Proxy ARP機能
1. 概要
ブロードキャストフレームは一般的に広い範囲の無線端末にデータを伝送するため低い送信レートを用いて通信します。
そのため、無線空間中にブロードキャストフレームを送出するとその間の通信が滞り、ユニキャストフレームでの通信スループットが小さくなる事象が発生します。
ProxyARP機能は、APがブロードキャストフレームであるARP Requestを受信したとき、その対象がAPに接続した無線端末であれば代理でARP Replyをかえすことで、ブロードキャストフレームの伝送を防ぎ無線空間における通信に占有する時間のひっ迫を防ぎます。
2. 注意事項
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本機能と内蔵DHCPサーバー機能を併用することはできません。
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本機能とWDSリピーター機能の併用は推奨しません。
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本機能を有効にすると、環境によっては通信不能になる可能性があります。お客様の環境でご検証の上お使いください。
3. 対応ファームウェアリビジョン
このページで説明する内容は、以下のファームウェアを対象としています。
| モデル | ファームウェア |
|---|---|
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WLX222 |
Rev.24.00.13以降 |
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WLX322 |
Rev.25.00.08以降 |
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WLX323 |
Rev.25.01.08以降 |
| WLX212、WLX413では本機能に対応しません。 |
4. 詳細
無線LANにおけるブロードキャスト通信は、同一ネットワーク内の広範囲に存在する端末へ一斉に情報を届けるために広く利用されています。しかし、有線ネットワークとは異なり、無線環境ではこのブロードキャスト通信が通信性能劣化の大きな要因となる場合があります。
無線環境において、ブロードキャストフレームはすべての端末が確実に受信できるよう、最も低速な通信能力を持つ端末でも受信可能な速度で送信する必要があるため一般的にベーシックレートで送信します。無線は共有媒体であり、同一チャネル上では同時に1台しか送信できないため、低レートでの送信は通信に占有する時間を長く消費します。例えば同じデータ量でも、1Mbpsでの送信は数百Mbpsのユニキャスト通信と比較して桁違いに長時間チャネルを占有するため、その間ほかの端末は送信できません。結果として、ユニキャスト通信のスループット低下や遅延増加といった問題が発生します。
特にARP Requestのようなブロードキャストフレームは、通信の開始時やARPキャッシュの期限が切れたときに頻繁に発生し、端末数が多い環境ではその影響が顕著になります。ブロードキャストフレームの送信中は他のユニキャスト通信が待たされるため、結果としてユニキャストフレームでの通信スループット低下や遅延増加といった問題が発生します。
本機能は、APが中継的な役割を担い、無線空間における不要なブロードキャスト通信を削減します。APが無線端末から送信されたARP Requestを受信したとき、その問い合わせ対象が同じAPに接続されている他の無線端末であると判断できる場合、AP自身が代理でARP Replyを生成し、問い合わせ元端末に対してユニキャストで返信します。本機能により、本来であれば無線空間にブロードキャストとして拡散されるはずだったARP Requestが、AP内部で処理され、無線区間には送出されなくなります。低速レートでのブロードキャスト送信を削減することで他の通信への影響が軽減されるため、ネットワーク全体の実効スループットの改善が期待できます。
本機能は各VLANごとに使用するか否かを選択することができます。
5. 設定・操作方法
5.1. 設定方法
本機能は仮想コントローラーの Web GUI より行います。
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[無線設定] - [共通] - [SSID 管理]
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本機能を使用するSSIDを作成します。
VLAN ID で本機能を使用するVLAN IDを設定します。
無線設定 - 共通 - SSID管理
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[無線設定] - [共通] - [VLAN 管理]
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SSIDに設定したVLAN IDの一覧が表示されます。
本機能を設定したい VLAN ID の「設定」を選択し、設定画面に進みます。
無線設定 - 共通 - VLAN管理
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設定を変更し、「設定」をクリックします。
無線設定 - 共通 - VLAN管理 設定
設定された内容は、[設定送信] - [設定送信] で設定を送信することで、初めてAPに適用されます。
5.2. 確認方法
現在の設定で本機能が有効かどうかは、WebGUIの以下のページで確認することができます。
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[トップ]
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[VLAN(VLAN ID)] - [Proxy ARP]
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[保守] - [システム / ステータス情報]
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[VLAN(VLAN ID)] - [Proxy ARP]
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6. SYSLOGメッセージ一覧
以下の文書を参照してください。