnel tunnel_num
    no ipv6 interface vrrp shutdown trigger vrid route network
    [設定値及び初期値]
    • interface
      • [設定値] : LANインターフェース名
      • [初期値] : -
    • vrid
      • [設定値] : VRRPv3グループID(1..255)
      • [初期値] : -
    • peer_num
      • [設定値] : 相手先情報番号
      • [初期値] : -
    • tunnel_num
      • [設定値] : トンネルインターフェース番号
      • [初期値] : -
    • network
      • [設定値] : IPv6プレフィックス/プレフィックス長、default
      • [初期値] : -
    • nexthop
      • [設定値] : インターフェース名、IPv6アドレス
      • [初期値] : -
    [説明]
    設定したVRRPv3グループでマスタールーターとして動作している場合に、指定した条件によってシャットダウンすることを設定する。
    形式 説明
    LANインターフェース形式 指定したLANインターフェースがリンクダウンするか 、あるいはlan keepaliveでダウンが検知されると、シャットダウンする。
    pp形式 指定した相手先情報番号に該当する回線で通信できなくなった場合にシャットダウンする。通信できなくなるとは、ケーブルが抜けるなどレイヤ1が落ちた場合と、以下の場合である。
    • pp keepalive use設定によりダウンが検出された場合
    tunnel形式 指定したトンネルインターフェースが以下の条件によりダウンした場合にシャットダウンする。
    • IPsecトンネルで、ipsec ike keepalive use設定によりダウンが検出された場合
    • L2TP/IPsec、L2TPv3、L2TPv3/IPsecのいずれかのトンネルで、l2tp keepalive use設定によりダウンが検出された場合
    • PPTPトンネルで、pptp keepalive use設定によりダウンが検出された場合
    • IPIPトンネルで、ipip keepalive use設定によりダウンが検出された場合
    route形式 指定した経路が経路テーブルに存在しないか、nexthopで指定したインターフェースもしくはIPアドレスで 指定するゲートウェイに向いていない場合に、シャットダウンする。NEXTHOPを省略した場合には、経路がどのような先を向いていても存在する限りはシャットダウンしない。
  13. loadコマンドを実行したとき、SSHサーバーのホスト鍵を再生成するか否かを指定する'no-key-generate'オプションを追加した。

    設定の一括更新

    [書式]
    load [config_type] config [difference] [silent | interactive] [no-configure-refresh] [no-key-generate] [rollback-timer=timer]
    [設定値及び初期値]
    • config_type
      • [設定値] :
        設定値 説明
        config config番号
        file RTFS, EMFS, 外部メモリーに保存されているファイルのファイル名
      • [初期値] : -
    • config
      • [設定値] : config番号、またはファイル名
      • [初期値] : -
    • timer
      • [設定値] : 復元タイマーの値(120 .. 21474836)
      • [初期値] : -
    [説明]
    指定された設定ファイルへ設定を復元・更新する。

    CONFIG_TYPEを省略した書き方をした場合、CONFIGは以下の順で解釈される。
    • 保存されているconfig番号に一致する場合はその設定
    • 存在するファイル名と一致する場合はそのファイル名
    更新方法には、置換と差分の2種類がある。
    • 置換:現在の設定内容をいったんすべて消去し、設定ファイルの設定内容に置き換える
    • 差分:現在の設定内容を設定ファイルの設定内容に変更する、最小限のコマンドを実行する
    デフォルト設定は置換更新であり、differenceオプションを指定することで差分更新となる。

    デフォルトでは、設定を置き換えるために実行するコマンドがコンソールに表示される。silentオプションを指定すると、コマンドの表示はせずに設定を書き換える。
    interactiveオプションを指定すると、コマンドを一つずつ実行するかどうかを確認しながら更新できる。interactiveオプションは、対話的ではないインターフェース (Web GUI設定中のコマンド入力など) からは利用できない。silentオプションとinteractiveオプションを同時に指定することはできない。

    loadコマンドで設定を置き換えた場合、必要に応じて'ospf configure refresh'、'bgp configure refresh' あるいは'ipv6 ospf configure refresh' コマンドが追加で実行される。
    no-configure refreshオプションを指定すると、この動作を抑止することができる。

    更新前後の設定ファイルにsshd host key generateコマンドが設定されていた場合、no-key-generateオプションを指定するとホスト鍵の再生成は実行されず、更新前のホスト鍵の設定を引き継ぐことができる。★

    rollback-timerオプションで復元タイマーが設定できる。以下の場合に、自動的に設定がloadコマンド実行前の内容に復元される。
    • 復元タイマーがタイムアウトした
    • ログインタイマーがタイムアウトした
    復元タイマーを停止するには以下のいずれかの操作が必要である。
    • confirmコマンドを実行する
    • saveコマンドで設定を不揮発性メモリーに保存する
    • quit、またはexitコマンドでログアウトする
    • restartコマンドで機器を再起動する
    • rollback-timerオプション無しのloadコマンドを実行する
    一つのコンソールあたり、復元タイマーは一つしか動作しない。rollback-timerオプション付きのloadコマンドあるいはrollback timerコマンドを複数回実行した場合には、最後のコマンドの復元タイマーのみが有効となる。rollbac-timerオプションを省略した場合には、復元タイマーは動作しない。
  14. loadコマンドをschedule atコマンドから実行できるようにした。

  15. copy configコマンドで、EMFS上のファイルを設定ファイルにコピーできるようにした。

  16. 以下のコマンドで、サブネットマスクに0を設定できるようにした。

  17. show status ynoの表示内容を変更した。

  18. Web GUIのLANマップで、LANマップの設定ダイアログの「端末の更新間隔」に対象機種を記載した。

  19. WebGUIのLANマップで、スレーブの温度異常による給電停止が発生したときの通知メッセージの文言を変更した。

  20. Web GUIのLANマップのタグVLANページで、アップリンクポートを表す矢印アイコンの色を変更した。

  21. Web GUIの以下の画面で使用される「ファイルの一覧」ダイアログのレイアウト、文言を変更した。

  22. Web GUIの管理の[アクセス管理]-[ユーザーの設定]で、自分自身のユーザーを削除したり、ユーザー名を変更できないようにした。

  23. Web GUIのLANマップのヘルプで、スレーブのCONFIGバックアップ機能の注意事項を変更した。

  24. Web GUIの管理の[アクセス管理]-[ユーザーの設定]の「ユーザーの設定」で、各ユーザーの自動ログアウトまでの時間を設定できるようにした。

  25. Web GUIの画面右上に自動ログアウトまでの時間を表すアイコンを表示するようにした。
    また、画面右上のユーザー名から開くユーザーメニュー内に、自動ログアウトまでの時間を表示するようにした。

  26. Web GUIの管理の[アクセス管理]-[ユーザーの設定]の「ユーザーの設定」の設定入力ページで、設定項目の順序を変更した。

■バグ修正

  1. YNOエージェント機能で、GUI Forwarder経由でWeb GUIにアクセスしているとリブートすることがあるバグを修正した。

  2. heartbeat2 transmit enableコマンドで、メモリーリークが発生することがあるバグを修正した。

  3. YNOエージェント機能で、実行中CONFIGがルーターに保存されていないときに、YNOマネージャーの「機器一覧」のコマンド実行ページからコマンドが実行できないバグを修正した。

  4. 同時に複数の機能でICMP Echoの応答を待っているとき、応答が返って来ても稀に正しく認識できずに応答なしと誤判定されることがあるバグを修正した。

  5. Luaスクリプト機能で、ソケット通信ライブラリを使用するとexternal-memory syslog filenameコマンドのintervalオプションで指定した時間が経過しても外部メモリへSYSLOGが書き込まれないバグを修正した。

  6. loadコマンドで、ファイル名を指定するときにルートディレクトリ("/")を指定して実行すると動作中のconfigが空になってしまうバグを修正した。

  7. PPPoEパススルー機能で以下の条件をすべて満たすとき、転送される対象のパケットが正しい宛先に転送されないことがあるバグを修正した。

  8. pppoe pass-through memberコマンドで、インターフェースを最大設定数まで設定できないバグを修正した。

  9. RTFSに4096byteを超えるデータを書き込み、その後ガベージコレクトが行われるとRTFSが使用できなくなるバグを修正した。

    Rev.14.01.26でのみ発生する。

  10. ファストパスで処理されたIPv6パケットについて、以下のMIB変数のカウントが行われないことがあるバグを修正した。

  11. IPIPトンネルおよびIPsecトンネルで、トンネルインターフェースのIPv6パケットについて、以下のMIB変数のカウントが行われないバグを修正した。

  12. queue INTERFACE typeコマンドでINTERFACEがLANインターフェースまたはWANインターフェースのときにcbqを設定できるバグを修正した。

  13. WebGUIで管理者権限が必要なページへのアクセスでログインパスワードを入力して3回以上ログインに失敗してもアクセス制限がかからないバグを修正した。

  14. Web GUIを開いたままルーターを再起動すると、ブラウザによってはログアウトダイアログ表示後に認証ダイアログが表示されるバグを修正した。

    Rev.14.01.26でのみ発生する。

  15. Web GUIのダッシュボードのトラフィック情報(TUNNEL)ガジェットのグラフ表示に、IPv6パケットが反映されないバグを修正した。

  16. L2MSスレーブの機器名または端末情報DBの機器名に特定の文字コードが含まれていると、Web GUIでLANマップが表示できないバグを修正した。

  17. Web GUIのLANマップのタグVLANページで、以下のバグを修正した。

  18. GUI Forwarder経由でWeb GUIのかんたん設定の[プロバイダー接続]からプロバイダー設定を削除したあとに応答が無いとき、エラーメッセージが表示されないバグを修正した。

  19. Web GUIのかんたん設定の[VPN]-[クラウド接続]から設定名に半角スペースや一部の記号を含む文字列を設定し、「AWS からの設定情報取得」を実行すると「CONFIG 作成」でエラーになるバグを修正した。

  20. Web GUIの詳細設定の以下のページで、フィルターのタイプの文字列が途切れて表示されるバグを修正した。

    Rev.14.01.26でのみ発生する。

  21. Web GUIの詳細設定の[プロバイダー接続]の[ポート開放の設定]で、「転送用ポートの開放」の「ポート番号」が16文字以上のとき、以下のバグを修正した。

  22. Web GUIの管理の以下のページで、ディレクトリーの一覧から選択したファイル名に半角スペースが含まれるとき、別のファイル名で設定されてしまうバグを修正した。

  23. Web GUIのヘルプの以下のページで、誤記を修正した。

■更新履歴

May. 2018, Rev.14.01.28 リリース
May. 2018, 仕様変更[8] 誤記修正
Jun. 2018, 仕様変更[3] 追記
Jun. 2018, 機能追加[2]において、604HWの対応ソフトウェアバージョンをv1.04以降に変更
Nov. 2018, 「ファームウェアのリビジョンアップを行う前に必ずお読みください」追記

以上