5. 初期設定

本章では、本製品の初期設定の手順を説明します。

重要

  • 本製品を利用するには、ライセンスが必要です。
    初期設定後に「 ライセンスを有効化する 」の手順を行い、正式ライセンスを有効にしてください。

本製品の利用形態には、「ブリッジモード」と「ルーターモード」の2つがあります。
利用するモードによって、初期設定の手順が異なります。本ガイドでは、それぞれのモードに対する初期設定の手順を説明します。

■利用形態

ブリッジモード ルーターモード

インターネットに接続したルーターの配下に本製品を設置し、透過型ファイアウォールとして使用します。
上位ルーターがヤマハルーターの場合は、「ダッシュボード」や「LANマップ」を利用して、本製品を管理できます。

本製品を直接インターネットに接続し、ルーターとして使用します。
サイト間VPNやリモートアクセスVPNを利用して、安全なネットワークを構築できます。

connection bridge

connection router

5.1. ブリッジモードで利用する場合

本製品をブリッジモードで利用する場合の、初期設定の手順を説明します。
本製品の設定変更は、本製品に接続したコンピューターのWebブラウザーで、Web GUIを開いて行います。

■ブリッジモードでの利用イメージ

connection bridge

■ご用意いただくもの
  • コンピューター
    本製品の設定を行うコンピューターをご用意ください。

    お知らせ

    • 本製品の設定変更には、Webブラウザーが必要です。推奨Webブラウザーについては、以下のURLをご覧ください。
      ヤマハネットワーク製品Web GUIのWebブラウザー対応状況: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/gui/browser.html

  • LANケーブル
    付属のLANケーブルまたは、コンピューターまでの距離に合わせて、別途LANケーブルをご用意ください。

    お知らせ

    • 1000BASE-Tでご使用になる場合は、エンハンスドカテゴリー5(CAT5e)以上のLANケーブルをご用意ください。

  • ネットワークの情報
    本製品を設置するネットワークの、以下の情報をご用意ください。

    • 上位ルーターのIPアドレス

    • 設置環境のサブネットマスク

■手順の流れ

5.1.1. 本製品とコンピューターを接続する

初期設定が完了するまで、本製品のWANポートにはケーブルを接続せずに操作を行います。

UTX100 connection

  1. 本製品のLANポートにコンピューターを接続します。

  1. 本製品に電源アダプターを接続します。
    付属の電源アダプターを電源コネクターに接続し、抜け防止ナットを締め付けて固定してください。

    お知らせ

  1. 本製品の電源を入れます。

    【UTX100】電源ボタンを押します。
    【UTX200】手順2. の時点で、自動的に電源が入ります。

    起動が完了すると、POWERインジケーターが青色の点滅から点灯に変わります。

    お知らせ

    • 起動が完了するまで、約2~3分かかります。

5.1.2. コンピューターのネットワーク設定をする

本製品のIPアドレスは、工場出荷時の状態では192.168.1.1/24に設定されています。
本製品のWeb GUIを開くために、設定用のコンピューターのIPアドレスを、192.168.1.0/24のセグメントとなるように変更します。
なお、コンピューターのIPアドレスの設定方法は、OSにより異なります。本ガイドでは、Windows 10を例に説明します。

注意

  • コンピューターには管理者権限をもつユーザー名でログオンしてください。管理者権限については、OSのヘルプなどをご覧ください。

重要

  • 本製品は、工場出荷時の状態では、DHCPサーバーの設定が有効になっています。しかし、本製品をブリッジモードに変更すると、DHCPサーバーの設定が無効になります。
    必要に応じて、コンピューターのIPアドレスを固定に設定してください。

  1. スタートメニュー画面から「設定アイコン」( windows settei icon )-「ネットワークとインターネット」の順にクリックします。

  1. 「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。

    setting pc windows1
  1. 変更するアダプターを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
    変更するアダプターのプロパティ画面が表示されます。

    setting pc windows2
  1. 「この接続は次の項目を使用します」項目で「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が表示されます。

    setting pc windows3
  1. 「次のIPアドレスを使う」を選択し、以下の設定を入力します。

    項目 説明

    IPアドレス

    本製品と同一セグメントのIPアドレスを設定します。
    本製品の設定が工場出荷時の状態の場合は、「192.168.1.2」を入力します。

    サブネットマスク

    本製品のネットワークのサブネットマスクを設定します。
    本製品の設定が工場出荷時の状態の場合は、「255.255.255.0」を入力します。

    デフォルトゲートウェイ

    本製品のIPアドレスを設定します。
    本製品の設定が工場出荷時の状態の場合は、「192.168.1.1」を入力します。

    setting pc windows4
  1. 「OK」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が閉じます。

  1. 「閉じる」をクリックします。
    変更したアダプターのプロパティ画面が閉じます。

5.1.3. 本製品の初期設定ウィザードを開く

本製品に接続したコンピューターで、Web GUIの初期設定ウィザードを開きます。

重要

  • 本製品のWANポートにケーブルを接続した状態で手順を行うと、本ガイドの案内どおりに設定できない可能性があります。

    • 本製品のWANポートにケーブルが接続されていないことを確認してください。

    • LANポートへのケーブル接続は、初期設定ウィザードの設定を終えた後、「 本製品をネットワークに接続する 」で行います。

  • 初期設定ウィザードは、本製品の設定が工場出荷時の状態のときだけ表示されます。
    以下の手順を行っても初期設定ウィザードが表示されない場合は、本製品の設定を工場出荷時の状態に戻してください。詳しくは、「 本製品の設定を工場出荷時の状態に戻す 」をご覧ください。

お知らせ

  • 本製品の設定変更には、Webブラウザーが必要です。推奨Webブラウザーについては、以下のURLをご覧ください。
    ヤマハネットワーク製品Web GUIのWebブラウザー対応状況: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/gui/browser.html

  • 本ガイドでは、Google Chromeを利用する場合を例に説明します。

  1. コンピューターでWebブラウザーを起動します。

  2. アドレスバーに「https://192.168.1.1:4434/」と半角英数字で入力して、Enterキーを押します。

  3. 「詳細設定」をクリックします。

    setting open1
  1. 「192.168.1.1にアクセスする(安全ではありません)」をクリックします。

    setting open2

    本製品の初期設定ウィザードが表示されます。

    setting open3

    お知らせ

    • 右上のメニューから、初期設定ウィザードの表示言語を切り替えることができます。

5.1.4. 初期設定をする

初期設定ウィザードの案内にしたがって、初期設定を行います。

重要

  • 初期設定ウィザードの途中で設定を中止した場合は、それまでの設定内容が保存され、初期設定ウィザードが完了します。

    • 設定を中止した後で、初期設定ウィザードを再開することはできません。

    • 初期設定ウィザードをもう一度操作したい場合は、本製品の設定を工場出荷時の状態に戻してください。詳しくは、「 本製品の設定を工場出荷時の状態に戻す 」をご覧ください。

  1. 「次へ」をクリックします。

    setting wizard 01
  1. 管理ユーザー情報を設定し、「次へ」をクリックします。

    項目 説明

    管理者名

    工場出荷時の状態では、「admin」が入力されています。セキュリティー確保のため、変更することを強く推奨します。

    パスワード

    管理パスワードを入力します。入力した文字は「●」で表示されます。

    パスワードの確認

    管理パスワードを再入力します。入力した文字は「●」で表示されます。

    setting wizard 02
  1. 本製品の日付と時刻を設定し、「次へ」をクリックします。
    本ガイドでは「手動で時刻を設定」を選択し、現在の日付と時刻を入力します。

    項目 説明

    日付

    工場出荷時の状態では、グリニッジ標準時(GMT)の日付が入力されています。
    日本標準時に合わせて、設定を変更してください。

    時刻

    工場出荷時の状態では、グリニッジ標準時(GMT)の時刻が入力されています。
    日本標準時に合わせて、設定を変更してください。

    タイムゾーン

    工場出荷時の状態では、「(GMT+09:00) 東京 大阪 札幌」が選択されています(変更不要です)。

    setting wizard 03
  1. 本製品の名前を登録し、「次へ」をクリックします。

    項目 説明

    アプライアンスの名前

    この名前は、レポートメール配信時にメールの件名に記載されます。
    工場出荷時の状態では、「UTX-ID-XXXX(MACアドレス下8桁)」 が入力されています。必要に応じて変更してください。

    ドメイン名

    必要に応じて入力してください。

    お知らせ

    • 「アプライアンスの名前」と「ドメイン名」は、日本語には対応していません。半角英数字と ‘ - ’ (ハイフン)で入力してください。

    setting wizard 04
  1. セキュリティ設定の管理方法を選択し、「次へ」をクリックします。
    本ガイドでは「ローカル管理」を選択します。

    setting wizard 05
  1. インターネット接続の設定を行い、「次へ」をクリックします。

    項目 説明

    接続タイプ

    工場出荷時の状態では、「ブリッジ」が選択されています(変更不要です)。

    IPアドレス

    本製品で使用するIPアドレスとして、上位ルーターのLAN側ネットワークのサブネットに属するアドレスを入力します。

    サブネットマスク

    設置環境のサブネットマスクを入力します。

    デフォルトゲートウェイ

    上位ルーターのLAN側のIPアドレスを入力します。

    1番目のDNSサーバ

    上位ルーターのLAN側のIPアドレスを入力します。

    2番目のDNSサーバ

    任意で入力します。

    setting wizard 06
  1. 「今すぐ接続」画面で、「いいえ」をクリックします。

    setting wizard 07
  1. 本製品のWeb GUIへのアクセス制限を設定します。
    ここでは例として、以下の内容を設定します。

    項目 説明

    「管理者アクセスを許可する発信元を選択してください。」

    「WAN」だけにチェックを入れます。
    ※「LAN」については、自動で許可設定になります(初期設定ウィザードでは、「LAN」の設定項目は表示されません)。

    「上記で選択した発信元からのアクセスを下記のIPアドレスから許可」

    「インターネットからの指定IPアドレス
    インターネット以外からの任意のIPアドレス」を選択します。
    (手順9.で、アクセスを許可するIPアドレスを指定します)

    お知らせ

    setting wizard 08 1

本製品をブリッジモードで運用する場合は、上位に設置したヤマハルーターの「ダッシュボード機能」や「LANマップ機能」を使用して、本製品を管理できます。

  • ヤマハルーターで本製品を管理する場合は、手順9.に進んでください。

  • ヤマハルーターで本製品を管理しない場合は、手順11.に進んでください。

  1. 「新規」をクリックします。

    setting wizard 08 2
  1. 管理者アクセスを許可するネットワークを設定し、「適用」をクリックします。
    本ガイドでは、以下の設定を入力します。

    項目 説明

    タイプ

    「IPv4 ネットワーク」を選択します。
    ※設定を変更すると、下の設定項目の表示が変わります。

    ネットワークIP

    本製品で使用するIPアドレスのネットワークアドレスを入力します。

    サブネットマスク

    設置環境のサブネットマスクを入力します。

    setting wizard 08 3
  1. 「次へ」をクリックします。

    setting wizard 08 4
  1. ライセンスを有効化します。
    ここでは、トライアルライセンスを使用する場合の手順を説明します。「次へ」をクリックします。

    重要

    • トライアルライセンスの有効期間は30日です。初期設定後、30日以内に「 ライセンスを有効化する 」の手順を行い、正式ライセンスを有効にしてください。

    setting wizard 09
  1. 「警告」画面で、「OK」をクリックします。

    setting wizard 10
  1. 有効にするセキュリティー機能(Software Blade)を選択し、「次へ」をクリックします。
    本ガイドでは、すべての機能を有効に設定します。

    setting wizard 11
  1. 初期設定ウィザードで設定した内容を確認します。
    問題がないことを確認し、「完了」をクリックします。

    setting wizard 12

    初期設定ウィザードの設定が完了すると、Web GUIのトップページが表示されます。

    setting webgui top 1
  1. いったん本製品を再起動します。
    「デバイス」、「システム操作」の順にクリックします。

    注意

    • 初期設定ウィザードの設定を終えた後は、必ず再起動を実施してください。再起動を実施していない場合、インターネット接続やクラウド接続、シグネチャー更新などが正常に行われない可能性があります。

    setting restart 1
  1. 「再起動」をクリックします。

    setting restart 2
  1. 「OK」をクリックします。

    setting restart 3

    再起動が始まります。
    再起動が完了すると、POWERインジケーターが青色の点滅から点灯に変わります。

    setting restart 4

5.1.5. 本製品のWeb GUIにログインする

重要

  • 本製品のネットワークアドレスを初期設定(192.168.1.0/24)から変更した場合は、以降の手順を行う前に、本製品に接続したコンピューターのIPアドレスを、本製品と同一セグメントとなるように設定してください。設定の流れについては、「 コンピューターのネットワーク設定をする 」をご覧ください。

  1. コンピューターでWebブラウザーを起動します。

  2. アドレスバーに「https://(本製品のIPアドレス):4434/」と半角英数字で入力して、Enterキーを押します。

  3. 初期設定ウィザードで設定したユーザ名とパスワードを入力し、「ログイン」をクリックします。

    setting login

    Web GUIのトップページが表示されます。

    setting webgui top 1

5.1.6. 本製品をネットワークに接続する

本製品のWANポートと、上位ルーターのLANポートとを、LANケーブルで接続します。
ネットワーク接続が完了すると、Web GUI のトップページに「インターネット 接続」と表示されます。

setting webgui top 2

5.1.7. ライセンスを有効化する

トライアルライセンスの有効期間は30日です。
トライアル期間内に「 ライセンスを有効化する 」の手順を行い、正式ライセンスを有効にしてください。

重要

  • 正式ライセンスを有効化する前に、ライセンス登録用Webフォームでライセンス登録を行う必要があります。
    ライセンス登録用Webフォーム: https://utx.network.yamaha.com

  • 正式ライセンスを有効化する前にトライアルライセンスが満了した場合、本製品のセキュリティー機能が使用できなくなります。ライセンス登録および正式ライセンスの有効化は、お早めに実施してください。

5.2. ルーターモードで利用する場合

本製品をルーターモードで利用する場合の、初期設定の手順を説明します。
本製品の設定変更は、本製品に接続したコンピューターのWebブラウザーで、Web GUIを開いて行います。

■ルーターモードでの利用イメージ

connection router

お知らせ

  • 本製品をルーターモードで運用する場合は、ヤマハルーターの「ダッシュボード機能」や「LANマップ機能」を使用した機器管理はできません。

■ご用意いただくもの
  • コンピューター
    本製品の設定を行うコンピューターをご用意ください。

    お知らせ

    • 本製品の設定変更には、Webブラウザーが必要です。推奨Webブラウザーについては、以下のURLをご覧ください。
      ヤマハネットワーク製品Web GUIのWebブラウザー対応状況: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/gui/browser.html

  • LANケーブル
    付属のLANケーブルまたは、コンピューターまでの距離に合わせて、別途LANケーブルをご用意ください。

    お知らせ

    • 1000BASE-Tでご使用になる場合は、エンハンスドカテゴリー5(CAT5e)以上のLANケーブルをご用意ください。

  • ネットワークの情報
    本製品に接続するインターネット回線の情報をご用意ください。
    たとえばPPPoE接続の場合は、プロバイダーから通知される以下の情報が必要です。

    • ユーザーID

    • パスワード

    お知らせ

    • 本ガイドでは、PPPoE方式のインターネット回線を使用する場合を例に説明します。

■手順の流れ

5.2.1. 本製品とコンピューターを接続する

初期設定が完了するまで、インターネット回線のケーブルは接続せずに操作を行います。

UTX100 connection

  1. 本製品のLANポートにコンピューターを接続します。

  1. 本製品に電源アダプターを接続します。
    付属の電源アダプターを電源コネクターに接続し、抜け防止ナットを締め付けて固定してください。

    お知らせ

  1. 本製品の電源を入れます。

    【UTX100】電源ボタンを押します。
    【UTX200】手順2. の時点で、自動的に電源が入ります。

    起動が完了すると、POWERインジケーターが青色の点滅から点灯に変わります。

    お知らせ

    • 起動が完了するまで、約2~3分かかります。

5.2.2. コンピューターのネットワーク設定をする

本製品は、工場出荷時の状態では、DHCPサーバーの設定が有効になっています。
本製品のWeb GUIを開くために、設定用のコンピューターのIPアドレスを、DHCPで自動取得できるように変更します。
なお、コンピューターのIPアドレスの設定方法は、OSにより異なります。本ガイドでは、Windows 10を例に説明します。

注意

  • コンピューターには管理者権限をもつユーザー名でログオンしてください。管理者権限については、OSのヘルプなどをご覧ください。

  1. スタートメニュー画面から「設定アイコン」( windows settei icon )-「ネットワークとインターネット」の順にクリックします。

  1. 「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。

    setting pc windows1
  1. 変更するアダプターを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
    変更するアダプターのプロパティ画面が表示されます。

    setting pc windows2
  1. 「この接続は次の項目を使用します」項目で「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が表示されます。

    setting pc windows3
  1. 「IPアドレスを自動的に取得する」と、「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」を選択します。

    setting pc windows4 dhcp
  1. 「OK」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が閉じます。

  1. 「閉じる」をクリックします。
    変更したアダプターのプロパティ画面が閉じます。

  1. (以降の手順で、コンピューターがIPアドレスを正常に取得できていることを確認します)
    手順3.と同じアダプターを右クリックし、「状態」をクリックします。

    setting pc windows5 dhcp
  1. 「詳細」をクリックします。
    「ネットワーク接続の詳細」画面が表示されます。

    setting pc windows6 dhcp

    IPアドレスを正常に取得できている場合は、以下のように表示されます。

    • 「DHCP 有効」が「はい」になっている

    • 「IPv4 アドレス」「IPv4 デフォルトゲートウェイ」「IPv4 DHCP サーバー」の、IPアドレスが表示されている

    setting pc windows7 dhcp

5.2.3. 本製品の初期設定ウィザードを開く

本製品に接続したコンピューターで、Web GUIの初期設定ウィザードを開きます。

重要

  • 本製品のWANポートにケーブルを接続した状態で手順を行うと、本ガイドの案内どおりに設定できない可能性があります。

    • 本製品のWANポートにケーブルが接続されていないことを確認してください。

    • LANポートへのケーブル接続は、初期設定ウィザードの設定を終えた後、「 本製品をネットワークに接続する 」で行います。

  • 初期設定ウィザードは、本製品の設定が工場出荷時の状態のときだけ表示されます。
    以下の手順を行っても初期設定ウィザードが表示されない場合は、本製品の設定を工場出荷時の状態に戻してください。詳しくは、「 本製品の設定を工場出荷時の状態に戻す 」をご覧ください。

お知らせ

  • 本製品の設定変更には、Webブラウザーが必要です。推奨Webブラウザーについては、以下のURLをご覧ください。
    ヤマハネットワーク製品Web GUIのWebブラウザー対応状況: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/gui/browser.html

  • 本ガイドでは、Google Chromeを利用する場合を例に説明します。

  1. コンピューターでWebブラウザーを起動します。

  2. アドレスバーに「https://192.168.1.1:4434/」と半角英数字で入力して、Enterキーを押します。

  3. 「詳細設定」をクリックします。

    setting open1
  1. 「192.168.1.1にアクセスする(安全ではありません)」をクリックします。

    setting open2

    本製品の初期設定ウィザードが表示されます。

    setting open3

    お知らせ

    • 右上のメニューから、初期設定ウィザードの表示言語を切り替えることができます。

5.2.4. 初期設定をする

初期設定ウィザードの案内にしたがって、初期設定を行います。

重要

  • 初期設定ウィザードの途中で設定を中止した場合は、それまでの設定内容が保存され、初期設定ウィザードが完了します。

    • 設定を中止した後で、初期設定ウィザードを再開することはできません。

    • 初期設定ウィザードをもう一度操作したい場合は、本製品の設定を工場出荷時の状態に戻してください。詳しくは、「 本製品の設定を工場出荷時の状態に戻す 」をご覧ください。

  1. 「次へ」をクリックします。

    setting wizard 01
  1. 管理ユーザー情報を設定し、「次へ」をクリックします。

    項目 説明

    管理者名

    工場出荷時の状態では、「admin」が入力されています。セキュリティー確保のため、変更することを強く推奨します。

    パスワード

    管理パスワードを入力します。入力した文字は「●」で表示されます。

    パスワードの確認

    管理パスワードを再入力します。入力した文字は「●」で表示されます。

    setting wizard 02
  1. 本製品の日付と時刻を設定し、「次へ」をクリックします。
    本ガイドでは「手動で時刻を設定」を選択し、現在の日付と時刻を入力します。

    項目 説明

    日付

    工場出荷時の状態では、グリニッジ標準時(GMT)の日付が入力されています。
    日本標準時に合わせて、設定を変更してください。

    時刻

    工場出荷時の状態では、グリニッジ標準時(GMT)の時刻が入力されています。
    日本標準時に合わせて、設定を変更してください。

    タイムゾーン

    工場出荷時の状態では、「(GMT+09:00) 東京 大阪 札幌」が選択されています(変更不要です)。

    setting wizard 03
  1. 本製品の名前を登録し、「次へ」をクリックします。

    項目 説明

    アプライアンスの名前

    この名前は、レポートメール配信時にメールの件名に記載されます。
    工場出荷時の状態では、「UTX-ID-XXXX(MACアドレス下8桁)」 が入力されています。必要に応じて変更してください。

    ドメイン名

    必要に応じて入力してください。

    お知らせ

    • 「アプライアンスの名前」と「ドメイン名」は、日本語には対応していません。半角英数字と ‘ - ’ (ハイフン)で入力してください。

    setting wizard 04
  1. セキュリティ設定の管理方法を選択し、「次へ」をクリックします。
    本ガイドでは「ローカル管理」を選択します。

    setting wizard 05
  1. インターネット接続の設定を行い、「次へ」をクリックします。
    本ガイドでは、PPPoE接続する場合を例に説明します。

    項目 説明

    接続タイプ

    「PPPoE」を選択します。
    ※設定を変更すると、下の設定項目の表示が変わります。

    ISP ログイン ユーザ名

    プロバイダーから通知されたユーザー名を入力します。

    ISP ログイン パスワード

    プロバイダーから通知されたパスワードを入力します。

    setting wizard 06 rt 1
  1. 「今すぐ接続」画面で、「いいえ」をクリックします。

    setting wizard 07
  1. 「次へ」をクリックします。

    setting wizard 06 rt 2
  1. ローカルネットワークの設定を行い、「次へ」をクリックします。

    項目 説明

    LANポートのスイッチを有効にする

    チェックを入れます。

    IPアドレス

    本製品で使用するIPアドレスを入力します。

    サブネットマスク

    本製品で使用するネットワークのサブネットマスクを入力します。

    DHCP サーバ

    本ガイドでは「有効」を選択します。

    DHCP 範囲

    本製品がDHCPで配布する、IPアドレスの範囲を入力します。

    setting wizard 06 rt 3
  1. 本製品のWeb GUIへのアクセス制限を設定し、「次へ」をクリックします。
    ここでは例として、以下の内容を設定します。

    項目 説明

    「管理者アクセスを許可する発信元を選択してください。」

    「LAN」にチェックを入れます。
    VPNを使用する場合は、「VPN」にもチェックを入れます。

    「上記で選択した発信元からのアクセスを下記のIPアドレスから許可」

    「インターネットからの指定IPアドレス
    インターネット以外からの任意のIPアドレス」を選択します。

    お知らせ

    setting wizard 08 rt
  1. ライセンスを有効化します。
    ここでは、トライアルライセンスを使用する場合の手順を説明します。「次へ」をクリックします。

    重要

    • トライアルライセンスの有効期間は30日です。初期設定後、30日以内に「 ライセンスを有効化する 」の手順を行い、正式ライセンスを有効にしてください。

    setting wizard 09
  1. 「警告」画面で、「OK」をクリックします。

    setting wizard 10
  1. 有効にするセキュリティー機能(Software Blade)を選択し、「次へ」をクリックします。
    本ガイドでは、すべての機能を有効に設定します。

    setting wizard 11
  1. 初期設定ウィザードで設定した内容を確認します。
    問題がないことを確認し、「完了」をクリックします。

    setting wizard 12 rt

    初期設定ウィザードの設定が完了すると、Web GUIのトップページが表示されます。

    setting webgui top 1 rt
  1. いったん本製品を再起動します。
    「デバイス」、「システム操作」の順にクリックします。

    注意

    • 初期設定ウィザードの設定を終えた後は、必ず再起動を実施してください。再起動を実施していない場合、インターネット接続やクラウド接続、シグネチャー更新などが正常に行われない可能性があります。

    setting restart 1
  1. 「再起動」をクリックします。

    setting restart 2
  1. 「OK」をクリックします。

    setting restart 3

    再起動が始まります。
    再起動が完了すると、POWERインジケーターが青色の点滅から点灯に変わります。

    setting restart 4

5.2.5. 本製品のWeb GUIにログインする

重要

  • 本製品のネットワークアドレスを初期設定(192.168.1.0/24)から変更した場合は、以降の手順を行う前に、本製品に接続したコンピューターのIPアドレスを、本製品と同一セグメントとなるように設定してください。設定の流れについては、「 コンピューターのネットワーク設定をする 」をご覧ください。

  1. コンピューターでWebブラウザーを起動します。

  2. アドレスバーに「https://(本製品のIPアドレス):4434/」と半角英数字で入力して、Enterキーを押します。

  3. 初期設定ウィザードで設定したユーザ名とパスワードを入力し、「ログイン」をクリックします。

    setting login

    Web GUIのトップページが表示されます。

    setting webgui top 1 rt

5.2.6. 本製品をネットワークに接続する

本製品のWANポートに、インターネット回線のケーブルを接続します。
ネットワーク接続が完了すると、Web GUI のトップページに「インターネット 接続」と表示されます。

setting webgui top 2 rt

5.2.7. ライセンスを有効化する

トライアルライセンスの有効期間は30日です。
トライアル期間内に「 ライセンスを有効化する 」の手順を行い、正式ライセンスを有効にしてください。

重要

  • 正式ライセンスを有効化する前に、ライセンス登録用Webフォームでライセンス登録を行う必要があります。
    ライセンス登録用Webフォーム: https://utx.network.yamaha.com

  • 正式ライセンスを有効化する前にトライアルライセンスが満了した場合、本製品のセキュリティー機能が使用できなくなります。ライセンス登録および正式ライセンスの有効化は、お早めに実施してください。

5.3. ライセンスを有効化する

トライアルライセンスの有効期間は30日です。
トライアル期間内に以下の手順を行い、正式ライセンスを有効にしてください。

重要

  • 正式ライセンスを有効化する前に、ライセンス登録用Webフォームでライセンス登録を行う必要があります。
    ライセンス登録用Webフォーム: https://utx.network.yamaha.com

  • 正式ライセンスを有効化する前にトライアルライセンスが満了した場合、本製品のセキュリティー機能が使用できなくなります。ライセンス登録および正式ライセンスの有効化は、お早めに実施してください。

お知らせ

  1. 「ホーム」、「ライセンス」の順にクリックします。

    setting license 1
  1. 「ライセンスの有効化」をクリックします。

    setting license 2
  1. 有効化の処理が完了すると、「警告」ダイアログが表示されます。
    「OK」をクリックし、ページの表示を更新します。

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    一覧テーブルの、各機能のライセンス有効期限が更新されます。
    以上で、ライセンス有効化の手順は完了です。

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