トライバンド
1. 概要
本製品は、2.4GHz帯に対応した無線LANチップを1基と5GHz帯に対応した無線LANチップを1基、そして5GHz帯と6GHz帯に対応した無線LANチップを1基搭載しています。
3つ目の無線モジュールは5GHz帯と6GHz帯のいずれかで使用することができます。
5GHz帯で使用する場合、本製品で2.4GHz帯(2.4GHz)、5GHz帯(5GHz(1)と5GHz(2))を利用できます。
6GHz帯で使用する場合、本製品で2.4GHz帯(2.4GHz)、5GHz帯(5GHz(1))、6GHz帯(6GHz(1))を利用できます。
切り替え方法は
周波数帯の切り替え
に記載しています。
5GHz帯無線モジュールでは「Fast DFS v2機能」が有効となります。同機能は、5GHz帯無線モジュールでレーダー検出を常に行うことで、DFSによる通信不能時間を短縮する機能です。詳しくは Fast DFS v2機能 に記載しています。
3つ目の無線モジュールでは「WDSブリッジ機能」を使用することができます。同機能は、3つ目の無線モジュールを使用して、5GHz帯または6GHz帯でAP間を無線接続する機能です。詳しくは WDSブリッジ機能 に記載しています。
1つ目の無線モジュール(2.4GHz)は70台、2つ目の無線モジュール(5GHz(1))は100台、3つ目の無線モジュール(5GHz(2)または6GHz(1))は100台、合計270台の無線LAN端末を接続できます。
ただし、「WDSブリッジ機能」を使用する場合は、3つ目の無線モジュールが同機能で使用されるため、合計170台となります。
2. 注意事項
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WDSブリッジ機能を使用する場合、3つ目の無線モジュールを無線端末の接続に使用することはできません。
同機能を使用した場合、無線端末の最大接続数は170台となります。
3. 対応ファームウェアリビジョン
このページで説明する内容は、以下のファームウェアを対象としています。
モデル | ファームウェア |
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WLX323 |
Rev.25.01.02以降 |
4. 設定・操作方法
仮想コントローラーのWeb GUIから設定できます。
4.1. 基本無線設定
[無線設定] - [共通] - [基本無線設定]にて、[無線機能]で「使用する」を選択することで、当該周波数帯の無線を有効にします。
ただし、以下の点に注意してください。
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実際の動作として、5GHz(2)と6GHz(1)は使用する設定となっているどちらか一方の周波数帯だけが有効となります。
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「WDSブリッジ機能」を使用する設定となっているAPは、5GHz(2)または6GHz(1)が同機能で使用されるため、無線端末を接続することはできません。
4.2. SSID 管理
[無線設定] - [共通] - [SSID 管理]にて、VAP (仮想アクセスポイント) を作成することで、実際に当該周波数帯を利用して無線端末を接続することができます。
ただし、以下の点に注意してください。
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実際の動作として、5GHz(2)と6GHz(1)は使用する設定となっているどちらか一方の周波数帯だけがバインドされます。
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「WDSブリッジ機能」を使用する設定となっているAPは、5GHz(2)または6GHz(1)が同機能で使用されるため、これらの周波数帯はバインドされません。
「WDSブリッジ機能」を使用しない場合の無線端末の最大接続数は270台、使用する場合は170台となります。