設定をはじめる前に
3. 設定をはじめる前に
3.1. 本製品の管理機能について
3.1.1. クラスター管理機能
本製品は、複数台の無線LANアクセスポイントを一括管理するための「クラスター管理機能」を内蔵しています。
管理・保守については、本製品に内蔵している「仮想コントローラー」を使用して行います。
用語 | 説明 |
---|---|
クラスター |
同じL2ネットワークに接続されている無線LANアクセスポイント同士が、自動的に構成する管理グループです。 |
仮想コントローラー |
クラスター上に、仮想的に立ち上がるコントローラーです。
|
メモ
|
3.1.2. 管理形態
本製品の管理形態として、次のいずれかを選択できます。
-
オンプレミスでの管理
仮想コントローラーを利用して、本製品をローカルで集中管理できます。 -
クラウドを使用した管理
ヤマハのクラウド型ネットワーク統合管理サービス「Yamaha Network Organizer」(YNO)を利用して、本製品をクラウドから監視・管理できます。
重要
|
3.2. 工場出荷時の主な設定
設定項目 | 工場出荷時の設定 |
---|---|
本体のIPアドレス |
DHCP自動取得(取得失敗時は192.168.100.240/24) |
仮想コントローラーのIPアドレス |
DHCP自動取得(取得失敗時は192.168.100.241/24) |
デフォルトゲートウェイ |
DHCP自動取得(取得失敗時は未設定) |
DNSサーバー |
DHCP自動取得(取得失敗時は未設定) |
ユーザー名 |
admin |
管理パスワード |
未設定 |
電波の指向性 |
あり |
L2MSスレーブ機能 |
有効 |
3.3. 事前にご用意いただくもの
設定をはじめる前に、以下をご用意ください。
-
パソコン
本製品の設定を行うパソコンをご用意ください。注意
-
本製品の設定変更には、Webブラウザーが必要です。推奨Webブラウザーは、「 推奨Webブラウザー 」をご覧ください。
-
-
PoE給電機器または電源アダプター
本製品には電源アダプターが付属していません。PoE給電機器または弊社別売の電源アダプター(YPS-12HT)をご用意ください。 -
スイッチ
新しいクラスターを構成するにあたり、本製品を2台以上用いる場合は、設定を行うためのスイッチをご用意ください。 -
LANケーブル
注意
-
1000BASE-Tでご使用になる場合は、エンハンスドカテゴリー5(CAT5e)以上のLANケーブルをご用意ください。
-
-
ネットワークの情報
本製品を接続するネットワークの情報をご確認ください。特に、以下の情報が必要です。-
DHCPサーバーの有無
-
ネットワークアドレス(DHCPサーバーが存在しない場合)
-
プロキシサーバーの情報(YNOを利用して管理する場合)
インターネット接続にプロキシサーバーを利用している場合は、プロキシサーバーの情報をご用意ください。重要
-
YNOを利用する場合は、本製品をインターネットに接続する必要があります。
-
-
3.3.1. 推奨Webブラウザー
Web GUIのご利用にあたり、以下のWebブラウザーを推奨しています。
-
Windows
-
Microsoft Edge
-
Microsoft Internet Explorer 11
-
Mozilla Firefox
-
Google Chrome
-
-
Macintosh
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Apple Safari
-
-
iOS
-
Apple Safari
-
メモ
|
3.4. 設置環境・状態ごとの設定手順
本ガイドでは、以下の7パターンの設定手順を紹介しています。
ご利用の条件にあてはまる行の「設定手順」リンクをクリックしてください。
管理形態 | 設定の目的 | ネットワーク環境 | 設定手順 | 備考 |
---|---|---|---|---|
オンプレミス |
初期設定をする |
DHCPサーバーあり |
||
DHCPサーバーなし |
||||
運用中のクラスターに本製品を追加する |
― |
|||
クラウド
|
初期設定をする |
DHCPサーバーあり |
||
DHCPサーバーなし |
||||
YNOマネージャーにグループCONFIGを登録する |
― |
YNOのオペレーターに限り、操作が可能です。 |
||
運用中のクラスターに本製品を追加する |
― |
3.5. 詳細な設定や技術資料について
本製品の詳細な設定方法や管理方法、技術資料に関しては、以下のWebサイトをご覧ください。
ヤマハネットワーク周辺機器 技術情報ページ:
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/
また、本製品は、L2MSスレーブ機能に対応しています。パソコン用のソフトウェア「Yamaha LAN Monitor」や、L2MSマスター機能を搭載しているヤマハルーター・ヤマハスイッチの「LANマップ機能」を用いて、LAN内のヤマハネットワーク機器を統合管理できます。
Yamaha LAN Monitor:
https://network.yamaha.com/support/download/utility/lan_monitor/
LANマップ機能:
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/lanmap/