UTX100/UTX200のFAQ

1. PPPoEの同時接続数はいくつですか

   • 同時で3セッションまで可能です

2. アドレス変換機能に対応していますか

   • ルーターモードのときのみ対応しています
   • NAT、IPマスカレード、静的NAT、静的IPマスカレードに対応しています
   • NATの最大セッション数は非公開となります

3. VPNに対応していますか

   • ルーターモードのときのみ対応しています
   • サイト間VPN（拠点間VPN）と、リモートアクセスVPNに対応しています
     
     
   • サイト間VPNではIPsecに対応しています
     • UTX同士の相互接続と、ヤマハルーターとの相互接続をサポートします
     • ただし、以下の接続は未サポートです
       • アグレッシブモードによる接続

         対向機器	対応状況
         UTX	「R80.20.15 (992001680)」では未サポート 「R80.20.25 (992002163) 以降」ではサポート対象
         ヤマハルーター	すべてのバージョンで未サポート

       • ホスト名（FQDN）による接続
       • IKEv2による接続
     • 設定方法は以下を参照してください
       https://network.yamaha.com/setting/router_firewall/security/utm_appliance/ipsec_via_utm
   • リモートアクセスVPNとしてL2TP/IPsec、IPsec、SSL-VPNに対応しています
     • L2TP/IPsec接続は以下のクライアントに対応しています
       • 各OSの標準クライアント
         • Windows端末
         • macOS端末
         • iOS端末
         • Android端末
         • 各端末の設定は「https://www.rtpro.yamaha.co.jp/UTM/docs/utx/remote_vpn_l2tp/index.html」を参照してください
       • YMS-VPN8ソフトウェアライセンス版（https://network.yamaha.com/products/software_service/yms-vpn8-license/index）
       • L2TP/IPsec接続では、8時間連続して接続していると切断される仕様となっていますので、ご注意ください
     • IPsec接続では以下のクライアントに対応しています
       • Check Point社製のVPNクライアントソフト（https://www.checkpoint.com/jp/products/remote-access-vpn/）
       • VPNクライアントソフトの設定は「https://www.rtpro.yamaha.co.jp/UTM/docs/utx/remote_vpn/index.html」を参照してください
     • SSL-VPN接続では以下のクライアントに対応しています
       • Check Point社製の「Chek Point Capsule VPN」
       • Microsoft Storeからダウンロードしてください

4. YMS-VPN8シリーズに対応していますか

   • ソフトウェアライセンス版に対応しています
     https://network.yamaha.com/products/software_service/yms-vpn8-license/index
   • 同時接続版（YMS-VPN8-CP）には対応していません

5. VPNの対地数はいくつですか

   • サイト間VPN
     • 設定できる数に上限はありません
     • UTXとして推奨する接続数は、UTX100で 3対地、UTX200で 6対地です
   • リモートアクセスVPN
     • UTX100で 100対地、UTX200で 200対地の設定が可能です
     • 同時使用はそれぞれ半分程度を推奨とします

6. VPNクライアントソフトはどこから入手できますか

   • Windows 用 : Remote Access VPN Clients for Windows (Version: E87.00)
   • macOS 用 : Endpoint Remote Access VPN Clients for macOS (Version: E87.00)
   • Android 用 : Check Point Capsule VPN Version: 1.600.9)
   • iOS 用 : Check Point Capsule Connect (Version: 1.600.48)

7. タグVLANに対応していますか

   • 各動作モードに応じて以下のバージョンで利用が可能です

     動作モード	対応ファームウェアバージョン
     ルーターモード	すべてのバージョン
     ブリッジモード	R80.20.40 (992002701) 以降

8. IPv6に対応していますか

   • ルーターモード
     • 「R80.20.40 (992002701) 以降」のファームウェアで対応しています
     • IPv6 IPoE接続をするときにセキュリティー機能によるチェックを行います
     • 以下の機能はIPv6に対応していませんので、ご注意ください
       • アンチスパム機能
       • サイト間VPN（IPv4 over IPv6、IPv6 over IPv4）
       • リモートアクセスVPN
       • Smart Accel機能
       • クラウドサービス接続
   • ブリッジモード
     • 対応していません
     • セキュリティー機能によるチェックも行いません
     • 初期設定ではIPv6パケットを透過できません
       IPv6パケットを透過させる場合は、以下の設定を行う必要があります
       1. UTXのWeb GUIにログインし、[デバイス]-[詳細設定]を開く
       2. 検索欄に「IPv6」と入力する
       3. 検索結果から「ステートフルインスペクション - IPv6パケットの許可」を選択し、「編集」をクリックする
       4. 「IPv6パケットの許可」にチェックを入れて、「適用」をクリックする
       5. [詳細設定]で、値が「true」に変更されていることを確認する

9. IPv6 IPoE回線やデータコネクト網で使えますか

   • データコネクト網には対応していません
   • IPv6 IPoE回線への対応状況は以下になります

     ファームウェアバージョン	対応状況
     	対応サービス	設定手順
     R80.20.40 (992002701) 以降	transix IPv4接続（DS-Lite）	https://www.rtpro.yamaha.co.jp/UTM/docs/utx/transix/dslite.html
     R81.10.08 (996001683) 以降	transix IPv4接続（固定IP）	https://www.rtpro.yamaha.co.jp/UTM/docs/utx/transix/ipip.html
     	v6コネクト IPv4 over IPv6接続 (DS-Lite)	https://www.rtpro.yamaha.co.jp/UTM/docs/utx/v6_connect/dslite.html
     	v6コネクト IPv4 over IPv6接続 (IPIP)	https://www.rtpro.yamaha.co.jp/UTM/docs/utx/v6_connect/ipip.html
     	クロスパス (Xpass) 可変IP契約 (DS-Lite)	https://www.rtpro.yamaha.co.jp/UTM/docs/utx/xpass/dslite.html
     	クロスパス (Xpass) 固定IP契約 (IPIP)	https://www.rtpro.yamaha.co.jp/UTM/docs/utx/xpass/ipip.html
     上記以外のバージョン	対応していません（順次対応していく予定です）

10. インターネットブレイクアウトはできますか

    • 対応していません

11. 機器の冗長化はできますか

    • ルーターモードのときのみ、HAクラスタによる冗長化が可能です
      • アクティブ／スタンバイ構成で動作します
      • アクティブ機がダウンすると、自動で切り替わります
      • それ以外にも、WAN側回線の障害やLAN側回線の断線が発生したときも、自動で切り替わります
      • アクティブ機で変更した設定は、スタンバイ機にも反映されます（セッション情報は同期されません）
      • フェイルバックは手動での切り替えとなります
    • VRRPには対応していません

12. リンクアグリゲーションに対応していますか

    • 「R80.20.25 (992002163) 以降」のファームウェアで対応しています
    • ルーターモードのときのみ使用できます
    • リンクアグリゲーションの設定をすることで、ネットワークのスループットや帯域幅を増やすことができ、パフォーマンスと冗長性を向上させることができます
    • 以下の操作モードの設定が可能です

      操作モード	動作
      802.3ad（LACP）	アクティブなインターフェースを動的に使用してトラフィック負荷を共有します
      ラウンドロビン	アクティブなインターフェースを順番に選択します
      XOR	すべてのインターフェースが負荷共有のためにアクティブになります トラフィックは送信ハッシュポリシー（レイヤ2またはレイヤ3＋4）に基づいてアクティブなインターフェースに割り当てられます
      ハイアベイラビリティー（アクティブ/バックアップ）	インターフェースまたはリンクの障害時に冗長性を提供します このモードを選択する場合は、[マスタ]（トラフィックのプライマリ/デフォルトポート）を選択する必要があります

13. 動的ルーティングに対応していますか

    • 未サポートです
      • 「R81.10.08以降」のファームウェアではWeb GUIからBGP、OSPFが設定できるようになっていますが、未サポートであることは変わりません

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