フレッツ・ISDN(Flet's ISDN, ISDN回線による定額常時接続サービス)に関するFAQ

常時接続設定(切断タイマが無効)なのに切断してしまう

[ 常時接続設定(切断タイマが無効)をしたのに切断される ]

• かんたん設定の常時接続設定は、「切断タイマを無効」にしている。

  「切断タイマを無効」にすることにより、 ルータ側から自動切断することは無くなります。

• 常時接続設定(切断タイマが無効)でも、切断されるの？

  ルータ側から自動切断することはありませんが、 プロバイダ側のフレッツ・ISDN対応内容によって、 常時接続(繋ぎっ放し)を許可していない/保証していないような場合、 プロバイダ側から自動切断される可能性はあります。
  

  もし、ルータの設定で「切断タイマを無効」になっていても 自動切断されるようでしたら、 プロバイダ側のフレッツ・ISDNの対応内容をご確認下さい。

• 以下のようなログ(debug + info)が残っていましたけど？

  ... PP[01] RECV LCP EchoReq in OPENED PP[01] SEND LCP EchoRpl in OPENED ... PP[01] HDLC Error: ABORT ISDN[1/80] RECV [DISC] ISDN[1/80] SEND [REL] ISDN[1/80] RECV [REL COMP] PP[01] Disconnect complete PP[01] Disconnected cause [No error.] PP[01] Disconnected by [User]

  「接続状態を監視するログ(keepalive log) 」に続いて 相手側からの回線切断要求("ISDN[1/80] RECV [DISC]")により 回線が切断されています。
  回線の切断理由は、接続相手側にお問い合せ下さい。

  また、ISDN回線が切断される直前に「HDLC Error: ABORT」が記録される場合がありますが、 「上位の通信レベル(LCPやHDLC)を切断(クローズ)しないまま、突然、 相手がISDN回線(Bチャネル)を正常切断した」 ために記録されたもので、回線異常などが起っている訳ではありません。
  このケースでは、 重要ではないログです。

• 以下のようなログ(info)が残っていましたけど？

  ... PP[01] Disconnect complete PP[01] Disconnected cause [Fail to establish L2-Link] PP[01] Disconnected by [User]

  上記ログが記録されている時の各種症状

  1. L1 ランプが定期的(例えば、４秒おき)に点滅する。
  2. L1 ランプが点滅すると、電話や通信が切れる。

  ログには、「Fail to establish L2-Link」という障害が記録されています。 ISDN回線ケーブルやISDN回線などで障害が発生している可能性があります。

  • 回線ケーブルの接続状態を確認する。
  • ISDN回線の障害調査を電話会社に依頼する。

[ "RECV [DISC]"は、どういう意味？ ]

• "DISC"とは？

  「切断(disconnect)」を意味する名前/機能名です。

• "RECV"か？それとも、"SEND"か？

  「RECV:受信(receive)」および「送信(send)」を意味する名前/機能名です。

• では、"RECV [DISC]"はどういう意味になるの？

  「切断(disconnect)」という機能の要求を「RECV:受信(receive)」した、 ということで「相手からの切断」となります。

[ "HDLC Error: ABORT"をもう少し詳しく... ]

• HDLC (HDLCフレーム)とPPPのデータ

  HDLCフレームとは、ISDNのBch上のデータ形式のことで、以下のような 形をしています。

  +---PPPデータ----+ 先頭 : : 終端 +-+-+-+----------------+---+-+ |F|A|C| データ |FCS|F| +-+-+-+----------------+---+-+ : : +--------HDLCフレーム--------+ F: 0x7e A: PPPの場合は0xff C: PPPの場合は0x03 FCS: フレームが正しい形であることを証明するデータ

  つまり、上記で最初のF(0x7e)から最後のF(0x7e)まですべてのデータを受け取っ て、初めてHDLCフレームは完成し、その中のPPPデータをルータは処理します。

• "HDLC Error: ABORT"の記録されるとき

  "HDLC Error: ABORT"が表示されるのは、このような形のフレームが途中で終っ てしまって、後半部分が受信できない場合です。回線切断時には、相手がHDLC フレームを送信中にいきなり「ぶちっ」と回線を切ることがあります。その時、 中途半端なHDLCフレームを受け取ることがあり、それが"HDLC Error: ABORT" です。

  +--不完全なDHLCフレーム--+ : .......: 先頭 終端…のデータが送られてこない。 +-+-+-+----------\ |F|A|C| データ >----- +-+-+-+----------/ ↑ 回線の切断…「ぶちっ！」

• 関連情報
  • Syslog
    • HDLC Error

[ 関連FAQ ]

• 切断タイマの無効化
• 切断タイマを無効にしても切断されてしまう？
  • プロバイダ側からの切断
  • ルータの時刻調整コマンドによる切断
• ログ/Syslog
  • ログ(syslog)にこんなメッセージが出て来たけど、何これ?
• 設定
  • 自動切断機能
  • コンソールコマンドで切断タイマを無効にする
• ISDN回線(INSネット64)
  • 自動接続(オンデマンド接続)

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