モバイルインターネット接続機能

$Date: 2023/07/07 17:18:01 $

  1. 概要
  2. 注意事項
    1. 高額な課金について
    2. データ通信プランについて
    3. 通信端末について
    4. WANインターフェースとして接続する通信端末について
  3. 対応機種とファームウェアリビジョン
  4. 対応携帯端末
  5. 接続の概要
    1. 構成図
    2. データ通信の種類
    3. 接続までの流れ
  6. 設定・接続方法
    1. プロバイダの指定
    2. プロバイダ毎の設定例
    3. バックアップの設定例
    4. 通信制限について
    5. PINコードの利用が有効になった携帯端末の利用について
    6. パケット着信機能について
    7. ソフトウェア更新機能について
    8. ネットワーク事業者モードについて
    9. 使用するインターフェースについて
  7. コマンド
  8. WANインターフェースを設定できるコマンド
  9. SYSLOG
  10. 電波の受信レベルを取得する
  11. 電波の受信レベルに応じてSNMPトラップを送信する

1. 概要

本機能は、携帯端末をルーター本体に接続し、携帯端末から発信してインターネット接続するものです。
固定回線がなくても本機能に対応した携帯端末と契約があれば、ルーター経由でインターネット接続をすることができます。

対応する携帯端末はUSBインターフェース経由で接続するものだけであり、携帯端末をPPインターフェース(モデム方式)として制御、 又はWANインターフェース(イーサネット方式(NDIS))として制御します。

本機能をご利用になるには以下の機材等が必要になります。

対応ルーター
対応端末や一部機能の利用については特定のファームウェアが必要です。
対応携帯端末
データ通信のためのプロバイダ契約(通信事業者によって異なります。)
(株)NTTドコモの場合、mopera U等
http://data.nttdocomo.co.jp/charge/xi_provider/
携帯端末に応じて、対応のUSBケーブル

FUNCボタンが搭載された機種を使用する場合は、DOWNLOADボタンをFUNCボタンに読み替えてください。

2. 注意事項

1.高額な課金について

データ通信(パケット通信)の契約が従量制である場合、あるいはデータ通信が定額制の契約の対象外である場合、長時間通信したり大量のデータをやりとりすると高額な料金が発生します。ご使用にあたっては、通信料金について十分ご注意ください。
通信時間や通信量を、接続毎あるいは累積で監視して警告を出したり接続を制限する機能もあります。必要に応じてご利用ください。

2.データ通信プランについて

本機能は64kデータ通信には対応していません。

3.通信端末について

ご利用になる携帯端末の取扱説明書に指定されている使い方や環境条件のもとでお使いください。

4.WANインターフェースとして接続する通信端末について

ご利用になる携帯端末によって、PPインターフェースとして接続する端末と、WANインターフェースとして接続する端末があります。
携帯端末ごとの接続タイプについては、対応携帯端末の表を参照してください。
設定例を参考に、適切な接続タイプにてご利用ください。

3. 対応機種とファームウェアリビジョン

本機能は、以下の機種およびファームウェアで利用できます。

機種 ファームウェア
RTX3510 すべてのリビジョン
RTX1300
RTX1220
RTX830
NVR510
NVR700W
RTX1210
FWX120
RTX810
NVR500
RTX1200
SRT100 Rev.10.00.52以降

※SRT100で本機能を利用する場合は、設定例での内容に加えてjate numberコマンドの入力が必須です。

※一部機能の利用についてはファームウェアの対応をご確認ください。

4. 対応携帯端末

最新公開リビジョンでの対応状況です。

PPインターフェース接続及びWANインターフェース接続共に対応している携帯端末の中には、WANインターフェース接続の方が通信速度が速いものがあるため、WANインターフェース接続にて利用することを推奨します。

通信事業者/メーカー 機種 接続タイプ 備考
PP
(モデム方式)
WAN
(イーサネット方式)
(株)NTTドコモ FOMA UM03-KO専用アダプタセット × RTX1200、SRT100は非対応
UX302NC-R SRT100は非対応
L-03F
L-03D
L-08C ×
L-02C
L-05A ×
L-02A ×
A2502 ×
N905i ×
ソフトバンク(株)
[旧ワイモバイル]
GL08D SRT100は非対応

PPインターフェース接続にて使用する場合には、「GL08D RAS接続版」をご利用ください。
「RAS接続版」は、一般に販売されている「GL08D」とは異なる製品です。詳細は、ワイモバイルカスタマーセンターにお問合せください。
WANインターフェース接続にて使用する場合には、一般に販売されている「GL08D」をご利用ください。
GD01
(株)インターネットイニシアティブ UX312NC SRT100は非対応

タイプD、タイプDS
510FU タイプD、タイプDS
120FU ×
110FU ×
A2502 ×
D22HW × タイプE、タイプES
D02HW ×
FS040U × FWX120、RTX810、NVR500、RTX1200、SRT100は非対応

タイプD、タイプI、タイプK
日本通信(株) MF636-BKIC × I・Care3G
MF626-BKIC ×
BM-DC1-500M × b-mobile Doccica
BM-DL3-150H × b-mobile 3G
ソフトバンク(株) A002ZT × FWX120、RTX810、NVR500、RTX1200、SRT100は非対応

・A002ZTの動作モードを「モデムモード」に変更していただく必要があります。
動作モードの変更方法についての詳細は、端末モード設定ツールの「ご利用の前に必ずお読みください(ReadMe)」を参照してください。
604HW × RTX1200、SRT100は非対応

・604HWの動作モードを「モデムモード」に変更していただく必要があります。
動作モードの変更方法についての詳細は、モデムモード設定ツールの取扱説明書を参照してください。

・mobile pin code コマンドを設定しても、使用するSIMにPINコードが設定されているとアタッチできません。
事前にPINコードを解除してからご利用ください。

・show status usbhost コマンドで電話番号が表示されません。

また、604HWはv1.04以降をご利用ください。
403ZT × SRT100は非対応

・新規契約した403ZTをご使用の場合
SoftBank 403ZT Utilityで電話番号が表示されていることをご確認の上、ご利用ください。

電話番号の確認方法
1. 403ZTをPCに接続する
2. SoftBank 403ZT UtilityをPCにインストール後、起動する
3. 403ZT Utilityのメイン画面で「端末情報」を選択する
4. 「USIM情報」タブを選択して電話番号の項目を確認する

電話番号の確認方法についての詳細は、SoftBank 403ZT ユーザーガイドの「本機の情報を確認する」をご確認ください。
また、電話番号が表示されていない場合は、403ZT Utilityでインターネットに数時間接続後、再度ご確認ください。
203HW × SRT100は非対応
004Z ×
C02HW ×
C02LC ×
C02SW ×
C01LC ×
C01SW ×
ソフトバンク(株)
[旧ウィルコム]
HX008ZT ×
HX006ZT ×
HX004IN ×
HX003ZT ×
HX002IN ×
HX001IN ×
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株) UX302NC-R SRT100は非対応
UX302NC SRT100は非対応

・UX302NCのVer.1.0.3をご使用の場合
PPインターフェースの接続ではCID=1のみ使用してください。
また、pp auth acceptコマンドで、受け入れる認証タイプとしてchapを指定してください。
WM320
MF121 ×
MF120 ×
MF112A × SRT100は非対応
MF111 ×
MF110 ×
KDDI(株) Speed USB STICK U03 × RTX1200、SRT100は非対応

Speed USB STICK U03の動作モードを「モデムモード」に変更していただく必要があります。
動作モードの変更方法についての詳細は、以下のKDDI様サイトからお問い合わせください
http://www.kddi.com/business/otoiawase_shiryo/otoiawase/?bid=we_bh_gn_0006
Speed USB STICK U01 × SRT100は非対応

Speed USB STICK U01の動作モードを「モデムモード」に変更していただく必要があります。
動作モードの変更方法についての詳細は、以下のKDDI様サイトからお問い合わせください
http://www.kddi.com/business/otoiawase_shiryo/otoiawase/?bid=we_bh_gn_0006

・Speed USB STICK U01のv11.211.13.30.824以降をご使用の場合
利用できません。
USB STICK LTE HWD12 × SRT100は非対応

USB STICK LTE HWD12の動作モードを「モデムモード」に変更していただく必要があります。
動作モードの変更方法についての詳細は、以下のKDDI様サイトからお問い合わせください
http://www.kddi.com/business/otoiawase_shiryo/otoiawase/?bid=we_bh_gn_0006

また、USB STICK LTE HWD12はVer12.231.13.22.824以降をご利用ください
ソネット(株) FS01BU × SRT100は非対応
(株)ネクス UX302NC-R SRT100は非対応
RT-WJ02 × SRT100は非対応

端末の供給については、以下のネクス様サイトからお問い合わせ下さい
https://www.ncxx.co.jp/support/
UX102NC ×
富士ソフト(株) FS040U × FWX120、RTX810、NVR500、RTX1200、SRT100は非対応

FS040Uを利用するには動作モードを「セキュア接続(モデムモード)」に変更していただく必要があります。

・FS040Uを既にお持ちで動作モードを切り替える必要がある場合:
富士ソフト様に送っていただき動作モードを「セキュア接続(モデムモード)」に切り替える必要があります。
以下のお問い合わせ先から富士ソフト様にお問い合わせください。

・FS040Uの購入を検討されているお客様:
各販売店様に「セキュア接続(モデムモード)」についてお問い合わせください。または、以下のお問い合わせ先から富士ソフト様にお問い合わせください。

FS040Uのご購入、動作モード変更のお問い合わせ先
https://sem-inq.fsi.co.jp/public/application/add/60
FS020U SRT100は非対応

FS020Uは販売終了となっています。
(株)グリーンハウス GH-UDG-MCLTED × RTX1200、SRT100は非対応

利用するSIMカードによりネットワーク事業者モードの設定をする必要があります。
ネットワーク事業者モードについてを参考に、ルーターにネットワーク事業者モードの設定をしてください。
GH-UDG-MCLTED-WH ×

※以下の携帯端末は、サービス提供終了にともない利用できなくなりました。
 引き続き本機能をご利用になる場合は、別の機種への変更をお願いいたします。

通信事業者/メーカー 機種
KDDI(株) DATA03, DATA07
ソフトバンク(株)[旧ワイモバイル] D01HW, D02HW, D21HW, D11LC, D12LC, D22HW, D23HW, D26HW, D31HW, D32HW, D33HW, D41HW, GL03D

5. 接続の概要

1.構成図

┌────────┐       ┌────────┐
│        │  USB  │  携帯端末  │  パケット通信
│  ルーター  ├───────┤(USBモデム)│〜〜〜(携帯網)〜〜〜(インターネット)
│        │       │(ネットワーク │
│        │       │   アダプタ)│
└────────┘       └────────┘

2.データ通信の種類

FOMAを例にとると、主に以下の2つのデータ通信の形態があります。

  1. パケット通信

    送受信したデータ量に応じて通信料がかかる通信形態です。(ハイスピードでは受信最大14Mbps, 7.2Mbpsもしくは3.6Mbps、送信最大5.7Mbps)
    例えばFOMA USBケーブルにてパソコンと接続し、各種設定を行うと利用できます。
    (株)NTTドコモのインターネット接続サービス「mopera U」など、FOMAパケット通信に対応したプロバイダが必要です。
    ※従量制契約や従量制アクセスポイントへの接続などの定額対象以外のデータ通信では、データ量が多いと非常に高額な通信料となるためご注意ください。

  2. 64Kデータ通信

    接続している時間に応じて、通信料がかかる通信形態です。(通信速度64Kbps)

本機能では、このうちのパケット通信を使用します。本来パソコンで行う設定をルーターのコマンドから行う必要があります。
データ通信の詳細はお手持ちの携帯端末の取扱説明書をご覧ください。

3.接続までの流れ

携帯端末をパソコンのUSBインターフェースで接続してパケット通信を行うときと同様に、ルーターがパソコンの代わりに設定や発信動作を行います。

  1. 上記の構成図のように携帯端末をルーターのUSBインターフェースに接続します。
  2. パケット通信に対応した、ご利用になりたい任意のプロバイダを設定し、ルーターから発信させます。
  3. ルーターからプロバイダを経由してインターネットへ接続できるようになります。

※ FOMAを使用する場合、mopera U等、FOMAパケット通信に対応したプロバイダ契約が別途必要です。
※ パケット着信機能に対応していない携帯端末は、着信させることはできません。

なお一部の端末では、ルーターに接続すると以下のような動作が見られることがあります。

これらはいずれも携帯端末の接続時の挙動によるもので、既知の動作です。
接続後のデータ通信には影響ありません。

6. 設定・接続方法

1.プロバイダの指定

接続先の情報としてAPN(Access Point Name)とCID(Context Identifier)が必要となります。
以下の表は弊社で確認できた内容の一例であり、利用するサービス等により異なる可能性があります。
正確な設定内容は携帯端末の取扱説明書を参照したり、通信事業者にご確認ください。

通信事業者/メーカー 契約プラン PPP認証ID パスワード APN CID PDPタイプ 説明と対応コマンド
(株)NTTドコモ mopera U定額データプラン 任意 任意 mopera.flat.foma.ne.jp 4 IP (株)NTTドコモが提供する、mopera Uの定額データプラン対応のアクセスポイントです。 ※1
別途申し込みが必要です。
PPP認証IDとパスワードは任意のものを使います。
mopera Uの定額データプランの設定例:
mopera U従量データプラン 任意 任意 mopera.net 3 IP (株)NTTドコモが提供する、ハイスピードに対応したインターネット接続サービスmopera Uです。
別途申し込みが必要です。
PPP認証IDとパスワードは任意のものを使います。
mopera Uの従量データプランの設定例:
Xiデータ通信プラン 任意 任意 mopera.net 1 IP (株)NTTドコモが提供する、mopera Uの「Xi」(クロッシィ)データ通信対応のアクセスポイントです。
別途、Xiデータ通信プランの申し込みが必要です。
認証IDとパスワードは任意のものを使います。
Xiデータ通信プランのPPインターフェース接続の設定例:
Xiデータ通信プランのWANインターフェース接続の設定例:
ビジネスmoperaアクセスプレミアム FOMAタイプ xxxxxxxx ******** ******** 1 PPP (株)NTTドコモが提供する、ドコモのFOMAネットワークと企業LANを接続し、パケット通信可能にするサービスです。
契約書をご確認の上、PPP認証ID、パスワードおよびAPNを設定してください。
ビジネスmoperaアクセスプレミアム FOMAタイプの設定例:
 - パケット着信を許可する設定例はこちら
ビジネスmoperaインターネット URL制限タイプ 任意 任意 mopera.net 1 IP (株)NTTドコモが提供する、LTE/FOMAからインターネットへ接続する際にアクセス先を制限することが可能な法人向け回線契約オプションサービスです。
別途申し込みが必要です。
認証IDとパスワードは任意のものを使います。
ビジネスmoperaインターネット URL制限タイプのPPインターフェース接続の設定例:
ビジネスmoperaインターネット URL制限タイプのWANインターフェース接続の設定例:
spモード/ギガライトプラン 任意 任意 spmode.ne.jp 1 IP (株)NTTドコモが提供する、spモードのギガライトプラン対応のアクセスポイントです。
別途申し込みが必要です。
認証IDとパスワードは任意のものを使います。
spモードギガライトプランのPPインターフェース接続の設定例:
spモードギガライトプランのWANインターフェース接続の設定例:
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株) BizリモートアクセスVPNタイプ xxxxxxxx ******** 3g-vpn.ntt.com 1 IP サービスによってAPNが異なります。
PPP認証IDとパスワードは申込時に指定したものとなります。
BizリモートアクセスVPNタイプの設定例:
Arcstar Universal One モバイル xxxxxxxx ******** lte-uno.ntt.com 1 IP プランによってAPNが異なります。
PPP認証IDとパスワードは申込時に指定したもの、または契約時に通知されるものとなります。
Arcstar Universal One モバイルのPPインターフェース接続の設定例:
Arcstar Universal One モバイルのWANインターフェース接続の設定例:
OCNモバイル スタンダードd xxxxxxxx ******** lte-ocn.ntt.com 1 IP
(株)インターネットイニシアティブ タイプD 定額プラン xxxxxxxx ******** iijmobile.jp
s.iijmobile.jp
d.iijmobile.jp
2 IP プランによってAPNが異なります。
PPP認証IDとパスワードは契約時に通知されるものとなります。
タイプD 定額プランのPPインターフェース接続の設定例:
タイプD 定額プランのWANインターフェース接続の設定例:
タイプI 定額プラン xxxxxxxx ******** iijmobile.biz 2 IP プランによってAPNが異なります。
PPP認証IDとパスワードは契約時に通知されるものとなります。
タイプI 定額プランのPPインターフェース接続の設定例:
タイプK 定額プラン xxxxxxxx ******** k.iijmobile.jp 2 IP プランによってAPNが異なります。
PPP認証IDとパスワードは契約時に通知されるものとなります。
タイプK 定額プランのPPインターフェース接続の設定例:
ソフトバンク(株)
[旧ワイモバイル]
EMOBILE G4 データプラン em em emb.ne.jp
emb2.ne.jp
1 IP プランによってAPNが異なります。
EMOBILE G4 データプランのPPインターフェース接続の設定例:
EMOBILE G4 データプランのWANインターフェース接続の設定例:
EMOBILE LTE(LTEフラット) em em em.std - - EMOBILE LTE(LTEフラット)のPPインターフェース接続の設定例:
EMOBILE LTE(LTEフラット)のWANインターフェース接続の設定例:
日本通信(株) bモバイル3G bmobile@l3.jplat.net bmobile dm.jplat.net 1 IP bモバイル3Gの場合のPPP認証IDとパスワードは左記となります。
bモバイル3Gの設定例:
I・Care3G xxxxxxxx ******** dm.jplat.net 1 IP PPP認証IDとパスワードは契約時に通知されるものとなります。
I・Care3Gの設定例:
ソフトバンク(株) 法人データ通信プランフラット(4G) biz4g biz4g bizflat4g.softbank 1 IP 法人データ通信プランフラット(4G)の設定例:
法人データ通信プランフラット(4G/LTE) biz4g biz4g bizflat4g.softbank 1 IP 法人データ通信プランフラット(4G/LTE)の設定例:
法人向け定額料金プラン biz@bizflat.softbank biz bizflat.softbank 1 IP 端末やプランによってAPNが異なります。
法人向け定額料金プランの設定例:
データ従量プラン ai@softbank softbank softbank 1 IP データ従量プランの設定例:
データ定額プラン em em emb.ne.jp 1 IP データ定額プランの設定例:
ソフトバンク(株)
[旧ウィルコム]
WILLCOM CORE 3Gサービス wcm wcm a.willcomcore.jp
b.willcomcore.jp
c.willcomcore.jp
g.willcomcore.jp
1
2
IP サービスによってPPP認証IDとパスワード、APNが異なります。
左記の設定は、WILLCOM CORE 3GサービスのHX001INで確認したものです。
WILLCOM CORE 3Gサービスの設定例:
KDDI(株) LTEフラット for DATA user@au.au-net.ne.jp au au.au-net.ne.jp 1 IP LTEフラット for DATAの設定例:
WiMAX 2+ フラット for DATA 任意 任意 kwx2.au-net.ne.jp 1 IP WiMAX 2+ フラット for DATAの設定例:
KDDI IoTコネクト Air air air iotconnecta.jp 2 IP KDDI IoTコネクト Airの設定例:
ソネット(株) NUROモバイル 3G (定額14Mプラン) nuro nuro so-netba.jp 1 IP プランによってAPNが異なります。
NUROモバイル 3G (定額14Mプラン)の設定例:

※1
(株)NTTドコモの定額制データ通信の利用に際しては、mopera Uのサイトの設定方法「ドコモコネクションマネージャを使用せずに接続する場合」の注意事項を必ずご覧ください。

PPP認証IDとパスワードは以下のコマンドで設定します。

APNとCIDは以下のコマンドで設定します。

PPインターフェースとして手動で発信するには
 connect 1
を発行します。なお、
 mobile auto connect on
を設定すると、パケット発生時に自動で発信させることも可能です。
同様に、WANインターフェースとして手動で発信するには
 connect wan1
を発行します。パケット発生時に自動で発信させるためには、
 wan1 auto connect on
を設定します。

※明示的にハイスピード指定するコマンドはありません。
 以下の条件下で発信したときに自動でハイスピードになります。

※本機能に関する情報の詳細は show status ppコマンドや、show status wan1コマンドで確認してください。
 show status usbhost modemコマンドでは主にFOMA端末によるリモートセットアップ接続に関する情報を表示します。

execute at-commandコマンドにより、直接ATコマンドを指定することも可能です。

2.プロバイダ毎の設定例

モバイルインターネット接続機能の設定例一覧を参照してください。

契約プランやAPNの設定を誤ると、膨大な通信料金がかかることがありますのでご注意ください。
ルーターでの通信制限を行わない場合でも、通信事業者や契約プランによっては、通信事業者の定める基準を越えたデータ通信を行うと、 意図せずに通信が中断されたり一定時間接続ができなくなる場合があります。

3.バックアップの設定例

YAMAHA RTシリーズの接続事例集のモバイルインターネット接続機能を利用したバックアップの設定例 を参照してください。

4.通信制限について

意図せずに高額な料金が発生しないよう、携帯端末での通信時間とパケット長に初期値として上限を設けています。上限の初期値は以下のコマンドの項を参照してください。

これらの上限に達した場合は、通信中であれば通信を強制終了し、それ以降は発信接続しません。
clear mobile access limitationコマンドを発行するか、システムを再起動すると通信制限は解除されます。
上限以上の通信を制限する設定例を参照してください。

さらに、監視対象の期間を設定することができます。現在からさかのぼってその期間内を対象にしたデータ量と接続時間だけを監視の対象とすることができます。
警告値を設定すると制限値に達する前に警告を発生させることができます。警告が発生している状態か否かはshow status pp又はshow status wan1コマンドで確認することができます。
期間を設定すると、警告や制限に達した場合でも、時間が経過すると警告や制限を解除することができます。
制限値への到達、警告の発生や解除はログで表示します。
一定期間内の監視によって警告や通信制限をする設定例を参照してください。

また無通信監視切断タイマとして、送信受信方向それぞれ及び双方向の監視のタイマを個別に設定することができます。通信のない状態が一定時間続くと回線を自動で切断します。
これらのタイマにも初期値が設定されています。以下のコマンドの項を参照してください。

5.PINコードの利用が有効になった携帯端末の利用について

PINコードの利用が有効になっている携帯端末を使用できるのは、SRT100のRev.10.00.60以降、RTX1200のRev.10.01.32以降、NVR500のRev.11.00.16以降、およびそれ以外の機種の全リビジョンです。
mobile pin codeコマンドにて、SIMカードに登録されたPINコードを設定することで、 PINコードの利用が有効になっている携帯端末を使用することが可能になります。

なお、PINコードを利用する場合は、予め携帯端末の接続ユーティリティ等を使用してSIMカードにPINコードを登録する必要があります。 同様に、PINコードの利用を無効にする場合にも、接続ユーティリティ等を使用する必要があります。 ルーターではPINコードの登録や解除の変更はできません。
mobile pin codeコマンドが設定されていない場合に、PINコードの利用が有効になっている携帯端末を 利用しようとしても、以下のログが出力され、携帯端末を使用する事はできません。
 [USB_HOST] MOBILE : It is waiting for the input of the PIN1 code.
また、SIMカードに登録されたPINコードとmobile pin codeコマンドの設定が一致しない場合には、以下のログが出力されます。 mobile pin codeコマンドで設定したPINコードが、SIMカードに登録されたPINコードと一致することを確認して下さい。
 [USB_HOST] MOBILE : ERROR : The input PIN1 code is wrong.
さらにPINコードの不一致が、3回連続して発生すると、以下のログが出力され、携帯端末は自動的にロック(PINロック)されます。 PINロックがかかるとルーターでは解除できません。携帯端末の接続ユーティリティにてPINロック解除コードを入力する必要があります。
 [USB_HOST] MOBILE : ERROR : It was PIN1 locked.

携帯端末によっては、以下のログが出力されることがありますが、携帯端末の利用には、問題はありません。
 [USB_HOST] MOBILE : WARNING : It is waiting for the input of the PIN2 code.

例:携帯端末のPINコードを1234に設定してある場合
mobile pin code usb1 1234

6.パケット着信機能について

パケット着信機能に対応している携帯端末は、リモートからパケット通信を行うことにより、網に接続させることができます。

本機能は、以下の携帯端末で利用できます。

通信事業者/メーカー 機種
(株)NTTドコモ FOMA UM03-KO専用アダプタセット

パケット着信機能の詳細については携帯端末の取扱説明書などを参照してください。
契約したプランによっては、本機能がご利用いただけない場合があるため、パケット着信機能が利用可能な契約のことをご確認の上、ご利用ください。

パケット着信を許可する設定例

7.ソフトウェア更新機能について

mobile firmware update goコマンドを実行することで、携帯端末のソフトウェアを最新のバージョンに更新することができます。

本機能は、以下の携帯端末で利用できます。

通信事業者/メーカー 機種
(株)NTTドコモ FOMA UM03-KO専用アダプタセット

ソフトウェア更新機能の詳細については携帯端末の取扱説明書などを参照してください。
ソフトウェアの更新は、通信事業者から提示される手順に従ってください。

例:USBポート1に接続されている携帯端末のソフトウェアを更新する場合
mobile firmware update go usb1

8.ネットワーク事業者モードについて

以下の表に記載されている携帯端末を利用する場合、設定例での内容に加えて、使用するネットワークを選択するためにネットワーク事業者モードの設定をルーターにする必要があります。
ネットワーク事業者モードはmobile carrier modeコマンドで設定します。
※mobile carrier modeコマンドを設定したときは、変更を反映させるために、interface reset usb1を発行し、携帯端末をアタッチし直してください。

以下の表を参考に、利用する携帯端末およびSIMカードに応じてルーターにネットワーク事業者モードの設定をしてください。

通信事業者/メーカー 機種 設定例
(株)グリーンハウス GH-UDG-MCLTED
  • docomo系/docomo系MVNOのSIMカードを利用する場合
    mobile carrier mode usb1 1
  • KDDI系のSIMカードを利用する場合
    mobile carrier mode usb1 2
    mobile access-point nameコマンドでCID=2を使用してください。
  • KDDI系MVNOのSIMカードを利用する場合
    mobile carrier mode usb1 3
GH-UDG-MCLTED-WH

9.使用するインターフェースについて

IPsec接続やNAT、フィルタなどは他のインターフェース同様に利用することができます。

7. コマンド

携帯端末を使用するか否かの設定

[書式]
    mobile use INTERFACE USE [first-connect-wait-time=TIME]
    no mobile use INTERFACE [USE]

[設定値及び初期値]
    INTERFACE
        [設定値]:
            usb1 ........... USBポート1をモバイルインターネット接続に使用
            usb2 ........... USBポート2をモバイルインターネット接続に使用
        [初期値]:
            -

    USE
        [設定値]:
            on ............. 携帯端末を使用する
            off ............ 携帯端末を使用しない
        [初期値]:
            off

    TIME
        [設定値]:
            0-300 .......... 携帯端末アタッチ後の発信抑制秒数
        [初期値]:
            0

[説明]
    指定のバスに接続された携帯端末をインターネット接続に使用するか否かを
    設定する。
    first-connect-wait-timeオプションは、携帯端末のアタッチ後の発信抑制
    時間を設定し、網への接続を抑制する。mobile auto connectコマンドや、
    wan1 auto connectコマンド、pp always-onコマンド、wan1 always-onコマ
    ンドでonが設定されている場合の網への接続要求も、このコマンドで設定さ
    れた発信抑制秒数のあいだは、発信が抑制される。

[ノート]
    INTERFACEのusb2パラメータは、NVR500で指定可能。
    first-connect-wait-timeオプションは、RTX1200ではRev.10.01.59以降、NVR500ではRev.11.00.25以降、RTX810ではRev.11.01.21以降、FWX120ではRev.11.03.13以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

携帯端末の種別設定

[書式]
    mobile type INTERFACE TYPE
    no mobile type INTERFACE [TYPE]

[設定値及び初期値]
    INTERFACE
        [設定値]:
            usb1 ........... USBポート1の携帯端末の種別を設定する
        [初期値]:
            -

    TYPE
        [設定値]:
            auto ........... 装着されている対応携帯端末を使用する
            foma ........... FOMA端末に限定する
        [初期値]:
            auto

[説明]
    インターネット接続に使用する携帯端末の種別を指定する。
    特定の携帯端末を指定した場合、その端末以外が装着されたときは使用で
    きない。

[ノート]
    RTX1200のRev.10.01.07で使用可能。

[適用モデル]
    RTX1200

モバイルインターネット接続機能の発信方式の設定

[書式]
    mobile call type TYPE
    no mobile call type [TYPE]

[設定値及び初期値]
    TYPE
        [設定値]:
        [設定値]:
            1 ........... 発信方式1
            2 ........... 発信方式2
        [初期値]:
            1

[説明]
    モバイルインターネット接続機能で、発信動作を行うときの方式を設定する。

[ノート]
    モバイルインターネット接続機能で接続失敗する場合、本コマンドの設定値を変
    更することにより接続できるようになる可能性がある。

    RTX1210はRev.14.01.33以降で使用可能。
    RTX830はRev.15.02.09以降で使用可能。
    NVR700WはRev.15.00.16以降で使用可能。
    NVR510はRev.15.01.15以降で使用可能。
    RTX830はRev.15.02.09以降で使用可能。
[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300 RTX1220 RTX1210 RTX830 NVR700W NVR510

携帯端末に直接コマンドを発行する

[書式]
    execute at-command INTERFACE COMMAND

[設定値及び初期値]
    INTERFACE
        [設定値]:
            usb1 ........... USBポート1の携帯端末にATコマンドを直接発行する
            usb2 ........... USBポート2の携帯端末にATコマンドを直接発行する
            wwan-module .... 内蔵無線WANモジュールにATコマンドを直接発行する
        [初期値]:
            -

    COMMAND
        [設定値]:
            ATコマンド
        [初期値]:
            -

[説明]
    指定したインターフェースに接続された携帯端末または内蔵無線WANモジュール
    に対して、ATコマンドを直接発行する。

    以下のコマンドも同様にATコマンドを発行するので、本コマンドと併用する
    ときは注意が必要である。
    usbhost modem initialize

[ノート]
    特別な理由がない限り本コマンドを使用する必要はない。
    INTERFACEのusb2パラメータは、NVR500で指定可能。
    INTERFACEのwwan-moduleパラメータは、NVR700Wで指定可能。

[設定例]
    execute at-command usb1 AT+CGDCONT=<1>,\"PPP\",\"mopera.ne.jp\"
    ダブルクォート(")を指定するときは\"のように\を付加する必要がある。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

指定した相手に対して発信制限を解除する

[書式]
    clear mobile access limitation [INTERFACE]
    clear mobile access limitation pp [PEER_NUM]

[設定値及び初期値]
    INTERFACE
        [設定値]:
            usb1 ........... USBポート1
            usb2 ........... USBポート2
            wan1 ........... WANインターフェース
        [初期値]:
            -

    PEER_NUM
        [設定値]:
            相手先情報番号 . 省略時は現在選択している相手先
        [初期値]:
            -

[説明]
    mobile access limitコマンド及びwan1 access limitコマンドによって発信制限
    がかかったインターフェースに対し、制限を解除して再び発信できるようにする。
    なお、電源の再投入でも発信制限は解除される。

[ノート]
    INTERFACEのusb2パラメータは、NVR500で指定可能。
    WAN インターフェースは、SRT100ではRev.10.00.60以降、RTX1200ではRev.10.01.32以降、NVR500ではRev.11.00.16以降で指定可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

PPで使用するインターフェースの設定

[書式]
    pp bind INTERFACE
    no pp bind [INTERFACE]

[設定値及び初期値]
    INTERFACE
        [設定値]:
            usb1 ........... usbポート1を使用する
            usb2 ........... usbポート2を使用する
        [初期値]:
            -

[説明]
    選択されている相手について使用するインターフェースを設定する。


[ノート]
    INTERFACEのusb2パラメータは、NVR500で指定可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

携帯端末からの自動発信設定

[書式]
    mobile auto connect AUTO
    no mobile auto connect [AUTO]

[設定値及び初期値]
    AUTO
        [設定値]:
            on ............. 携帯端末から自動発信する
            off ............ 携帯端末から自動発信しない
        [初期値]:
            off

[説明]
    選択されている相手について自動接続するか否かを設定する。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

携帯端末を切断するタイマの設定

[書式]
    mobile disconnect time TIME
    no mobile disconnect time [TIME]

[設定値及び初期値]
    TIME
        [設定値]:
            1-21474836 ..... 秒数
            off ............ タイマを設定しない
        [初期値]:
            60

[説明]
    選択されている相手についてPP側の送受信がない場合の切断までの時間を
    設定する。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

携帯端末を入力がないときに切断するタイマの設定

[書式]
    mobile disconnect input time TIME
    no mobile disconnect input time [TIME]

[設定値及び初期値]
    TIME
        [設定値]:
            1-21474836 ..... 秒数
            off ............ タイマを設定しない
        [初期値]:
            120

[説明]
    選択されている相手についてPP側からデータ受信がない場合の切断までの時
    間を設定する。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

携帯端末を出力がないときに切断するタイマの設定

[書式]
    mobile disconnect output time TIME
    no mobile disconnect output time [TIME]

[設定値及び初期値]
    TIME
        [設定値]:
            1-21474836 ..... 秒数
            off ............ タイマを設定しない
        [初期値]:
            120

[説明]
    選択されている相手についてPP側へのデータ送信がない場合の切断までの時
    間を設定する。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

発信先アクセスポイントの設定

[書式]
    mobile access-point name APN cid=CID [pdp=TYPE]
    no mobile access-point name [APN cid=CID [pdp=TYPE]]

[設定値及び初期値]
    APN
        [設定値]:パケット通信に対応したアクセスポイント名(Access Point Name)
                  を指定する。
        [初期値]:-
    CID
        [設定値]:
            1-10 ........... CID番号
        [初期値]:
            -
    TYPE
        [設定値]:
            ppp  ........... PDP typeをPPPとする
            ip   ........... PDP typeをIPとする
        [初期値]:
            -

[説明]
    選択されている相手についてアクセスポイント名(APN)とCID番号、PDPタイプ
    の割り当てを設定する。
    なおpdpを省略すると、APNにmopera.ne.jpを指定した場合はppp、その他の場
    合はipとなる。

[設定例]
    mopera U の場合:
        mobile access-point name mopera.net cid=3
    mopera U 定額の場合:
        mobile access-point name mopera.flat.foma.ne.jp cid=5

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

パケット通信量制限の設定

[書式]
    mobile access limit length LENGTH [alert=ALERT[,ALERT_CANCEL]]
    no mobile access limit length [LENGTH]

[設定値及び初期値]
    LENGTH
        [設定値]:
            1-9223372036854775807 ... バイト数、送受信する累積パケットデータ長の上限値
            off ............ 制限しない
        [初期値]:
            50M(RTX1210 Rev.14.01.20 以降、RTX3510、RTX1300、RTX1220、RTX830、NVR700W、NVR510)
            200000(上記以外)
    ALERT
        [設定値]:警告値、データ長あるいは[%]指定
        [初期値]:-
    ALERT_CANCEL
        [設定値]:警告解除値、データ長あるいは[%]指定
        [初期値]:-

[説明]
    選択されている相手について、送受信するパケットの累積データ長の上限値
    を設定する。
    上限に達した場合は通信を強制的に切断し、その後の通信もブロックする。
    累積値は、
      ・clear mobile access limitationコマンドの発行
      ・mobile access limit durationコマンドの再設定
      ・システムの再起動
    でクリアされ、発信制限が解除される。

    show status ppコマンドで、現在までの累積パケットデータ長を確認できる。
    ALERT で警告値を設定すると、その警告値を上回った時にログに表示するこ
    とができる。
    またmobile access limit durationコマンドで累積期間を設定している場合
    には、ALERT_CANCEL で指定した警告解除値を下回った時にログに表示するこ
    とができる。
    警告解除値を指定しない場合は、期間累積のデータ長が 0 になるまで警告を
    解除しない。

    RTX1210 Rev.14.01.20 以降、RTX3510、RTX1300、RTX1220、RTX830、NVR700W、NVR510では、
    LENGTH、ALERT、およびALERT_CANCELパラメータの後ろに 'k'または
    'M'、'G' をつけると、それぞれ k バイト または M バイト、G バイトと
    して扱われる。バイト数は、1024バイトが1kとして計算される。

[ノート]
    警告値は上限値よりも小さく、警告解除値は警告値よりも小さくなければな
    らない。
    携帯端末のパケット通信は128バイトごとに課金されるが、ルーターと携帯端
    末間で送受信されるデータが128バイト単位である保証はない。
    例えばルーターが512バイト(128バイト×4)のデータを送受信したとしても、
    4パケット分の通信料金である保証はなく、携帯網ではそれより多くのパケッ
    トに分割されて送受信されている可能性がある。
    また、ルーターと携帯端末の間を流れるデータは非同期データであり、データ
    の内容によっては本来のデータよりも長くなることがある。
    従って、本コマンドで設定するデータ長はあくまで目安にしかならないので注
    意が必要である。
    offを設定したときは警告が表示される。

    ALERTパラメータ、ALERT_CANCELパラメータは、RTX1200ではRev.10.01.11以降で指定可能。
    LENGTH, ALERT, ALERT_CANCELパラメータへの2147483647より大きな値の設定は、
    RTX830 Rev.15.02.03以降で指定可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

パケット通信時間制限の設定

[書式]
    mobile access limit time TIME [alert=ALERT[,ALERT_COUNT]] [unit=UNIT]
    no mobile access limit time [TIME]

[設定値及び初期値]
    TIME
        [設定値]:
            1-2147483647 ..... 累積通信秒数の上限値
            off ............ タイマを設定しない
        [初期値]:
            3600
    ALERT
        [設定値]:警告値、秒数あるいは[%]指定
        [初期値]:-
    ALERT_CANCEL
        [設定値]:警告解除値、秒数あるいは[%]指定
        [初期値]:-
    UNIT
        [設定値]:単位、second又はminute
        [初期値]:second

[説明]
    選択されている相手について、累積通信時間の上限値を設定する。
    上限に達した場合は通信を強制的に切断し、その後の通信もブロックする。
    本コマンドはmobile disconnect timeコマンドとは独立して動作する。
    累積値は、
      ・clear mobile access limitationコマンドの発行
      ・mobile access limit durationコマンドの再設定
      ・システムの再起動
    でクリアされ、発信制限が解除される。

    show status ppコマンドで、現在までの累積通信時間を確認できる。
    ALERT で警告値を設定すると、その警告値を上回った時にログに表示するこ
    とができる。
    またmobile access limit durationコマンドで累積期間を設定している場合
    には、ALERT_CANCEL で指定した警告解除値を下回った時にログに表示するこ
    とができる。
    累積通信時間が警告値に達している間は再接続できない。警告解除値を下回
    ると再接続できる。
    警告解除値を指定しない場合は、期間累積の接続時間が 0 になるまで警告を
    解除しない。
    UNIT で MINUTE を指定すると、接続時間を分単位で算出する。秒単位は切り
    上げられる。

[ノート]
    警告値は上限値よりも小さく、警告解除値は警告値よりも小さくなければな
    らない。
    mobile access limit duration が設定されている場合、UNIT=minute を指定
    しても、期間内累積時間は、秒単位で加算される。
    offを設定したときは警告が表示される。

    ALERTパラメータ、ALERT_CANCELパラメータは、RTX1200ではRev.10.01.11以降で指定可能。
    UNITパラメータは、RTX1200ではRev.10.01.16以降で指定可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

同じ発信先に対して連続して認証に失敗できる回数の設定

[書式]
    mobile call prohibit auth-error count COUNT
    no mobile call prohibit auth-error count [COUNT]

[設定値及び初期値]
    COUNT
        [設定値]:
            1-21474836 ..... 連続して認証に失敗できる回数
            off ............ 発信制限をかけない
        [初期値]:
            5

[説明]
    選択された相手に対して連続して認証に失敗できる回数を指定する。ここ
    で設定した回数だけ連続して認証に失敗した場合、その後は、その発信先
    に発信しない。

    なお、以下のコマンドを実行すると、再び発信が可能となる。
    pp auth accept/pp auth request/pp auth myname/pp auth username/
    no pp auth accept/no pp auth request/no pp auth myname/no pp auth username
    また、電源の再投入でも発信制限は解除される。

[ノート]
    offを設定したときは警告が表示される。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

LCPのAsync Control Character Mapオプション使用の設定

[書式]
    ppp lcp accm ACCM
    no ppp lcp accm [ACCM]

[設定値及び初期値]
    ACCM
        [設定値]:
            on ............. 用いる
            off ............ 用いない
        [初期値]:
            off

[説明]
    選択された相手に対して[PPP,LCP]のAsync-Control-Character-Map
    オプションを用いるか否かを設定する。
    これを設定することで通信量を減らせることがある。
    本設定はモバイルインターネット接続機能でのみ有効である。

[ノート]
    onを設定しても相手に拒否された場合は用いない。また、
    Async-Control-Character-Mapの値は、自分から送出する場合も相手から
    受信する場合も0x00000000のみが用いられる。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

発信者番号通知(186)を付加するかどうかの設定

[書式]
    mobile display caller id DISPLAY
    no mobile display caller id [DISPLAY]

[設定値及び初期値]
    DISPLAY
        [設定値]:
            on ............. 発信者番号を通知する(186を付加して発信する)
            off ............ 発信者番号を通知しない(186を付加せず発信する)
        [初期値]:
            off

[説明]
    選択された相手に対して、発信時に186を付けて発信者番号を通知する
    かどうかを設定する。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

詳細なSYSLOGを出力するか否かの設定

[書式]
    mobile syslog SWITCH
    no mobile syslog [SWITCH]

[設定値及び初期値]
    SWITCH
        [設定値]:
            on ............. 詳細なSYSLOGを出力する
            off ............ 詳細なSYSLOGを出力しない
        [初期値]:
            off

[説明]
    携帯端末に対して発行したATコマンドをSYSLOGとして詳細に
    出力するかどうかを指定する。モバイルインターネット接続として
    発信動作に入ってからのものだけが記録され、発信動作前のものは
    記録されない。FOMAリモートセットアップ時も記録されない。
    併せてsyslog debug onの設定が必要となる。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

携帯端末が接続状態になったときにアラーム音を鳴らすかどうかの設定

[書式]
    alarm mobile SWITCH
    no alarm mobile [SWITCH]

[設定値及び初期値]
    SWITCH
        [設定値]:
            on ............. 鳴らす
            off ............ 鳴らさない
        [初期値]:
            on

[説明]
    携帯端末が接続状態になったときにアラーム音を鳴らすかどうかを
    設定する。

[ノート]
    FOMAリモートセットアップのときは対象外。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100

接続毎パケット通信量制限の設定

[書式]
    mobile access limit connection length LENGTH [alert=ALERT]
    no mobile access limit connection length [LENGTH]

[設定値及び初期値]
    LENGTH
        [設定値]:
            1-9223372036854775807 ...... バイト数、送受信するパケットデータ長の上限値
            off          ...... 制限しない
        [初期値]:
            off
    ALERT
        [設定値]:警告値、データ長あるいは[%]指定
        [初期値]:-

[説明]
    選択されている相手について、1回の接続で送受信するパケットのデータ長の
    上限値を設定する。上限に達した場合は通信を強制的に切断する。
    ALERTを指定して上限に達する前に警告を発生させることができる。警告はロ
    グに表示される。

    RTX1210 Rev.14.01.20 以降、RTX3510、RTX1300、RTX1220、RTX830、NVR700W、NVR510では、
    LENGTH、およびALERTパラメータの後ろに 'k'または 'M'、'G' を
    つけると、それぞれ k バイト または M バイト、G バイトとして扱われる。
    バイト数は、1024バイトが1kとして計算される。

[ノート]
    携帯端末のパケット通信は128バイトごとに課金されるが、ルーターと携帯端
    末間で送受信されるデータが128バイト単位である保証はない。
    例えばルーターが512バイト(128バイト×4)のデータを送受信したとしても、
    4パケット分の通信料金である保証はなく、携帯網ではそれより多くのパケッ
    トに分割されて送受信されている可能性がある。
    また、ルーターと携帯端末の間を流れるデータは非同期データであり、データ
    の内容によっては本来のデータよりも長くなることがある。
    従って、本コマンドで設定するデータ長はあくまで目安にしかならないので注
    意が必要である。

    RTX1200はRev.10.01.11以降で使用可能。
    LENGTH, ALERT, ALERT_CANCELパラメータへの2147483647より大きな値の設定は、
    RTX830 Rev.15.02.03以降で指定可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

接続毎パケット通信時間制限の設定

[書式]
    mobile access limit connection time TIME [alert=ALERT]
    no mobile access limit connection time [TIME]

[設定値及び初期値]
    TIME
        [設定値]:
            1-2147483647 ...... 秒数、通信秒数の上限値
            off          ...... タイマを設定しない
        [初期値]:
            off
    ALERT
        [設定値]:警告値、秒数あるいは[%]指定
        [初期値]:-

[説明]
    選択されている相手について、1回の接続の通信時間の上限値を設定する。
    上限に達した場合は通信を強制的に切断する。
    本コマンドは mobile disconnect time コマンドとは独立して動作する。
    alertを指定して上限に達する前に警告を発生させることができる。警告は
    ログに表示される。

[ノート]
    RTX1200はRev.10.01.11以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

通信制限の累積期間の設定

[書式]
    mobile access limit duration DURATION
    no mobile access limit duration [DURATION]

[設定値及び初期値]
    DURATION
        [設定値]:
            1-2592000(RTX1210 Rev.14.01.20 以降、RTX3510、RTX1300、RTX1220、RTX830、NVR700W、NVR510) ...... 秒数、通信制限の累積対象の過去の期間
            1-604800(上記以外) .............................. 秒数、通信制限の累積対象の過去の期間
            off ............................................ 過去の全期間を対象とする
        [初期値]:
            off
[説明]
    選択されている相手について、通信制限を行う場合に累積対象となる過去の
    期間を設定する。

[ノート]
    RTX1200はRev.10.01.11以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

携帯端末に指示する発信先の設定

[書式]
    mobile dial number DIAL_STRING
    no mobile dial number [DIAL_STRING]

[設定値及び初期値]
    DIAL_STRING
        [設定値]:発信先を指定する文字列
        [初期値]:-

[説明]
    選択されている相手について、携帯端末にATDに続いて発行する発信先を設定する


[ノート]
    設定がない場合、mobile access-point nameコマンドで設定されたCID番号[CID]を
    使って「ATD*99***[CID]#」を発行する。

    RTX1200はRev.10.01.11以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

携帯端末に入力するPINコードの設定

[書式]
    mobile pin code INTERFACE PIN
    no mobile pin code INTERFACE [PIN]

[設定値及び初期値]
    INTERFACE
        [設定値]:
            usb1 ............. USBポート1
            usb2 ............. USBポート2
        [初期値]:
            -
    PIN
        [設定値]:PINコード
        [初期値]:-

[説明]
    USBインターフェースに接続する携帯端末の使用にPINコードを必要とする場合に、用い
    るPINコードを設定する。
    携帯端末がPINコードを必要としない場合には、本コマンドの設定に関係なく携帯端
    末を使用することができる。

[ノート]
    PINコードを利用する場合は、予め携帯端末の接続ユーティリティ等を使用してSIM
    カードにPINコードを登録する必要がある。ルーターではSIMカードにPINコードを登
    録することはできない。
    SIMカードに登録されたPINコードと本コマンドの設定が一致せず、3回連続して失敗
    すると、携帯端末は自動的にロック(PINロック)される。PINロックがかかるとルー
    ターでは解除できない。携帯端末の接続ユーティリティにてPINロック解除コードを
    入力する必要がある。
    INTERFACEのusb2パラメータは、NVR500で指定可能。

    RTX1200はRev.10.01.32以降で使用可能。
    SRT100はRev.10.00.60以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.16以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

各相手先の状態の表示

[書式]
    show status pp [PEER_NUM]

[設定値及び初期値]
    PEER_NUM
        [設定値]:
            相手先情報番号
            anonymous
            省略時は現在選択している相手先について表示する
        [初期値]:
            -

[説明]
    各相手先の接続中または最後に接続された場合の状態を表示する。
      ・現在接続されているか否か
      ・直前の呼の状態
      ・接続 ( 切断 ) した日時
      ・回線の種類
      ・通信時間
      ・切断理由
      ・通信料金
      ・相手とこちらの PP 側 IP アドレス
      ・正常に送信したパケットの数
      ・送信エラーの数と内訳
      ・正常に受信したパケットの数
      ・受信エラーの数と内訳
      ・PPP の状態
      ・CCP の状態
      ・その他

[拡張ライセンス対応]
    拡張ライセンスをインポートすると、以下のパラメーターに入力できる上限値が拡張される。
    PEER_NUM
			
ライセンス名 拡張後の上限値
YSL-VPN-EX1 100
YSL-VPN-EX3 3000
[適用モデル] RTX5000, RTX3510, RTX3500, RTX3000, RTX2000, RTX1500, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX1100, RTX1000, RTX830, RTX810, RT300i, RT250i, RT107e, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

インターフェースの状態の表示

[書式]
    show status INTERFACE

[設定値及び初期値]
    INTERFACE
        [設定値]:
            LAN インターフェース名
            WAN インターフェース名
            BRI インターフェース名
            PRI インターフェース名
            ブリッジインターフェース名
        [初期値]:
            -

[説明]
    インターフェースの状態を表示する。

[ノート]
    ブリッジインターフェースは、SRT100 Rev.10.00.38以降、RTX1200 Rev.10.01.53 以降、RTX810 Rev.11.01.21 以降、RTX5000 / RTX3500 Rev.14.00.12 以降のファームウェア、および、Rev.14.01 系以降のすべてのファームウェアで指定可能。
    WAN インターフェースは、SRT100 Rev.10.00.60以降、RTX1200 Rev.10.01.32以降、NVR500ではRev.11.00.16以降、Rev.14.01 系以降のファームウェア、および、RTX810 で指定可能。
[適用モデル]
    RTX5000, RTX3510, RTX3500, RTX3000, RTX2000, RTX1500, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX1100, RTX1000, RTX830, RTX810, RT300i, RT250i, RT107e, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

携帯端末でパケット着信機能を使用するか否かの設定

[書式]
    mobile arrive use INTERFACE USE
    no mobile arrive INTERFACE [USE]

[設定値及び初期値]
    INTERFACE
        [設定値]:
            usb1 ........... USBポート1
        [初期値]:
            -

    USE
        [設定値]:
            on ............. 携帯端末でパケット着信機能を使用する
            off ............ 携帯端末でパケット着信機能を使用しない
        [初期値]:
            -

[説明]
    指定したインターフェースに接続された携帯端末でモバイルインターネット接続の
    パケット着信機能を使用するか否かを設定する。

[ノート]
    パケット着信機能に対応している携帯端末を使用する場合は、本コマンドをonかoff
    に必ず設定してください。
    本コマンドが設定されていない場合は、アタッチされた時点における携帯端末本体
    のパケット着信機能の設定値が使用されます。
    パケット着信機能の詳細は携帯端末の取扱説明書などを参照のこと。

    RTX1210はRev.14.01.11以降で使用可能。
    RTX810はRev.11.01.28以降で使用可能。
    FWX120はRev.11.03.22以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.35以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX830, RTX810, FWX120, NVR700W, NVR510, NVR500

モバイルインターネット機能の着信許可の設定

[書式]
    mobile arrive permit ARRIVE
    no mobile arrive permit [ARRIVE]

[設定値及び初期値]
    ARRIVE
        [設定値]:
            on ............. 許可する
            off ............ 許可しない
        [初期値]:
            off

[説明]
    モバイルインターネット機能で、相手からの着信を許可するか否かを設定する。
    onに設定すると、相手からのパケット着信を受けたときに自動接続されるようにな
    る。

[ノート]
    mobile arrive useコマンドによって、携帯端末の設定が、"パケット着信機能を使
    用する"となっている場合に有効である。

    RTX1210はRev.14.01.11以降で使用可能。
    RTX810はRev.11.01.28以降で使用可能。
    FWX120はRev.11.03.22以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.35以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX830, RTX810, FWX120, NVR700W, NVR510, NVR500

携帯端末のファームウェア更新

[書式]
    mobile firmware update go INTERFACE

[設定値及び初期値]
    INTERFACE
        [設定値]:
            usb1 ........... USBポート1
        [初期値]:
            -

[説明]
    指定したインターフェースに接続された携帯端末のファームウェアを更新する。

[ノート]
    ソフトウェア更新機能の詳細は携帯端末の取扱説明書などを参照のこと。

    RTX1210はRev.14.01.11以降で使用可能。
    RTX810はRev.11.01.28以降で使用可能。
    FWX120はRev.11.03.22以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.35以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX830, RTX810, FWX120, NVR700W, NVR510, NVR500

携帯端末のネットワーク事業者モードの設定

[書式]
    mobile carrier mode INTERFACE MODE
    no mobile carrier mode INTERFACE [MODE]
[設定値及び初期値]
    INTERFACE
        [設定値]:
            usb1 ........... USBポート1
        [初期値]:
            -

    MODE
        [設定値]:
            0 ........... 工場出荷時の設定
            1 ........... ネットワーク事業者モード1
            2 ........... ネットワーク事業者モード2
            3 ........... ネットワーク事業者モード3
        [初期値]:
            -
[説明]
    指定したインターフェースに接続された携帯端末のネットワーク事業者モードを
    設定する。
[ノート]
    ネットワーク事業者モードを設定することが可能な携帯端末を使用する場合は、
    本コマンドを設定する必要がある。
    本コマンドが設定されていない場合は、アタッチされた時点における携帯端末本
    体のネットワーク事業者モードの設定値が使用される。
    すでにアタッチされている携帯端末に対してこのコマンドの設定が変更された場
    合、次に携帯端末がアタッチされた時点から新しい設定が反映される。

    RTX1210はRev.14.01.26以降で使用可能。
    RTX830はRev.15.02.03以降で使用可能。
    RTX810はRev.11.01.31以降で使用可能。
    FWX120はRev.11.03.25以降で使用可能。
    NVR700WはRev.15.00.10以降で使用可能。
    NVR510はRev.15.01.09以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.36以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX830, RTX810, FWX120, NVR700W, NVR510, NVR500

以下のコマンドはWANインターフェースとして接続する場合に利用します。

自分の名前とパスワードの設定

[書式]
    WAN auth myname MYNAME PASSWORD
    no WAN auth myname [MYNAME PASSWORD]

[設定値及び初期値]
    WAN
        [設定値]:
            wan1 ............. WANインターフェース名
        [初期値]:
            -
    MYNAME
        [設定値]:名前 (64 文字以内)
        [初期値]:-
    PASSWORD
        [設定値]:パスワード (64 文字以内)
        [初期値]:-

[説明]
    モバイルインターネットで、接続時に送信する自分の名前とパスワードを
    設定する。

[ノート]
    RTX1200はRev.10.01.32以降で使用可能。
    SRT100はRev.10.00.60以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.16以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

WANで使用するインターフェースの設定

[書式]
    WAN bind INTERFACE
    WAN bind wwan [NUM]
    no WAN bind [INTERFACE]
    no WAN bind wwan [NUM]

[設定値及び初期値]
    WAN
        [設定値]:
            wan1 ............. WANインターフェース名
        [初期値]:
            -
    INTERFACE
        [設定値]:
            usb1 ............. USBポート1
            usb2 ............. USBポート2
        [初期値]:
            -
    NUM
        [設定値]:
            1-30 ............. 内蔵無線WANインターフェース番号
        [初期値]:
            -

[説明]
    指定したWAN インターフェースについて、実際に使用するインターフェースを
    設定する。内蔵無線WANインターフェース番号にはwwan select コマンドで設定
    したインターフェース番号を記載する。

[ノート]
    INTERFACEのusb2パラメータは、NVR500で指定可能。
    第 1 書式は、SRT100ではRev.10.00.60以降、RTX1200ではRev.10.01.32以降、NVR500ではRev.11.00.16以降で使用可能。
    第 2 書式は、NVR700Wで使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

携帯端末からの自動発信設定

[書式]
    WAN auto connect AUTO
    no WAN auto connect [AUTO]

[設定値及び初期値]
    WAN
        [設定値]:
            wan1 ............. WANインターフェース名
        [初期値]:
            -
    AUTO
        [設定値]:
            on ............... 携帯端末から自動発信する
            off .............. 携帯端末から自動発信しない
        [初期値]:
            off

[説明]
    指定したWAN インターフェースについて、自動接続するか否かを設定する。

[ノート]
    RTX1200はRev.10.01.32以降で使用可能。
    SRT100はRev.10.00.60以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.16以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

携帯端末を切断するタイマの設定

[書式]
    WAN disconnect time TIME
    no WAN disconnect time [TIME]

[設定値及び初期値]
    WAN
        [設定値]:
            wan1 ............. WANインターフェース名
        [初期値]:
            -
    TIME
        [設定値]:
            1-21474836 ....... 秒数
            off .............. タイマを設定しない
        [初期値]:
            60

[説明]
    指定したWAN インターフェースについて、送受信がない場合の切断までの
    時間を設定する。

[ノート]
    RTX1200はRev.10.01.32以降で使用可能。
    SRT100はRev.10.00.60以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.16以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

携帯端末を入力がないときに切断するタイマの設定

[書式]
    WAN disconnect input time TIME
    no WAN disconnect input time [TIME]

[設定値及び初期値]
    WAN
        [設定値]:
            wan1 ............. WANインターフェース名
        [初期値]:
            -
    TIME
        [設定値]:
            1-21474836 ....... 秒数
            off .............. タイマを設定しない
        [初期値]:
            120

[説明]
    指定したWAN インターフェースについて、データ受信がない場合の切断まで
    の時間を設定する。

[ノート]
    RTX1200はRev.10.01.32以降で使用可能。
    SRT100はRev.10.00.60以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.16以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

携帯端末を入力がないときに切断するタイマの設定

[書式]
    WAN disconnect output time TIME
    no WAN disconnect output time [TIME]

[設定値及び初期値]
    WAN
        [設定値]:
            wan1 ............. WANインターフェース名
        [初期値]:
            -
    TIME
        [設定値]:
            1-21474836 ....... 秒数
            off .............. タイマを設定しない
        [初期値]:
            120

[説明]
    指定したWAN インターフェースについて、データ送信がない場合の切断まで
    の時間を設定する。

[ノート]
    RTX1200はRev.10.01.32以降で使用可能。
    SRT100はRev.10.00.60以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.16以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

発信先アクセスポイントの設定

[書式]
    WAN access-point name APN
    no WAN access-point name [APN]

[設定値及び初期値]
    WAN
        [設定値]:
            wan1 ............. WANインターフェース名
        [初期値]:
            -
    APN
        [設定値]:モバイルインターネット通信に対応したアクセスポイント名
                  (Access Point Name)を指定する。
        [初期値]:-

[説明]
    指定したWAN インターフェースについてアクセスポイント名(APN)の割り
    当てを設定する。

[ノート]
    RTX1200はRev.10.01.32以降で使用可能。
    SRT100はRev.10.00.60以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.16以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

パケット通信量制限の設定

[書式]
    WAN access limit length LENGTH [alert=ALERT[,ALERT_CANCEL]]
    no WAN access limit length [LENGTH]

[設定値及び初期値]
    WAN
        [設定値]:
            wan1 ............. WANインターフェース名
        [初期値]:
            -
    LENGTH
        [設定値]:
            1-9223372036854775807 ..... バイト数、送受信する累積パケットデータ長の上限値
            off          ..... 制限しない
        [初期値]:
            50M(RTX1210 Rev.14.01.20 以降、RTX3510、RTX1300、RTX1220、RTX830、NVR700W、NVR510)
            200000(上記以外)
    ALERT
        [設定値]:警告値、データ長あるいは[%]指定
        [初期値]:-
    ALERT_CANCEL
        [設定値]:警告解除値、データ長あるいは[%]指定
        [初期値]:-

[説明]
    指定したWAN インターフェースについて、送受信するパケットの累積データ
    長の上限値を設定する。上限に達した場合は通信を強制的に切断し、その
    後の通信もブロックする。
    累積値は、
      - clear mobile access limitation コマンドの発行
      - WAN access limit duration コマンドの再設定
      - システムの再起動
    でクリアされ、発信制限が解除される。
    show status wan1 コマンドで、現在までの累積パケットデータ長を確認で
    きる。ALERT で警告値を設定すると、その警告値を上回った時にログに表
    示することができる。またWAN access limit duration コマンドで累積期
    間を設定している場合には、ALERT で指定した警告解除値を下回った時に
    ログに表示することができる。
    警告解除値を指定しない場合は、期間累積のデータ長が 0 になるまで警告
    を解除しない。

    RTX1210 Rev.14.01.20 以降、RTX3510、RTX1300、RTX1220、RTX830、NVR700W、NVR510では、
    LENGTH、ALERT、およびALERT_CANCELパラメータの後ろに 'k'または
    'M'、'G' をつけると、それぞれ k バイト または M バイト、G バイトと
    して扱われる。バイト数は、1024バイトが1kとして計算される。

[ノート]
    警告値は上限値よりも小さく、警告解除値は警告値よりも小さくなければ
    ならない。携帯端末のパケット通信は 128 バイトごとに課金されるが、
    ルーターと携帯端末間で送受信されるデータが 128 バイト単位である保証
    はない。例えばルーターが 512 バイト (128 バイト×4) のデータを送受
    信したとしても、4 パケット分の通信料金である保証はなく、携帯網では
    それより多くのパケットに分割されて送受信されている可能性がある。従
    って、本コマンドで設定するデータ長はあくまで目安にしかならないので
    注意が必要である。
    offを設定したときは警告が表示される。

    RTX1200はRev.10.01.32以降で使用可能。
    SRT100はRev.10.00.60以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.16以降で使用可能。
    LENGTH, ALERT, ALERT_CANCELパラメータへの2147483647より大きな値の設定は、
    RTX830 Rev.15.02.03以降で指定可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

パケット通信時間制限の設定

[書式]
    WAN access limit time TIME [alert=ALERT[,ALERT_CANCEL]] [unit=UNIT]
    no WAN access limit time [TIME]

[設定値及び初期値]
    WAN
        [設定値]:
            wan1 ............. WANインターフェース名
        [初期値]:
            -
    TIME
        [設定値]:
            1-2147483647 ..... 累積通信秒数の上限値
            off          ..... タイマを設定しない
        [初期値]:
            3600
    ALERT
        [設定値]:警告値、データ長あるいは[%]指定
        [初期値]:-
    ALERT_CANCEL
        [設定値]:警告解除値、データ長あるいは[%]指定
        [初期値]:-
    UNIT
        [設定値]:単位、second又はminute
        [初期値]:second

[説明]
    指定したWAN インターフェースについて、累積通信時間の上限値を設定する。
    上限に達した場合は通信を強制的に切断し、その後の通信もブロックする。
    本コマンドはWAN disconnect time コマンドとは独立して動作する。
    累積値は、
      - clear mobile access limitation コマンドの発行
      - WAN access limit duration コマンドの再設定
      - システムの再起動
    でクリアされ、発信制限が解除される。
    show status wan1 コマンドで、現在までの累積通信時間を確認できる。
    ALERT で警告値を設定すると、その警告値を上回った時にログに表示する
    ことができる。またWAN access limit duration コマンドで累積期間を設
    定している場合には、ALERT で指定した警告解除値を下回った時にログに
    表示することができる。
    累積通信時間が警告値に達している間は再接続できない。警告解除値を下
    回ると再接続できる。
    警告解除値を指定しない場合は、期間累積の接続時間が 0 になるまで警告
    を解除しない。
    UNIT で minute を指定すると、接続時間を分単位で算出する。秒単位は切
    り上げられる。

[ノート]
    警告値は上限値よりも小さく、警告解除値は警告値よりも小さくなければ
    ならない。WAN access limit duration が設定されている場合、unit=minute
    を指定しても、期間内累積時間は、秒単位で加算される。
    offを設定したときは警告が表示される。

    RTX1200はRev.10.01.32以降で使用可能。
    SRT100はRev.10.00.60以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.16以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

接続毎パケット通信量制限の設定

[書式]
    WAN access limit connection length LENGTH [alert=ALERT]
    no WAN access limit connection length [LENGTH]

[設定値及び初期値]
    WAN
        [設定値]:
            wan1 ............. WANインターフェース名
        [初期値]:
            -
    LENGTH
        [設定値]:
            1-9223372036854775807 ..... バイト数、送受信するパケットデータ長の上限値
            off          ..... 制限しない
        [初期値]:
            off
    ALERT
        [設定値]:警告値、データ長あるいは[%]指定
        [初期値]:-

[説明]
    指定したWAN インターフェースについて、1 回の接続で送受信するパケット
    のデータ長の上限値を設定する。上限に達した場合は通信を強制的に切断
    する。
    ALERT を指定して上限に達する前に警告を発生させることができる。警告
    はログに表示される。

    RTX1210 Rev.14.01.20 以降、RTX3510、RTX1300、RTX1220、RTX830、NVR700W、NVR510では、
    LENGTH、およびALERTパラメータの後ろに 'k'または 'M'、'G' を
    つけると、それぞれ k バイト または M バイト、G バイトとして扱われる。
    バイト数は、1024バイトが1kとして計算される。

[ノート]
    携帯端末のパケット通信は 128 バイトごとに課金されるが、ルーターと
    携帯端末間で送受信されるデータが 128 バイト単位である保証はない。
    例えばルーターが 512 バイト (128 バイト×4) のデータを送受信したと
    しても、4 パケット分の通信料金である保証はなく、携帯網ではそれより
    多くのパケットに分割されて送受信されている可能性がある。従って、本
    コマンドで設定するデータ長はあくまで目安にしかならないので注意が必
    要である。

    RTX1200はRev.10.01.32以降で使用可能。
    SRT100はRev.10.00.60以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.16以降で使用可能。
    LENGTH, ALERT, ALERT_CANCELパラメータへの2147483647より大きな値の設定は、
    RTX830 Rev.15.02.03以降で指定可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

接続毎パケット通信時間制限の設定

[書式]
    WAN access limit connection time TIME [alert=ALERT]
    no WAN access limit connection time [TIME]

[設定値及び初期値]
    WAN
        [設定値]:
            wan1 ............. WANインターフェース名
        [初期値]:
            -
    TIME
        [設定値]:
            1-2147483647 ..... 秒数、通信秒数の上限値
            off          ..... タイマを設定しない
        [初期値]:
            off
    ALERT
        [設定値]:警告値、秒数あるいは[%]指定
        [初期値]:-

[説明]
    指定したWAN インターフェースについて、1 回の接続の通信時間の上限値を
    設定する。上限に達した場合は通信を強制的に切断する。
    本コマンドはWAN disconnect time コマンドとは独立して動作する。
    ALERT を指定して上限に達する前に警告を発生させることができる。警告
    はログに表示される。

[ノート]
    RTX1200はRev.10.01.32以降で使用可能。
    SRT100はRev.10.00.60以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.16以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

通信制限の累積期間の設定

[書式]
    WAN access limit duration DURATION
    no WAN access limit duration [DURATION]

[設定値及び初期値]
    WAN
        [設定値]:
            wan1 ............. WANインターフェース名
        [初期値]:
            -
    DURATION
        [設定値]:
            1-2592000(RTX1210 Rev.14.01.20 以降、NVR700W、NVR510、Rev.15.02 系以降) ...... 秒数、通信制限の累積対象の過去の期間
            1-604800(上記以外) .................... 秒数、通信制限の累積対象の過去の期間
            off ................................... 過去の全期間を対象とする
        [初期値]:
            off

[説明]
    指定したWAN インターフェースについて、通信制限を行う場合に累積対象と
    なる過去の期間を設定する。

[ノート]
    RTX1200はRev.10.01.32以降で使用可能。
    SRT100はRev.10.00.60以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.16以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

常時接続の設定

[書式]
    WAN always-on SWITCH [TIME]
    no WAN always-on [SWITCH]

[設定値及び初期値]
    WAN
        [設定値]:
            wan1 ............. WANインターフェース名
        [初期値]:
            -
    SWITCH
        [設定値]:
            on ............... 常時接続する
            off .............. 常時接続しない
        [初期値]:
            off
    TIME
        [設定値]:
            60-21474836 ...... 再接続を要求するまでの秒数
        [初期値]:
            -

[説明]
    指定したWAN インターフェースについて、常時接続するか否かを設定する。
    また、常時接続での通信終了時に再接続を要求するまでの時間間隔を指定
    する。常時接続に設定されている場合には、起動時に接続を起動し、通信
    終了時には再接続を起動する。接続失敗時あるいは通信の異常終了時には
    TIMEに設定された時間間隔を待った後に再接続の要求を行い、正常な通信
    終了時には直ちに再接続の要求を行う。SWITCHがonに設定されている場合
    には、TIMEの設定が有効となる。TIMEが設定されていない場合にはTIMEは
    60になる。

[ノート]
    RTX1200はRev.10.01.32以降で使用可能。
    SRT100はRev.10.00.60以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.16以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500

以下のコマンドはSRT100でのみ利用できます。

新JATE番号の認識処理

[書式]
    jate number
    no jate number

[設定値及び初期値]
    なし

[説明]
    SRT100では、モバイルインターネット機能を使用するにあたり、JATEの認定番
    号が新しいものへと変更となるため、認識処理が必要となる。
    本コマンドの実行を済ませないとmobile useコマンドを設定できず、モバイル
    インターネット機能を使用することはできない。
    2回目以降の実行では新しいJATE認定番号の表示だけを行う。

[ノート]
    mobile useコマンドは本コマンド実行後に入力できるようになるので、TFTPや
    外部メモリのconfigファイルなどでは、mobile useコマンドよりも前に記述す
    る必要がある。

[適用モデル]
    SRT100

8. WANインターフェースを設定できるコマンド

以下のコマンドは、SRT100ではRev.10.00.60以降、RTX1200ではRev.10.01.32以降、NVR500ではRev.11.00.16以降でインターフェースとしてWANインターフェース名を設定することができます。
各コマンドの詳細は、コマンドリファレンスを参照してください。

RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510, NVR500で設定できるコマンド:

インターフェースまたはシステムの説明の設定
description INTERFACE DESCRIPTION
IP アドレスの設定
ip INTERFACE address dhcp
インターフェースの MTU の設定
ip INTERFACE mtu MTU0
IP の静的経路情報の設定
ip route NETWORK gateway GATEWAY1 [PARAMETER] [GATEWAY GATEWAY2 [PARAMETER]...]
侵入検知機能の動作の設定
ip INTERFACE intrusion detection DIRECTION [TYPE] SWITCH [OPTION]
1 秒間に侵入検知情報を通知する頻度の設定
ip INTERFACE intrusion detection notice-interval FREQUENCY
重複する侵入検知情報の通知抑制の設定
ip INTERFACE intrusion detection repeat-control TIME
侵入検知情報の最大表示件数の設定
ip INTERFACE intrusion detection report NUM
侵入検知で用いる閾値の設定
ip INTERFACE intrusion detection threshold TYPE COUNT
TCP セッションの MSS 制限の設定
ip INTERFACE tcp mss limit MSS
フィルタリングによるセキュリティの設定
ip INTERFACE secure filter DIRECTION [FILTER_LIST...] [dynamic FILTER_LIST...]
ip INTERFACE secure filter name SET_NAME
ネットワーク監視機能の設定
ip keepalive NUM KIND INTERVAL COUNT GATEWAY [GATEWAY ...] [OPTION=VALUE ...]
DHCP クライアントのホスト名の設定
dhcp client hostname INTERFACE primary HOST
DNS サーバーアドレスを取得するインターフェースの設定
dns server dhcp INTERFACE
要求する IP アドレスリース期間の設定
ip INTERFACE dhcp lease time TIME
IP アドレス取得要求の再送回数と間隔の設定
ip INTERFACE dhcp retry RETRY INTERVAL
DHCP クライアント ID オプションの設定
dhcp client client-identifier INTERFACE primary [type TYPE] ID
DHCP クライアントが DHCP サーバーへ送るメッセージ中に格納するオプションの設定
dhcp client option INTERFACE primary OPTION=VALUE
ステルス機能の設定
ip stealth INTERFACE [INTERFACE...]
SNMP の linkDown トラップの送信制御の設定
snmp trap send linkdown INTERFACE SWITCH
インターフェースへの NAT ディスクリプタ適用の設定
ip INTERFACE nat descriptor NAT_DESCRIPTOR_LIST [reverse NAT_DESCRIPTOR_LIST]
DNS 問い合わせの内容に応じた DNS サーバーの選択
dns server select ID dhcp INTERFACE [DEFAULT-SERVER] [TYPE] QUERY [ORIGINAL-SENDER] [restrict pp connectionpp]
インターフェース速度の設定
speed INTERFACE SPEED
キューイングアルゴリズムタイプの選択
queue INTERFACE type TYPE
クラス分けフィルタの適用
queue INTERFACE class filter list FILTER_LIST
クラス毎のキュー長の設定
queue INTERFACE length LEN1 [LEN2...LENN] [drop-threshold=DTHRESHOLD-MID[,DTHRESHOLD-HIGH]]
デフォルトクラスの設定
queue INTERFACE default class CLASS
帯域測定で連携動作を行う相手毎の動作の設定
cooperation bandwidth-measuring remote ID ROLE ADDRESS [OPTION=VALUE]
メール通知のトリガの設定
mail notify ID TEMPLATE_ID trigger intrusion IF_I [RANGE_I] DIR_I [IF_I [RANGE_I] DIR_I [...]]
HTTP サーバーへアクセスできるホストの IP アドレス設定
httpd host IP_RANGE
ネットボランチ DNS サービスの使用の可否
netvolante-dns use INTERFACE SWITCH
ネットボランチ DNS サーバーへの手動更新
netvolante-dns go INTERFACE
ネットボランチ DNS サーバーからの削除
netvolante-dns delete go INTERFACE [HOST]
ネットボランチ DNS サーバーに登録済みのホスト名一覧を取得
netvolante-dns get hostname list INTERFACE
ホスト名の登録
netvolante-dns hostname host INTERFACE host [DUPLICATE]
通信タイムアウトの設定
netvolante-dns timeout INTERFACE TIME
ホスト名を自動生成するか否かの設定
netvolante-dns auto hostname INTERFACE SWITCH
シリアル番号を使ったホスト名登録コマンドの設定
netvolante-dns set hostname INTERFACE serial
自動更新に失敗した場合のリトライ間隔と回数の設定
netvolante-dns retry interval interface INTERVAL COUNT
UPnP に使用する IP アドレスを取得するインターフェースの設定
upnp external address refer INTERFACE
インターフェースの NAT アドレステーブルのクリア
clear nat descriptor interface dynamic INTERFACE
インターフェースの再起動
interface reset INTERFACE [INTERFACE ...]
発信
connect INTERFACE
切断
disconnect INTERFACE
指定したインターフェースのフィルタ内容の表示
show ip secure filter INTERFACE [DIR]
動作中の NAT ディスクリプタの適用リストの表示
show nat descriptor interface bind INTERFACE
LAN インターフェースの NAT ディスクリプタのアドレスマップの表示
show nat descriptor interface address INTERFACE
侵入情報の履歴の表示
show ip intrusion detection INTERFACE [DIRECTION]
ネットボランチ DNS サービスに関する設定の表示
show status netvolante-dns INTERFACE
QoS ステータスの表示
show status qos INFO [INTERFACE [CLASS]]

RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, SRT100, NVR700Wで設定できるコマンド:

URL フィルタのインターフェースへの適用
url INTERFACE filter DIR LIST
クラスの属性の設定
queue INTERFACE class property CLASS bandwidth=BANDWIDTH
動的なクラス変更 (Dynamic Class Control) の設定
queue INTERFACE class control CLASS [EXCEPT IP_ADDRESS ...] [OPTION=VALUE ...]
URL フィルタの統計情報のクリア
clear url filter [INTERFACE]
URL フィルタの情報の表示
show url filter INTERFACE

RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, NVR700W, NVR510, NVR500で設定できるコマンド:

動的フィルタによって管理されているコネクションの表示
show ip connection [INTERFACE [DIRECTION]]
インターフェースのカウンター情報のクリア
clear status [INTERFACE]

RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, NVR700Wで設定できるコマンド:

パケット転送フィルターの定義
ip forward filter ID ORDER gateway GATEWAY filter FILTER_ID ... [keepalive KEEPALIVE_ID]
インターフェースへのパケット転送フィルターの適用
ip INTERFACE forward filter ID

RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, FWX120, SRT100, NVR700W, NVR510で設定できるコマンド:

ポートへ到達可能なアクセス範囲の診断
diagnose config port access INTERFACE [PROTOCOL] DST_ADDR DST_PORT
ポートの開閉状態の診断
diagnose config port map INTERFACE PROTOCOL [SRC_ADDR [SRC_PORT]] DST_ADDR

FWX120, SRT100で設定できるコマンド:

入力遮断フィルタの状態のクリア
clear ip inbound filter [INTERFACE [ID]]
適用の設定
ip INTERFACE inbound filter list ID...
ポリシーフィルタの定義
ip policy filter ID ACTION SOURCE_INTERFACE [DEST_INTERFACE [SOURCE_ADDRESS [DEST_ADDRESS [SERVICE]]]]

RTX810, FWX120, NVR500で設定できるコマンド:

プロバイダ情報の PP/WANインターフェース との関連付けと名前の設定
provider set INTERFACE [NAME]
プロバイダ接続設定
provider select INTERFACE
プロバイダの DNS サーバーのアドレス設定
provider INTERFACE dns server IP_ADDRESS [IP_ADDRESS..]
LAN/WAN 側のプロバイダ名称の設定
provider INTERFACE name [PROTOCOL] STRINGS
LAN/WAN インターフェースのプロバイダ情報とトンネルとの関連付け
provider INTERFACE bind TUNNEL_NUM...

NVR700W, NVR510, NVR500で設定できるコマンド:

NetVolante インターネット電話用ホスト名の使用の可否
netvolante-dns sip use INTERFACE [server=SERVER_NUM] SWITCH [duplicate]
SIP による VoIP 機能で利用可能な音声コーデックの設定
sip codec permit INTERFACE [INTERFACE_NUM] CODEC

NVR700Wで設定できるコマンド:

LAN 経由でのプロバイダ接続がダウンした時にバックアップする接続先の指定
lan backup INTERFACE WAN_INTERFACE
プロバイダ接続がダウンした時に PP バックアップする接続先の指定
pp backup WAN_INTERFACE
ONU 経由でのプロバイダ接続がダウンした時にバックアップする接続先の指定
onu backup INTERFACE WAN_BACKUP_INTERFACE

RTX3510, RTX830, NVR700W, NVR510で設定できるコマンド:

DNS サーバーへアクセスできるホストの IP アドレス設定
dns host IP_RANGE [IP_RANGE..]

9. SYSLOG

発信〜接続〜切断の一連の時に表示されるsyslogの例を示します。
PP[01] Calling mopera.flat.foma.ne.jp with usb1
[MOBILE] Signal Strength (0-3): 3 [|||] (usb1)
USB[1] SEND [ATD*99***4#]
USB[1] RECV [CONNECT]
USB[1] Connected
PP[01] PPP/IPCP up  (Local: XXX.XXX.XXX.XXX, Remote: YYY.YYY.YYY.YYY)
PP[01] Disconnecting, cause [No error.]
USB[1] SEND SIGNAL [DTR=OFF]
USB[1] RECV [NO CARRIER]
PP[01] Disconnected, cause [No error.]
[MOBILE] Signal Strength (0-3): 3 [|||] (usb1)

10. 電波の受信レベルを取得する

ルーターの操作で携帯端末の電波受信レベルを確認することができます。
ルーター設置時に確認してよりよい受信レベルを得られる設置条件を探したり、通信障害の原因解析時に過去の受信レベルの履歴を確認することができます。
以下のタイミングで電波の受信レベルを確認することができます。
詳細は電波の受信レベル取得機能の文書を参照してください。

11. 電波の受信レベルに応じてSNMPトラップを送信する

ルーターの操作で確認した携帯端末の電波受信レベルに応じてSNMPトラップを送信することができます。
取得した電波受信レベルのアンテナ本数が任意に設定した閾値以下であった場合にトラップを送信します。
例えば、アンテナ本数の閾値が2であった場合、ルーターの操作で確認した携帯端末の電波受信レベルのアンテナ本数が2、1、0、圏外であった場合にトラップが送信されます。
ただし、電波強度トラップの送信が許可されていない場合はトラップは送信されません。
以下のコマンドでトラップ送信の設定を行うことができます。

電波強度トラップの送信設定

[書式]
    snmp trap mobile signal-strength SWITCH [ANTENNALEVEL]
    no snmp trap mobile signal-strength [SWITCH [ANTENNALEVEL]]

[設定値及び初期値]
    SWITCH
        [設定値]:
            on       ...... トラップを送信する
            off      ...... トラップを送信しない
        [初期値]:
            off
    ANTENNALEVEL
        [設定値]:
            0-3      ...... トラップ送信対象となる電波強度のアンテナ本数閾値
            省略時   ...... 圏外
        [初期値]:
            -

[説明]
    モバイル端末の電波強度トラップを送信するか否かを設定する。
    トラップ送信が許可された状態で、ルーターが取得した
    電波強度のアンテナ本数が閾値以下であった時、トラップを送信する。

[ノート]
    自動/手動に関わらず、ルーターの操作で携帯端末の電波強度が確認される度に
    トラップの送信判定が行われる。

    RTX1200はRev.10.01.29以降で使用可能。
    NVR500はRev.11.00.16以降で使用可能。

[適用モデル]
    RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX1200, RTX830, RTX810, FWX120, NVR700W, NVR510, NVR500
SNMP管理ソフトからルーターの状態を監視するには、ルーターにSNMP設定を行っておく必要があります。
モバイルインターネットに関する情報(トラフィック量や接続状態など)も監視できます。
詳細は以下の文書を参照してください。

[EOF]