4. 接続拠点管理

本章では、本製品に拠点間接続の設定について説明します。

項目 説明内容

4.1 IPsec/IKEv2の接続条件

拠点間接続に用いるIPsec/IKEv2の設定条件を説明します。

4.2 センターに設定

センターに設置するNWR100をレスポンダーとして設定します。

4.3 RTXシリーズをセンターに設定

センターに設置するヤマハRTXシリーズをレスポンダーとして設定します。

4.4 拠点に特定の経路を指定

拠点に設置するNWR100をイニシエーターとして設定します。拠点間接続の経路は、センターのLAN側を設定します。

4.5 拠点にすべての経路を指定

拠点に設置するNWR100をイニシエーターとして設定します。拠点間接続の経路は、すべての経路を設定します。

connected site management

4.1. IPsec/IKEv2の接続条件

拠点間接続に用いるIPsec/IKEv2の設定条件を説明します。

600
Tip ネットワーク構成図で使用している「 ネットワーク用語
項目 センター 拠点

トンネル確立時の役割

別の機器からの接続を待つ
(レスポンダー、Responder)

自分側から接続を始動する
(イニシエーター、Initiator)

設定する製品

. 本製品(NWR100)
. RTXシリーズ

本製品(NWR100)

WANゲートウェイ

203.0.113.1/24

WANアドレス

203.0.113.100/24

203.0.113.101/24

LANアドレス

192.168.100.1/24

拠点間接続

方式

IPsec/IKEv2

自分側のID

(インターネット接続アドレス)

(インターネット接続アドレス)

203.0.113.100

203.0.113.101

接続先のID

203.0.113.101

203.0.113.100

認証鍵
(Pre-Shared Key)

NWR100-ApplicationGuide
IKEに用いる認証鍵の文字種 (128文字以内 )

経路指定

192.168.101.0/24

. 192.168.100.0/24
. すべての経路

NATトラバーサル

自動設定される。

  • ESPの代わりに UDP 4500 を利用する。

ポートの開放

拠点間接続のための静的IPマスカレードなどが自動設定される。

  • ESP

  • UDP 500 (IKE)

  • UDP 4500 (NAT トラバーサル)

IPフィルター

拠点間接続のためのIPフィルターなどが自動設定される。

  • ESP

  • UDP 500 (IKE)

  • UDP 4500 (NAT トラバーサル)

Tip
  • 認証鍵に使用できる文字種は、「 IKEに用いる認証鍵の文字種 」(128文字以内 )です。

  • 「自分のID」や「接続先のID」は、固定IPアドレスが設定されている想定で、WANアドレス(プロバイダーから付与されたグローバルIPアドレス)を設定します。

    • 固定IPアドレスが選べない場合は、LANアドレスやDNS名などの任意の文字列を設定してください。

  • 本設定例では、センターをレスポンダーに、拠点をイニシエーターに設定しますが、次のように双方で接続先のIPアドレスが特定できれば、イニシエーター同士でも拠点間接続できます。

    • 固定IPアドレス

    • 不定IPアドレスだが、ダイナミックDNSを利用して特定できる

4.2. センターに設定

センターに設置するNWR100をレスポンダーとして設定します。その設定手順を紹介します。

600
Tip ネットワーク構成図で使用している「 ネットワーク用語
  1. 本製品の「ウェルネスモニター」から「拠点間接続」画面を表示します。

    • [かんたん設定]タブ>[VPN]ボタン>[拠点間接続]ボタンの順にクリックします。

  2. 「拠点間接続」画面で、「トンネルの設定」の[設定]ボタンをクリックします。

    4 s2s responder01
  3. 「拠点間接続」の「IPsec/IKEv2の設定」画面の「トンネルの確立における役割」で[別の機器からの接続を待つ(レスポンダー)]をクリックします。

    4 s2s responder02
  4. 「トンネルの確立における役割」を変更すると、「自分側の情報」「接続先の情報」の入力項目が変更されます。

    4 s2s responder03
  5. 「IPsec/IKEv2の設定」で、次の設定値を入力します。

    設定項目 設定値

    トンネルの確立における役割

    radio nocheck 自分側から接続を始動する(イニシエーター)
    radio checked 別の機器からの接続を待つ(レスポンダー)

    自分側の情報

    設定名

    センター

    ホスト名またはIPアドレス/自分側のID

    203.0.113.100(インターネット接続)

    接続先の情報

    接続先のID

    203.0.113.101

    接続先と合わせる設定

    認証鍵(pre-shared-key)

    NWR100-ApplicationGuide

  6. 「IPsec/IKEv2の設定」を入力したら、[次へ]ボタンをクリックします。

    4 s2s responder04
  7. 「拠点間接続」の「経路の設定」画面で、次の設定値を入力します。

    設定項目 設定値

    トンネルを経由する通信

    (種別)

    特定のネットワーク宛のみ

    (入力値)

    192.168.101.0/24

  8. 「トンネルを経由する通信」で[特定のネットワーク宛のみ]をクリックします。

    4 s2s responder05 route identification
    • [特定のネットワーク宛のみ]を選ぶと、経路情報が入力可能になります。

      4 s2s responder06 route identification
  9. 経路情報を入力して、[次へ]ボタンをクリックします。

    4 s2s responder07 route identification
  10. 「入力内容の確認」画面で、以下のように設定内容を確認して、[設定の確定]ボタンを押す。

    4 s2s responder08 check identification
    • 設定完了まで少し時間がかかる場合があります。

      4 s2s responder09 working
  11. 「拠点間接続」画面で、設定情報が表示されます。

    • この画面では、イニシエーターからの接続がなく、未接続です。

      4 s2s responder10 finished
  12. 拠点間接続に関連する「ポートの開放(NAT)」設定を確認します。

    • [詳細設定]タブ>[ポートの開放]ボタンの順にクリックします。

      • ESP、UDP 500、UDP 4500が自動設定されています。

        4 s2s responder11 nat
  13. 拠点間接続に関連する「IPフィルター」設定を確認します。

    • [詳細設定]タブ>[セキュリティー]ボタン>[IPフィルター]ボタン>WANインターフェースの[設定]ボタンの順にクリックします。

      4 s2s responder12 filter
      • [受信方向]ボタンで表示した「受信方向」には、ESP、UDP 500、UDP 4500が自動設定されています。

        4 s2s responder13 filter in
      • [送信方向]ボタンで表示した[送信方向]には、自動設定されたものはありません。

        4 s2s responder14 filter out

4.3. RTXシリーズをセンターに設定

RTXシリーズを「 センターに設定 」と同等のレスポンダーに設定します。

600
Tip ネットワーク構成図で使用している「 ネットワーク用語
  1. 本製品のレスポンダーの設定項目とRTXシリーズのコマンドの対応表で、設定内容を確認してください。

    設定項目 NWR100設定値 RTXシリーズ設定コマンド

    トンネルの確立における役割

    radio nocheck 自分側から接続を始動する(イニシエーター)

    radio checked 別の機器からの接続を待つ(レスポンダー)

    ipsec ike remote address 1 any

    自分側の情報

    設定名

    センター

    ホスト名またはIPアドレス/自分側のID

    203.0.113.100(インターネット接続)

    ipsec ike local address 1 203.0.113.100
    ipsec ike local name 1 203.0.113.100 ipv4-addr

    接続先の情報

    接続先のID

    203.0.113.101

    ipsec ike remote name 1 203.0.113.101 ipv4-addr

    接続先と合わせる設定

    認証鍵(pre-shared-key)

    NWR100-ApplicationGuide

    ipsec ike pre-shared-key 1 text NWR100-ApplicationGuide

    トンネルを経由する通信

    (種別)

    特定のネットワーク宛のみ

    ip route 192.168.101.0/24 gateway tunnel 1

    (入力値)

    192.168.101.0/24

  2. インターネット接続できているRTXシリーズにレスポンダーを追加設定します。

    #
    # 1.LANアドレス(参考:固定IPアドレス+DHCPサーバー)
    #
    ip lan1 address 192.168.100.1/24                               1
    dhcp service server
    dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
    dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.191/24
    #
    # 2.WANアドレス(固定IPアドレス)
    #
    ip lan2 address 203.0.113.100/24                               2
    ip route default gateway 203.0.113.1                           2
    dns server 203.0.113.1
    dns private address spoof on
    #
    # 2.1 NATの追加設定(ディスクリプター番号は環境に合わせてください)
    #
    nat descriptor masquerade static 200 2 203.0.113.100 esp       3
    nat descriptor masquerade static 200 3 203.0.113.100 udp 500   3
    nat descriptor masquerade static 200 4 203.0.113.100 udp 4500  3
    #
    # 2.2 静的IPフィルターの追加設定(フィルター番号は環境に合わせてください)
    #
    ip filter 100 pass * 203.0.113.100 esp                         4
    ip filter 101 pass * 203.0.113.100 udp * 500                   4
    ip filter 102 pass * 203.0.113.100 udp * 4500                  4
    #
    # 3.セキュリティーゲートウェイ設定(IPsec/IKEv2)
    #
    tunnel select 1
     ipsec tunnel 1
      ipsec sa policy 1 1 esp
      ipsec ike version 1 2
      ipsec ike local address 1 203.0.113.100                      5
      ipsec ike local name 1 203.0.113.100 ipv4-addr               5
      ipsec ike pre-shared-key 1 text NWR100-ApplicationGuide      5
      ipsec ike remote address 1 any                               5
      ipsec ike remote name 1 203.0.113.101 ipv4-addr              5
     tunnel enable 1
    #
    # 3.1 拠点間接続の経路設定
    #
    ip route 192.168.101.0/24 gateway tunnel 1                     6
    #
    # 3.2 IKEの始動
    #
    ipsec auto refresh on
    1 LANアドレス
    2 WANアドレスとデフォルトゲートウェイ
    3 IPsec/IKEv2(拠点間接続)のポートを公開するNAT設定
    4 IPsec/IKEv2(拠点間接続)のポートを公開するフィルター設定
    5 IPsec/IKEv2(拠点間接続)の設定
    6 IPsec/IKEv2(拠点間接続)に割り当てる経路設定
    Tip
    • 次の設定を行うことで、RTXシリーズをレスポンダーにする設定できます。

      • ipsec ike remote address コマンド で、"any"を指定していること(IPアドレスを明示しないこと)

  3. RTXシリーズの接続状態を確認します。

    # show ipsec sa                                                1
    Total: isakmp:1 send:1 recv:1
    
    sa    sgw isakmp connection    dir  life[s] remote-id
    ----------------------------------------------------------------------------
    1     1    -     ike           -    28158   203.0.113.101
    2     1    1     tun[0001]esp  send 28158   203.0.113.101
    3     1    1     tun[0001]esp  recv 28158   203.0.113.101
    
    # show ipsec sa gateway                                        2
          Full active gateway: 1
        Phase1 active gateway: 0
    
    sgw   flags local-id         remote-id        # of sa
    ---------------------------------------------------------------------------
    1     U     192.168.100.1    203.0.113.101    i:1 s:1 r:1
    
    # show status tunnel 1                                         3
    TUNNEL[1]:
    説明:
      インタフェースの種類: IPsec
      トンネルインタフェースは接続されています
      開始: 2026/04/15 07:45:01
      通信時間: 11分12秒
      最大パケット長(MTU):
             IPv4: 1280 オクテット
             IPv6: 1280 オクテット
      受信: (IPv4) 0 パケット [0 オクテット]
            (IPv6) 0 パケット [0 オクテット]
      送信: (IPv4) 0 パケット [0 オクテット]
            (IPv6) 0 パケット [0 オクテット]
    # show log
    . . .
    2026/04/15 07:45:01: [IKE2] SA:1/IKE temporarily assigned      4
    2026/04/15 07:45:01: [IKE2] SA:1/IKE established
    2026/04/15 07:45:01: [IKE2] SA:2/CHLD_SEND temporarily assigned
    2026/04/15 07:45:01: [IKE2] SA:3/CHLD_RECV temporarily assigned
    2026/04/15 07:45:01: [IKE2] SA:2/CHLD_SEND established
    2026/04/15 07:45:01: [IKE2] SA:3/CHLD_RECV established
    2026/04/15 07:45:01: IP Tunnel[1] Up
    . . .
    #
    1 IPsec の SA(Security Association) の状態を表示する。
    2 IPsec の SA(Security Association) の情報を表示する。
    3 トンネルインタフェースの状態を表示する。
    4 IPsec/IKEv2の接続時に出力されるSYSLOGメッセージ。

4.4. 拠点に特定の経路を指定

拠点に設置するNWR100をイニシエーターとして設定します。拠点間接続の経路は、センターのLAN側を設定します。その設定手順を紹介します。

600
Tip ネットワーク構成図で使用している「 ネットワーク用語
  1. 本製品の「ウェルネスモニター」から「拠点間接続」画面を表示します。

    • [かんたん設定]タブ>[VPN]ボタン>[拠点間接続]ボタンの順にクリックします。

  2. 「拠点間接続」画面で、「トンネルの設定」の[設定]ボタンをクリックします。

    4 s2s responder01
  3. 「拠点間接続」の「IPsec/IKEv2の設定」画面の「トンネルの確立における役割」で[自分側から接続を始動する(イニシエーター)]をクリックします。

    4 s2s initiator02
  4. 「IPsec/IKEv2の設定」で、次の設定値を入力します。

    設定項目 設定値

    トンネルの確立における役割

    radio checked 自分側から接続を始動する(イニシエーター)
    radio nocheck 別の機器からの接続を待つ(レスポンダー)

    自分側の情報

    設定名

    拠点

    自分側のID(種別)

    203.0.113.101(インターネット接続)

    自分側のID(入力値)

    接続先の情報

    ホスト名またはIPアドレス/接続先のID

    203.0.113.100

    接続先と合わせる設定

    認証鍵(pre-shared-key)

    NWR100-ApplicationGuide

    • 「自分側のID」の入力は、プルダウンメニューから「203.0.113.101(インターネット接続)」などを選びます。

      4 s2s initiator03
  5. 「IPsec/IKEv2の設定」を入力したら、[次へ]ボタンをクリックします。

    4 s2s initiator04
  6. 「拠点間接続」の「経路の設定」画面で、次の設定値を入力します。

    設定項目 設定値

    トンネルを経由する通信

    (種別)

    特定のネットワーク宛のみ

    (入力値)

    192.168.100.0/24

  7. 「トンネルを経由する通信」で[特定のネットワーク宛のみ]をクリックします。

    4 s2s initiator05 route identification
    • [特定のネットワーク宛のみ]を選ぶと、経路情報が入力可能になります。

      4 s2s initiator06 route identification
  8. 経路情報を入力して、[次へ]ボタンをクリックします。

    4 s2s initiator07 route identification
  9. 「入力内容の確認」画面で、以下のように設定内容を確認して、[設定の確定]ボタンを押す。

    4 s2s initiator08 check identification
    • 設定完了まで少し時間がかかる場合があります。

      4 s2s initiator09 working
  10. 「拠点間接続」画面で、接続状況を確認します。

    • [かんたん設定]タブ>[VPN]ボタン>[拠点間接続]ボタンの順にクリックします。

    • この画面では、未接続です。数分待って再表示しても未接続のままでしたら、接続や設定などを見直してください。

      4 s2s initiator10 finished
    • この画面では、接続中です。

      4 s2s initiator10 connected
  11. 拠点間接続に関連する「ポートの開放(NAT)」設定を確認します。

    • [詳細設定]タブ>[ポートの開放]ボタンの順にクリックします。

      • ESP、UDP 500、UDP 4500が自動設定されています。

        4 s2s responder11 nat
  12. 拠点間接続に関連する「IPフィルター」設定を確認します。

    • [詳細設定]タブ>[セキュリティー]ボタン>[IPフィルター]ボタン>WANインターフェースの[設定]ボタンの順にクリックします。

      4 s2s responder12 filter
      • [受信方向]ボタンで表示した「受信方向」には、ESP、UDP 500、UDP 4500が自動設定されています。

        4 s2s initiator13 filter in
      • [送信方向]ボタンで表示した[送信方向]には、自動設定されたものはありません。

        4 s2s initiator14 filter out
  13. 疎通確認(経路確認)する。

    • 本製品のコンソールでtracerouteを実行する (センターの経由状態を確認)

      cli> traceroute
      [入力形式]
        traceroute 宛先 [-sa 始点アドレス]
      [パラメーター]
        宛先 = IPアドレス or ホスト名, 始点アドレス = IPアドレス
      [説明]
        指定した宛先までの経路を調べます
      
      cli>
      cli> traceroute 192.168.100.1                                   1
      traceroute to 192.168.100.1 (192.168.100.1), 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.1 (203.0.113.1)  1.525 ms  1.244 ms  1.198 ms
       2  * * * *
      cli> traceroute 192.168.100.1 -sa 203.0.113.101                 1
      traceroute to 192.168.100.1 (192.168.100.1) from 203.0.113.101, 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.1 (203.0.113.1)  1.259 ms  1.324 ms  1.191 ms
       2  * * * *
      cli> traceroute 192.168.100.1 -sa 192.168.101.1                 1
      traceroute to 192.168.100.1 (192.168.100.1) from 192.168.101.1, 30 hops max, 46 byte packets
       1  192.168.100.1 (192.168.100.1)  2.440 ms  1.928 ms  1.880 ms
      cli>
      cli> traceroute 203.0.113.100                                   2
      traceroute to 203.0.113.100 (203.0.113.100), 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.100 (203.0.113.100)  2.851 ms  2.998 ms  3.128 ms
      cli> traceroute 203.0.113.100 -sa 203.0.113.101                 2
      traceroute to 203.0.113.100 (203.0.113.100) from 203.0.113.101, 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.100 (203.0.113.100)  2.728 ms  2.514 ms  1.461 ms
      cli> traceroute 203.0.113.100 -sa 192.168.101.1                 2
      traceroute to 203.0.113.100 (203.0.113.100) from 192.168.101.1, 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.100 (203.0.113.100)  2.566 ms  2.707 ms  2.595 ms
      cli>
      cli> traceroute 203.0.113.1                                     3
      traceroute to 203.0.113.1 (203.0.113.1), 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.1 (203.0.113.1)  1.979 ms  1.735 ms  1.945 ms
      cli> traceroute 203.0.113.1 -sa 203.0.113.101                   3
      traceroute to 203.0.113.1 (203.0.113.1) from 203.0.113.101, 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.1 (203.0.113.1)  1.300 ms  1.758 ms  1.095 ms
      cli> traceroute 203.0.113.1 -sa 192.168.101.1                   3
      traceroute to 203.0.113.1 (203.0.113.1) from 192.168.101.1, 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.1 (203.0.113.1)  1.734 ms  1.316 ms  0.824 ms
      cli>
      1 センターのLANアドレス(192.168.100.1)に対して、疎通(経路)を確認します。
      • 始点アドレス(-sa 203.0.113.101)は、拠点間接続の外側を通過する。

      • 始点アドレス(-sa 192.168.101.1)は、拠点間接続の内側を通過する。

      2 センターのWANアドレス(203.0.113.100)に対して、疎通(経路)を確認します。
      • 始点アドレスに関係なく、拠点間接続の内側を通過する。

      3 インターネット側ゲートウェイ(203.0.113.1)に対して、疎通(経路)を確認します。
      • 始点アドレスに関係なく、拠点間接続の外側を通過する。

    • PCのコマンドプロンプトでtracert.exeを実行する (センターの経由状態を確認)

      C:\Users\ApplicationGuide>tracert -?
      
      使用法: tracert [-d] [-h maximum_hops] [-j host-list]  [-w timeout]
                     [-w timeout] [-R] [-S srcaddr] [-4] [-6] target_name
      
      オプション:
          -d                 アドレスをホスト名に解決しません。
          -h maximum_hops    ターゲットを検索するときの最大ホップ数です。
          -j host-list       host-list で指定された緩やかなソース ルートを使用します
                             (IPv4 のみ)。
          -w     timeout     timeout ミリ秒間、応答を待ちます。
          -R                 往復のパスをトレースします (IPv6 のみ)。
          -S srcaddr         使用するソース アドレスです (IPv6 のみ)。
          -4                 IPv4 の使用を強制します。
          -6                 IPv6 の使用を強制します。
      
      C:\Users\ApplicationGuide>
      C:\Users\ApplicationGuide>tracert 192.168.100.1                 1
      
      192.168.100.1 へのルートをトレースしています。経由するホップ数は最大 30 です
      
        1     6 ms     5 ms     3 ms  setup.netvolante.jp [192.168.101.1]
        2    13 ms     8 ms     5 ms  192.168.100.1
      
      トレースを完了しました。
      
      C:\Users\ApplicationGuide>tracert 203.0.113.100                 2
      
      203.0.113.100 へのルートをトレースしています。経由するホップ数は最大 30 です
      
        1     7 ms     5 ms     3 ms  setup.netvolante.jp [192.168.101.1]
        2  203.0.113.100  レポート: 宛先プロトコルに到達できません。
      
      トレースを完了しました。
      
      C:\Users\ApplicationGuide>tracert 203.0.113.1                   3
      
      203.0.113.1 へのルートをトレースしています。経由するホップ数は最大 30 です
      
        1     6 ms     4 ms     3 ms  setup.netvolante.jp [192.168.101.1]
        2     7 ms     5 ms     3 ms  203.0.113.1
      
      トレースを完了しました。
      
      C:\Users\ApplicationGuide>
      1 センターのLANアドレス(192.168.100.1)に対して、疎通(経路)を確認します。
      • この通信は、拠点間接続の内側を通っていることが確認できます。

      2 センターのWANアドレス(203.0.113.100)に対して、疎通(経路)を確認します。
      • この通信は、拠点間接続の外側を通っていることが確認できます。

      • センターでICMP(pingやtracerouteで使用される通信)が破棄されているようです。

      3 インターネット側ゲートウェイ(203.0.113.1)に対して、疎通(経路)を確認します。
      • この通信は、拠点間接続の外側を通っていることが確認できます。

      • ICMP(pingやtracerouteで使用される通信)で応答がありました。

4.5. 拠点にすべての経路を指定

拠点に設置するNWR100をイニシエーターとして設定します。拠点間接続の経路は、すべてを設定します。その設定手順を紹介します。

600
Tip ネットワーク構成図で使用している「 ネットワーク用語
  1. 本製品の「ウェルネスモニター」から「拠点間接続」画面を表示します。

    • [かんたん設定]タブ>[VPN]ボタン>[拠点間接続]ボタンの順にクリックします。

  2. 「拠点間接続」画面で、「トンネルの設定」の[設定]ボタンをクリックします。

    4 s2s responder01
  3. 「拠点間接続」の「IPsec/IKEv2の設定」画面の「トンネルの確立における役割」で[自分側から接続を始動する(レスポンダー)]をクリックします。

    4 s2s initiator02
  4. 「IPsec/IKEv2の設定」で、次の設定値を入力します。

    設定項目 設定値

    トンネルの確立における役割

    radio checked 自分側から接続を始動する(イニシエーター)
    radio nocheck 別の機器からの接続を待つ(レスポンダー)

    自分側の情報

    設定名

    拠点

    自分側のID(種別)

    203.0.113.101(インターネット接続)

    自分側のID(入力値)

    接続先の情報

    ホスト名またはIPアドレス/接続先のID

    203.0.113.100

    接続先と合わせる設定

    認証鍵(pre-shared-key)

    NWR100-ApplicationGuide

    • 「自分側のID」の入力は、プルダウンメニューから「203.0.113.101(インターネット接続)」などを選びます。

      4 s2s initiator03
  5. 「IPsec/IKEv2の設定」を入力したら、[次へ]ボタンをクリックします。

    4 s2s initiator04
  6. 「拠点間接続」の「経路の設定」画面で、次の設定値を入力します。

    設定項目 設定値

    トンネルを経由する通信

    (種別)

    すべて

    (入力値)

  7. 経路情報を入力して、[次へ]ボタンをクリックします。

    4 s2s initiator05 route all
  8. 「入力内容の確認」画面で、以下のように設定内容を確認して、[設定の確定]ボタンを押す。

    4 s2s initiator08 check all
  9. 「拠点間接続」画面で、接続状況を確認します。

    • [かんたん設定]タブ>[VPN]ボタン>[拠点間接続]ボタンの順にクリックします。

    • 未接続の画面です。数分待って再表示しても未接続のままでしたら、接続や設定などを見直してください。

      4 s2s initiator10 finished
    • 接続中の画面です。

      4 s2s initiator10 connected
  10. 拠点間接続に関連する「ポートの開放(NAT)」設定を確認します。

    • [詳細設定]タブ>[ポートの開放]ボタンの順にクリックします。

      • ESP、UDP 500、UDP 4500が自動設定されています。

        4 s2s responder11 nat
  11. 拠点間接続に関連する「IPフィルター」設定を確認します。

    • [詳細設定]タブ>[セキュリティー]ボタン>[IPフィルター]ボタン>WANインターフェースの[設定]ボタンの順にクリックします。

      4 s2s responder12 filter
      • [受信方向]ボタンで表示した「受信方向」には、ESP、UDP 500、UDP 4500が自動設定されています。

        4 s2s initiator13 filter in
      • [送信方向]ボタンで表示した[送信方向]には、自動設定されたものはありません。

        4 s2s initiator14 filter out
  12. 疎通確認(経路確認)する。

    • 本製品のコンソールでtracerouteを実行する (センターの経由状態を確認)

      cli> traceroute
      [入力形式]
        traceroute 宛先 [-sa 始点アドレス]
      [パラメーター]
        宛先 = IPアドレス or ホスト名, 始点アドレス = IPアドレス
      [説明]
        指定した宛先までの経路を調べます
      
      cli>
      cli> traceroute 192.168.100.1                                   1
      traceroute to 192.168.100.1 (192.168.100.1), 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.1 (203.0.113.1)  1.361 ms  0.853 ms  0.940 ms
       2  * * * *
      cli> traceroute 192.168.100.1 -sa 203.0.113.101                 1
      traceroute to 192.168.100.1 (192.168.100.1) from 203.0.113.101, 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.1 (203.0.113.1)  1.406 ms  0.876 ms  0.877 ms
       2  * * * *
      cli> traceroute 192.168.100.1 -sa 192.168.101.1                 1
      traceroute to 192.168.100.1 (192.168.100.1) from 192.168.101.1, 30 hops max, 46 byte packets
       1  192.168.100.1 (192.168.100.1)  2.714 ms  2.626 ms  2.536 ms
      cli>
      cli> traceroute 203.0.113.100                                   2
      traceroute to 203.0.113.100 (203.0.113.100), 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.100 (203.0.113.100)  2.588 ms  2.742 ms  2.577 ms
      cli> traceroute 203.0.113.100 -sa 203.0.113.101                 2
      traceroute to 203.0.113.100 (203.0.113.100) from 203.0.113.101, 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.100 (203.0.113.100)  2.641 ms  2.492 ms  2.443 ms
      cli> traceroute 203.0.113.100 -sa 192.168.101.1                 2
      traceroute to 203.0.113.100 (203.0.113.100) from 192.168.101.1, 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.100 (203.0.113.100)  2.428 ms  2.492 ms  2.481 ms
      cli>
      cli> traceroute 203.0.113.1                                     3
      traceroute to 203.0.113.1 (203.0.113.1), 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.1 (203.0.113.1)  1.189 ms  1.003 ms  0.832 ms
      cli> traceroute 203.0.113.1 -sa 203.0.113.101                   3
      traceroute to 203.0.113.1 (203.0.113.1) from 203.0.113.101, 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.1 (203.0.113.1)  1.453 ms  0.835 ms  0.903 ms
      cli> traceroute 203.0.113.1 -sa 192.168.101.1                   3
      traceroute to 203.0.113.1 (203.0.113.1) from 192.168.101.1, 30 hops max, 46 byte packets
       1  203.0.113.100 (203.0.113.100)  1.867 ms  1.450 ms  1.452 ms
       2  203.0.113.1 (203.0.113.1)  3.535 ms  3.531 ms  3.377 ms
      cli>
      1 センターのLANアドレス(192.168.100.1)に対して、疎通(経路)を確認します。
      • 始点アドレス(-sa 203.0.113.101)は、拠点間接続の外側を通過する。

      • 始点アドレス(-sa 192.168.101.1)は、拠点間接続の内側を通過する。

      2 センターのWANアドレス(203.0.113.100)に対して、疎通(経路)を確認します。
      • このセンターへの通信は、拠点間接続を通っていることが確認できます。

      3 インターネット側ゲートウェイ(203.0.113.1)に対して、疎通(経路)を確認します。
      • 始点アドレス( -sa 203.0.113.101 )は、拠点間接続の外側を通過して、インターネットに出ていきます。

      • 始点アドレス( -sa 192.168.101.1 )は、拠点間接続の内側を通過して、インターネットに出ていきます。

      • 始点アドレスによって、拠点間接続(VPN)の内側や外側を通過していることが確認できます。

    • PCのコマンドプロンプトでtracert.exeを実行する (センターの経由状態を確認)

      C:\Users\ApplicationGuide>tracert -?
      
      使用法: tracert [-d] [-h maximum_hops] [-j host-list]  [-w timeout]
                     [-w timeout] [-R] [-S srcaddr] [-4] [-6] target_name
      
      オプション:
          -d                 アドレスをホスト名に解決しません。
          -h maximum_hops    ターゲットを検索するときの最大ホップ数です。
          -j host-list       host-list で指定された緩やかなソース ルートを使用します
                             (IPv4 のみ)。
          -w     timeout     timeout ミリ秒間、応答を待ちます。
          -R                 往復のパスをトレースします (IPv6 のみ)。
          -S srcaddr         使用するソース アドレスです (IPv6 のみ)。
          -4                 IPv4 の使用を強制します。
          -6                 IPv6 の使用を強制します。
      
      C:\Users\ApplicationGuide>
      C:\Users\ApplicationGuide>tracert 192.168.100.1                 1
      
      192.168.100.1 へのルートをトレースしています。経由するホップ数は最大 30 です
      
        1     6 ms     5 ms     4 ms  setup.netvolante.jp [192.168.101.1]
        2     9 ms     7 ms     8 ms  192.168.100.1
      
      トレースを完了しました。
      
      C:\Users\ApplicationGuide>tracert 203.0.113.100                 2
      
      203.0.113.100 へのルートをトレースしています。経由するホップ数は最大 30 です
      
        1     8 ms     6 ms     6 ms  setup.netvolante.jp [192.168.101.1]
        2    14 ms    15 ms     9 ms  203.0.113.100
      
      トレースを完了しました。
      
      C:\Users\ApplicationGuide>tracert 203.0.113.1                   3
      
      203.0.113.1 へのルートをトレースしています。経由するホップ数は最大 30 です
      
        1     8 ms     4 ms     5 ms  setup.netvolante.jp [192.168.101.1]
        2    14 ms    13 ms     9 ms  203.0.113.100
        3    12 ms    11 ms     6 ms  203.0.113.1
      
      トレースを完了しました。
      
      C:\Users\ApplicationGuide>
      1 センターのLANアドレス(192.168.100.1)に対して、疎通(経路)を確認します。
      • この通信は、拠点間接続の内側を通っていることが確認できます。

      2 センターのWANアドレス(203.0.113.100)に対して、疎通(経路)を確認します。
      • この通信は、拠点間接続を通って、センターからインターネットに出ていきます。

      • 拠点間接続(VPN)を通っていることが確認できます。

      3 インターネット側ゲートウェイ(203.0.113.1)に対して、疎通(経路)を確認します。
      • この通信は、拠点間接続を通って、センターからインターネットに出ていきます。

      • 拠点間接続(VPN)を通っていることが確認できます。