[LANマップ] 構成例
$Date: 2022/04/12 02:44:21 $
- 1. 概要
- 2. 構成例
- 3. 関連情報
1. 概要
LANマップはマネージャーと同じブロードキャストドメインのエージェントを検出、管理します。さらに、マネージャー、およびエージェントに接続されている端末も管理できます。また、スナップショット機能でネットワークの異常を検知して、トラブルの原因究明に役立てることもできます。
LANマップは以下のような場面でネットワークの管理と運用をより簡単にすることができます。
- エージェントや端末がどの機器に接続されているのかを確認して、通信の負荷が高くなりやすい位置を特定する。
- エージェントのLANケーブルが抜けたり、ループが発生したとき、任意のアドレスにメールを送信して異常の発生を通知する。
- マネージャー経由でエージェントルーターのWeb GUIを表示して、エージェントルーターのダッシュボードを確認する。
- L2VPNの構成で、対向のエージェントルーターや対向の先に接続されているエージェントや端末を確認する。
本書ではLANマップを使用するネットワークの構成例を記載します。
2. 構成例
マネージャー、およびエージェントルーターの設定の詳細は「LANマップの設定」を参照してください。
メール通知機能の設定の詳細は「メール通知機能」を参照してください。
L2VPNの設定の詳細は「L2TPv3を用いたL2VPN」を参照してください。
コマンドの詳細は「コマンドリファレンス」を参照してください。
端末は、LANマップで管理するために設定を行う必要はありません。
ヤマハスイッチとヤマハ無線APをエージェントとして管理する
機器構成
解説
RTX1210にSWX2300-24Gを接続して、SWX2300-24GにSWX2200-8GとWLX302を接続した構成です。RTX1210がマネージャー、SWX2300-24G、SWX2200-8G、WLX302がエージェントとなります。
RTX1210のLANマップで、SWX2300-24G、SWX2200-8G、WLX302をエージェントとして管理します。PC_1、PC_2、SmartPhoneは端末として管理します。
マネージャーはスナップショット機能を使用してエージェントと端末の接続状態に変化があったときに通知します。さらに、メール通知機能を使用してネットワークの異常をメールで送信します。
設定
マネージャー(RTX1210)
項目 |
設定 |
L2MSの動作モード |
マネージャー |
L2MSを使用するインターフェース |
LAN1(端末の管理も行う) |
スナップショット機能を使用するインターフェース |
LAN1(すべての端末を比較対象に含める) |
LANマップのメール通知機能 |
使用する |
エージェント
カスケード接続されたヤマハルーターをエージェントとして管理する
機器構成
解説
NVR510_1とNVR510_2、NVR510_3をカスケード接続した構成です。NVR510_1がマネージャー、NVR510_2、NVR510_3がエージェントとなります。
NVR510_1のLANマップで、NVR510_2、NVR510_3をエージェントとして管理します。PC_1、PC_2、PC_3は端末として管理します。
マネージャーはスナップショット機能を使用してエージェントと端末の接続状態に変化があったときに通知します。さらに、メール通知機能を使用してネットワークの異常をメールで送信します。
NVR510_2、NVR510_3はマネージャーのHTTPプロキシー経由でのWeb GUIアクセスを許可します。
設定
L2TPv3トンネルの対向ヤマハルーターと対向の先のヤマハスイッチをエージェントとして管理する
機器構成
ブリッジインターフェース
機器 |
インターフェース名 |
収容インターフェース |
RTX1210_1 |
BRIDGE1 |
LAN1、Tunnel1、Tunnel2 |
RTX1210_2 |
BRIDGE1 |
LAN1、Tunnel1 |
RTX1210_3 |
BRIDGE1 |
LAN1、Tunnel1 |
解説
RTX1210_1と2台のRTX1210をL2VPNで接続して、それぞれの対向の先にSWX2200-24Gを接続した構成です。RTX1210_1がマネージャー、RTX1210_2、RTX1210_3、SWX2200-24G_1、SWX2200-24G_2がエージェントとなります。
RTX1210_1と2台のRTX1210がそれぞれトンネルインターフェースで接続されているため、RTX1210_1がL2VPNの対向の先のSWX2200-24Gを検出します。
RTX1210_1のLANマップで、RTX1210_2、RTX1210_3、SWX2200-24G_1、SWX2200-24G_2をエージェントとして管理できます。PC_1とPC_2は端末として管理できます。
マネージャーはスナップショット機能を使用してエージェントと端末の接続状態に変化があったときに通知します。さらに、メール通知機能を使用してネットワークの異常をメールで送信します。
RTX1210_2とRTX1210_3はマネージャーのHTTPプロキシー経由でのWeb GUIアクセスを許可します。さらに、httpd host コマンドでブリッジインターフェースからのWeb GUIアクセスを許可します。
設定
マネージャー(RTX1210_1)
項目 |
設定 |
L2MSの動作モード |
マネージャー |
L2MSを使用するインターフェース |
BRIDGE1(端末の管理も行う) |
スナップショット機能を使用するインターフェース |
BRIDGE1(すべての端末を比較対象に含める) |
LANマップのメール通知機能 |
使用する |
エージェント
RTX1210_2、RTX1210_3
項目 |
設定 |
L2MSの動作モード |
エージェント |
L2MSを使用するインターフェース |
BRIDGE1 |
マネージャーのHTTPプロキシー経由でのWeb GUIアクセス |
許可する |
ブリッジインターフェースからのWeb GUIアクセス |
許可する |
RTX1210_2、RTX1210_3は共通の設定を行います。
SWX2200-24G_1、SWX2200-24G_2
SWX2200-24Gは、LANマップでエージェントとして管理するために設定を行う必要はありません。
L2TPv3トンネルで接続しているヤマハルーターと対向の先のヤマハスイッチをエージェントとして管理する
機器構成
ブリッジインターフェース
機器 |
インターフェース名 |
収容インターフェース |
RTX1210_2 |
BRIDGE1 |
LAN1、Tunnel1 |
RTX1210_3 |
BRIDGE1 |
LAN1、Tunnel1 |
解説
RTX1210_1に接続されているRTX1210_2とRTX1210_3をL2VPNで接続して、対向の先にSWX2200-24Gを接続した構成です。RTX1210_1がマネージャー、RTX1210_2、RTX1210_3、SWX2200-24Gがエージェントとなります。
RTX1210_2とRTX1210_3がトンネルインターフェースで接続されているため、RTX1210_1がL2VPNの対向の先のSWX2200-24Gを検出します。
RTX1210_1のLANマップで、RTX1210_2、RTX1210_3、SWX2200-24Gをエージェントとして管理できます。PCは端末として管理できます。
マネージャーはスナップショット機能を使用してエージェントと端末の接続状態に変化があったときに通知します。さらに、メール通知機能を使用してネットワークの異常をメールで送信します。
RTX1210_2とRTX1210_3はマネージャーのHTTPプロキシー経由でのWeb GUIアクセスを許可します。さらに、httpd host コマンドでブリッジインターフェースからのWeb GUIアクセスを許可します。
設定
マネージャー(RTX1210_1)
項目 |
設定 |
L2MSの動作モード |
マネージャー |
L2MSを使用するインターフェース |
LAN1(端末の管理も行う) |
スナップショット機能を使用するインターフェース |
LAN1(すべての端末を比較対象に含める) |
LANマップのメール通知機能 |
使用する |
エージェント
3. 関連情報
[EOF]