RTシリーズとWindowsに関するFAQ
Windows 95/98/NT4.0/など の入ってる PC をつないでおくと定期的(15分毎とか)に発呼しちゃいます
最終変更日 |
2022/Dec/28 |
文書サイズ |
11KB |
Windows 95/98/NT4.0/など の入ってる PC をつないでおくと定期的(15分毎とか)に発呼しちゃいます
[ ルータが自動発呼するしくみ ]
- 自動発呼の要因
ルータはクライアントPCから要求されて、必要とあれば、自動的に発呼します。
- 典型的対策
- 発呼要因となるパケットの発生源を突き止めて、発生を止める。
→発呼要因となったIPパケットを報告するログ
- 発呼要因となるパケットをルータでフィルタする。
→無用な発呼を抑えるフィルタ設定例
- 自動発呼を止め、接続・切断ユーティリティなどを利用する。
→RTシリーズで使えるユーティリティ
- 原因と原因の究明
自動発呼の原因は、利用している個々のOSやアプリケーションなどの環境に
依存している場合が多く、発呼を止めるには、どんな、サービスを使用しているのか、
調べるところから始まります。
- よくある発呼原因
「最近流行のとっても便利で有用でおもしろい」サービスが
その原因であるような場合も多々あり要注意です。
[ Windowsが自動発呼、定期発呼する要因のいくつか ]
[ NetBIOS/NetBEUIの名前解決 ]
- NetBIOSを使わない
Network プロトコルの設定で NetBIOS の check box を OFF にする
or 少なくとも標準のプロトコルに指定 check box を OFF
- NetBIOSの使用するポート(137,138,139)をフィルタする。
→無用な発呼を抑えるフィルタ設定例
- WINS 参照しない.
少なくとも回線をまたぐ WINS Server は参照しない.
- WINSサーバ(WindowsNT)の設定で、DNS参照しない.
WINSサーバの設定で「Windows名の解決にDNS参照をする」という
チェックボックスがありますので、外してください。
- DNS 参照設定時に, default では NetBIOS 名にも関わらず
最終的に DNS まで引いてしまう仕様(バグ!)があります.
[ 解説 ]
NBT (=NetBIOS over TCP/IP),RFC 1001/1002 の定義 node type
type winipcfg.exe Registry
表示 値
b-node (Broadcast) ブロードキャスト 1
p-node (Point-to-point) ポイント... 2
m-node (Mixed) 複合 4
+ Windows 95 は
h-node (Hybrid) ハイブリッド 8
HKEY_LOCAL_MACHINE\
SYSTEM\CurrentControlSet\Services\VxD\MSTCP:NodeType
NetBIOS 名前解決の優先(参照)順位
1. NetBIOS 名前キャッシュ
(ローカル LMHOSTS の #PRE はキャッシュに
登録させるために指定する)
2. case b) broadcast
case p) WINS 参照
case m) broadcast
then WINS 参照
case h) WINS 参照
then broadcast
3. ローカル LMHOSTS ファイル
4. DNS 使用の場合
ローカル HOST ファイル
then DNS 参照
なお上記レジストリの EnableDNS の値を 1 から 0 にする
ことで NetBIOS 名前解決時の DNS 参照は回避できる.
[ アプリケーション ]
- LiveUpdateもの(Windows98, ウィルス対策ソフトのパターンファイル, など)
- シマンティックのノートンユーティリティの「インターネット速度計」
- NTP clientなどの時刻調整ソフト(桜時計など)
- WWWブラウザなどのホームページの更新チェック機能
- WWWブラウザなどの自動配信機能/自動更新機能のたぐい
- cf.知らない間にダイヤルアップ接続してしまいます。
[ Windows 95 に関して、問題と解決方法 ]
- Windows95における「NetBIOS/NetBEUIの名前解決」対策
問題の前提
- ネームサーバをISDNの先に設置した場合、TCP/IP での名前解決
に於いて毎回発呼が行なわれるので、LAN 上にサイトローカル
なネームサーバを設置するべきである。
- Windows95 では NetBIOS の名前解決時にも DNS を利用するのが
標準設定である。これは、winipcfg.exe コマンドの詳細ボタン
を押すことによって表示される「ホスト情報」内の「NetBIOS の
解決に DNS を使用」チェックボックスで確認できる。
- 「NetBIOS の名前解決時に DNS を使用」チェックボックスが設
定されている Windows95 は、137番ポートを利用して、15分毎に、
ネームサーバの53番ポートへ問い合わせを行なう(問い合わせ内
容は、ブラウズマスターの検索であると思われるが、不明)。し
かしネームサーバは自分の管理しているゾーン内に問い合わせ内
容が存在しないことから、DNSの流儀に乗っ取り、ルートサーバ
へ問い合わせを行なってしまう。
- ネームサーバへのアクセスがルートサーバへと到達することから、
LAN 上にサイトローカルなネームサーバを構築している場合、
NetBIOS の名前解決によって生じる発呼は全く押えられないこと
になる。
解決手法
- 「NetBIOS の名前解決時に DNS を使用」を取り止めればよい。
具体的には、regedit.exe コマンドで、レジストリキー
HKEY_LOCAL_MACHIN\System\CurrentControlSet\Services\VxD\MSTCP
内の EnbaleDNS エントリ値を 1 から 0 に設定し、Windows95
の再起動を行なう。
- 上記設定を行なった場合、[コントロールパネル]→[ネットワー
ク]→[現在のネットワーク構成]→[TCP/IP]→[DNS設定]で表示
される内容も「DNS を使わない」になるが気にしなくて良い。
ここで「DNS を使う」を選択した場合、再び「NetBIOS の名前
解決時に DNS を使用」が有効になってしまうので注意せよ。ネー
ムサーバに関する設定内容の確認は、winipcfg.exe コマンドを
利用すれば良い。
- 上記設定によって、NetBIOS の名前解決に伴うネームサーバへ
の問い合わせを禁止できると共に、NBT (=NetBIOS over TCP/IP) を利
用する設定になっている場合には、ルータの先にある
Microsoft ネットワークへも問題無くアクセスできる。
- もしルータを越えて Microsoft ネットワークを利用する必要が
なく、且つ、LAN上では TCP/IP が利用されておらず、且つ
TCP/IP による名前解決をルータの先に設置してあるネームサー
バに任せることが可能であるならば、ポート137、138、139をフィ
ルタリングすることによって、上記問題を解決できる。
[ Windows 4.0 に関して、問題と解決方法 ]
- WindowsNTにおける「NetBIOS/NetBEUIの名前解決」対策
-
Windowns NT4.0 WSを使っていて、ログオン時に無駄に発呼してしまう症状
の対策を教えてください。
[ 関連情報 ]
[ FAQ for RT-Series
]
[ FAQ for Windows
/ RTユーティリティ
]