$Date: 2017/12/05 09:59:27 $
内蔵無線WANモジュールのファームウェアを更新することで、利用する通信キャリアを変更することができます。
工場出荷時のキャリアは、NTTドコモになっています。
[ノート]
本文書では内蔵無線WANモジュールファームウェアのことをモジュールファームウェアあるいは単にファームウェアと略する場合があります。
また、ルーター本体のファームウェアはルーターファームウェアと明記することにより両者を区別します。
キャリア(通信事業者) |
---|
NTTドコモ 及びそのMVNO事業者 |
KDDI 及びそのMVNO事業者 |
ソフトバンク 及びそのMVNO事業者 |
機種 | ルーターファームウェア |
---|---|
NVR700W | Rev.15.00.10以降 |
内蔵無線WANモジュールのファームウェアは以下の3つの方法で更新することができます。
CLIとWebGUIの2つの方法で確認することができます。
WebGUIで、[詳細設定]-[内蔵無線WAN]-[キャリアの変更]からファームウェアのバージョンと対応キャリアを確認することができます。
TFTPを用いて内蔵無線WANモジュールにファームウェアを書き込む場合にはルーターはTFTPサーバーとして動作し、パソコンはTFTPクライアントとして動作します。更新はパソコンのコンソール画面上で行います。
(例)
tftp host 192.168.100.2
(パソコンのIPドレスが192.168.100.2の場合)
ファームウェアは、以下のURLから入手することができます。
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/firmware/wwan-module/index.html
(ファームウェア 本体であるバイナリファイルと、その内容が正しいかどうかを確認するための MD5ファイルがあるので
両方をダウンロードしてください。)
MD5チェックサムの確認方法については以下のURLを参考にしてください。
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/Install/revision-up.html#revision-up-3
TFTPの宛先には"wwan-module"を指定してください。
(例)
tftp -i 192.168.100.1 put wwan_nvr700w_*.fly wwan-module
(ルーターのIPドレスが192.168.100.1、ファームウェアのファイル名が wwan_nvr700w_*.fly の場合)
ファームウェアが更新されるとルーターは再起動します。
【重要】バージョンアップの途中で電源を落とすと故障してしまいます。自動で再起動するまで絶対に電源をOFFにしないでください。
ファームウェアは、以下のURLから入手することができます。
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/firmware/wwan-module/index.html
(ファームウェア 本体であるバイナリファイルと、その内容が正しいかどうかを確認するための MD5ファイルがあるので
両方をダウンロードしてください。)
MD5チェックサムの確認方法については以下のURLを参考にしてください。
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/Install/revision-up.html#revision-up-3
CLIとWebGUIの2つの方法があります。
update wwan-module firmwareコマンドを実行することでファームウェアを更新することができます。
(例)
update wwan-module firmware usb1:/wwan_nvr700w_*.fly
(ファームウェアのファイル名が wwan_nvr700w_*.fly の場合)
ファームウェアが更新されるとルーターは再起動します。
【重要】バージョンアップの途中で電源を落とすと故障してしまいます。自動で再起動するまで絶対に電源をOFFにしないでください。
WebGUIで、[詳細設定]-[内蔵無線WAN]-[キャリアの変更]からファームウェアを更新することができます。
CLIとWebGUIの2つの方法があります。
(インターネット接続できる環境あるいは設定が必要になります。)
http wwan-module-up goコマンドでファームウェアを更新することができます。
更新するファームウェアはhttp wwan-module-up urlコマンドで指定してください。
(設定例)
http wwan-module-up url http://www.rtpro.yamaha.co.jp/firmware/wwan-module/wwan_nvr700w_*.fly
(ファームウェアのファイル名が wwan_nvr700w_*.fly の場合)
(実行例)
http wwan-module-up go
ファームウェアが更新されるとルーターは再起動します。
【重要】バージョンアップの途中で電源を落とすと故障してしまいます。
自動で再起動するまで絶対に電源をOFFにしないでください。
[ノート]WEB サーバーに置いてあるファームウェアが現在使用中のファームウェアと
同一キャリアでかつ同一バージョンの時、ファームウェアの書き換えは行いません。
WebGUIで、[詳細設定]-[内蔵無線WAN]-[キャリアの変更]からファームウェアを更新することができます。
設定値 | 説明 |
---|---|
usb1:FILENAME | USB メモリ内の内蔵無線WANモジュールファームウェアファイル名 |
sd1:FILENAME | microSD カード内の内蔵無線WANモジュールファームウェアファイル名 |
*:FILENAME | USB メモリおよびmicroSD カード内の内蔵無線WANモジュールファームウェアファイル名 |
外部メモリから内蔵無線WANモジュールのファームウェアを更新する。
外部メモリに "*" を指定した場合、指定するファイルの検索はまず microSD カードから行われ、指定したファイルがなければ USB メモリが検索される。 FILENAME は絶対パスを使ってファイルを指定するかファイル名のみを指定する。 FILENAME にファイル名のみを指定した場合は外部メモリ内から自動検索する。 複数のファイルがある場合、ディレクトリ階層上最もルートディレクトリに近く、アルファベット順に先のディレクトリにあるファイルが選ばれる。
コマンド実行後、ルーターは再起動する。
外部メモリのディレクトリ構成やファイル数によっては、ファイルの検索に時間がかかることがある。 検索時間を短くするためには、階層の深いディレクトリの作成は避けてルートに近い位置にファイルを格納したり、ファイルを絶対パスで直接指定することが望ましい。
自動検索のタイムアウトの時間はexternal-memory auto-search time コマンドで設定できる。
WEB サーバーに置いている内蔵無線WANモジュールファームウェアと現在動作中の内蔵無線WANモジュールファームウェアの対応キャリア及びバージョンをチェックし、 書き換え可能であればファームウェアのバージョンアップを行う。 書き換え可能なバージョンのファームウェアが存在すると、「更新しますか? (Y/N)」という確認を求めてくるので、更新する場合は "Y" を、更新しない場合は "N" を入力する必要がある。
http wwan-module-up permit コマンドで HTTP を利用した更新が許可されていない時は、ファームウェアの書き換えは行わない。
なお、WEB サーバーに置いてあるファームウェアが以下の条件の時は、ファームウェアの書き換えは行わない。内蔵無線WANモジュールファームウェアが置いてある URL を設定する。 入力形式は“http://サーバーの IP アドレスあるいはホスト名/パス名”という形式となる。 サーバーのポート番号が 80 以外の場合は、“http://サーバーの IP アドレスあるいは ホスト名 : ポート番号/パス名”という形式で、URL の中に指定する必要がある。
設定値 | 説明 |
---|---|
on | 許可する |
off | 許可しない |
HTTP を利用した内蔵無線WANモジュールファームウェア更新を許可するか否かを設定する。
このコマンドの設定は、コマンドによる直接の更新、Web GUIからの更新に影響する。
HTTP を利用した内蔵無線WANモジュールファームウェア更新のタイムアウト時間を設定する。
内蔵無線WANモジュールファームウェアの更新に関連したSYSLOGメッセージの一覧を以下に示します。
レベル | 出力メッセージ | 内容 |
---|---|---|
INFO | [WWAN-MODULE] Firmware is written in a wwan-module | 内蔵無線WANモジュールのファームウェアアップデートを開始した |
[WWAN-MODULE] Wwan-module firmware was updated in Ver.XX.XX (CARRIER) | 内蔵無線WANモジュールのファームウェアアップデートが完了した | |
[WWAN-MODULE] Firmware update has not completed rightly | TFTPによる内蔵無線WANモジュールのファームウェアアップデート時に、処理が正常終了しなかった | |
[WWAN-MODULE] Failed in vacant in a buffer | TFTPによる内蔵無線WANモジュールのファームウェアアップデート時に、更新用バッファの開放に失敗した | |
[TFTPD] Writing to WWAN module failed | TFTPによる内蔵無線WANモジュールのファームウェアアップデートに失敗した | |
[HTTPC WWAN] Abort by Timeout(XXsec) | タイムアウトによってHTTPによる内蔵無線WANモジュールのファームウェアアップデート処理が中断された | |
[HTTPC WWAN] Abort by User Operation | ユーザー操作によってHTTPによる内蔵無線WANモジュールのファームウェアアップデート処理が中断された | |
[HTTP REVUP] Begins to rewrite WWAN-module firmware | HTTPによる内蔵無線WANモジュールのダウンロードを開始した(スケジュールによる処理の時にのみ表示する) | |
[HTTP REVUP] Firmware Downloaded | HTTPによる内蔵無線WANモジュールのダウンロードが完了した(スケジュールによる処理の時にのみ表示する) | |
DEBUG | TFTPD: write fail | TFTPによる内蔵無線WANモジュールのファームウェアアップデート時に、更新用バッファへの書込みに失敗した |
[WWAN-MODULE] Firmware update error: XX, YY, ZZ | 内蔵無線WANモジュールのファームウェアの書き換えに失敗した |