OSPFはインテリアゲートウェイプロトコルの一種で、グラフ理論をベー スとしたリンク状態型の動的ルーティングプロトコルです。同じインテ リアゲートウェイプロトコルであるRIPと比べると以下のような特徴があ ります。
OSPFの仕様は英語で記述されていますが、それを日本語訳した場合に用 語をどのように訳すかが、書籍や文献などによって多少のばらつきがあ ります。そこで、この文書では以下のような用語を用いることとします。 他の書籍などと読み合わせる場合には適宜用語を置き換えて下さい。
| RFCでの表記 | 略称 | この文書での表記 |
|---|---|---|
| Router ID | - | ルータID |
| Internal Router | - | 内部ルータ |
| Area Border Router | ABR | エリア境界ルータ |
| AS Boundary Router | ASBR | AS境界ルータ |
| Designated Router | DR | 指定ルータ |
| Backup Designated Router | BDR | バックアップ指定ルータ |
| Neighbor | - | 近隣ルータ |
| Adjacency | - | 隣接ルータ |
| Virtual Link | - | 仮想リンク |
| AS External route | - | 外部経路 |
ヤマハRTシリーズでのOSPFの実装は、RFC1583対応を基本に、以下のよう になっています。
ヤマハRTシリーズでは、LANインタフェースにセカンダリアドレスを 割り当てることが可能です。セカンダリアドレスを割り当てたイン タフェースでOSPFを使用する設定にすると、そのインタフェースで のOSPFの情報交換はプライマリアドレスで行い、セカンダリアドレ スではOSPFパケットの送受信は行われません。また、セカンダリア ドレスを持つスタブインタフェースが自分につながっているかのよ うに振る舞います。したがって、そのLANに接続するすべてのOSPFルー ターで、プライマリアドレスが同一ネットワークになるよう設定し てください。
なお、以下のファームウェアではセカンダリアドレスを割り当てた インタフェースでOSPFを使用しても正しく経路交換ができません。 セカンダリアドレスを割り当てたインタフェースでOSPFを使用する 場合は、以下のリビジョンより新しいファームウェアを使用してく ださい。
| 系列 | セカンダリアドレスをOSPFで扱えないファームウェア |
|---|---|
| Rev.6系 | 全て |
| Rev.7系 | 全て |
| Rev.8.01系 | 全て |
| Rev.8.02系 | 全て |
| Rev.8.03系 | Rev.8.03.90、およびそれ以前 |
| Rev.9.00系 | Rev.9.00.48、およびそれ以前 |
| Rev.10.00系 | Rev.10.00.56、およびそれ以前 |
| Rev.10.01系 | Rev.10.01.29、およびそれ以前 |