ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt200i/relnote/relnote.02.00.06 Revision : 02.00.06 Release : Nov 1996, ヤマハ株式会社 RT200i Rev.2.00.06 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.2.00.03 からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] IP Masquerade 機能を実装した。 [Command Format] nat masquerade SW [Parameters] ・SW - on .... IP Masquerade を使用する - off ... IP Masquerade を使用しない [Description] on にすると、複数のプライベート IP アドレスを一つのグローバル IP アドレスにまとめて通信できるようになる。 [Deafult] off [Note] 同時に、nat use on としなければ機能しない [2] NAT のグローバル IP アドレスを指定するコマンドの名前を変更し、一部 機能を拡大した。 [Command Format] nat address global GLOBAL_RANGE [GLOBAL[=PRIVATE] ...] [Parameters] ・GLOBAL_RANGE - IP_ADDRESS - IP_ADDRESS-IP_ADDRESS ... グローバル IP アドレスの範囲 - ipcp ... IPCP の IP アドレスオプションで割り当てられたアドレス をグローバル IP アドレスとして用いる この場合、後続の引数は指定できない ・GLOBAL, PRIVATE ... IP_ADDRESS グローバル IP アドレスとプライベート IP アドレスを固定して結 びつけることを指示する [Description] NAT でグローバル IP アドレスとして扱うアドレスの範囲を指定する。ま た、グローバル IP アドレスとプライベート IP アドレスを固定して結び つけることもできる。 [Default] ipcp [Note] IP Masquerade が有効な時(nat masquerade on)には、固定したプライベー ト IP アドレスを割り当てられていない最初のグローバル IP アドレスが IP Masquerade 用として使用される。 [3] NAT の対象とするプライベートアドレスの範囲を指定するコマンドを新設 した。 [Command Format] nat addres private PRIVATE [Parameters] ・PRIVATE - auto ... すべての IP アドレスをプライベート IP アドレスとして 取り扱う - IP_ADDRESS - IP_ADDRESS-IP_ADDRESS ... NAT の対象とするプライベート IP アドレスの範囲 [Description] NAT の対象とするプライベート IP アドレスの範囲を指定する。このコマ ンドで指定されなかった IP アドレスは NAT の対象とはされず、通常の ルーティングのルールに則って配送される。 [Default] auto [4] RIP2 を実装した。 ・LAN 側でのルーティングプロトコルの選択 [Command Format] ip lan routing protocol PROTOCOL [Parameters] ・PROTOCOL - none .... なし - rip .... RIP - rip2 .... RIP2、マルチキャストを使用する - rip2-broadcast .... RIP2、ブロードキャストを使用する [Description] LAN 側で使用するルーティングプロトコルを選択する。none の場合はな にも使わない。rip では RIP(バージョン1)を使用する。 rip2、rip2-broadcast はともに RIP2 を使用することを意味するが、 rip2 では RIP2 広告パケットをマルチキャストで送信するのに対し、 rip2-broadcast ではそれをブロードキャストで送信する。受信に関して は、マルチキャスト、ブロードキャストとも設定に関わらず可能。 [Deafult] rip [Reference] ip lan rip auth type ip lan rip auth key ip pp routing protocol ip pp rip auth type ip pp rip auth key ・PP 側でのルーティングプロトコルの選択 [Command Format] ip pp routing protocol PROTOCOL [Parameters] ・PROTOCOL - none .... なし - rip .... RIP - rip2 .... RIP2、マルチキャストを使用する - rip2-broadcast .... RIP2、ブロードキャストを使用する [Description] PP 側で使用するルーティングプロトコルを選択する。none の場合はなに も使わない。rip では RIP(バージョン1)を使用する。 rip2、rip2-broadcast はともに RIP2 を使用することを意味するが、 rip2 では RIP2 広告パケットをマルチキャストで送信するのに対し、 rip2-broadcast ではそれをブロードキャストで送信する。受信に関して は、マルチキャスト、ブロードキャストとも設定に関わらず可能。 受信に関しては、rip2 の設定の時のみマルチキャストを受信する。ブロー ドキャストによる RIP/RIP2 パケットは設定に関わらず常に受信する。ま た、rip2 の設定の時にはブリッジを使う設定になっていても、IP マルチ キャストはブリッジされない。 [Deafult] none [Reference] ip lan routing protocol ip lan rip auth type ip lan rip auth key ip pp rip auth type ip pp rip auth key ・LAN 側 RIP2 での認証の設定 [Command Format] ip lan rip auth type TYPE [Parameters] ・TYPE - none .... なし - text .... テキスト [Description] LAN 側で RIP2 を使用する時、認証の設定をする。none の場合は認証な し。text の時はテキスト型の認証を行う。 [Deafult] none [Reference] ip lan routing protocol ip lan rip auth key ip pp routing protocol ip pp rip auth type ip pp rip auth key ・PP 側 RIP2 での認証の設定 [Command Format] ip pp rip auth type TYPE [Parameters] ・TYPE - none .... なし - text .... テキスト [Description] PP 側で RIP2 を使用する時、認証の設定をする。none の場合は認証な し。text の時はテキスト型の認証を行う。 [Deafult] none [Reference] ip lan routing protocol ip lan rip auth type ip lan rip auth key ip pp routing protocol ip pp rip auth key ・LAN 側 RIP2 での認証キーの設定 [Command Format] ip lan rip auth key clear ip lan rip auth key text TEXT ip lan rip auth key HEX... [Parameters] ・TEXT ... キー文字列 ・HEX ... キーデータを 1 オクテットずつ 16 進表記したものを空白で 区切って並べたもの。0x 前置の必要はない [Description] LAN 側で RIP2 を使用する時の認証キーの設定をする。 clear を指定した場合、認証キーを削除する。 text を使用する形の場合は、認証キーは文字列で設定する。 text を使用しない形の場合には、認証キーは 16 進表記で表し、1 オク テットずつ空白で区切って並べる。 [Example] ip lan rip auth key text testing123 ip lan rip auth key text "hello world" ip lan rip auth key 01 02 ff 35 8e 49 a8 3a 5e 9d [Reference] ip lan routing protocol ip lan rip auth key ip pp routing protocol ip pp rip auth type ip pp rip auth key ・PP 側 RIP2 での認証キーの設定 [Command Format] ip pp rip auth key clear ip pp rip auth key text TEXT ip pp rip auth key HEX... [Parameters] ・TEXT ... キー文字列 ・HEX ... キーデータを 1 オクテットずつ 16 進表記したものを空白で 区切って並べたもの。0x 前置の必要はない [Description] PP 側で RIP2 を使用する時の認証キーの設定をする。 clear を指定した場合、認証キーを削除する。 text を使用する形の場合は、認証キーは文字列で設定する。 text を使用しない形の場合には、認証キーは 16 進表記で表し、1 オク テットずつ空白で区切って並べる。 [Example] ip pp rip auth key text testing123 ip pp rip auth key text "hello world" ip pp rip auth key 01 02 ff 35 8e 49 a8 3a 5e 9d [Refrence] ip lan routing protocol ip lan rip auth key ip lan rip auth key ip pp routing protocol ip pp rip auth type ■仕様変更 [1] show ipx sap の表示で、非ASCII文字を8進数表示するようにした。 [2] 専用線のキープアライブによる監視で、一度 LCP Echo Request に対する Reply が返って来ないのを検出したら、その後は監視タイマを 1 秒に短 縮することで、最終的な切断検出までの時間を短くなるように変更した。 [3] 127.*.*.* をローカルアドレスと扱うよう変更した。 [4] 一つの BRI で 1B を使用中に、もう 1B に音声呼の着信があった時、 #17(話中)で着信拒否していたのを #88(端末属性不一致)で着信拒否する よう修正した。 [5] ip pp hide static route on とした時に RIP でしか経路を隠す作用が 働かなかったのを ProxyArp やルーティングテーブルの検索でも有効にな るよう修正した。 [6] bri local address コマンドおよび isdn remote address コマンドの引 数として、ISDN 番号の代りに 'clear' と書けば設定を消去できるように した。 [7] PAP ユーザ ID、PAP パスワード、CHAP ユーザネーム、CHAP シークレッ トの長さをそれぞれ最大 32 文字まで設定できるようにした。影響を受け るのは以下のコマンド: pp auth myname pp auth username ■バグフィックス [1] pp auth username コマンドで、ISDN 番号を複数入力できないというバグ を修正した。 [2] 同時 9 対地以上で Predictor を使って通信しようとすると動作がおかし くなるのを修正した。 [3] isdn disconnect policy 2 の時に、isdn forced disconnect time が働 かなくなっていたのを修正した。 [4] ハードウェアバルクで発信失敗をした時、以降の通信ができなくなること があるのを修正した。 [5] MP 使用時にリスタートしてしまうことがあったのを修正した。 [6] NAT の処理の前に、パケットの IP/UDP/TCP チェックサムを確認し、壊れ ているパケットは処理せず捨てるよう変更した。 [7] RADIUS サーバからのレスポンスが遅く、先に PAP/CHAP の方でタイムア ウトが起きて回線が切れてしまったような時に、それ以降の PAP/CHAP の 動作がおかしくなるバグを修正した。 [8] RADIUS で、radiusd から IP アドレスとして 255.255.255.254 を受け取っ たら自分の ip remote address pool の値を使わように修正した。 [9] SNMP でメモリリークがあったのを修正した。 [10] SNMP でGetNextRequest を使って sysUpTime を呼んだ時の値がおかしかっ たのを修正した。GetRequest の場合は修正前でも正常だった。 [11] IPX で、RIP Query に対する返答の中の Hop/Ticks の値が正しくなかっ たのを修正した。 [12] IEEE802.3 フォーマットで、Ethernetパケット長の値として正しくない値 を付けることがあったのを修正した。 [13] ログなどの時刻がまれに間違うというバグを修正した。 [14] LAN ドライバでパケット受信時に LANC LSI との間で状態不一致が起こる 可能性を排除した。