5. 設定(YNOで管理する場合)

メモ

  • 本ページには、以下のYNOの用語が登場します。

    • YNOマネージャー

    • オペレーター

    • グループ

    • グループCONFIG

    • クラスターCONFIG

    それぞれの用語について詳しくは、「YNO操作マニュアル」をご覧ください。
    YNO操作マニュアル: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/yno/manual/index.html

管理形態が「クラウド」の場合(すなわち、YNOを利用する場合)における、本製品の設定手順を説明します。
設定の目的や、設置先のネットワーク環境によって、設定手順が異なります。本ページでは、以下の4パターンの設定手順を紹介しています。

メモ

5.1. YNOに接続する(DHCP環境)

重要

メモ

  • 本章には、以下のYNOの用語が登場します。

    • YNOマネージャー

    • オペレーター

    • グループ

    • グループCONFIG

    それぞれの用語について詳しくは、「YNO操作マニュアル」をご覧ください。
    YNO操作マニュアル: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/yno/manual/index.html

YNOを利用して本製品を管理する場合は、以下の流れで初期設定を行います。

  1. 本製品をYNOに登録する
    登録操作は、YNOマネージャーのGUIを開いて行います。

    メモ

    • YNOのオペレーターに限り、操作が可能です。

  2. 本製品をインターネットに接続するための設定をする
    設定操作は、本製品に接続したパソコンのウェブブラウザーから、本製品の仮想コントローラーのWeb GUIを開いて行います。

  3. 本製品をYNOに接続する
    本製品をインターネットに接続すると、自動でYNOマネージャーに接続します。
    YNOマネージャーとの認証に成功すると、本製品がYNOの管理対象になります。

  4. YNOから、グループCONFIGを自動取得する
    手動の操作は必要ありません。本製品がYNOの管理対象になっている場合は、自動で、設定の取得・更新が行われます。

  5. (グループCONFIGを登録していない場合)グループCONFIGをYNOに登録する
    YNOマネージャーにグループCONFIGを登録していない場合(「1. 本製品をYNOに登録する」 で、新規作成したグループを本製品に割り当てた場合など)は、YNOマネージャーのGUI経由で登録を行います。

    メモ

    • YNOのオペレーターに限り、操作が可能です。

本章では、DHCP環境のネットワーク配下で本製品を利用する場合に、本製品をYNOに接続するまでの手順を説明します。

5.1.1. 本製品をYNOに登録する

YNOを利用して本製品を管理するために、YNOマネージャーへの機器登録を行います。
機器登録は、YNOマネージャーのGUIで行います。

重要

  • YNOのオペレーターに限り、機器登録の操作が可能です。
    (YNOのオペレーターでない方は、以下の手順を行う必要はありません)

  1. 用意したすべての本製品の、シリアル番号(製造番号)とDevice IDを確認します。

    重要

    • シリアル番号とDevice IDは、端末ごとに異なります。

    シリアル番号とDevice IDは、以下の箇所に記載されています。

  1. YNOマネージャーのGUIに、オペレーターのアカウントでログインします。

  1. 「APの登録」画面で、用意したすべての本製品を登録します。
    登録する機器の情報として、以下を入力してください。

    • 手順1.で確認した、シリアル番号とDevice ID

    • グループ名

    メモ

5.1.2. 本製品をネットワークに接続する

用意したすべての本製品を、設置先のネットワークに接続してください。

■PoE給電機器を使用する場合

本製品は、IEEE802.3atやIEEE802.3btに対応したPoE給電機器からの給電に対応しています。PoE給電機器を使用する場合は、以下の手順に従って接続してください。本ガイドでは、弊社別売のPoEインジェクター(品番:YPS-PoE-BT)を例に説明します。

重要

  • 手順を始める前に、YPS-PoE-BTの電源を切っておいてください。
    YPS-PoE-BTの電源を入れた状態で手順を始めると、本製品がIPアドレスの自動取得に失敗する可能性があります。IPアドレスの自動取得に失敗した場合、本製品は固定IPアドレス「192.168.100.240/24」で起動します。

メモ

  • YPS-PoE-BTのPoE給電機能について詳しくは、YPS-PoE-BTの取扱説明書をご覧ください。

  • IEEE802.3bt非対応でIEEE802.3atに対応したPoE給電機器で給電する場合、工場出荷時状態では無線機能を使用できません。設定後使用可能になります。詳しくは、「技術資料」(ウェブサイトに掲載)をご覧ください。
    ヤマハネットワーク機器の技術資料:
    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/

  1. YPS-PoE-BTのLAN+PoEポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続します。

    setting connect ap poe 413
  1. 設置先のネットワーク機器(ルーター)のLANポートと、YPS-PoE-BTのLANポートを、LANケーブルで接続します。
    同様の手順を行い、用意したすべての本製品を、設置先のネットワーク機器(ルーター)に接続してください。

    setting connect ap poe nw 413
  1. YPS-PoE-BTの電源プラグを、コンセントに接続します。
    YPS-PoE-BTから給電がされると、本製品の電源が入ります。

  1. そのまま数分待ちます。

    メモ

    • 本製品が起動してからYNOへの接続処理が終わるまでに、10分程度かかることがあります。

■電源アダプターを使用する場合

別売の電源アダプター(YPS-12V3A)を使用する場合は、以下の手順に従って接続してください。

警告

  • 電源アダプターは、必ずヤマハのYPS-12V3Aを使用する。
    他の電源アダプターを使用すると、火災や感電、故障の原因になります。

  1. 設置先のネットワーク機器(ルーター)のLANポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続します。
    同様の手順を行い、用意したすべての本製品を、設置先のネットワーク機器(ルーター)に接続してください。

    setting connect ap nw 413
  1. 電源アダプターを本製品に接続します。

  1. 電源プラグをコンセントに接続します。
    本製品の電源が入ります。

    setting connect ap dc 413
  1. そのまま数分待ちます。

    メモ

    • 本製品が起動してからYNOへの接続処理が終わるまでに、10分程度かかることがあります。

5.1.3. YNOに接続していることを確認する

本体天面のインジケーターで、YNOへの接続状態を確認します。

重要

  • インターネット接続に成功すると、本製品は、自動でYNOマネージャーに接続します。YNOマネージャーとの認証に成功すると、本製品がYNOの管理対象になります。その後は自動で、YNOマネージャーからグループCONFIGを取得し、本製品の設定が更新されます。

  1. 本体天面の左下にある、インジケーター3つ(POWERインジケーター、LANインジケーター、YNOインジケーター)の点灯状態を確認します。

    メモ

    • 各インジケーターの位置および点灯状態について、詳しくは「 各部の名称と機能 」をご覧ください。

    以下の表に従って、次の手順に進んでください。

    インジケーターの点灯状態 本製品の接続状態、および次の手順

    すべてのインジケーターが青色点灯

    YNOマネージャーとの認証に成功しています。
    以下のうち、当てはまる項目の手順に進んでください。

    LANインジケーターが青色点灯でない(点滅、または色が青以外)

    インターネットに接続していません。
    以降の手順 に進み、インターネット接続に必要な設定を行ってください。

    また、設置先のネットワーク環境に問題がないか、確認してください。

    LANインジケーターは青色点灯だが、YNOインジケーターが青色点灯でない(点滅、または色が青以外)

    YNOマネージャーとの認証に失敗しています。
    YNOインジケーターの点灯状態を参考に、失敗の原因を特定・解消してください。

    また、必要に応じて、以下の操作を行ってください。

    • YNOのオペレーター
      手順「 機器をYNOに登録する 」を正しく行っているか、確認してください。

    • YNOのオペレーターでない方
      本製品のシリアル番号とDevice IDをご確認のうえ、YNOのオペレーターにお問い合わせください。

      メモ

5.1.4. パソコンのネットワーク設定をする

本製品の設定を行うためのパソコンを、本製品と同じネットワークに接続します。
仮想コントローラーのWeb GUIを開くために、設定用のパソコンのIPアドレスを一時的に変更してください。
なお、パソコンのIPアドレスの設定方法は、OSにより異なります。本ガイドでは、Windows 10を例に説明します。

注意

  • パソコンには管理者権限をもつユーザー名でログオンしてください。管理者権限については、OSのヘルプなどをご覧ください。

  • パソコンのIPアドレスを変更する前に、忘れないように元のIPアドレスをメモするなどして保管してください。

  • 本製品の設定が終わったら、パソコンのIPアドレスを元に戻してください。

  1. 設定用のパソコンと、本製品を接続したネットワーク機器(ルーター)のLANポートを、LANケーブルで接続します。

    setting connect pc nw 413
  1. パソコンのスタートメニュー画面から、「設定アイコン」( windows settei icon )-「ネットワークとインターネット」の順にクリックします。

  1. 「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。

    setting pc windows1 413
  1. 変更するアダプターを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
    変更するアダプターのプロパティ画面が表示されます。

    setting pc windows2
  1. 「この接続は次の項目を使用します」項目で「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が表示されます。

    setting pc windows3
  1. 「IPアドレスを自動的に取得する」と、「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」を選択します。

    setting1 dhcp pc windows4
  1. 「OK」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が閉じます。

  1. 「閉じる」をクリックします。
    変更したアダプターのプロパティ画面が閉じます。

  1. (以降の手順で、パソコンがIPアドレスを正常に取得できていることを確認します)
    手順4.と同じアダプターを右クリックし、「状態」をクリックします。

    setting1 dhcp pc windows5
  1. 「詳細」をクリックします。
    「ネットワーク接続の詳細」画面が表示されます。

    setting1 dhcp pc windows6 413
  1. IPアドレスを正常に取得できている場合は、以下のように表示されます。

    • 「DHCP 有効」が「はい」になっている

    • 「IPv4 アドレス」「IPv4 デフォルトゲートウェイ」「IPv4 DHCP サーバー」の、IPアドレスが表示されている

    setting1 dhcp pc windows7

5.1.5. 仮想コントローラーのWeb GUIを開く

本製品の設定変更は、仮想コントローラーのWeb GUIから行います。本製品と同じネットワークに接続した設定用のパソコンで以下の操作を行い、Web GUIを開いてください。

注意

  • Web GUIを使用するにはウェブブラウザーが必要です。推奨ウェブブラウザーは「 推奨ウェブブラウザー 」をご覧ください。

  • 本ガイドでは、Windows 10のMicrosoft Edgeを例に説明します。他の環境の場合は、画面表示が多少異なりますが、操作は同じです。

メモ

  • ウェブブラウザーの「戻る」、「進む」ボタンは使用しないでください。使用すると意図しない動作につながることがあります。

  1. 本製品(複数台接続した場合は、どれか1台)が取得しているIPアドレスを確認します。
    以降の設定内容は、本製品のIPアドレスが「192.168.1.2/24」である場合を例に説明します。

    メモ

  1. Microsoft Edgeを起動します。

  1. アドレスバーに「http://(手順1.で確認したIPアドレス)/」を半角英数字で入力し、Enterキーを押します。
    「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

    setting1 dhcp open1 413
  1. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄は空欄のまま「OK」をクリックします。
    本製品のWeb GUIのトップページが表示されます。

    setting open2 2 413
  1. 「クラスター情報」の「仮想コントローラーのIPアドレス」欄に、IPアドレスが表示されていることを確認します。

    メモ

    • IPアドレスが表示されていない場合は、仮想コントローラーがまだ起動していません(本製品を起動してから仮想コントローラーが起動するまでに、数分かかります)。
      数分後にウェブブラウザーの画面表示を更新し、IPアドレスが表示されていることを確認してください。

    setting open3 2 413
  1. 「仮想コントローラー」をクリックします。
    「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

    setting open4 2 413
  1. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄は空欄のまま「OK」をクリックします。

    setting open2 2 413
  1. 本製品が工場出荷状態の場合は、「管理形態の選択」ダイアログが表示されます。
    「クラウドから管理する」をクリックします。

    setting2 open6

    メモ

    • 手順8.を実行した後は、「管理形態の選択」ダイアログは表示されません。
      以降、管理形態の設定を変更したい場合は、Web GUIのメニュー「基本設定」-「管理モード」から操作できます。

  1. 仮想コントローラーのWeb GUIのトップページが表示されます。

    setting2 open7 413

    メモ

    • 管理形態の設定によって、メニューの項目表示が異なります。
      上の画像は、「管理形態の選択」ダイアログで「クラウドから管理する」を選択した場合の画面表示です。

5.1.6. 仮想コントローラーのネットワーク設定をする

本製品を接続するネットワークに合わせて、インターネット接続に必要な情報を設定します。
インターネット接続にプロキシサーバーを利用する場合は、以下の手順に従って設定をしてください。

  1. Web GUIのメニューから、「基本設定」-「クラスター設定」を順にクリックします。
    「クラスター設定」画面が表示されます。

    setting2 claster1 413
  1. 「仮想コントローラーとクラスターAPの共通ネットワーク設定」の内容を変更します。
    ここでは例として、以下の設定を入力しています。

    項目 入力内容

    Proxyサーバーのアドレス

    192.168.2.1

    Proxyサーバーのポート番号

    8080

    メモ

    • 設定内容について詳しくは、Web GUIの「ヘルプ」をご覧ください。

    setting2 claster2
  1. 「設定」をクリックします。
    設定内容が保存されます。

5.1.7. 設定送信をする

「設定送信」を行い、変更した設定を、用意したすべての本製品に反映してください。

  1. 「設定送信」をクリックします。
    「設定送信」画面が表示されます。

    メモ

    • Web GUIのメニュー「設定送信」-「設定送信」からもアクセスできます。

    setting2 dhcp send1 413
  1. 「送信」をクリックします。
    「送信先」に表示されているすべての無線LANアクセスポイントに、設定内容が送信されます。

    setting1 dhcp send2 413
  2. そのまま数分待ちます。

    メモ

    • 設定送信してからYNOへの接続処理が終わるまでに、10分程度かかることがあります。

    その後、手順「 YNOに接続していることを確認する 」に進んでください。

5.1.8. 設置する

設置 」を参考に、本製品を設置してください。

重要

  • 日付と時刻の設定は、本製品を運用する前に手動またはNTPサーバー(時刻配信サーバー)で必ず行ってください。

5.2. YNOに接続する(固定IPアドレス環境)

重要

メモ

  • 本章には、以下のYNOの用語が登場します。

    • YNOマネージャー

    • オペレーター

    • グループ

    • グループCONFIG

    それぞれの用語について詳しくは、「YNO操作マニュアル」をご覧ください。
    YNO操作マニュアル: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/yno/manual/index.html

YNOを利用して本製品を管理する場合は、以下の流れで初期設定を行います。

  1. 本製品をYNOに登録する
    登録操作は、YNOマネージャーのGUIを開いて行います。

    メモ

    • YNOのオペレーターに限り、操作が可能です。

  2. 本製品をインターネットに接続するための設定をする
    設定操作は、本製品に接続したパソコンのウェブブラウザーから、本製品の仮想コントローラーのWeb GUIを開いて行います。

  3. 本製品をYNOに接続する
    本製品をインターネットに接続すると、自動でYNOマネージャーに接続します。
    YNOマネージャーとの認証に成功すると、本製品がYNOの管理対象になります。

  4. YNOから、グループCONFIGを自動取得する
    手動の操作は必要ありません。本製品がYNOの管理対象になっている場合は、自動で、設定の取得・更新が行われます。

  5. (グループCONFIGを登録していない場合)グループCONFIGをYNOに登録する
    YNOマネージャーにグループCONFIGを登録していない場合(「1. 本製品をYNOに登録する」 で、新規作成したグループを本製品に割り当てた場合など)は、YNOマネージャーのGUI経由で登録を行います。

    メモ

    • YNOのオペレーターに限り、操作が可能です。

本章では、固定IPアドレス環境のネットワーク配下で本製品を利用する場合に、本製品をYNOに接続するまでの手順を説明します。

5.2.1. 本製品をYNOに登録する

YNOを利用して本製品を管理するために、YNOマネージャーへの機器登録を行います。
機器登録は、YNOマネージャーのGUIで行います。

重要

  • YNOのオペレーターに限り、機器登録の操作が可能です。
    (YNOのオペレーターでない方は、以下の手順を行う必要はありません)

  1. 用意したすべての本製品の、シリアル番号(製造番号)とDevice IDを確認します。

    重要

    • シリアル番号とDevice IDは、端末ごとに異なります。

    シリアル番号とDevice IDは、以下の箇所に記載されています。

    • 機器本体の裏にあるラベル(画像赤枠内)

      setting2 register1 413
    • 機器のWeb GUIのトップページ(画像赤枠内)

      setting2 register2 413a

      メモ

      • 機器のWeb GUI を開く場合は、先に、 以降の手順 を一通り行ってください。
        その後、ウェブブラウザーのアドレスバーに「http://(本製品のIPアドレス)/」を半角英数字で入力すると、機器のWeb GUIが開きます。

  1. YNOマネージャーのGUIに、オペレーターのアカウントでログインします。

  1. 「APの登録」画面で、用意したすべての本製品を登録します。
    登録する機器の情報として、以下を入力してください。

    • 手順1.で確認した、シリアル番号とDevice ID

    • グループ名

    メモ

5.2.2. 本製品とパソコンを接続する

本製品の初期設定を行うために、用意したすべての本製品と、設定用のパソコンを、同一のネットワークに接続してください。

■PoE給電機器を使用する場合

本製品は、IEEE802.3atやIEEE802.3btに対応したPoE給電機器からの給電に対応しています。PoE給電機器を使用する場合は、以下の手順に従って接続してください。本ガイドでは、弊社別売のPoEインジェクター(品番:YPS-PoE-BT)を例に説明します。

重要

  • 手順を始める前に、YPS-PoE-BTの電源を切っておいてください。

メモ

  • YPS-PoE-BTのPoE給電機能について詳しくは、YPS-PoE-BTの取扱説明書をご覧ください。

  • IEEE802.3bt非対応でIEEE802.3atに対応したPoE給電機器で給電する場合、工場出荷時状態では無線機能を使用できません。設定後使用可能になります。詳しくは、「技術資料」(ウェブサイトに掲載)をご覧ください。
    ヤマハネットワーク機器の技術資料:
    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/

  1. YPS-PoE-BTのLAN+PoEポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続します。

    setting connect ap poe 413
  1. (本製品を2台以上導入する場合)
    別途用意したスイッチのLANポートと、YPS-PoE-BTのLANポートを、LANケーブルで接続します。
    同様の手順を行い、用意したすべての本製品をスイッチに接続してください。

    setting connect ap poe sw 413

    メモ

    • 本製品を1台だけ導入する場合は、この手順は不要です(スイッチを使わなくても設定できます)。

  1. 以下の手順を行い、設定用のパソコンと本製品を、同一のネットワークに接続します。

    • 本製品を1台だけ導入する場合:
      設定用のパソコンのLANポートと、YPS-PoE-BTのLANポートを、LANケーブルで接続します。

      setting connect ap poe pc 413
    • 本製品を2台以上導入する場合:
      設定用のパソコンのLANポートと、手順2.のスイッチのLANポートを、LANケーブルで接続します。

      setting connect pc sw 413
  1. YPS-PoE-BTの電源プラグを、コンセントに接続します。
    YPS-PoE-BTから給電がされると、本製品の電源が入ります。

■電源アダプターを使用する場合

別売の電源アダプター(YPS-12V3A)を使用する場合は、以下の手順に従って接続してください。

警告

  • 電源アダプターは、必ずヤマハのYPS-12V3Aを使用する。
    他の電源アダプターを使用すると、火災や感電、故障の原因になります。

  1. (本製品を2台以上導入する場合)
    別途用意したスイッチのLANポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続します。
    同様の手順を行い、用意したすべての本製品をスイッチに接続してください。

    setting connect ap sw 413

    メモ

    • 本製品を1台だけ導入する場合は、この手順は不要です(スイッチを使わなくても設定できます)。

  1. 以下の手順を行い、設定用のパソコンと本製品を、同一のネットワークに接続します。

    • 本製品を1台だけ導入する場合:
      設定用のパソコンのLANポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続します。

      setting connect ap pc 413
    • 本製品を2台以上導入する場合:
      設定用のパソコンのLANポートと、手順1.のスイッチのLANポートを、LANケーブルで接続します。

      setting connect pc sw 413
  1. 電源アダプターを本製品に接続します。

  1. 電源プラグをコンセントに接続します。
    本製品の電源が入ります。

    setting connect ap dc 413

5.2.3. パソコンのネットワーク設定をする

工場出荷状態の本製品を、DHCPサーバーが存在しないネットワークに接続すると、仮想コントローラーのIPアドレスが「192.168.100.241/24」になります。
仮想コントローラーのWeb GUIを開くために、設定用のパソコンのIPアドレスを一時的に変更してください。
なお、パソコンのIPアドレスの設定方法は、OSにより異なります。本ガイドでは、Windows 10を例に説明します。

注意

  • パソコンには管理者権限をもつユーザー名でログオンしてください。管理者権限については、OSのヘルプなどをご覧ください。

  • パソコンのIPアドレスを変更する前に、忘れないように元のIPアドレスをメモするなどして保管してください。

  • 本製品の設定が終わったら、パソコンのIPアドレスを元に戻してください。

  1. スタートメニュー画面から「設定アイコン」( windows settei icon )-「ネットワークとインターネット」の順にクリックします。

  1. 「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。

    setting pc windows1 413
  1. 変更するアダプターを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
    変更するアダプターのプロパティ画面が表示されます。

    setting pc windows2
  1. 「この接続は次の項目を使用します」項目で「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が表示されます。

    setting pc windows3
  1. 「次のIPアドレスを使う」を選択し、「IPアドレス」欄に「192.168.100.1」、「サブネットマスク」欄に「255.255.255.0」を入力します。

    setting pc windows4
  1. 「OK」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が閉じます。

  1. 「閉じる」をクリックします。
    変更したアダプターのプロパティ画面が閉じます。

5.2.4. 仮想コントローラーのWeb GUIを開く

本製品の設定変更は、仮想コントローラーのWeb GUIから行います。本製品に接続した設定用のパソコンで以下の操作を行い、Web GUIを開いてください。

注意

  • Web GUIを使用するにはウェブブラウザーが必要です。推奨ウェブブラウザーは「 推奨ウェブブラウザー 」をご覧ください。

  • 本ガイドでは、Windows 10のMicrosoft Edgeを例に説明します。他の環境の場合は、画面表示が多少異なりますが、操作は同じです。

メモ

  • ウェブブラウザーの「戻る」、「進む」ボタンは使用しないでください。使用すると意図しない動作につながることがあります。

  1. Microsoft Edgeを起動します。

  1. アドレスバーに「http://192.168.100.241/」を半角英数字で入力し、Enterキーを押します。
    「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

    setting open1

    メモ

    • 手順を実行しても画面が表示されなかった場合は、数分後に、もう一度手順を実行してください。
      (本製品の電源を入れてから仮想コントローラーが起動するまでに、数分かかります)

  1. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄は空欄のまま「OK」をクリックします。

    setting open5 413
  1. 本製品が工場出荷状態の場合は、「管理形態の選択」ダイアログが表示されます。
    「クラウドから管理する」をクリックします。

    setting2 open6

    メモ

    • 手順4.を実行した後は、「管理形態の選択」ダイアログは表示されません。
      以降、管理形態の設定を変更したい場合は、Web GUIのメニュー「基本設定」-「管理モード」から操作できます。

  1. 仮想コントローラーのWeb GUIのトップページが表示されます。

    setting2 open7 413

    メモ

    • 管理形態の設定によって、メニューの項目表示が異なります。
      上の画像は、「管理形態の選択」ダイアログで「クラウドから管理する」を選択した場合の画面表示です。

5.2.5. 仮想コントローラーのネットワーク設定をする

本製品を接続するネットワークに合わせて、インターネット接続に必要な情報と、仮想コントローラーのIPアドレスを設定します。本ガイドでは、以下の内容を設定する場合を例に説明します。

設置先のネットワークの情報

デフォルトゲートウェイ

192.168.1.1

DNSサーバー

192.168.1.1

プロキシサーバー

利用する

  • IPアドレス:192.168.2.1

  • ポート番号:8080

仮想コントローラーのIPアドレス

192.168.1.200/24

  1. Web GUIのメニューから、「基本設定」-「クラスター設定」を順にクリックします。
    「クラスター設定」画面が表示されます。

    setting2 claster1 413
  1. 「仮想コントローラーとクラスターAPの共通ネットワーク設定」の内容を変更します。
    ここでは例として、以下の設定を入力しています。

    項目 入力内容

    デフォルトゲートウェイ

    192.168.1.1

    DNSサーバー(プライマリ)

    192.168.1.1

    Proxyサーバーのアドレス

    192.168.2.1

    Proxyサーバーのポート番号

    8080

    重要

    • インターネット接続にプロキシサーバーを利用している場合は、Proxyサーバーの設定を入力してください。

    メモ

    • 設定内容について詳しくは、Web GUIの「ヘルプ」をご覧ください。

    setting2 dhcp claster2
  1. 「仮想コントローラーのネットワーク設定」の内容を変更します。
    ここでは例として、以下の設定を入力しています。

    項目 入力内容

    DHCP (IPv4)

    無効

    IPアドレス (IPv4)

    192.168.1.200

    ネットマスク

    24

    メモ

    • 設定内容について詳しくは、Web GUIの「ヘルプ」をご覧ください。

    setting claster2
  1. 「設定」をクリックします。
    設定内容が保存されます。それに伴い、Web GUIへのアクセスが中断されます。
    (手順5.以降で、仮想コントローラーのWeb GUIを開き直します)

    注意

    • 手順3.でネットワークアドレスが異なるIPアドレスを設定した場合、そのまま手順5.に進んでも、パソコンは本製品の仮想コントローラーと通信できません。
      設定内容に合わせて パソコンのネットワーク設定を変更 し、手順5.に進んでください。

  1. アドレスバーに「http://(手順3.で設定したIPアドレス)/」を半角英数字で入力し、Enterキーを押します。
    「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

    setting open1 3
  1. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄は空欄のまま「OK」をクリックします。
    仮想コントローラーのWeb GUIが表示されます。

    setting open2 2 413

5.2.6. IPアドレスを設定する

本製品を接続するネットワークに合わせて、本製品のIPアドレスの設定を変更してください。本ガイドでは、2台の本製品に対して「192.168.1.201/24」と「192.168.1.202/24」を設定する場合を例に説明します。

  1. Web GUIのメニューから、「基本設定」-「クラスターAP管理」を順にクリックします。
    「クラスターAP管理」画面が表示されます。

    setting2 ip1 413
  1. それぞれの無線アクセスポイントに対して、IPアドレスの設定を変更します。
    ここでは例として、以下の設定を入力しています。

    設定対象の機器 DHCP (IPv4) IPアドレス (IPv4) ネットマスク

    1台目

    無効

    192.168.1.201

    24

    2台目

    無効

    192.168.1.202

    24

    メモ

    • 設定内容について詳しくは、Web GUIの「ヘルプ」をご覧ください。

    setting ip2 413
  1. 「設定」をクリックします。
    設定内容が保存されます。

5.2.7. 設定送信をする

「設定送信」を行い、変更した設定を、用意したすべての本製品に反映してください。

  1. 「設定送信」をクリックします。
    「設定送信」画面が表示されます。

    メモ

    • Web GUIのメニュー「設定送信」-「設定送信」からもアクセスできます。

    setting2 send1 413
  1. 「送信」をクリックします。
    「送信先」に表示されているすべての無線LANアクセスポイントに、設定内容が送信されます。

    setting send2 413

5.2.8. 本製品をネットワークに接続する

スイッチに接続しているすべての本製品を、設置先のネットワークに接続してください。
その後、本体天面のインジケーターで、YNOへの接続状態を確認します。

重要

  • インターネット接続に成功すると、本製品は、自動でYNOマネージャーに接続します。YNOマネージャーとの認証に成功すると、本製品がYNOの管理対象になります。その後は自動で、YNOマネージャーからグループCONFIGを取得し、本製品の設定が更新されます。

  1. スイッチに接続しているすべての本製品を、設置先のネットワークに接続します。

  1. そのまま数分待ちます。

    メモ

    • 本製品をネットワークに接続してからYNOへの接続処理が終わるまでに、10分程度かかることがあります。

  1. 本体天面の左下にある、インジケーター3つ(POWERインジケーター、LANインジケーター、YNOインジケーター)の点灯状態を確認します。

    メモ

    • 各インジケーターの位置および点灯状態について、詳しくは「 各部の名称と機能 」をご覧ください。

    以下の表に従って、次の手順に進んでください。

    インジケーターの点灯状態 本製品の接続状態、および次の手順

    すべてのインジケーターが青色点灯

    YNOマネージャーとの認証に成功しています。
    以下のうち、当てはまる項目の手順に進んでください。

    LANインジケーターが青色点灯でない(点滅、または色が青以外)

    インターネットに接続していません。
    以下の設定を正しく行っているか、確認してください。

    また、設置先のネットワーク環境に問題がないか、確認してください。

    LANインジケーターは青色点灯だが、YNOインジケーターが青色点灯でない(点滅、または色が青以外)

    YNOマネージャーとの認証に失敗しています。
    YNOインジケーターの点灯状態を参考に、失敗の原因を特定・解消してください。

    また、必要に応じて、以下の操作を行ってください。

    • YNOのオペレーター
      手順「 機器をYNOに登録する 」を正しく行っているか、確認してください。

    • YNOのオペレーターでない方
      本製品のシリアル番号とDevice IDをご確認のうえ、YNOのオペレーターにお問い合わせください。

      メモ

5.2.9. 設置する

設置 」を参考に、本製品を設置してください。

重要

  • 日付と時刻の設定は、本製品を運用する前に手動またはNTPサーバー(時刻配信サーバー)で必ず行ってください。

5.3. YNOマネージャーにグループCONFIGを登録する

メモ

  • 本章には、以下のYNOの用語が登場します。

    • YNOマネージャー

    • オペレーター

    • グループ

    • グループCONFIG

    • クラスターCONFIG

    それぞれの用語について詳しくは、「YNO操作マニュアル」をご覧ください。
    YNO操作マニュアル: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/yno/manual/index.html

YNOマネージャーで作成したグループに対して、グループCONFIGを登録する手順を説明します。
YNOのオペレーターは、新規作成したグループを本製品に割り当てた場合、初期設定の一環として以下の手順を行ってください。

重要

  • YNOのオペレーターに限り、グループCONFIGの登録が可能です。
    (YNOのオペレーターでない方は、以下の手順を行う必要はありません)

重要

  • 同様の流れで、クラスターCONFIGも設定できます。ただし、以下の点にご注意ください。

    • グループCONFIGとクラスターCONFIGとで、設定できる項目(仮想コントローラーのWeb GUIに表示されるメニュー項目)が異なります。

    • クラスターCONFIGの設定内容は、YNOマネージャーには登録されません。

    クラスターCONFIG、および操作手順について、詳しくは「YNO操作マニュアル」をご覧ください。
    YNO操作マニュアル: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/yno/manual/index.html

5.3.1. 仮想コントローラーのWeb GUIを開く

YNOマネージャーのGUIから、仮想コントローラーのWeb GUIにアクセスします。

  1. YNOマネージャーのGUIに、オペレーターのアカウントでログインします。

  2. 本製品が所属するグループを選択して、「グループCONFIGの設定」ボタンを押します。

    メモ

  1. 仮想コントローラーのWeb GUIが表示されます。

    setting2 gconfig open

5.3.2. 管理パスワードを設定する

本製品(および、グループ内のすべての無線LANアクセスポイント)の管理パスワードを設定します。

  1. Web GUIのメニューから、「基本設定」-「管理パスワード」を順にクリックします。
    「管理パスワード」画面が表示されます。

    setting2 gconfig password1
  1. 「管理パスワード」項目で「変更する」を選択し、新しい管理パスワードを入力します。
    入力したパスワードは、●で表示されます。

    setting password2
  1. 手順2で入力した管理パスワードを再度入力します。
    入力したパスワードは、●で表示されます。

    setting password3
  1. 「設定」をクリックします。
    設定内容が保存され、管理パスワードが変更されます。

5.3.3. 無線設定をする

本製品(および、グループ内のすべての無線LANアクセスポイント)の無線設定を行います。ここでは、認証方式として「WPA2-PSK / WPA3-SAE」を設定する場合を例に説明します。

メモ

  1. Web GUIのメニューから、「無線設定(共通)」-「SSID 管理」を順にクリックします。
    表示された「SSID 管理」画面で、無線設定を追加する番号の「追加」をクリックします。

    setting2 gconfig wlan1 413
  2. 設定内容を入力します。
    ここでは例として、以下の設定を入力しています。

    項目 入力内容

    バインドする無線モジュール

    2.4GHz、5GHz(1)、5GHz(2)

    SSID

    yamaha

    認証方式

    WPA2-PSK / WPA3-SAE

    PSK(事前認証鍵)

    YMH.pass
    ※入力したパスワードは、●で表示されます。

    注意

    • PSK(事前認証鍵)には、必ず、上の例とは異なる文字列を設定してください。

    メモ

    • 設定内容について詳しくは、Web GUIの「ヘルプ」をご覧ください。

    setting wlan2 413
  1. 「設定」をクリックします。
    設定内容が保存されます。

5.3.4. 設定送信をする

「設定送信」を行い、変更した設定を、YNOマネージャー(および、グループ内のすべての無線LANアクセスポイント)に反映してください。

  1. 「設定送信」をクリックします。
    「設定送信」画面が表示されます。

    メモ

    • Web GUIのメニュー「設定送信」-「設定送信」からもアクセスできます。

    setting send1 413
  1. 「送信」をクリックします。
    YNOマネージャー(および、グループ内のすべての無線LANアクセスポイント)に、設定内容が送信されます。

    setting2 gconfig send2

5.4. 運用中のクラスターに本製品を追加する

重要

メモ

  • 本章には、以下のYNOの用語が登場します。

    • YNOマネージャー

    • オペレーター

    • グループ

    • グループCONFIG

    それぞれの用語について詳しくは、「YNO操作マニュアル」をご覧ください。
    YNO操作マニュアル: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/yno/manual/index.html

運用中のクラスターと同じネットワークに本製品を接続すると、運用中のクラスターの設定内容が自動送信されます。
その後、必要に応じて、追加した本製品の設定を手動で変更します。

設置先のネットワーク環境によって、設定手順が異なります。

5.4.1. 本製品をYNOに登録する

YNOを利用して本製品を管理するために、YNOマネージャーへの機器登録を行います。
機器登録は、YNOマネージャーのGUIで行います。

重要

  • YNOのオペレーターに限り、機器登録の操作が可能です。
    (YNOのオペレーターでない方は、以下の手順を行う必要はありません)

  1. 用意したすべての本製品の、シリアル番号(製造番号)とDevice IDを確認します。

    重要

    • シリアル番号とDevice IDは、端末ごとに異なります。

    シリアル番号とDevice IDは、以下の箇所に記載されています。

    • 機器本体の裏にあるラベル(画像赤枠内)

      setting2 register1 413
    • 機器のWeb GUIのトップページ(画像赤枠内)

      setting2 register2 413

      メモ

  1. YNOマネージャーのGUIに、オペレーターのアカウントでログインします。

  1. 「APの登録」画面で、用意したすべての本製品を登録します。
    登録する機器の情報として、以下を入力してください。

    • 手順1.で確認した、シリアル番号とDevice ID

    • グループ名

    メモ

5.4.2. 本製品をネットワークに接続する

用意したすべての本製品を、運用中のクラスターと同じネットワークに接続してください。

■PoE給電機器を使用する場合

本製品は、IEEE802.3atやIEEE802.3btに対応したPoE給電機器からの給電に対応しています。PoE給電機器を使用する場合は、以下の手順に従って接続してください。本ガイドでは、弊社別売のPoEインジェクター(品番:YPS-PoE-BT)を例に説明します。

重要

  • DHCP環境のネットワーク配下に接続する場合は、手順を始める前に、YPS-PoE-BTの電源を切っておいてください。
    YPS-PoE-BTの電源を入れた状態で手順を始めると、本製品がIPアドレスの自動取得に失敗する可能性があります。IPアドレスの自動取得に失敗した場合、本製品は固定IPアドレス「192.168.100.240/24」で起動します。

メモ

  • YPS-PoE-BTのPoE給電機能について詳しくは、YPS-PoE-BTの取扱説明書をご覧ください。

  • IEEE802.3bt非対応でIEEE802.3atに対応したPoE給電機器で給電する場合、工場出荷時状態では無線機能を使用できません。設定後使用可能になります。詳しくは、「技術資料」(ウェブサイトに掲載)をご覧ください。
    ヤマハネットワーク機器の技術資料:
    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/

  1. YPS-PoE-BTのLAN+PoEポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続します。

    setting connect ap poe 413
  1. 設置先のネットワーク機器(ルーター)のLANポートと、YPS-PoE-BTのLANポートを、LANケーブルで接続します。
    同様の手順を行い、用意したすべての本製品を、設置先のネットワーク機器(ルーター)に接続してください。

    setting connect ap poe nw 413
  1. YPS-PoE-BTの電源プラグを、コンセントに接続します。
    YPS-PoE-BTから給電がされると、本製品の電源が入ります。

  1. そのまま数分待ちます。

    メモ

    • 本製品が起動してからYNOへの接続処理が終わるまでに、10分程度かかることがあります。

    その後、次の手順に進みます。以下のうち、当てはまる項目の手順に進んでください。

■電源アダプターを使用する場合

別売の電源アダプター(YPS-12V3A)を使用する場合は、以下の手順に従って接続してください。

警告

  • 電源アダプターは、必ずヤマハのYPS-12V3Aを使用する。
    他の電源アダプターを使用すると、火災や感電、故障の原因になります。

  1. 設置先のネットワーク機器(ルーター)のLANポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続します。
    同様の手順を行い、用意したすべての本製品を、設置先のネットワーク機器(ルーター)に接続してください。

    setting connect ap nw 413
  1. 電源アダプターを本製品に接続します。

  1. 電源プラグをコンセントに接続します。
    本製品の電源が入ります。

    setting connect ap dc 413
  1. そのまま数分待ちます。

    メモ

    • 本製品が起動してからYNOへの接続処理が終わるまでに、10分程度かかることがあります。

    その後、次の手順に進みます。以下のうち、当てはまる項目の手順に進んでください。

5.4.3. パソコンのネットワーク設定をする

設置先のネットワークが固定IPアドレス環境の場合は、本製品の設定を行うためのパソコンを、本製品と同じネットワークに接続します。
仮想コントローラーのWeb GUIを開くために、設定用のパソコンのIPアドレスを一時的に変更してください。本ガイドでは、仮想コントローラーのIPアドレスが「192.168.1.200/24」である場合を例に説明します。
なお、パソコンのIPアドレスの設定方法は、OSにより異なります。本ガイドでは、Windows 10を例に説明します。

注意

  • パソコンには管理者権限をもつユーザー名でログオンしてください。管理者権限については、OSのヘルプなどをご覧ください。

  • パソコンのIPアドレスを変更する前に、忘れないように元のIPアドレスをメモするなどして保管してください。

  • 本製品の設定が終わったら、パソコンのIPアドレスを元に戻してください。

  1. 設定用のパソコンと、設置先のネットワーク機器(ルーター)のLANポートを、LANケーブルで接続します。

    setting connect pc nw 413
  1. パソコンのスタートメニュー画面から、「設定アイコン」( windows settei icon )-「ネットワークとインターネット」の順にクリックします。

  1. 「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。

    setting pc windows1 413
  1. 変更するアダプターを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
    変更するアダプターのプロパティ画面が表示されます。

    setting pc windows2
  1. 「この接続は次の項目を使用します」項目で「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が表示されます。

    setting pc windows3
  1. 「次のIPアドレスを使う」を選択し、「IPアドレス」欄と「サブネットマスク」欄を入力します。
    ここでは例として、「IPアドレス」欄に「192.168.1.100」、「サブネットマスク」欄に「255.255.255.0」を入力しています。

    setting1 add pc windows4
  1. 「OK」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が閉じます。

  1. 「閉じる」をクリックします。
    変更したアダプターのプロパティ画面が閉じます。

5.4.4. 仮想コントローラーのWeb GUIを開く

本製品の設定変更は、仮想コントローラーのWeb GUIから行います。本製品と同じネットワークに接続した設定用のパソコンで以下の操作を行い、Web GUIを開いてください。

注意

  • Web GUIを使用するにはウェブブラウザーが必要です。推奨ウェブブラウザーは「 推奨ウェブブラウザー 」をご覧ください。

  • 本ガイドでは、Windows 10のMicrosoft Edgeを例に説明します。他の環境の場合は、画面表示が多少異なりますが、操作は同じです。

メモ

  • ウェブブラウザーの「戻る」、「進む」ボタンは使用しないでください。使用すると意図しない動作につながることがあります。

  1. Microsoft Edgeを起動します。

  1. アドレスバーに「http://(仮想コントローラーのIPアドレス)/」を半角英数字で入力し、Enterキーを押します。
    「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

    setting open1 3
  1. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄に「(管理パスワード)」を入力して、「OK」をクリックします。

    setting password4 413
  1. 仮想コントローラーのWeb GUIのトップページが表示されます。

    setting2 open7 413

5.4.5. IPアドレスを設定する

本製品を接続するネットワークに合わせて、本製品のIPアドレスの設定を変更してください。本ガイドでは、今回追加する本製品に対して「192.168.1.203/24」を設定する場合を例に説明します。

  1. Web GUIのメニューから、「基本設定」-「クラスターAP管理」を順にクリックします。
    「クラスターAP管理」画面が表示されます。

    setting2 add ip1 413
  1. 今回追加する本製品に対して、IPアドレスの設定を変更します。
    ここでは例として、以下の設定を入力しています。

    設定対象の機器 DHCP (IPv4) IPアドレス (IPv4) ネットマスク

    3台目

    無効

    192.168.1.203

    24

    メモ

    • 今回追加する本製品がテーブルに表示されていない場合は、数分後にウェブブラウザーの画面表示を更新してから、設定を入力してください。

    • 設定内容について詳しくは、Web GUIの「ヘルプ」をご覧ください。

    setting1 add ip2 413
  1. 「設定」をクリックします。
    設定内容が保存されます。

5.4.6. 設定送信をする

「設定送信」を行い、変更した設定を、クラスター内のすべての無線LANアクセスポイントに反映してください。

  1. 「設定送信」をクリックします。
    「設定送信」画面が表示されます。

    メモ

    • Web GUIのメニュー「設定送信」-「設定送信」からもアクセスできます。

    setting1 add send1 413
  1. 「送信」をクリックします。
    「送信先」に表示されているすべての無線LANアクセスポイントに、設定内容が送信されます。

    setting1 add send2 413
  2. そのまま数分待ちます。

    メモ

    • 設定送信してからYNOへの接続処理が終わるまでに、10分程度かかることがあります。

5.4.7. YNOに接続していることを確認する

本体天面のインジケーターで、YNOへの接続状態を確認します。

重要

  • インターネット接続に成功すると、本製品は、自動でYNOマネージャーに接続します。YNOマネージャーとの認証に成功すると、本製品がYNOの管理対象になります。その後は自動で、YNOマネージャーからグループCONFIGを取得し、本製品の設定が更新されます。

  1. 本体天面の左下にある、インジケーター3つ(POWERインジケーター、LANインジケーター、YNOインジケーター)の点灯状態を確認します。

    メモ

    • 各インジケーターの位置および点灯状態について、詳しくは「 各部の名称と機能 」をご覧ください。

    以下の表に従って、次の手順に進んでください。

    インジケーターの点灯状態 本製品の接続状態、および次の手順

    すべてのインジケーターが青色点灯

    YNOマネージャーとの認証に成功しています。
    手順「 設置する 」に進んでください。

    LANインジケーターが青色点灯でない(点滅、または色が青以外)

    インターネットに接続していません。
    以下のうち、当てはまる項目の手順に進んでください。

    • 設置先のネットワークがDHCP環境の場合
      手順「 本製品をネットワークに接続する 」をやり直してください。
      また、設置先のネットワーク環境に問題がないか、確認してください。

    • 設置先のネットワークが固定IPアドレス環境の場合
      以下の設定を正しく行っているか、確認してください。

      また、設置先のネットワーク環境に問題がないか、確認してください。

    LANインジケーターは青色点灯だが、YNOインジケーターが青色点灯でない(点滅、または色が青以外)

    YNOマネージャーとの認証に失敗しています。
    YNOインジケーターの点灯状態を参考に、失敗の原因を特定・解消してください。

    また、必要に応じて、以下の操作を行ってください。

    • YNOのオペレーター
      手順「 機器をYNOに登録する 」を正しく行っているか、確認してください。

    • YNOのオペレーターでない方
      本製品のシリアル番号とDevice IDをご確認のうえ、YNOのオペレーターにお問い合わせください。

      メモ

5.4.8. 設置する

設置 」を参考に、本製品を設置してください。

重要

  • 日付と時刻の設定は、本製品を運用する前に手動またはNTPサーバー(時刻配信サーバー)で必ず行ってください。