無線APの操作

$Date: 2017/06/02 10:34:38 $


概要

L2MSに対応した無線APに対して、次のような機能を提供しています。

設定の保存/復元
無線APの設定(コンフィグ)を任意のタイミングでヤマハルーター(以下これをマスターとよぶ)に保存、または復元することができます。
一度の操作で、マスターが認識してる全ての無線APに対してトリガをかけることもできます。
ゼロコンフィグ機能
工場出荷状態の無線APをネットワークに接続しただけで、自動設定することができます。
無線APが故障したなどで新品に入れ替えた場合に元通りの設定に復帰させることができます。

本文書では、ヤマハルーターをマスターとした際の、無線APの操作について解説します。

SWX2300をマスターとした際の、無線APの操作方法についてはSWX2300の技術資料を参照してください。


用語の定義

用語 説明
マスター(コントローラー) L2MSのスレーブとして動作している、ヤマハネットワーク機器の管理を行う機器
ネットワーク内のヤマハスイッチ、ヤマハ無線APを管理する

従来はL2MSのスレーブの管理を行う機器を「コントローラー」と呼称していましたが、機能を拡張していく中でより相応しい名称「マスター」に変更しました。


コンフィグの保存/復元

コンフィグを保存する

ap control config getコマンドで、無線APのコンフィグをマスターに保存することができます。
無線APはマスターに認識されている必要があります。
認識されている無線APであれば、全ての無線APを対象にすることもできますし、個別に指定することも可能です。
無線APの指定方法はスイッチの指定方法と同じで、MACアドレスまたは経路で指定することができます。
指定方法の詳細はこちらを参照ください。
allを指定した場合は、無線AP毎にap config filenameコマンドの設定に応じて指定方法が選択されます。詳細はこちらを参照してください。

# ap control config get all... 全ての無線AP
# ap control config get lan1 all... lan1の全ての無線AP
# ap control config get 00:a0:de:01:02:03... 個別の無線AP
# ap control config get lan1:2... 個別の無線AP

また、schedule at コマンドとap control config getコマンドを組み合わせることによって、定期的にコンフィグを保存することもできます。

# schedule at 1 */* 12:00 * ap control config get all

コンフィグの保存場所について

ap config directoryコマンドで、コンフィグの保存場所を指定できます。
デフォルトでは RTFS領域 のディレクトリ /ap_config ですが、外部メモリ(usb1:, sd1: など)も指定することができます。
相対パスを指定した場合、環境変数 PWD を基点としたパスと解釈されます。
指定ディレクトリが存在しない場合、ap control config get コマンド実行時に、そのディレクトリを作成します。

コンフィグのファイル名について

無線APから取得したコンフィグは、ファイル名を付けて保存されます。
MACアドレス指定してap control config getを実行した場合は"MACアドレス" + ".conf"を使用しますが、経路指定の場合は"経路" + ".conf"が使用されます。
:(コロン) があれば _ (アンダースコアー)に置き換えられます。

指定方法 ap control config getで指定する文字列 コンフィグのファイル名
MACアドレス指定 00:a0:de:01:02:03 00_a0_de_01_02_03.conf
経路指定 lan1:2 lan1_2.conf

ap config filenameコマンドが設定されている場合は、設定値に従います。
設定は以下のように行います。

  1. 最初にap select で無線APを指定します。
    # ap select 00:a0:de:01:02:03
    ap(00:a0:de:01:02:03)#
    
     
  2. ap config filenameコマンドでファイル名を指定します。
    ap(00:a0:de:01:02:03)# ap config filename config.txt
    
  3. show configでは次のように表示されます。
    ap select 00:a0:de:01:02:03
     ap config filename config.txt
    

指定方法の選択

ap control config getap control config setap control config deleteコマンドでallを指定する場合や、ゼロコンフィグ機能を使用する場合、
無線AP毎にap config filenameコマンドの設定に応じて使用するコンフィグファイルが選択されます。
無線APと、ap selectの設定で一致する指定方法(MACアドレス or 経路)がある場合、ap selectの設定に結びつけられたap config filenameの設定が使用されます。

例として経路がlan1:4、MACアドレスが00:a0:de:01:02:03の無線APの場合を考えます。

以下のように経路の設定だけがある場合、ファイル名はlan1_4.confを使用します。

ap select lan1:4
 ap config filename lan1_4.conf

以下のように経路とMACアドレスの両方の設定がある場合、MACアドレスが優先されるのでファイル名はconfig.confを使用します。

ap select lan1:4
 ap config filename lan1_4.conf
ap select	00:a0:de:01:02:03 
 ap config filename config.conf

経路とMACアドレスの両方の設定がない場合は、MACアドレスを指定してap control config getコマンドを実行した場合と同じでファイル名は00_a0_de_01_02_03.confを使用します。

コンフィグを復元する

ap control config setコマンドで、マスターに保存されているコンフィグを無線APに復元することができます。
無線APはマスターに認識されている必要があります。
認識されていれば、全ての無線APを対象にすることもできますし、個別に指定することも可能です。
また、schedule at コマンドと組み合わせて使用することもできます。

注意事項


ゼロコンフィグ機能

ゼロコンフィグの設定

ap control config-auto-set useコマンドで、ゼロコンフィグ機能を使用するか否かを設定します。
以下の場合に動作します。

無線APのコンフィグは、ap config directoryコマンドで設定したディレクトリにあるファイルを転送できます。
例えば、SDカードにファイルを入れておいて以下のコマンドで指定することもできます。

ap config directory sd1:/

ゼロコンフィグの動作

ゼロコンフィグ機能では以下の手順で動作します。

1. マスターは、無線APを認識した時、無線APのコンフィグファイルがあるか確認します。
指定方法の選択によって選択されたコンフィグファイルが存在するか確認します。
存在しない場合はゼロコンフィグ機能は動作しません。
2. マスターは、無線APが工場出荷状態かを確認します。
工場出荷状態ではない場合、ゼロコンフィグ機能は動作しません。
工場出荷状態にするには、無線APでINITボタンを押しながら電源を投入するか、cold startコマンドを実行する必要があります。
3. マスターは、先の手順 1.で選択したコンフィグファイルをap control config setコマンドと同じ動作で復元します。
4. 手順3で無線APの設定がおこなわれて工場出荷状態ではなくなるので、ゼロコンフィグ機能は動作しなくなります。

設定例

ネットワーク構成

以下のネットワーク構成で、無線APを故障などで新品に入れ替えた場合に元通りの設定に復元させるようにします。

マスターの設定

switch control use lan1 on# ※1
※1 lan1のL2MSを有効にしておきます。
ap config directory usb1:/ap_config# ※2
※2 無線APのコンフィグの格納先として、マスターに接続したUSBメモリの/ap_configディレクトリを指定しておきます。
ap select lan1:3-5# ※3
  ap config filename 1F_south_No1.conf# ※4
※3 ap selectで経路を設定しておくことによって、機材の入れ替えでMACアドレスが変わってもゼロコンフィグ機能が動作するようにします。
※4 無線APのコンフィグファイル名を指定します。
schedule at 1 */* 5:00 * ap control config get all# ※5
※5 定期的に、無線APのコンフィグファイルをマスターのUSBメモリに保存します。
保存先は/ap_config/1F_south_No1.confというファイルになります。
保存されたコンフィグファイルは、以下のように確認することができます。
# show file list usb1:/ap_config all
[ usb1:/ap_config ]
2013/04/24 10:39:18             976 1F_south_No1.conf
ap control config-auto-set use on# ※6
※6ゼロコンフィグ機能を有効します。
工場出荷状態の無線APを経路lan1:3-5のポートにネットワークケーブルを接続すると、コンフィグファイル 1F_south_No1.conf が復元されます。

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