1. イントロダクション

本章では、本製品をお使いいただくために必要な事項を説明します。また、本ガイドをお読みいただくために必要な事項を説明します。

1.1. 付属品

本製品には、以下の付属品が同梱されています。

  • はじめにお読みください(保証書含む):1枚

  • AC100 V電源コード:1本

  • 電源コード抜け防止金具(付属AC100 V電源コード専用):1個

  • ゴム足:4個

  • ダストカバー(工場出荷時、SFP+スロットに取り付け済み):2個

お知らせ

以下のケーブルは同梱されていません。各規格をご確認のうえ、別途ご用意ください。

  • RJ-45/DB-9コンソールケーブル
    RJ-45 CONSOLEポートに接続するケーブルです。弊社別売品のYRC-RJ45C、またはYRC-RJ45Cと同じ規格のRJ-45/DB-9コンソールケーブルを使用してください。

  • USBケーブル
    mini-USB CONSOLEポートに接続するケーブルです。USB Type Aコネクターと mini-USB Type B(5ピン)コネクターのケーブルを使用してください。

1.2. 別売品

以下の別売品(オプション品)をご用意しています。

  • RJ-45/DB-9コンソールケーブル:YRC-RJ45C
    RJ-45 CONSOLEポートに接続するケーブルです。本製品のコンソールにログインする場合に使用します。

  • SFP+モジュール:YSFP-10G-SR/YSFP-10G-LR
    10GBASE-SR/10GBASE-LRに適合した光ファイバーケーブルの接続に使用します。SFP+スロットへの取り付け方法は「 5.5. SFP+/SFPモジュールを取り付ける 」をご覧ください。
    SFP+モジュールの取扱説明書を参照し、適合する光ファイバーケーブルを使用してください。

  • SFPモジュール:YSFP-G-SXA/YSFP-G-LXA
    1000BASE-SX/1000BASE-LXに適合した光ファイバーケーブルの接続に使用します。SFP+スロットへの取り付け方法は「 5.5. SFP+/SFPモジュールを取り付ける 」をご覧ください。
    SFPモジュールの取扱説明書を参照し、適合する光ファイバーケーブルを使用してください。

  • ダイレクトアタッチケーブル:YDAC-10G-3M、YDAC-10G-1M
    ヤマハ製品のSFP+スロット間を直接接続する場合に使用します。距離は限定されますが、安価に10ギガビット・イーサネット環境の構築が可能です。SFP+スロットへの取り付け方法は「 5.7. ダイレクトアタッチケーブルを取り付ける 」をご覧ください。

  • ラックマウントキット:YMO-RACK1U
    本製品を19インチラック(1Uサイズ)に設置する場合に使用します。取り付け方法は「 4.3. 19インチラックに設置する 」をご覧ください。

  • ウォールマウントキット:YWK-1200D
    本製品を壁面に設置する場合に使用します。取り付け方法は「 4.2. 壁面に設置する 」をご覧ください。

お知らせ
別売品の最新情報や詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://network.yamaha.com/products/options/

1.3. 本ガイドの表記について

1.3.1. 略称について

本ガイドでは、それぞれの社名や製品名について、以下のように略称で記載します。

  • ヤマハルーター RTX1300:本製品

  • Microsoft ® Windows ® :Windows

  • 東日本電信電話株式会社:NTT東日本

  • 西日本電信電話株式会社:NTT西日本

1.3.2. 商標について

  • 本ガイドに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標あるいは商標です。

  • 本製品は、RSA Security Inc.のRSA ® BSAFE TM ソフトウェアを搭載しています。RC4およびBSAFEは、RSA Security Inc.の米国およびその他の国における登録商標です。

  • フレッツ 光ネクスト、データコネクトは、東日本電信電話株式会社および西日本電信電話株式会社の登録商標です。


LOGO RSA 001 CM

1.3.3. 記号の意味

本ガイドでは、本製品を安全にお使いいただくため、以下のように表記します。

警告 :「死亡する可能性または重傷を負う可能性が想定される」内容です。
注意 :「傷害を負う可能性が想定される」内容です。
ご注意 :製品の故障、損傷や誤動作、データの損失を防ぐため、お守りいただく内容です。
重要 :製品を正しく操作、運用するために、必ず知っておいていただきたい内容です。
お知らせ :操作や運用に関連した情報です。参考にお読みください。

1.3.4. 本文中での記述形式について

内容の理解を助けるために、本文では以下のルールで表記します。

記載内容 ルール

本文中の注意事項

アンダーラインで強調

通信を遮断する

コマンド

小文字の太字

show config コマンド

キーボードのキー

大括弧[ ]で囲む

[Enter]キー

複数のキーを同時に押す場合

同時に押すキーを列挙して、「+」でつなげる

[Ctrl]+[X]

1.3.5. 本ガイドの内容について

  • 本ガイドの記載内容の一部または全部を無断で転載することを禁じます。

  • 本ガイドの内容および本体の仕様は、改良のため予告なく変更されることがあります。

  • 本ガイドでは、インターネットやネットワークに関する詳細情報について解説しておりません。詳しくは、市販の解説書などを参考にしてください。

  • 本ガイドでは、グローバルIPアドレスを例示するとき、文書作成用途としてRFC6890で予約されているIPアドレスの中から、以下に示すIPアドレスを使用します。

    • IP アドレスの範囲:203.0.113.0/24

    このIPアドレスは、通信には使用できません。実際に設定するときは、ご利用環境に合わせたものをお使いください。

1.4. マニュアルのご案内

本製品の機能を十分に活用していただくために、以下のマニュアルを用意しています。
目的に合わせて適切なマニュアルをお読みください。

  • はじめにお読みください(本製品に付属、ウェブサイト)
    本製品をお使いになるうえでの注意事項を記載しています。ご使用前に必ずお読みいただき、注意事項を守ってください。

  • ユーザーガイド(本ガイド、ウェブサイト)
    本製品と本製品を接続するネットワークを管理する人を対象にして、本製品の導入、設定、管理方法を包括的に説明します。ご使用前に必ずお読みいただき、注意事項を守ってください。

  • Web GUI操作マニュアル(ウェブサイト)
    Web GUIの詳細な使用方法を説明します。基本設定や運用管理など、本製品を使用するための情報を記載しています。

  • コマンドリファレンス(ウェブサイト)
    本製品を設定するためのコマンドの形式と、使用例を説明しています。

お知らせ
上記のマニュアルの最新版は、以下のウェブサイトに掲載しています。
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual.html

必要に応じて、以下のウェブサイトもあわせてご覧ください。

  • ヤマハネットワーク機器ホームページの設定例
    ネットワークへ接続するための具体的な設定例を紹介しています。
    https://network.yamaha.com/setting/

  • ヤマハネットワーク機器技術情報ページ
    ネットワークへ接続するための具体的な設定例や、本製品の各種機能についての詳しい説明、障害発生時の切り分け方法などを記載しています。
    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/

お知らせ
これらのマニュアルを確認しても問題が解決しない場合は、「 11.1. サポート窓口のご案内 」を参照して、弊社のサポート窓口までご連絡ください。

1.5. 重要なお知らせ

1.5.1. 本製品の保証範囲について

本製品を使用した結果により発生した情報の消失などの損失については、弊社ではいかなる責任も負いかねます。保証は本製品の物損の範囲に限ります。あらかじめご了承ください。

1.5.2. セキュリティー対策と本製品のファイアウォール機能について

インターネットを利用すると、ホームページで世界中の情報を集めたり、メールでメッセージを交換したりできて、とても便利です。一方で、お使いのパソコンが世界中から不正アクセスを受ける危険にさらされることになります。特にインターネットに常時接続したり、サーバーを公開したりする場合には、不正アクセスの危険性を理解して、セキュリティー対策を行う必要があります。本製品はセキュリティー対策のためにファイアウォール機能を搭載していますが、不正アクセスの手段や抜け道(セキュリティーホール)は、日夜新たに発見されており、不正アクセスやセキュリティーホールを防ぐ完璧な手段はありません。 インターネット接続には危険が伴うことをご理解いただくとともに、常に新しい情報を入手し、自己責任でセキュリティー対策を行ってください。

1.5.3. 通信料金について

本製品を従量課金型回線サービス(携帯電話網、データコネクトなど)でお使いになる場合には、自動発信の機能をよくご理解のうえご使用ください。
本製品をパソコンやLANに接続した場合、本製品はパソコンのソフトウェア(メールソフトウェアやWebブラウザーなど)が送信するデータや、LAN上を流れるデータの宛先を監視します。
LAN以外の宛先があると、あらかじめ設定された内容に従って自動的に回線への発信を行います。
そのため、 設定間違いや回線切断忘れがあると、ソフトウェアや機器が定期的にパケットを送信して、予想外の通信料金やプロバイダー接続料金がかかる場合があります。
定期的に通信記録を調べて、意図しない発信がないかご確認ください。
また、本製品の設定やリビジョンアップなどの最新情報を得るために、定期的にヤマハネットワーク機器ホームページ( https://network.yamaha.com/ )をご参照ください。

以下の場合に、予想外の通信料金がかかっている場合があります。

  • 本製品を使い始めたとき

  • 本製品のプロバイダー接続設定を変更したとき

  • パソコンに新しいソフトウェアをインストールしたとき

  • ネットワークに新しいパソコンやネットワーク機器、周辺機器などを接続したとき

  • 本製品のファームウェアをリビジョンアップしたとき

  • その他、いつもと違う操作をしたときや、通信の反応に違いを感じたときなど

ご注意

  • プロバイダー契約を解除または変更した場合は、必ず本製品の接続設定を削除または再設定してください。
    接続設定を削除しないままお使いになると、回線業者やプロバイダーから意図しない料金を請求される場合があります。

  • プロバイダー側の状態(アクセスポイントの変更、メンテナンス、障害など)によって、予想外の通信料金がかかる場合があります。
    プロバイダーからの告知情報には常にご注意ください。

1.5.4. 料金情報や累積接続時間管理について

本製品を従量課金型回線サービス(携帯電話網、データコネクト)に接続して使用する場合、料金情報に基づく累積料金額による発信制限や、累積接続時間による発信制限をかけることができます。
これらの機能は、従量課金型回線サービス(携帯電話網、データコネクト)を通して通知される料金情報や本製品が計算する累積接続時間に基づいて行われるため、サービス割引などによる異なる料金算出方法や、プロバイダー独自の通信時間算出方法には対応できません。
実際の運用においては、発信制限動作が意図したとおりにならない場合があります。
正確を期す場合は、一定期間試験運用をするなどして、ずれがないかどうかを確認してください。