http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.08.03/relnote_08_03_75.html
Revision : 08.03.75
Release : Apr. 2008, ヤマハ株式会社

Rev.8.03.75リリースノート


RTX1100/RTX1500/RT107e Rev.8.03.70からの変更点


■機能追加

  1. ip flow timerコマンドを追加した。

    ○フローテーブルの各エントリの寿命を設定

    [書式]
    ip flow timer PROTOCOL TIME
    no ip flow timer PROTOCOL [TIME]
    [設定値]
    PROTOCOL 寿命を指定するプロトコル
    • tcp ... TCPパケット
    • udp...... UDPパケット
    • icmp...... ICMPパケット
    • slow...... FIN/RSTビットのセットされたTCPパケット
    TIME 秒数(1-21474836)
    [説明]
    フローテーブルの各エントリの寿命をプロトコル毎に設定する。
    FIN/RST の通過したエントリには'slow'が適用される。
    NATや動的フィルタを使用している場合には、それらのエントリの寿命が適用される。
    [初期値]
    tcp = 900, udp = 30, icmp = 30, slow = 30

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  2. IPマスカレードで、TCP/FIN通過後のエントリのTTL値は60秒に設定されているが、この値を変更できるようにした。
    nat descriptor timerコマンドで、'tcpfin'というキーワードとともに設定する。

    ○NATのIPアドレスマップの消去タイマの設定

    [書式]
    nat descriptor timer NAT_DESCRIPTOR TIME
    nat descriptor timer NAT_DESCRIPTOR protocol=PROTOCOL [port=PORT_RANGE] TIME
    nat descriptor timer NAT_DESCRIPTOR tcpfin TIME2
    no nat descriptor timer NAT_DESCRIPTOR [TIME]
    no nat descriptor timer NAT_DESCRIPTOR protocol=PROTOCOL [port=PORT_RANGE] [TIME]
    no nat descriptor timer NAT_DESCRIPTOR tcpfin [TIME2]
    [設定値]
    NAT_DESCRIPTOR ... NATディスクリプタ番号 (1..2147483647)
    TIME ... 消去タイマの秒数 (30-21474836)
    TIME2 ... TCP/FIN通過後の消去タイマの秒数 (1-21474836)
    PROTOCOL ... プロトコル
    PORT_RANGE ... ポート番号の範囲、プロトコルがTCPまたはUDPの場合にのみ有効
    [説明]
    NATやIPマスカレードのセッション情報を保持する期間を表すNATタイマを設定する。IPマスカレードの場合には、プロトコルやポート番号別のNATタイマを設定することもできる。指定されていないプロトコルの場合は、第一の形式で設定したNATタイマの値が使われる。
    IPマスカレードの場合には、TCP/FIN通過後のNATタイマを設定することができる。TCP/FINが通過したセッションは終了するセッションなので、このタイマを短くすることでNATテーブルの使用量を抑えることができる。
    [初期値]
    TIME ... 900, プロトコルごとの設定はなし
    TIME2 ... 60

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  3. URLフィルタについて、以下の機能を追加した。

    内部データベース参照型URLフィルタ

    外部データベース参照型URLフィルタ

    対象機種:RTX1100, RT107e

  4. RAプロキシでDADをトリガにNSを送信する機能を追加した。

    IPv6 RAプロキシ機能を利用する際、RTの機器交換が発生すると、上流の機器で下流の機器のグローバルアドレスに対する近隣キャッシュが更新されず、それによって通信できなくなる現象が発生することがある。
    それを解決するために、上流の機器に対して下流の機器のグローバルアドレスを送信元とした近隣要請(NS)を送信することによって、上流の機器が近隣キャッシュを更新するように促す、という機能を追加した。このとき、NSを送信するタイミングとしては、下流の機器からアドレス重複チェックを受けたときがトリガとなる。
    また、上流の機器に近隣要請(NS)を送信した場合、上流の機器から近隣広告(NA)が返されることになるが、このNAの宛先は、NSの送信元、つまり下流の機器となる可能性があり、下流の機器としては送信していないNSに対するNAを受け取ることになるので、このNAをプロキシしないように変更できる設定も追加した。

    ○アドレス重複チェックをトリガに近隣要請を行うか否かの設定

    [書式]
    ipv6 nd ns-trigger-dad on [option=value]
    ipv6 nd ns-trigger-dad off
    no ipv6 nd ns-trigger-dad [...]
    [設定値]
    ○on... 近隣要請を行う
    ○off... 近隣要請を行わない
    ○OPTION=VALUE列
    OPTION VALUE 説明
    na-proxy all 近隣要請を行った後で、アドレス重複チェックの送信
    元への近隣広告はすべてプロキシする
    discard-one-time 近隣要請を行った後で、アドレス重複チェックの送信
    元への近隣広告を一回のみ破棄し、その後はプロキシ
    する
    [説明]
    RAプロキシにおいて、下流よりアドレス重複チェックの近隣要請を受信した際
    に、そのグローバルアドレスを送信元とした近隣要請を上流に送信するか否か
    を設定する。
    [初期値]
    off
    na-proxy=all

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  5. RIPのタイマーを調整するコマンドを追加した。

    ○RIPのタイマーを調整する。

    [書式]
    rip timer UPDATE [INVALID [HOLDDOWN]]
    no rip timer [UPDATE...]
    [設定値]
    UPDATE ... 定期的な広告の送信間隔(10〜60(秒))
    INVALID ... 広告を受け取れなくなってから経路を削除するまでの時間(30〜360(秒))
    HOLDDOWN ... 経路が削除されたときにメトリック16で経路を広告する時間(20〜240(秒))
    [説明]
    RIPのタイマー値を設定する。
    UPDATE、INVALID、HOLDDOWNの各値の間には以下の不等式が成立している必要がある。
    UPDATE × 3 ≦ INVALID ≦ UPDATE × 6
    UPDATE × 2 ≦ HOLDDOWN ≦ UPDATE × 4
    [ノート]
    PPインタフェースに対し、ip pp rip connect/disconnect interval コマンドが設定されているときは、そのコマンドの設定値がrip timer コマンドに優先する。ただし、ip pp rip connect/disconnect intervalコマンドはUPDATEタイマーとINVALIDタイマーの値に影響するが、HOLDDOWNタイマーの値には影響しない。
    ip pp rip connect/disconnect intervalコマンドの設定値をTとした場合、各タイマーは以下のようになる。
    UPDATE ... T
    INVALID ... T × 6
    HOLDDOWN ... rip timerコマンドの設定値(デフォルト120秒)

    PPインタフェース以外は該当するコマンドがないため、常にrip timerコマンドの設定値が有効である。

    [初期値]
    UPDATE: 30秒
    INVALID: UPDATE × 6 (180秒)
    HOLDDOWN: UPDATE × 4 (120秒)

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  6. RIPフィルタで、RIP2の場合はネットマスクもフィルタの対象とすることができるようにした。

    RIPフィルタでは、送受信するRIPエントリのアドレス部分だけをフィルタの対象とし、RIP2でのみ意味のあるネットマスク部は比較の対象でなかった。そこで、フィルタをネットマスク型で記述した場合のみ、ネットマスク部も比較できるようにした。

    ○RIP2でのフィルタの比較方法

    [書式]
    rip filter rule RULE
    no rip filter rule [RULE]
    [設定値]
    RULE ... address-only ... ネットワークアドレスだけを比較対象とする
    with-netmask ... RIP2の場合、ネットワークアドレスとネットマスクを比較対象とする
    [説明]
    RIPフィルタで、設定されたフィルタとRIPエントリの内容の比較方法を設定する。
    rip filter ruleコマンド プロトコル 比較方法
    address-only RIP1 ネットマスク型のフィルタは範囲指定と解釈され、RIPエントリーのアドレス部がその範囲に入っているかどうかを比較する。
    RIP2
    with-netmask RIP1
    RIP2 ネットマスク型のフィルタの、アドレスとネットマスクがそれぞれ、RIPエントリーのアドレス、ネットマスクと一致するかどうかを比較する。
    [初期値]
    address-only

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  7. 経路テーブルに存在しない経路をRIPで広告することができる機能を追加した。

    ○RIPで強制的に経路を広告する

    [書式]
    ip INTERFACE rip force-to-advertise IP-ADDRESS/NETMASK [metric METRIC]
    no ip INTERFACE rip force-to-advertise IP-ADDRESS/NETMASK [metric METRIC]
    [設定値]
    IP-ADDRESS/NETMASK ... 強制的に広告したい経路のネットワークアドレスとネットマスク長、または'default'
    METRIC ... 広告する際のメトリック値(1〜15)
    [説明]
    設定した経路が経路テーブルに存在しない場合でも、指定されたインタフェースに対し、RIPで経路を強制的に広告する。

    経路として'default'を指定した場合にはデフォルト経路が広告される。

    [初期値]
    METRIC: 1

    ○設定例

    LAN1側に、LAN2の一部のホストだけを広告する。

    ip lan1 address 192.168.0.1/24
    ip lan2 address 192.168.1.1/24
    
    rip use on
    rip filter rule with-netmask
    ip lan1 rip send on version 2
    ip lan1 rip receive on version 2
    
    ip filter 1 reject 192.168.1.0/24
    ip filter 100 pass *
    ip lan1 rip filter out 1 100
    
    ip lan1 rip force-to-advertise 192.168.1.28/30
    ip lan1 rip force-to-advertise 192.168.1.100/32
    ip lan1 rip force-to-advertise 192.168.1.101/32
    

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

■仕様変更

  1. IKEキープアライブ機能でIPsecトンネルのダウンを検出したときに記録するログを、DEBUGレベルのログからINFOレベルのログに変更した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  2. PPP/IPCPのネゴシエーションが完了したときのログに、ネゴシエーションしたIPアドレスを表示するようにした。例えば、以下のような表示になる。

    PP[ANONYMOUS1] PPP/IPCP up (Local: 192.168.7.1, Remote: 192.168.100.100)

    ネゴシエーションが行われず、表示すべきIPアドレスがないときにはIPアドレスの代わりに"None"と表示される。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  3. syslog hostコマンドで、スコープIDを指定していないIPv6リンクローカルアドレスを設定できないようにした。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  4. URLフィルタについて、以下の変更を行った。

    内部データベース参照型URLフィルタ

    外部データベース参照型URLフィルタ

    対象機種:RTX1100, RT107e

■バグ修正

  1. ISDN回線で帯域制御を使用したときに、データを高負荷で転送しようとするとデータを送信できなくなることがあるバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500

  2. 複数のISDN回線インタフェースを同時に使用したときに、専用線に接続している回線インタフェースのアップダウンが発生すると、他の回線経由で接続されているリモートセットアップを誤って切断するバグを修正した。

    対象機種:RTX1500

  3. Relay-Session-IDタグを含むPPPoEパケットの受信に対する応答のPPPoEパケットに、受信したRelay-Session-IDタグを含めずに送信するバグを修正した。
    本修正前は、サーバとの間にPPPoEリレー機能を持つ機器が設置されている構成ではPPPoE接続ができないことがあった。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  4. DHCPサーバー機能で、大量のDHCPクライアントから同時にDHCPメッセージを受信すると、リブートするなどルータの動作が不安定になるバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  5. LAN1以外のLANインタフェースでDHCPクライアント機能によりアドレスを割り当てられたときにARPリクエストが送出されないバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  6. IPsecをファストパス処理している場合で、暗号化後のESPパケットをフラグメントする場合で送信負荷が非常に高い場合に、まれに2つめのフラグメントのデータが正しくない状態で送信することがあるバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RT107e

  7. RTX1500で、NATやIPマスカレードによって送信元IPアドレスと宛先IPアドレスの両方を同時にアドレス変換しつつESPパケットをファストパスで転送すると、RTX1500から送信されるESPパケットに不正なIPヘッダチェックサムが付くために受信側でチェックサムエラーとなるバグを修正した。

    対象機種:RTX1500

  8. IPマスカレード変換で動的なセッションの総数を制限した。

    静的IPマスカレードの設定がされているとき、外側から内側への通信でセッションが無制限にはられてしまい、動作が不安定になる要因となっていた。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  9. Winny検知を有効にした状態で、TCPセッションが同時に多数発生するとリブートするバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  10. LAN分割機能を使用しイーサネットフィルタでdhcp-bindを指定したとき、IPv4パケット以外のパケット(ARPなど)が通らないバグを修正した。

    LAN分割機能を使用しているとき、イーサネットフィルタのログのイーサネットタイプの表示が正しくないバグを修正した。

    対象機種:RTX1100

  11. 受信したインタフェースと同一のLANインタフェースにパケットを転送するときに、フローテーブルに当該エントリが存在するときはファストパスで処理するようにした。
    フローテーブルにエントリが存在していないときは、ノーマルパスで処理されてICMP redirectが送信されるという本修正前と同じ動作になる。

    対象機種:RTX1100, RT107e

  12. telnet等のルータのアプリケーションを使うときに、パケット転送フィルタの設定で転送先インタフェースを決定できないIPアドレスがゲートウェイに設定してあると、不正なログが表示されたり、アプリケーションが正常に終了しないことがあるバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  13. 外部データベース参照型URLフィルタを使用中にリブートすることがあるバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RT107e

  14. トンネルインタフェースに内部データベース参照型URLフィルタまたは、外部データベース参照型URLフィルタを設定した場合、SNMPで統計情報を取得できないバグを修正した。
    インタフェースのIN側に外部データベース参照型URLフィルタを設定した場合、SNMPで統計情報が取得できないバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RT107e

  15. IPアドレスが設定されていないインタフェースでIGMPが正しく動作しないバグを修正した。従来のファームウェアでは、このようなインタフェースでIGMPクエリーを送信せず、マルチキャストパケットの転送に必要な経路を構成できない。

    対象機種:RTX1500

  16. IGMPのip INTERFACE igmp staticコマンドと、MLDのipv6 INTERFACE mld staticコマンドの設定が無効になるバグを修正した。これらのコマンドを設定した直後や起動の直後には正常に動作するが、輻輳などの理由でIGMP/MLDのパケットを受信できない状態が続くと、数分後にこれらの設定が無効になる。再び設定を上書きすると正常な状態に戻る。

    Rev.8.03.61以降のファームウェアで発生する。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  17. SNMPで、受信したPDU中のINTEGER型の値に対して、ITU-T X.690 8.3.2節に記述されている規則のチェックを行わないようにした。

    その規則を守らないSNMPマネージャーとの間で通信ができるようになる。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  18. yrfLoginTrapの仕様を変更し、ログイン状態に変化のあったコネクションの情報だけをVARIABLEとしてつけることにした。具体的には、以下のMIB変数を要素として持つテーブルyrfLoginTableを新設し、そこにログイン情報を集めることにした。yrfLoginTrapに付けるMIB変数は、yrfLoginTableの1エントリ分となる。

    これに伴い、従来のログイン情報である以下のMIB変数はMIBファイル上ではobsoleteとした。ただし、読み出した場合にはそれぞれ該当するyrfLoginStats変数やyrfLoginFromIpが読み出せるようにしている。

    この修正により、TELNET多重化およびSSHD機能実装後にyrfLoginTrapが送信できなくなっていたバグが修正される。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  19. かんたん設定ページで「プロバイダ情報の設定」から「CATVインターネット、またはPPPoEを用いない端末型ADSL接続」を設定すると、リブートすることがあるバグを修正した。

    対象機種:RT107e

  20. かんたん設定ページでのコマンド実行結果の表示で、最後に不要な"pp select none"というコマンドが表示されるバグを修正した。

    対象機種:RT107e

  21. かんたん設定ページで、パラメータに不正な値を指定するとリブートする可能性があるバグを修正した。

    対象機種:RT107e

  22. かんたん設定ページで、SYSLOGホストとしてスコープID付きのIPv6アドレスを指定しても、GUI画面上ではスコープIDが表示されないバグを修正した。設定自体は正しく行われており、表示だけの問題である。

    対象機種:RT107e

  23. かんたん設定ページのウィザードで、プロバイダの設定を行うときに、プロバイダの設定名として、半角で32文字、あるいは全角で16文字を越える長さの名前を設定すると、設定したプロバイダが画面に表示されなかったり、リブートしたりすることがあるバグを修正した。

    対象機種:RT107e

  24. かんたん設定のウィザードによる設定で、DNSサーバーを手動設定する場合に、プライマリDNSサーバアドレスを空欄にし、セカンダリDNSサーバアドレスにだけアドレスを設定したときに、プロバイダの種別によってDNSサーバーが設定されたりされなかったりしていたが、一律にセカンダリDNSサーバアドレスに設定したアドレスがDNSサーバーとして設定されるようにした。

    対象機種:RT107e

  25. かんたん設定ページの"詳細設定と情報"のヘルプで、"本体の設定"の部分に括弧がないバグを修正した。

    対象機種:RT107e

  26. かんたん設定ページにおいて、「静的NAT/IPマスカレードの登録」ページを開くと、リブートすることがあったバグを修正した。

    対象機種:RT107e

  27. かんたん設定の[基本接続の詳細な設定]からのプロバイダ設定で、経路のアドレス情報に"0.0.0.0"を設定すると、確認画面でエラーが表示されるものの、中途半端な設定が設定されてしまうバグを修正した。

    対象機種:RT107e

  28. GUIからシフトJISの日本語文字を入力すると正しく設定できないことがあるバグを修正した。

    Rev.8.03.68以降で発生する。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  29. upwaitパラメータを指定したipsec ike keepalive useコマンドを設定した後にno ipsec ike keepalive useコマンドを設定しても、先のupwaitパラメータの指定が残った状態で動作するバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  30. ip/ipv6 filter dynamic コマンドのsyslogオプションの設定でon/offの後に文字を続けてもエラーにならないバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  31. ip/ipv6 filter dynamic コマンド設定の入力時に、プロトコルを不正な文字列で設定を行うとパラメータの数が不適当ですと表示していたが、正しくパラメータのキーワードが認識できませんと表示するように修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  32. wol send コマンドで、一部のパラメータについてタブ補完が効かなかったバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500

  33. bgp export filterコマンドおよびbgp import filterコマンドで、以下のバグを修正した。

    また、それぞれのコマンドのオンラインヘルプの記述を整理した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  34. queue INTERFACE/pp class property コマンドについて以下を修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500

  35. queue class propertyコマンドのbandwidthパラメータについて、非常に大きな値を設定しようとしたときに、指示した値とは異なる値が設定されることがあるバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500

  36. queue class property コマンドの帯域の設定値およびspeed ppコマンドの速度の設定値について、上限を100Mまでとした。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  37. ip lanN vrrp shutdown triggerコマンドで、シャットダウントリガとしてフレームリレーのDLCIを指定するときに、'dlci='引数のタブ補完ができないバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500

  38. clear url filter コマンドと url filter external-database id check go コマンドについて、一般ユーザで使用できてしまうバグとコマンドに'|'を付けてもエラーにならないバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RT107e

  39. 以下のコマンドが一般ユーザで使用できてしまうバグを修正した。

    system temperature threshold
    system packet-buffer

    対象機種:RTX1100, RTX1500

  40. 以下のコマンドについて、IPアドレスとして0.0.0.0を入力してもエラーにならないバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  41. bgp router idコマンドで、ルータIDに0.0.0.0を指定してもエラーにならないバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  42. ipv6 routeコマンド設定において、networkが0::0となるような入力ができてしまうバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  43. snmp local addressコマンドで、0.0.0.0または::0を設定してもエラーにならないが、コマンド自体は設定されないバグを修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  44. ipsec ike local address コマンドおよび ipsec ike remote address コマンドについて、パラメータにIPアドレスを設定するときに0.0.0.0や0::0を設定できないように変更した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  45. queue INTERFACE default class コマンドのヘルプ文の誤記を修正した。

    ヘルプ文の日本語表示で『クラス』の後ろに『...』が付いていて複数の入力ができるように見えていた。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  46. ip/ipv6 filter dynamic コマンドのヘルプ文において、コマンドリファレンスでプロトコルと表記している部分がアプリケーションとなっていたのを修正した。

    対象機種:RTX1100, RTX1500, RT107e

  47. SNMPで、sysUpTime変数が49日あまりで0に戻ってしまうバグを修正した。
    497日あまりで0に戻るのが正しい。

    対象機種:RTX1100, RTX1500

■更新履歴

Apr. 2008, Rev.8.03.75 リリース

Jul. 2008, バグ修正[47]を追加


以上