RTシリーズの使い方や役割などに関するFAQ
RARPって?
最終変更日 | 2018/Nov/06 |
文書サイズ | 6.8KB |
RARPって何?
コンピュータにIPアドレスを通知する仕組です。
RARP request に対して reply を返すコンピュータのことです。
RARPクライアントがブート(起動)時にRARPサーバにリクエストを出すと
事前に登録された機器のMACアドレス(イーサネットアドレス)に対応する
IPアドレスを回答します。それ以降、RARPクライアントは、
回答されたIPアドレスを自分のIPアドレスとして動作します。
つまり、MACアドレスを元に、IPアドレスを付与(通知)する機構です。
SunOS 5.x (Solaris 2.x) の場合
--------------+--------------------------+----- | | RARPクライアント RARPサーバ ・IPアドレスの初期値が無い ↓ ・MACアドレスを付けてRARP要求 → ・MACアドレスを元にIPアドレスを検索 ↓ ・IPアドレスを回答する ← ・以降、回答されたIPアドレスで動作 |
RTにIPアドレスが設定されていないとき、 RARPサーバに問い合せて自分のIPアドレスを調べます。(RARPクライアント)
RARPによるIPアドレス設定機能が働くのは、
ip lan address clear
の状態です。
機能を削除した訳ではありません。
RT80iは「RARPによるIPアドレス設定機能が無い」と表記しておりますが、
他のRTと同様に機能はあります。ただ、工場出荷時の設定で、
IPアドレスが192.168.0.1になっている為、
RARP対応機能の必要な状況が無くなったのです。
IPアドレスを再設定する為に、以下のような遠回りな作業はしないでしょう。きっと
ip lan address clear
を実行する。
DHCPと異なり、
ネットマスク,ゲートウェイアドレス,DNSサーバアドレスなどの
情報は与えられません。
RARPサーバ機能を持った機器の多くは、UNIXです。
多くの UNIX マシンは RARP のデーモンプロセス rarpd を起動することによってRARP サーバになることができます。 設定ファイルなどの設定が必要なので、 詳しくはお使いになっているコンピュータのマニュアル等を参照してください。
IP アドレス | 192.168.0.1 |
ホスト名 | rt100i |
イーサネットアドレス/MACアドレス | 00-A0-DE-01-23-45 |
"/etc/ethers"の設定例
00:a0:de:01:23:45 rt100i |
"/etc/hosts"の設定例
rt100i 192.168.0.1 |
SunOS 4.x の場合
/usr/etc/rarpd -a |
SunOS 5.x (Solaris 2.x) の場合
/usr/sbin/in.rarpd -a |
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