ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt100i/relnote/relnote.01.06.22 Revision : 01.06.22 Release : Nov 1996, ヤマハ株式会社 RT100i Rev.1.06.22 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.1.06.15 からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] IP Masquerade 機能を実装した。 [Command Format] nat masquerade SW [Parameters] ・SW - on .... IP Masquerade を使用する - off ... IP Masquerade を使用しない [Description] on にすると、複数のプライベート IP アドレスを一つのグローバル IP アドレスにまとめて通信できるようになる。 [Deafult] off [Note] 同時に、nat use on としなければ機能しない。 [2] NAT のグローバル IP アドレスを指定するコマンドの名前を変更し、一部 機能を拡大した。 [Command Format] nat address global GLOBAL_RANGE [GLOBAL[=PRIVATE] ...] [Parameters] ・GLOBAL_RANGE - IP_ADDRESS - IP_ADDRESS-IP_ADDRESS ... グローバル IP アドレスの範囲 - ipcp ... IPCP の IP アドレスオプションで割り当てられたアドレス をグローバル IP アドレスとして用いる この場合、後続の引数は指定できない ・GLOBAL, PRIVATE ... IP_ADDRESS グローバル IP アドレスとプライベート IP アドレスを固定して結 びつけることを指示する [Description] NAT でグローバル IP アドレスとして扱うアドレスの範囲を指定する。ま た、グローバル IP アドレスとプライベート IP アドレスを固定して結び つけることもできる。 [Default] ipcp [Note] IP Masquerade が有効な時(nat masquerade on)には、固定したプライベー ト IP アドレスを割り当てられていない最初のグローバル IP アドレスが IP Masquerade 用として使用される。 [3] NAT の対象とするプライベートアドレスの範囲を指定するコマンドを新設 [Command Format] nat address private PRIVATE [Parameters] ・PRIVATE - auto ... すべての IP アドレスをプライベート IP アドレスとして 取り扱う - IP_ADDRESS - IP_ADDRESS-IP_ADDRESS ... NAT の対象とするプライベート IP アドレスの範囲 [Description] NAT の対象とするプライベート IP アドレスの範囲を指定する。このコマ ンドで指定されなかった IP アドレスは NAT の対象とはされず、通常の ルーティングのルールに則って配送される。 [Default] auto ■仕様変更 [1] 専用線のキープアライブによる監視で、一度 LCP Echo Request に対する Reply が返って来ないのを検出したら、その後は監視タイマを 1 秒に短 縮することで、最終的な切断検出までの時間を短くなるように変更した。 [2] show ipx sap の表示で、非ASCII文字を8進数表示するようにした。 [3] PAP ユーザ ID、PAP パスワード、CHAP ユーザネーム、CHAP シークレッ トの長さをそれぞれ最大 32 文字まで設定できるようにした。影響を受け るのは以下のコマンド: pp auth myname pp auth username ppp pap add common userid ppp pap add individual userid ppp pap common password ppp pap individual password ppp pap send userid sysname ppp chap common secret ppp chap individual secret ■バグフィックス [1] RADIUS サーバからのレスポンスが遅く、先に PAP/CHAP の方でタイムア ウトが起きて回線が切れてしまったような時に、それ以降の PAP/CHAP の 動作がおかしくなるバグを修正した。 [2] RADIUS で、radiusd から IP アドレスとして 255.255.255.254 を受け取っ たら自分の ip remote address pool の値を使うように修正した。 [3] pp auth username コマンドで、ISDN 番号を複数入力できないというバグ を修正した。 [4] 名前による IP/IPX のルーティングで、pp auth username に設定してい ない名前を指定した相手にルーティングしようとするとリブートしてしま うというバグを修正した。 [5] ログなどの時刻がまれに間違うというバグを修正した。 [6] SNMP でGetNextRequest を使って sysUpTime を呼んだ時の値がおかしかっ たのを修正した。GetRequest の場合は正常だった。 [7] SNMP でのメモリリークの可能性を排除した。 [8] IPX で、RIP Query に対する返答の中の Hop/Ticks の値が正しくなかっ たのを修正した。 [9] IEEE802.3 フォーマット(ipx lan frame type が 0,2,3)で、Ethernetパ ケット長の値として正しくない値を付けることがあったのを修正した。 [10] isdn disconnect policy 2 の時に、isdn forced disconnect time が働 かなくなっていたのを修正した。 [11] MP 使用時に、リスタートしてしまうことがあったのを修正した。 [12] ハードウェアバルクで発信失敗をした時、以降の通信ができなくなること があるのを修正した。