http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/ap/Rev.21.00/relnote_21_00_12.html
Revision : 21.00.12
Release : Oct. 2022, ヤマハ株式会社

Rev.21.00.12 リリースノート


ファームウェアのリビジョンアップを行う前に必ずお読みください


本ファームウェアには、管理パスワードが設定必須となるログインに関わる重要な変更が含まれています。

リビジョンアップを行う場合は必ず事前に以下の仕様書を確認してください。

http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx212/login-security.html

Rev.21.00.12より前のファームウェアからリビジョンアップを行う際には以下の点にご注意ください。

自動チャンネル変更機能で、チャンネル選択範囲およびDFSチャンネル選択範囲で「モデル毎の推奨値」を選択できるようにしたRev.21.00.12のファームウェアへリビジョンアップした後にコンフィグを表示させると、リビジョンアップ前のコンフィグに関わらず、自動チャンネル選択範囲およびDFSチャンネル選択範囲のコンフィグが以下のように表示されます。
 airlink channel range default
 airlink channel range dfs default

リビジョンアップ前に自動チャンネル選択範囲およびDFSチャンネル選択範囲のコンフィグを規定値から変更していなければ、所望の動作をするので特に問題はありませんが、規定値から変更していた場合は、元のコンフィグが失われてしまいます。次の対応方法についての説明をお読みいただき、状況に応じてご対応をお願いします。

対応方法:


WLX212 Rev.21.00.10 からの変更点


■脆弱性対応

  1. IEEE802.11規格のフレームアグリゲーションやフラグメンテーションに関する複数の脆弱性(FragAttacks)の対応を行った。

  2. OpenSSLの以下の脆弱性対応を行った。

■機能追加

  1. 本製品にアクセスするときのセキュリティーを強化した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx212/login-security.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  2. クラスター管理機能で、クラスター内の任意のAPをリーダーAPとして優先的に選出するよう指定できる機能を追加した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx212/cluster.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  3. クラスター管理機能で、同一L2ネットワーク内にクラスターバージョンの異なるAPが存在するとき、Web GUIにファームウェア更新時の手順を示す注意メッセージ表示を追加した。

  4. クラスター管理機能で、同一クラスター内に仮想コントローラーがサポートする機能と差異があるファームウェアを搭載したAPが存在するとき、仮想コントローラーのWeb GUIのメッセージボード内に最新のファームウェアの確認を促す情報メッセージ表示を追加した。

  5. VAPグルーピング機能を追加した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx212/vap-grouping.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  6. DHCPサーバー機能で、DHCPアドレス除外機能を追加した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx212/dhcpd.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  7. ロギング機能で、DHCPサーバー/リレーエージェントのログメッセージに<5308>〜<5324>を追加した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx212/log_reference.html#53

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  8. 接続済み無線端末が他のAPに接続したとき、当該APから自動的に切断するか否かの設定を追加した。

    仮想コントローラーのWeb GUIの[無線設定]-[基本無線設定]-[自動切断]で設定できる。

  9. WLX413の個別設定にBSS coloringの設定を追加した。仮想コントローラーのWeb GUIの[無線設定]-[個別]-[詳細設定]-[2.4GHz 詳細へ/5GHz(1) 詳細へ/5GHz(2) 詳細へ]-[詳細設定]で設定できる。

  10. WLX212の個別設定に無線LANの使用場所の設定を追加した。仮想コントローラーのWeb GUIの[無線設定]-[個別]-[詳細設定]-[基本無線設定へ]-[無線LANの使用場所]で設定できる。

■仕様変更

  1. 自動チャンネル変更機能で、チャンネル選択範囲およびDFSチャンネル選択範囲で「モデル毎の推奨値」を選択できるようにした。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx212/chauto.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  2. 仮想コントローラーのWeb GUIで、WLX222に対応した。

  3. 仮想コントローラーのWeb GUIで、仮想コントローラーのIPアドレスを変更して設定送信したとき、自動的にリダイレクトしないようにした。

  4. 以下の用語を変更した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/notice/terms/terms-change.html

  5. Web GUIの以下のページで、ヤマハWebサイト上のソフトウェアライセンス利用規約の内容を外部リンクで開くようにした。

  6. APまたは仮想コントローラーのWeb GUIの[ログアウト]で、「ログアウト」ボタンを押したとき、Webブラウザーを閉じるための「閉じる」ボタンを削除した。Webブラウザー依存の動作により、「閉じる」ボタンを押してもウィンドウが閉じないことがあるため、今後はWebブラウザーのウィンドウを直接閉じて終了することになる。

  7. 仮想コントローラーのWeb GUIの[管理機能]-[アクセス管理]-[TELNETサーバー機能]の「TELNETの利用を許可するホスト」のプルダウンメニューで、「有線経由と指定したIPアドレスを許可する」の項目を「有線経由かつ指定したIPアドレスを許可する」の項目に変更した。表示方法の変更であり、動作に影響はない。

  8. show config optimizationコマンドのmac_addressパラメーターの設定値を、以下のようにコロン有りで指定できるようにした。

■バグ修正

  1. クラスター管理機能で、リーダーAPを変更したとき、リブートまたはハングアップすることがあるバグを修正した。

  2. 毎正時にリブートすることがあるバグを修正した。

  3. 無線LAN見える化ツールを使用しているとき、リブートすることがあるバグを修正した。

  4. 有線LANポートが不正なパケットを受信したとき、有線LANポートが不通になるバグを修正した。

  5. MACアドレスフィルタリング機能で、5GHzモジュールのDFSチャンネルを変更するよう設定を変更し設定送信した直後、短時間のうちに再度設定送信を行ったとき、MACアドレスフィルタリングが正しく動作しなくなることがあるバグを修正した。

  6. クラスター管理機能で、以下の操作ができなくなることがあるバグを修正した。

  7. クラスター管理機能で、仮想コントローラーのWeb GUIの[管理機能]-[アクセス管理]-[HTTPサーバー機能]-[HTTPの利用を許可するホスト]でフォロワーAPのIPアドレスを許可していないとき、RADIUSサーバー機能の証明書関連情報、Radio Optimization機能のオーバーレイCONFIGおよびCaptive Portal機能関連情報を当該フォロワーAPに同期しないバグを修正した。

  8. クラスター管理機能の機器交換で、内蔵RADIUSサーバーを使用している状態で交換先APがリーダーAPになったとき、RADIUS認証に失敗するバグを修正した。

  9. クラスター管理機能で、内蔵RADIUSサーバーを使用している状態でリーダーAPを変更したとき、Windows端末の無線LANプロファイルを削除したあとリーダーAPに接続しようとした場合に、RADIUS認証に失敗するバグを修正した。

  10. クラスター管理機能で、リーダーAPの変更や設定変更を行ったとき、内蔵RADIUSサーバーに登録している情報が消失することがあるバグを修正した。

  11. クラスター管理機能の機器交換で、仮想コントローラーのWeb GUIの[クラスターAP一覧]で「接続状態」が「NG」のAPを交換元APとして交換したあと、交換元APに指定したAPをクラスターに再接続したとき、新しいAPとしてクラスターに参加せず、交換前の設定を読み込むバグを修正した。

  12. クラスター管理機能で、リーダーAPを変更したとき、内蔵RADIUSサーバーの発行済みでダウンロード済みまたはダウンロード期限切れの証明書に対して、仮想コントローラーのWeb GUIの[拡張機能]-[RADIUSサーバー]-[RADIUSユーザー情報/クライアント証明書の管理]-[ユーザー一覧]-[証明書詳細]-[証明書]の「ダウンロード」ボタンからダウンロードが実行できるバグを修正した。

  13. クラスター管理機能で、フォロワーAPがDHCPリレーエージェントとして動作している場合に、DHCPサーバーとして動作する仮想コントローラーのIPアドレスを変更したとき、フォロワーAPに設定しているDHCPサーバーのIPアドレスを同時に変更しないバグを修正した。

  14. クラスター管理機能で、稼働時間が最も長いAPがリーダーAPにならないことがあるバグを修正した。

  15. DHCPサーバー機能で、DHCPサーバーがDHCP Declineパケットを大量に受信したとき、DHCPサーバーが停止することがあるバグを修正した。

  16. 設定送信を短時間のうちに複数回実行したとき、空または壊れた設定がフォロワーAPに送信されることがあるバグを修正した。

  17. YNOエージェント機能で、グループコンフィグをリストアしグループ内のAPに適用している最中に、グループコンフィグの変更を設定送信できるバグを修正した。

  18. YNOエージェント機能で、グループコンフィグまたはクラスターコンフィグをリストアしたとき、直前の[保守]-[設定(保存/復元)]ではなく、トップページにリダイレクトするバグを修正した。

  19. YNOエージェント機能のアラーム通知で、以下のアラームを短期間で多数表示することがあるバグを修正した。

  20. Radio Optimization機能で、自動設定変更の判断に使用する時間内にマルチキャストフレームを1フレームも受信していないとき、当該無線モジュールのマルチキャスト送信レートおよび受信レートを自動設定変更しないバグを修正した。

  21. Radio Optimization機能で、自動設定変更するかどうかの判断に24時間以内の無線通信情報ではなく、48時間以内の無線通信情報の一部を参照するバグを修正した。

  22. Radio Optimization機能で、クラスター内の複数台のAPに時間差なく同時に自動設定変更を行うことがあるバグを修正した。

  23. Radio Optimization機能のメール通知で、仮想コントローラーのWeb GUIの[拡張機能]-[メール通知]-[通知内容]-「通知」ボタンを押してダミーメールを送信したとき、当該通知内容の設定が消失するバグを修正した。

  24. Radio Optimization機能を使用していない状態で、Radio Optimization機能とは無関係の任意の設定を変更して設定送信したとき、SYSLOGで5分毎に不要なエラーログを出力し続けるバグを修正した。

  25. Radio Optimization機能を使用している状態で、Radio Optimization機能を「使用しない」に変更して設定送信したとき、SYSLOGで不要なエラーログを出力するバグを修正した。

  26. Radio Optimization機能を「使用する」にして設定送信したとき、SYSLOGで不要なエラーログを出力することがあるバグを修正した。

  27. Radio Optimization機能で、リーダーAPでRADIUS再認証間隔を自動設定変更したあと、フォロワーAPでRADIUS再認証間隔を自動設定変更したとき、[保守]-[Radio Optimization機能]-[設定変更履歴]-「説明」で、当該フォロワーAPでの自動設定変更履歴の変更前の値が不正になるバグを修正した。

  28. RADIUSサーバー機能で、RADIUSユーザーのユーザータグを32文字以上入力した状態のCSVファイルをインポートしたとき、31文字目までしか反映しないバグを修正した。

  29. SNMPエージェント機能で、SNMPエンジンIDがAPを起動するたびに変わるバグを修正した。

  30. APのWeb GUIの[保守]-[レポート出力]の「実行」ボタンでレポートファイルの出力を実行したあと、レポートファイルの出力を待たずに他のページに移動したとき、初期化するまで「実行」ボタンが無効のままになることがあるバグを修正した。

  31. 仮想コントローラーのWeb GUIの[無線設定]-[共通]-[SSID管理]で、9個以上のVAPに5GHz(2)モジュールがバインドできるバグを修正した。

  32. ロギング機能で、フォロワーAPでファームウェア更新を行ったとき、ファームウェア更新直前の正時からファームウェア更新直後までのログメッセージが消失するバグを修正した。

  33. ロギング機能で、メール通知機能のログメッセージ<5503>, <5504>, <5506>, <5509>を出力しないバグを修正した。

  34. ロギング機能で、システムのログメッセージ<5107>をフォロワーAPで出力しないバグを修正した。

  35. ロギング機能で、仮想コントローラーのWeb GUIの[基本設定]-[日付と時刻]で「定期的に時刻を設定する」を選択し時刻を正時に設定したとき、システムのログメッセージ<5111>を出力しないことがあるバグを修正した。

  36. ロギング機能で、DHCPサーバー機能のログメッセージ<5305>の誤記を修正した。

  37. 無線LAN見える化ツールの無線LAN情報で、コメント表示欄に常に「使用しているチャンネルの電波状況が悪化しています。」と表示するバグを修正した。

  38. 無線LAN見える化ツールのAP一覧表示の検索機能で、SSIDに空白が含まれているとき、検索結果を表示しないバグを修正した。

  39. 無線LAN見える化ツールで、無線LAN情報を開いたとき、SYSLOGで不要なエラーログを出力することがあるバグを修正した。

  40. 仮想コントローラーのWeb GUIの[拡張機能]-[RADIUSサーバー]-[RADIUSユーザー情報/クライアント証明書の管理]-「管理ページ」ボタンを押したときに表示するページで、ヘッダーのクラスター名の表示が初期値から変更されないバグを修正した。

  41. 仮想コントローラーのWeb GUIの[無線設定]-[共通]-[SSID管理]-[VAP設定]-「WEPキータイプ」で「hex」を選択し、「WEP X」で使用不可な文字を一文字入力して「設定」ボタンを押したときに表示するエラーメッセージの誤記を修正した。

  42. 仮想コントローラーのWeb GUIで、[拡張機能]-[メール通知]-[通知]-「追加」ボタンを押したときに表示するエラーメッセージの誤記を修正した。

  43. 仮想コントローラーのWeb GUIの[無線設定]-[共通]-[WDSブリッジ]-[WDSブリッジAP一覧]で、WDSブリッジ接続しているAPがないときの表示の誤記を修正した。

  44. 仮想コントローラーのWeb GUIのトップページの[クラスターAP一覧]-[統計情報表示]で、モデルがWLX212のとき、不要な5GHz(2)モジュールの凡例を表示するバグを修正した。

  45. 仮想コントローラーのWeb GUIの[基本設定]-[クラスター設定]で、ヘルプページの誤記を修正した。

  46. 仮想コントローラーのWeb GUIのトップページにログインしたとき、メッセージが無いにも関わらずメッセージボードが自動的に開くバグを修正した。

  47. APのWeb GUIの[保守]-[システム/ステータス情報]-[クラスター情報]で、「動作モード」の項目を表示しないバグを修正した。

  48. APのWeb GUIの[保守]-[システム/ステータス情報]で、ヘルプページに統計情報の項目がないバグを修正した。

  49. APのWeb GUIで、不要な5GHz(2)モジュールの情報を表示するバグを修正した。

  50. APのWeb GUIの[保守]-[ログ(Syslog)]で、Radio Optimization機能が有効なAPがクラスター内に存在するとき、不要な情報メッセージを表示するバグを修正した。

  51. APのWeb GUIの[保守]-[ファームウェア更新]-[PC上のファームウェアを転送する]で、不正なファイルを転送し更新しようとしたときに表示するエラーメッセージの誤記を修正した。

  52. APのWeb GUIで、「MODE」「モード」の表記揺れを「MODE」に統一した。

  53. CLIで、schedule atコマンドのヘルプの誤記を修正した。


■更新履歴

Oct. 2022, Rev.21.00.12 リリース

Sep. 2023, 「ファームウェアのリビジョンアップを行う前に必ずお読みください」にチャンネル選択範囲およびDFSチャンネル選択範囲のコンフィグに関する注意事項を追記

以上