[ 全体概要 ]
・本機能の対象機種は RT103i Rev.4.00.20 以降です。

・本機能は、INSネットパケット通信サービス(INS-P)に対応するものです。

・INS-Pには利用するチャネルに応じてDチャネルパケットとBチャネルパケッ
 トがありますが、そのうちDチャネルパケット通信に対応しています。

・通信の都度相手を選択して通信を行う相手選択接続(VC)が可能であり、相手
 固定接続サービス(PVC)には対応していません。

・Dチャネルパケットのパケット多重化サービス(1TEIで複数の相手と同時に通
 信を行うことが出来るサービス)に対しては、最大8多重まで可能です。

・パケット通信を行う各端末は、RTに対するX.25用指定TCPポート(デフォルト
 では 20200(X.25発呼用),20201(X.25着信用))へのTCPコネクション上でデー
 タの送受信を行います。データの送受信の他、回線の接続切断、パラメータ
 の変更、状態の監視などもそのコネクション上でPADコマンドを使って行い
 ます。PADコマンドに対する応答などのPADサービス信号も、そのコネクショ
  ン上で送られます。

・端末とのTCPコネクションが切れたらVCも切断します。

・RT側でコネクションを受けるTCPポート番号は、従来通りのアクセス(シリア
 ル接続、TCP23番ポートへのtelnet接続、あるいはリモートセットアップ)に
 よるコンソールコマンドにより変更可能です。発呼側のポートと着呼側のポ
 ートは異なります。着呼する場合にはあらかじめこの着呼用のポートに対し
 てコネクションが確立している必要があります。また着呼は同時には1コネク
 ションのみが有効です。

・コンソールコマンドでは、PADパラメータの初期値設定や状態監視も可能です。

・接続概念図
    +--------+                               RT103i
    |  端末  |最大8台                 +---------------------------+   
    +---+----+                        |TCP   +-----------------+  |
        |       PADコマンド信号 →    |指定  |    P A D        +--+----- INS-P
        |       PADサービス信号 ←    |ポート| 変数は内部的に  |  |
        +-----------------------------+------+   8組保持する   |  |
             10BASE-T   データ双方向  |      +--+--------------+  |
                                      +---------+-----------------+
 					        |
                コンソールコマンド--------------+
		(serial, telnet(23), or remote setup)

     ・PADパラメータは内部的には最大8組まで管理されます。パケット多重された場
    合のLAN側の端末毎に、それらは管理されます。

     ・PADコマンド/サービス信号に使われる制御用コネクションと、データ転送用コ
       ネクションは、各端末毎1本(端末 - RTの指定TCPポート間、パケット多重の数
       つまりLAN側の端末の数は最大 8)のTCPストリームを共用します。コマンドモー
       ドとデータ転送の切り替えは以下の通りです。

                             +--------------------+
                  +--------->|   (回線接続状態)   |----------+
                  | +------- | X.28コマンドモード |          | 解放要求PADコマンド
                  | |        +--------------------+          | CLR
           CTRL+P | | CR                                     |
                  | V                                        V
           +------------------+                   +--------------------+
           |  (回線接続状態)  |  選択PADコマンド  |   (回線切断状態)  |
           | データ転送モード |<----------------- | X.28コマンドモード |
           +------------------+                   +--------------------+

・基本動作 (接続〜データ送受信〜切断)

	RT103i Rev.4.00.20 以降

      +----------+ 発呼側             着呼側 +----------+       
      | RT103i-A +---------- INS-P ----------+ RT103i-B |
      +---+------+ 1111111           2222222 +---+------+
          |192.168.0.1/24                        |192.168.1.1/24
          |                                      |
    +-----+-----+----+                     +-----+----+--------+
                |192.168.0.2/24                       |192.168.1.2/24
             +--+---+                              +--+---+
             | PC-A |                              | PC-B |
             +------+                              +------+

   各設定値はデフォルト状態とします。

 <接続>
   1).PC-A から RT103i-A TCPポート20200 に対して telnet 接続します。
	ex. telnet 192.168.0.1 20200
      PADプロンプト信号が表示されます(「*」)。

   2).PC-B から RT103i-B TCPポート20201 に対して telnet 接続します。
	ex. telnet 192.168.1.1 20201
      PADプロンプト信号が表示されます。

   なお、これらの接続TCPポート番号はコマンドで変更することもでき
   ます。詳細はコンソールコマンド参照。

   3).PC-A の telnet 接続画面上で選択PADコマンドを実行して発呼動作
   を行います。
	ex. 2222222

   4).接続が完了すると、PC-A の telnet 画面上には接続完了PADサービ
   ス信号によって、PC-B の telnet 画面上には着信表示PADサービス
   信号によって、それぞれ接続先ISDN番号とファシリティが表示され
   ます。
	ex. 2222222
	    FAC: W2/2 
	    COM
      詳細はPADサービス信号一覧参照。

  <データ送受信>
   5).PC-A の telnet 画面上で文字を入力すると、そのデータはパケット
      化されて送出されます。そして PC-B 側に届くと、telnet 画面上に
   その文字が表示されます。逆方向も同様に、PC-B の telnet 画面上
      で文字を入力すると、PC-A の telnet 画面上にその文字が表示され
      ます。

   6).文字の送出タイミングや送出キャラクタの設定はPADパラメータ一覧
   参照。

   7).PADパラメータの変更は、セットPADコマンドにて行います。PADコマ
   ンドに関してはPADコマンド参照。PADコマンド実行前には CTRL+P の
   PAD再呼出しキャラクタを入力し、コマンド実行モードに移行する必
   要があります。コマンド実行モードに移行すると、PADプロンプト信
   号が表示されます。

  <切断>
   8).CTRL+P のPAD再呼出しキャラクタ(PADパラメータ一覧参照)を入力し、
   コマンド実行モードに移行します。コマンド実行モードに移行する
   と、PADプロンプト信号が表示されます。

   9).PC-A(PC-Bでも可) の telnet 画面上で解放要求PADコマンドを実行
   します。
	ex. clr

  10).呼の解放が完了すると、コマンドを実行した画面には解放確認PAD
   サービス信号が表示されます。
	ex. CLR CONF - Call cleared, confirmed
   詳細はPADサービス信号一覧参照。

  11).切断された側の telnet 画面には切断表示PADサービス信号が表示
   されます。
	ex. CLR DTE C:0 D:0
      詳細はPADサービス信号一覧参照。

D-ch パケット仕様トップページに戻る