マルチキャスト-ユニキャスト変換機能
1. 概要
マルチキャストフレームは一般的に広い範囲の無線端末にデータを伝送するため低い送信レートを用いて通信します。
そのため、無線空間中にマルチキャストフレームを送出するとその間の通信が滞り、ユニキャストフレームでの通信スループットが小さくなる事象が発生します。
マルチキャスト-ユニキャスト(MC-UC)変換機能は、マルチキャストフレームをユニキャストフレームに変換し送出することで、高い送信レートでマルチキャストパケットを伝送し無線空間における通信に占有する時間のひっ迫を防ぎます。
2. 注意事項
-
本機能とWDSリピーター機能、WDSブリッジ機能との併用はできません。
-
本機能は5つのVLANまで使用することができます(デフォルトのアクセスVLANを含めた5つになります)。
6つ目以降のVLANではマルチキャストフレームのまま送出されます。6つ以上のVLANに設定する場合、お客様の環境でご検証の上お使いください。 -
本機能は1つのVLANにつき32台の無線端末まで変換することができます。33台目の無線端末が接続すると、本機能は一時的に無効に切り替わり、マルチキャストフレームのまま送出されます。
3. 対応ファームウェアリビジョン
このページで説明する内容は、以下のファームウェアを対象としています。
| モデル | ファームウェア |
|---|---|
|
WLX222 |
Rev.24.00.13以降 |
|
WLX322 |
Rev.25.00.08以降 |
|
WLX323 |
Rev.25.01.08以降 |
| WLX212、WLX413では本機能に対応しません。 |
4. 詳細
無線LANにおけるマルチキャスト通信は、同一のデータを複数端末へ効率的に配信するために広く利用されています。しかし、有線ネットワークとは異なり、無線環境ではこのマルチキャスト通信が通信性能劣化の大きな要因となる場合があります。
無線環境において、マルチキャストフレームはすべての端末が確実に受信できるよう、最も低速な通信能力を持つ端末でも受信可能な速度で送信する必要があるため一般的にベーシックレートで送信します。無線は共有媒体であり、同一チャネル上では同時に1台しか送信できないため、低レートでの送信は通信に占有する時間を長く消費します。例えば同じデータ量でも、1Mbpsでの送信は数百Mbpsのユニキャスト通信と比較して桁違いに長時間チャネルを占有し、その間ほかの端末は送信できません。結果として、ユニキャスト通信のスループット低下や遅延増加といった問題が発生します。
本機能は、APが受信したマルチキャストフレームを無線端末ごとのユニキャストフレームに変換し、それぞれに送信します。ユニキャストであれば、各無線端末とのリンク品質に応じた最適な通信レートが選択されるため、通信に占有する時間を大幅に短縮できます。他の通信への影響が軽減されるため、ネットワーク全体の実効スループットの改善が期待できます。
本機能は各VLANごとに使用するか否かを選択することができます。
5. 設定・操作方法
5.1. 設定方法
本機能は仮想コントローラーの Web GUI より行います。
-
[無線設定] - [共通] - [SSID 管理]
-
本機能を使用するSSIDを作成します。
VLAN ID で本機能を使用するVLAN IDを設定します。
無線設定 - 共通 - SSID管理
-
-
[無線設定] - [共通] - [VLAN 管理]
-
SSIDに設定したVLAN IDの一覧が表示されます。
本機能を設定したい VLAN ID の「設定」を選択し、設定画面に進みます。
無線設定 - 共通 - VLAN管理
-
-
設定を変更し、「設定」をクリックします。
無線設定 - 共通 - VLAN管理 設定
設定された内容は、[設定送信] - [設定送信] で設定を送信することで、初めてAPに適用されます。
5.2. 確認方法
現在の設定で本機能が有効かどうかは、WebGUIの以下のページで確認することができます。
-
[トップ]
-
[VLAN(VLAN ID)] - [MC-UC変換機能]
-
-
[保守] - [システム / ステータス情報]
-
[VLAN(VLAN ID)] - [MC-UC変換機能]
-
6. SYSLOGメッセージ一覧
以下の文書を参照してください。