RTシリーズのNATとIPマスカレードに関するFAQ

NAT, IP Masquerade で扱えるホストの台数に制限はありますか?

[ NAT/IPマスカレードの利用可能なホストの台数 ]

• 制約(初リリース時、Rev.1.06.08〜Rev.1.06.15)

  NATが1組、つまり、1台

• 制約(Rev.1.06.22以降)

  メモリと処理能力(CPU能力)の許す限り

• 運用可能な最大数 (目安)

  RT100i/RT102iで、現実的に利用可能な台数は、100 台程度です。
  最大値に関しては、用途、設置ネットワーク環境、需要などにより 様々な状況があり、明確にすることは不可能です。

[ NATのアドレス管理能力 (同時利用可能数) ]

• NAT機能 (Rev.1系、Rev.2系、Rev.3系)

  変換形式	制約
  動的割付(dynamic)	メモリと処理能力の許す限り
  固定割付(static)	8組まで

• NATディスクリプタ機能 (Rev.4系)

  変換形式	制約
  動的割付(dynamic)	メモリと処理能力の許す限り
  固定割付(static)	メモリと処理能力の許す限り

[ NATの接続管理能力 (同時利用可能なTCPセッション数など) ]

• 制約
  1. メモリと処理能力の許す限り

[ IPマスカレードの接続管理能力 (同時利用可能なTCPセッション数など) ]

• 制約
  • NATと比較してポート番号の管理機能が必要とされます。
  1. ポート番号管理の可能な最大数
  2. メモリと処理能力の許す限り

• Rev.1.06.22以降と Rev.2.00.06以降のポート番号管理の最大数

  機器全体で最大4096個

• Rev.3.03.34以降のポート番号管理の最大数

  PPインタフェースごとに最大4096個

• Rev.4.00.13以降のポート番号管理の最大数

  NATディスクリプタごとに最大4096個

[ 脱線 ]

• コネクション数、接続数、TCPセッション数って何？

  ネットワークアプリケーションがサーバと通信するために 用意される通信路のようなもの

• IPアドレスとポート番号

  TCP/IPでは、サーバとクライアント(アプリケーション)間の 通信路は、 それぞれのIPアドレスとポート番号で識別しています。

• ネットワーク・アプリケーションとコネクション(TCPセッション)

  アプリケーション例	数	コネクション
  telnet	1	ひとつの接続で制御(telnetオプションの ネゴシエーション)とデータが送受信される
  ftp	2つ以上	制御用コネクションとデータ転送用コネクション データ転送用コネクションは、複数同時接続される場合もある
  WWWブラウザ	1つ以上	通常、1つの接続で足りる。 複数同時接続することにより総合的なアクセスを高速化するのが一般的 テキストは速い(小さい,軽い)、画像は遅い(大きい,重い)、だから、上手に使い分け。

[ 仕様に関するリリースノート ]

• Rev.1.06.08(NAT機能)
• Rev.1.06.22(NAT機能の強化、IPマスカレード機能)
• Rev.2.00.06(IPマスカレード機能)
• Rev.2.02.15(静的IPマスカレード機能)
• Rev.2.02.19(静的IPマスカレードのポート番号の列挙指定と範囲指定)
• Rev.3.03.34(IPマスカレード機能の仕様変更)
• Rev.4.00.02(NATディスクリプタ機能…LANインタフェースへの適用など)
• Rev.4.00.07(TUNNELインタフェースへの適用,など)
• Rev.4.00.13(IPマスカレード機能の仕様変更)

[ FAQ for RT-Series ]
[ FAQ for NAT / files / TCP/IP / IPsec ]