1. 概要

本機能は、不必要に電波が飛びすぎることを抑制するための機能です。
会議室など狭い範囲で使用されていることが推定される場合に送信出力を下げ、外部への電波漏えいを抑制します。

2. 注意事項

  • 送信出力の自動調整タイミングにおいて送信出力値が変更される場合、一時的に無線端末との接続が切断されます。

  • 24時間以内に3台以上のクライアントが接続しない場合は、本機能は動作しません。

  • 本資料では全ての無線モジュールの設定について記載していますが、各機種には自身に搭載されている無線モジュールの設定だけが適用されます。

3. 対応ファームウェアリビジョン

このページで説明する内容は、以下のファームウェアを対象としています。

モデル ファームウェア

WLX212

Rev.21.00.02以降

WLX413

Rev.22.00.01以降

WLX222

Rev.24.00.01以降

WLX322

Rev.25.00.02以降

WLX323

Rev.25.01.02以降

4. 詳細

4.1. 基本動作

(1) 調整ポリシー

本機能では、調整タイミングの直近24時間以内に接続した無線端末の受信電波強度に基づき、本機が会議室など狭い空間で使用されていることが推定される場合に出力を低下させます。

調整ポリシー
(2) 自動調整の対象

送信出力は 周波数帯(無線モジュール)ごとに設定します。 無線モジュール ごとに「送信出力」設定を「自動」に設定することで、その周波数帯の送信出力を自動調整の対象とします。

(3) 調整範囲

調整レベルは 7 10 の2段階で調整します。
出力の低下後の通信可能距離は、通常状態と比較して約70%となります。

(4) 自動調整のタイミング

1日1回、設定した任意の時刻に自動調整を行います。
仮想コントローラーのWeb GUI [無線設定] - [共通] - [ XXX GHz 詳細] から調整を開始する時刻を設定します。

自動調整タイミングであっても、以下の場合は調整が実行されません。

  • 無線を有効にしてから最初の 24 時間が経過していないとき
    毎日 AP の電源を切るような使用環境では自動調整が実行されません。

  • 自動調整タイミングの直近の 24 時間内に無線端末が 3台以上接続していないとき

  • 無線端末の接続時間が10分未満であるとき

5. 設定・操作方法

送信出力自動調整

仮想コントローラーのWeb GUI [無線設定] - [共通] - [XXX GHz 詳細] で設定します。
送信出力の項目に「自動」を選択すると本機能が有効になります。
そして1日1回、自動調整を実行する時刻を送信出力自動調整時刻の項目で設定します。

送信出力自動調整

複数の AP でシステムが構成されている場合、各 AP の自動調整タイミングは上記詳細設定で指定した時刻を基準に同時に調整が行われないように調整が行われます。
調整時刻は [無線設定] - [個別] - [かんたん設定] の [個別設定]で確認できます。

かんたん設定
設定送信

設定した内容を反映させるために設定送信を行います。
[設定送信] - [設定送信] 送信先をチェックして [送信] ボタンを押します。