4. 設定(オンプレミスで管理する場合)

管理形態が「オンプレミス」の場合における、本製品の設定手順を説明します。
設定の目的や、設置先のネットワーク環境によって、設定手順が異なります。本ページでは、以下の3パターンの設定手順を紹介しています。

4.1. 初期設定(DHCP環境)

DHCP環境のネットワーク配下で本製品を利用するための、初期設定の手順を説明します。
本製品の設定変更は、本製品に接続したパソコンのWebブラウザーで、仮想コントローラーのWeb GUIを開いて行います。

4.1.1. 本製品とパソコンをネットワークに接続する

本製品の初期設定を行うために、用意したすべての本製品と、設定用のパソコンを、設置先のネットワークに接続してください。

■PoE給電機器を使用する場合

本製品は、IEEE802.3afに対応したPoE給電機器からの給電に対応しています。PoE給電機器を使用する場合は、以下の手順に従って接続してください。本ガイドでは、弊社別売のPoEインジェクター(品番:YPS-PoE-AT)を例に説明します。

重要

  • 手順を始める前に、YPS-PoE-ATの電源を切っておいてください。
    YPS-PoE-ATの電源を入れた状態で手順を始めると、本製品がIPアドレスの自動取得に失敗する可能性があります。IPアドレスの自動取得に失敗した場合、本製品は固定IPアドレス「192.168.100.240/24」で起動します。

メモ

  • YPS-PoE-ATのPoE給電機能について詳しくは、YPS-PoE-ATの取扱説明書をご覧ください。

  1. YPS-PoE-ATのLAN+PoEポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続します。

    setting connect ap poe
  1. 設置先のネットワーク機器(ルーター)のLANポートと、YPS-PoE-ATのLANポートを、LANケーブルで接続します。
    同様の手順を行い、用意したすべての本製品を、設置先のネットワーク機器(ルーター)に接続してください。

    setting connect ap poe nw
  1. 設定用のパソコンと、設置先のネットワーク機器(ルーター)のLANポートを、LANケーブルで接続します。

    setting connect pc nw
  1. YPS-PoE-ATの電源プラグを、コンセントに接続します。
    YPS-PoE-ATから給電がされると、本製品の電源が入ります。

■電源アダプターを使用する場合

別売の電源アダプター(YPS-12HT)を使用する場合は、以下の手順に従って接続してください。

注意

  • 電源アダプターは、必ずヤマハのYPS-12HTを使用する。
    他の電源アダプターを使用すると、火災や感電、故障の原因になります。

  1. 設置先のネットワーク機器(ルーター)のLANポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続します。
    同様の手順を行い、用意したすべての本製品を、設置先のネットワーク機器(ルーター)に接続してください。

    setting connect ap nw
  1. 設定用のパソコンと、設置先のネットワーク機器(ルーター)のLANポートを、LANケーブルで接続します。

    setting connect pc nw
  1. 電源アダプターを本製品に接続します。

  1. 電源プラグをコンセントに接続します。
    本製品の電源が入ります。

    setting connect ap dc

4.1.2. パソコンのネットワーク設定をする

仮想コントローラーのWeb GUIを開くために、設定用のパソコンのIPアドレスを一時的に変更してください。
なお、パソコンのIPアドレスの設定方法は、OSにより異なります。本ガイドでは、Windows 10を例に説明します。

注意

  • パソコンには管理者権限をもつユーザー名でログオンしてください。管理者権限については、OSのヘルプなどをご覧ください。

  • パソコンのIPアドレスを変更する前に、忘れないように元のIPアドレスをメモするなどして保管してください。

  • 本製品の設定が終わったら、パソコンのIPアドレスを元に戻してください。

  1. スタートメニュー画面から「設定アイコン」( windows settei icon )-「ネットワークとインターネット」の順にクリックします。

  1. 「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。

    setting pc windows1
  1. 変更するアダプターを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
    変更するアダプターのプロパティ画面が表示されます。

    setting pc windows2
  1. 「この接続は次の項目を使用します」項目で「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が表示されます。

    setting pc windows3
  1. 「IPアドレスを自動的に取得する」と、「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」を選択します。

    setting1 dhcp pc windows4
  1. 「OK」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が閉じます。

  1. 「閉じる」をクリックします。
    変更したアダプターのプロパティ画面が閉じます。

  1. (以降の手順で、パソコンがIPアドレスを正常に取得できていることを確認します)
    手順3.と同じアダプターを右クリックし、「状態」をクリックします。

    setting1 dhcp pc windows5
  1. 「詳細」をクリックします。
    「ネットワーク接続の詳細」画面が表示されます。

    setting1 dhcp pc windows6
  1. IPアドレスを正常に取得できている場合は、以下のように表示されます。

    • 「DHCP 有効」が「はい」になっている

    • 「IPv4 アドレス」「IPv4 デフォルトゲートウェイ」「IPv4 DHCP サーバー」の、IPアドレスが表示されている

    setting1 dhcp pc windows7

4.1.3. 仮想コントローラーのWeb GUIを開く

本製品の設定変更は、仮想コントローラーのWeb GUIから行います。本製品と同じネットワークに接続した設定用のパソコンで以下の操作を行い、Web GUIを開いてください。

注意

  • Web GUIを使用するにはWebブラウザーが必要です。推奨Webブラウザーは「 推奨Webブラウザー 」をご覧ください。

  • 本ガイドでは、Windows 10のMicrosoft Edgeを例に説明します。他の環境の場合は、画面表示が多少異なりますが、操作は同じです。

メモ

  • Webブラウザーの「戻る」、「進む」ボタンは使用しないでください。使用すると意図しない動作につながることがあります。

  1. 本製品(複数台接続した場合は、どれか1台)が取得しているIPアドレスを確認します。
    以降の設定内容は、本製品のIPアドレスが「192.168.1.2/24」である場合を例に説明します。

    メモ

  1. Microsoft Edgeを起動します。

  1. アドレスバーに「http://(手順1.で確認したIPアドレス)/」を半角英数字で入力し、Enterキーを押します。
    「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

    setting1 dhcp open1
  1. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄は空欄のまま「OK」をクリックします。
    本製品のWeb GUIのトップページが表示されます。

    setting open2 2
  1. 「クラスター情報」の「仮想コントローラーのIPアドレス」欄に、IPアドレスが表示されていることを確認します。

    メモ

    • IPアドレスが表示されていない場合は、仮想コントローラーがまだ起動していません(本製品を起動してから仮想コントローラーが起動するまでに、数分かかります)。
      数分後にWebブラウザーの画面表示を更新し、IPアドレスが表示されていることを確認してください。

    setting open3 2
  1. 「仮想コントローラー」をクリックします。
    「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

    setting open4 2
  1. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄は空欄のまま「OK」をクリックします。

    setting open2 2
  1. 本製品が工場出荷状態の場合は、「管理形態の選択」ダイアログが表示されます。
    「オンプレミスで管理する」をクリックします。

    setting open6

    メモ

    • 手順8.を実行した後は、「管理形態の選択」ダイアログは表示されません。
      以降、管理形態の設定を変更したい場合は、Web GUIのメニュー「基本設定」-「管理モード」から操作できます。

  1. 仮想コントローラーのWeb GUIのトップページが表示されます。

    setting open7

    メモ

    • 管理形態の設定によって、メニューの項目表示が異なります。
      上の画像は、「管理形態の選択」ダイアログで「オンプレミスで管理する」を選択した場合の画面表示です。

4.1.4. 仮想コントローラーのネットワーク設定をする

本製品の工場出荷時、仮想コントローラーのIPアドレスは「DHCP自動取得」に設定されています。
本製品を接続するネットワークに合わせて、固定のIPアドレスを設定することを推奨します。本ガイドでは、「192.168.1.200/24」への設定変更を例に説明します。

重要

  • 仮想コントローラーのIPアドレスの設定を変更せずに、初期設定を進めることも可能です。
    ただし、設定を変更しない場合、運用開始後にIPアドレスが変わってしまう可能性があります。その場合、次に仮想コントローラーにアクセスするときに、IPアドレスを確認し直す手間が生じます。
    固定のIPアドレスを設定することで、この手間をなくすことができます。

  1. Web GUIのメニューから、「基本設定」-「クラスター設定」を順にクリックします。
    「クラスター設定」画面が表示されます。

    setting claster1
  1. 「仮想コントローラーのネットワーク設定」の内容を変更します。
    ここでは例として、以下の設定を入力しています。

    項目 入力内容

    DHCP (IPv4)

    無効

    IPアドレス (IPv4)

    192.168.1.200

    ネットマスク

    24

    メモ

    • 設定内容について詳しくは、Web GUIの「ヘルプ」をご覧ください。

    setting claster2
  1. 「設定」をクリックします。
    設定内容が保存されます。それに伴い、Web GUIへのアクセスが中断されます。
    (手順4.以降で、仮想コントローラーのWeb GUIを開き直します)

  1. アドレスバーに「http://(手順2.で設定したIPアドレス)/」を半角英数字で入力し、Enterキーを押します。
    「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

    setting open1 3
  1. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄は空欄のまま「OK」をクリックします。
    仮想コントローラーのWeb GUIが表示されます。

    setting open2 2

4.1.5. 管理パスワードを設定する

本製品の管理パスワードを設定します。

  1. Web GUIのメニューから、「基本設定」-「管理パスワード」を順にクリックします。
    「管理パスワード」画面が表示されます。

    setting password1
  1. 「管理パスワード」項目で「変更する」を選択し、新しい管理パスワードを入力します。
    入力したパスワードは、●で表示されます。

    setting password2
  1. 手順2で入力した管理パスワードを、もう一度入力します。
    入力したパスワードは、●で表示されます。

    setting password3
  1. 「設定」をクリックします。
    設定内容が保存され、管理パスワードが変更されます。
    それに伴い、「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

  1. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄に手順2.で入力した管理パスワードを入力して、「OK」をクリックします。
    仮想コントローラーのWeb GUIが再表示されます。

    setting password4

4.1.6. 無線設定をする

無線設定を行います。ここでは、認証方式として「WPA2-PSK / WPA3-SAE」を設定する場合を例に説明します。

メモ

  1. Web GUIのメニューから、「無線設定(共通)」-「SSID 管理」を順にクリックします。
    表示された「SSID 管理」画面で、無線設定を追加する番号の「追加」をクリックします。

    setting wlan1
  1. 設定内容を入力します。
    ここでは例として、以下の設定を入力しています。

    項目 入力内容

    バインドする無線モジュール

    2.4GHz、5GHz

    SSID

    yamaha

    認証方式

    WPA2-PSK / WPA3-SAE

    PSK(事前認証鍵)

    YMH.pass
    ※入力したパスワードは、●で表示されます。

    注意

    • PSK(事前認証鍵)には、必ず、上の例とは異なる文字列を設定してください。

    メモ

    • 設定内容について詳しくは、Web GUIの「ヘルプ」をご覧ください。

    setting wlan2
  1. 「設定」をクリックします。
    設定内容が保存されます。

4.1.7. 設定送信をする

「設定送信」を行い、変更した設定を、用意したすべての本製品に反映してください。

  1. 「設定送信」をクリックします。
    「設定送信」画面が表示されます。

    メモ

    • Web GUIのメニュー「設定送信」-「設定送信」からもアクセスできます。

    setting send1
  1. 「送信」をクリックします。
    「送信先」に表示されているすべての無線LANアクセスポイントに、設定内容が送信されます。

    setting1 dhcp send2

4.1.8. 設置する

設置 」を参考に、本製品を設置してください。

重要

  • 日付と時刻の設定は、本製品を運用する前に手動またはNTPサーバー(時刻配信サーバー)で必ず行ってください。

4.2. 初期設定(固定IPアドレス環境)

固定IPアドレス環境のネットワーク配下で本製品を利用するための、初期設定の手順を説明します。
本製品の設定変更は、本製品に接続したパソコンのWebブラウザーで、仮想コントローラーのWeb GUIを開いて行います。

4.2.1. 本製品とパソコンを接続する

本製品の初期設定を行うために、用意したすべての本製品と、設定用のパソコンを、同一のネットワークに接続してください。

■PoE給電機器を使用する場合

本製品は、IEEE802.3afに対応したPoE給電機器からの給電に対応しています。PoE給電機器を使用する場合は、以下の手順に従って接続してください。本ガイドでは、弊社別売のPoEインジェクター(品番:YPS-PoE-AT)を例に説明します。

重要

  • 手順を始める前に、YPS-PoE-ATの電源を切っておいてください。

メモ

  • YPS-PoE-ATのPoE給電機能について詳しくは、YPS-PoE-ATの取扱説明書をご覧ください。

  1. YPS-PoE-ATのLAN+PoEポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続します。

    setting connect ap poe
  1. (本製品を2台以上導入する場合)
    別途用意したスイッチのLANポートと、YPS-PoE-ATのLANポートを、LANケーブルで接続します。
    同様の手順を行い、用意したすべての本製品をスイッチに接続してください。

    setting connect ap poe sw

    メモ

    • 本製品を1台だけ導入する場合は、この手順は不要です(スイッチを使わなくても設定できます)。

  1. 以下の手順を行い、設定用のパソコンと本製品を、同一のネットワークに接続します。

    • 本製品を1台だけ導入する場合:
      設定用のパソコンのLANポートと、YPS-PoE-ATのLANポートを、LANケーブルで接続します。

      setting connect ap poe pc
    • 本製品を2台以上導入する場合:
      設定用のパソコンのLANポートと、手順2.のスイッチのLANポートを、LANケーブルで接続します。

      setting connect pc sw
  1. YPS-PoE-ATの電源プラグを、コンセントに接続します。
    YPS-PoE-ATから給電がされると、本製品の電源が入ります。

■電源アダプターを使用する場合

別売の電源アダプター(YPS-12HT)を使用する場合は、以下の手順に従って接続してください。

注意

  • 電源アダプターは、必ずヤマハのYPS-12HTを使用する。
    他の電源アダプターを使用すると、火災や感電、故障の原因になります。

  1. (本製品を2台以上導入する場合)
    別途用意したスイッチのLANポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続します。
    同様の手順を行い、用意したすべての本製品をスイッチに接続してください。

    setting connect ap sw

    メモ

    • 本製品を1台だけ導入する場合は、この手順は不要です(スイッチを使わなくても設定できます)。

  1. 以下の手順を行い、設定用のパソコンと本製品を、同一のネットワークに接続します。

    • 本製品を1台だけ導入する場合:
      設定用のパソコンのLANポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続します。

      setting connect ap pc
    • 本製品を2台以上導入する場合:
      設定用のパソコンのLANポートと、手順1.のスイッチのLANポートを、LANケーブルで接続します。

      setting connect pc sw
  1. 電源アダプターを本製品に接続します。

  1. 電源プラグをコンセントに接続します。
    本製品の電源が入ります。

    setting connect ap dc

4.2.2. パソコンのネットワーク設定をする

工場出荷状態の本製品を、DHCPサーバーが存在しないネットワークに接続すると、仮想コントローラーのIPアドレスが「192.168.100.241/24」になります。
仮想コントローラーのWeb GUIを開くために、設定用のパソコンのIPアドレスを一時的に変更してください。
なお、パソコンのIPアドレスの設定方法は、OSにより異なります。本ガイドでは、Windows 10を例に説明します。

注意

  • パソコンには管理者権限をもつユーザー名でログオンしてください。管理者権限については、OSのヘルプなどをご覧ください。

  • パソコンのIPアドレスを変更する前に、忘れないように元のIPアドレスをメモするなどして保管してください。

  • 本製品の設定が終わったら、パソコンのIPアドレスを元に戻してください。

  1. スタートメニュー画面から「設定アイコン」( windows settei icon )-「ネットワークとインターネット」の順にクリックします。

  1. 「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。

    setting pc windows1
  1. 変更するアダプターを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
    変更するアダプターのプロパティ画面が表示されます。

    setting pc windows2
  1. 「この接続は次の項目を使用します」項目で「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が表示されます。

    setting pc windows3
  1. 「次のIPアドレスを使う」を選択し、「IPアドレス」欄に「192.168.100.1」、「サブネットマスク」欄に「255.255.255.0」を入力します。

    setting pc windows4
  1. 「OK」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が閉じます。

  1. 「閉じる」をクリックします。
    変更したアダプターのプロパティ画面が閉じます。

4.2.3. 仮想コントローラーのWeb GUIを開く

本製品の設定変更は、仮想コントローラーのWeb GUIから行います。本製品に接続した設定用のパソコンで以下の操作を行い、Web GUIを開いてください。

注意

  • Web GUIを使用するにはWebブラウザーが必要です。推奨Webブラウザーは「 推奨Webブラウザー 」をご覧ください。

  • 本ガイドでは、Windows 10のMicrosoft Edgeを例に説明します。他の環境の場合は、画面表示が多少異なりますが、操作は同じです。

メモ

  • Webブラウザーの「戻る」、「進む」ボタンは使用しないでください。使用すると意図しない動作につながることがあります。

  1. Microsoft Edgeを起動します。

  1. アドレスバーに「http://192.168.100.241/」を半角英数字で入力し、Enterキーを押します。
    「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

    setting open1

    メモ

    • 手順を実行しても画面が表示されなかった場合は、数分後に、もう一度手順を実行してください。
      (本製品の電源を入れてから仮想コントローラーが起動するまでに、数分かかります)

  1. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄は空欄のまま「OK」をクリックします。

    setting open5
  1. 本製品が工場出荷状態の場合は、「管理形態の選択」ダイアログが表示されます。
    「オンプレミスで管理する」をクリックします。

    setting open6

    メモ

    • 手順4.を実行した後は、「管理形態の選択」ダイアログは表示されません。
      以降、管理形態の設定を変更したい場合は、Web GUIのメニュー「基本設定」-「管理モード」から操作できます。

  1. 仮想コントローラーのWeb GUIのトップページが表示されます。

    setting open7

    メモ

    • 管理形態の設定によって、メニューの項目表示が異なります。
      上の画像は、「管理形態の選択」ダイアログで「オンプレミスで管理する」を選択した場合の画面表示です。

4.2.4. 仮想コントローラーのネットワーク設定をする

本製品を接続するネットワークに合わせて、仮想コントローラーのIPアドレスの設定を変更してください。本ガイドでは、「192.168.1.200/24」への設定変更を例に説明します。

  1. Web GUIのメニューから、「基本設定」-「クラスター設定」を順にクリックします。
    「クラスター設定」画面が表示されます。

    setting claster1
  1. 「仮想コントローラーのネットワーク設定」の内容を変更します。
    ここでは例として、以下の設定を入力しています。

    項目 入力内容

    DHCP (IPv4)

    無効

    IPアドレス (IPv4)

    192.168.1.200

    ネットマスク

    24

    メモ

    • 設定内容について詳しくは、Web GUIの「ヘルプ」をご覧ください。

    setting claster2
  1. 「設定」をクリックします。
    設定内容が保存されます。それに伴い、Web GUIへのアクセスが中断されます。
    (手順4.以降で、仮想コントローラーのWeb GUIを開き直します)

    注意

    • 手順2.でネットワークアドレスが異なるIPアドレスを設定した場合、そのまま手順4.に進んでも、パソコンは本製品の仮想コントローラーと通信できません。
      設定内容に合わせて パソコンのネットワーク設定を変更 し、手順4.に進んでください。

  1. アドレスバーに「http://(手順2.で設定したIPアドレス)/」を半角英数字で入力し、Enterキーを押します。
    「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

    setting open1 3
  1. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄は空欄のまま「OK」をクリックします。
    仮想コントローラーのWeb GUIが表示されます。

    setting open2 2

4.2.5. IPアドレスを設定する

本製品を接続するネットワークに合わせて、本製品のIPアドレスの設定を変更してください。本ガイドでは、2台の本製品に対して「192.168.1.201/24」と「192.168.1.202/24」を設定する場合を例に説明します。

  1. Web GUIのメニューから、「基本設定」-「クラスターAP管理」を順にクリックします。
    「クラスターAP管理」画面が表示されます。

    setting ip1
  1. それぞれの無線アクセスポイントに対して、IPアドレスの設定を変更します。
    ここでは例として、以下の設定を入力しています。

    設定対象の機器 DHCP (IPv4) IPアドレス (IPv4) ネットマスク

    1台目

    無効

    192.168.1.201

    24

    2台目

    無効

    192.168.1.202

    24

    メモ

    • 設定内容について詳しくは、Web GUIの「ヘルプ」をご覧ください。

    setting ip2
  1. 「設定」をクリックします。
    設定内容が保存されます。

4.2.6. 管理パスワードを設定する

本製品の管理パスワードを設定します。

  1. Web GUIのメニューから、「基本設定」-「管理パスワード」を順にクリックします。
    「管理パスワード」画面が表示されます。

    setting password1
  1. 「管理パスワード」項目で「変更する」を選択し、新しい管理パスワードを入力します。
    入力したパスワードは、●で表示されます。

    setting password2
  1. 手順2で入力した管理パスワードを、もう一度入力します。
    入力したパスワードは、●で表示されます。

    setting password3
  1. 「設定」をクリックします。
    設定内容が保存され、管理パスワードが変更されます。
    それに伴い、「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

  1. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄に手順2.で入力した管理パスワードを入力して、「OK」をクリックします。
    仮想コントローラーのWeb GUIが再表示されます。

    setting password4

4.2.7. 無線設定をする

無線設定を行います。ここでは、認証方式として「WPA2-PSK / WPA3-SAE」を設定する場合を例に説明します。

メモ

  1. Web GUIのメニューから、「無線設定(共通)」-「SSID 管理」を順にクリックします。
    表示された「SSID 管理」画面で、無線設定を追加する番号の「追加」をクリックします。

    setting wlan1
  1. 設定内容を入力します。
    ここでは例として、以下の設定を入力しています。

    項目 入力内容

    バインドする無線モジュール

    2.4GHz、5GHz

    SSID

    yamaha

    認証方式

    WPA2-PSK / WPA3-SAE

    PSK(事前認証鍵)

    YMH.pass
    ※入力したパスワードは、●で表示されます。

    注意

    • PSK(事前認証鍵)には、必ず、上の例とは異なる文字列を設定してください。

    メモ

    • 設定内容について詳しくは、Web GUIの「ヘルプ」をご覧ください。

    setting wlan2
  1. 「設定」をクリックします。
    設定内容が保存されます。

4.2.8. 設定送信をする

「設定送信」を行い、変更した設定を、用意したすべての本製品に反映してください。

  1. 「設定送信」をクリックします。
    「設定送信」画面が表示されます。

    メモ

    • Web GUIのメニュー「設定送信」-「設定送信」からもアクセスできます。

    setting send1
  1. 「送信」をクリックします。
    「送信先」に表示されているすべての無線LANアクセスポイントに、設定内容が送信されます。

    setting send2

4.2.9. 設置する

設置 」を参考に、本製品を設置しネットワークに接続してください。

重要

  • 日付と時刻の設定は、本製品を運用する前に手動またはNTPサーバー(時刻配信サーバー)で必ず行ってください。

4.3. 運用中のクラスターに本製品を追加する

運用中のクラスターと同じネットワークに本製品を接続すると、運用中のクラスターの設定内容が自動送信されます。
その後、必要に応じて、追加した本製品の設定を手動で変更します。

設置先のネットワーク環境によって、設定手順が異なります。

4.3.1. 本製品とパソコンをネットワークに接続する

本製品の設定を行うために、以下の機器を、運用中のクラスターと同じネットワークに接続してください。

  • 用意したすべての本製品

  • 設定用のパソコン(設置先のネットワークが固定IPアドレス環境の場合)

メモ

  • 設置先のネットワークがDHCP環境の場合は、設定用のパソコンは不要です(本製品をネットワークに接続すると、運用中のクラスターの設定内容が自動送信され、設定が完了します)。

■PoE給電機器を使用する場合

本製品は、IEEE802.3afに対応したPoE給電機器からの給電に対応しています。PoE給電機器を使用する場合は、以下の手順に従って接続してください。本ガイドでは、弊社別売のPoEインジェクター(品番:YPS-PoE-AT)を例に説明します。

重要

  • DHCP環境のネットワーク配下に接続する場合は、手順を始める前に、YPS-PoE-ATの電源を切っておいてください。
    YPS-PoE-ATの電源を入れた状態で手順を始めると、本製品がIPアドレスの自動取得に失敗する可能性があります。IPアドレスの自動取得に失敗した場合、本製品は固定IPアドレス「192.168.100.240/24」で起動します。

メモ

  • YPS-PoE-ATのPoE給電機能について詳しくは、YPS-PoE-ATの取扱説明書をご覧ください。

  1. YPS-PoE-ATのLAN+PoEポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続します。

    setting connect ap poe
  1. 設置先のネットワーク機器(ルーター)のLANポートと、YPS-PoE-ATのLANポートを、LANケーブルで接続します。
    同様の手順を行い、用意したすべての本製品を、設置先のネットワーク機器(ルーター)に接続してください。

    setting connect ap poe nw
  1. 設定用のパソコンと、設置先のネットワーク機器(ルーター)のLANポートを、LANケーブルで接続します。

    setting connect pc nw
  1. YPS-PoE-ATの電源プラグを、コンセントに接続します。
    YPS-PoE-ATから給電がされると、本製品の電源が入ります。

■電源アダプターを使用する場合

別売の電源アダプター(YPS-12HT)を使用する場合は、以下の手順に従って接続してください。

注意

  • 電源アダプターは、必ずヤマハのYPS-12HTを使用する。
    他の電源アダプターを使用すると、火災や感電、故障の原因になります。

  1. 設置先のネットワーク機器(ルーター)のLANポートと、本製品のLANポートを、LANケーブルで接続します。
    同様の手順を行い、用意したすべての本製品を、設置先のネットワーク機器(ルーター)に接続してください。

    setting connect ap nw
  1. 設定用のパソコンと、設置先のネットワーク機器(ルーター)のLANポートを、LANケーブルで接続します。

    setting connect pc nw
  1. 電源アダプターを本製品に接続します。

  1. 電源プラグをコンセントに接続します。
    本製品の電源が入ります。

    setting connect ap dc

4.3.2. パソコンのネットワーク設定をする

仮想コントローラーのWeb GUIを開くために、設定用のパソコンのIPアドレスを一時的に変更してください。本ガイドでは、仮想コントローラーのIPアドレスが「192.168.1.200/24」である場合を例に説明します。
なお、パソコンのIPアドレスの設定方法は、OSにより異なります。本ガイドでは、Windows 10を例に説明します。

注意

  • パソコンには管理者権限をもつユーザー名でログオンしてください。管理者権限については、OSのヘルプなどをご覧ください。

  • パソコンのIPアドレスを変更する前に、忘れないように元のIPアドレスをメモするなどして保管してください。

  • 本製品の設定が終わったら、パソコンのIPアドレスを元に戻してください。

  1. スタートメニュー画面から「設定アイコン」( windows settei icon )-「ネットワークとインターネット」の順にクリックします。

  1. 「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。

    setting pc windows1
  1. 変更するアダプターを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
    変更するアダプターのプロパティ画面が表示されます。

    setting pc windows2
  1. 「この接続は次の項目を使用します」項目で「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が表示されます。

    setting pc windows3
  1. 「次のIPアドレスを使う」を選択し、「IPアドレス」欄と「サブネットマスク」欄を入力します。
    ここでは例として、「IPアドレス」欄に「192.168.1.100」、「サブネットマスク」欄に「255.255.255.0」を入力しています。

    setting1 add pc windows4
  1. 「OK」をクリックします。
    「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面が閉じます。

  1. 「閉じる」をクリックします。
    変更したアダプターのプロパティ画面が閉じます。

4.3.3. 仮想コントローラーのWeb GUIを開く

本製品の設定変更は、仮想コントローラーのWeb GUIから行います。本製品と同じネットワークに接続した設定用のパソコンで以下の操作を行い、Web GUIを開いてください。

注意

  • Web GUIを使用するにはWebブラウザーが必要です。推奨Webブラウザーは「 推奨Webブラウザー 」をご覧ください。

  • 本ガイドでは、Windows 10のMicrosoft Edgeを例に説明します。他の環境の場合は、画面表示が多少異なりますが、操作は同じです。

メモ

  • Webブラウザーの「戻る」、「進む」ボタンは使用しないでください。使用すると意図しない動作につながることがあります。

  1. Microsoft Edgeを起動します。

  1. アドレスバーに「http://(仮想コントローラーのIPアドレス)/」を半角英数字で入力し、Enterキーを押します。
    「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。

    setting open1 3
  1. 「ユーザー名」欄に「admin」と半角で入力し、「パスワード」欄に「(管理パスワード)」を入力して、「OK」をクリックします。

    setting password4
  1. 仮想コントローラーのWeb GUIのトップページが表示されます。

    setting1 add open7

4.3.4. IPアドレスを設定する

本製品を接続するネットワークに合わせて、本製品のIPアドレスの設定を変更してください。本ガイドでは、今回追加する本製品に対して「192.168.1.203/24」を設定する場合を例に説明します。

  1. Web GUIのメニューから、「基本設定」-「クラスターAP管理」を順にクリックします。
    「クラスターAP管理」画面が表示されます。

    setting1 add ip1
  1. 今回追加する本製品に対して、IPアドレスの設定を変更します。
    ここでは例として、以下の設定を入力しています。

    設定対象の機器 DHCP (IPv4) IPアドレス (IPv4) ネットマスク

    3台目

    無効

    192.168.1.203

    24

    メモ

    • 今回追加する本製品がテーブルに表示されていない場合は、数分後にWebブラウザーの画面表示を更新してから、設定を入力してください。

    • 設定内容について詳しくは、Web GUIの「ヘルプ」をご覧ください。

    setting1 add ip2
  1. 「設定」をクリックします。
    設定内容が保存されます。

4.3.5. 設定送信をする

「設定送信」を行い、変更した設定を、クラスター内のすべての無線LANアクセスポイントに反映してください。

  1. 「設定送信」をクリックします。
    「設定送信」画面が表示されます。

    メモ

    • Web GUIのメニュー「設定送信」-「設定送信」からもアクセスできます。

    setting1 add send1
  1. 「送信」をクリックします。
    「送信先」に表示されているすべての無線LANアクセスポイントに、設定内容が送信されます。

    setting1 add send2

4.3.6. 設置する

設置 」を参考に、本製品を設置してください。

重要

  • 日付と時刻の設定は、本製品を運用する前に手動またはNTPサーバー(時刻配信サーバー)で必ず行ってください。