優先制御と帯域制御を同時に使用する

$Date: 2021/01/22 05:12:31 $

優先制御と帯域制御を同時に使用する場合の参考情報です。

QoSの総合的な情報及びBRI/PRI回線インタフェースで優先制御/帯域制御を行う場合の情報は、 RTシリーズのFAQ / Queue をご参照ください。

LANインタフェースの優先制御については 優先制御のページ を、帯域制御については 帯域制御のページ をご参照ください。

Dynamic Traffic Controlについては Dynamic Traffic Controlのページ をご参照ください。


対応機種とファームウェアリビジョン

機種 ファームウェア
vRX VMware ESXi版 すべてのリビジョン
vRX Amazon EC2版
RTX5000
RTX3500
RTX3000
RTX1500 Rev.8.03.06以降

動作概要

優先制御と帯域制御を同時に使用することにより、リアルタイム性が重視されるデータやロスを最小限に抑えたいデータをその他のデータよりも優先して送りつつ、その他のデータについてはそれらの種類に応じて流れることができるデータ量を確保したり制限したりできます。

優先制御と帯域制御を同時に使用するためには、queue INTERFACE type コマンドで shaping を指定することでベースの動作を帯域制御に設定し、その上で優先制御で動作させる特別なクラス (優先制御クラス) を割り当てます。この優先制御クラスの割り当て方は機種によって異なります。

機種優先制御クラス説明
vRX VMware ESXi版、vRX Amazon EC2版、RTX5000、RTX3500、RTX3000 任意のクラスを割り当て可能 全100クラスの内、queue INTERFACE class property コマンドで type = priority を指定したクラスが優先制御クラスになる
RTX1500 クラス13〜クラス16 固定 クラス13〜クラス16 の 4 クラスの内、queue INTERFACE class property コマンドでクラス帯域の割り当てが行われていないクラスが優先制御クラスになる

優先制御クラスは帯域制御クラスよりも絶対的に優先され、優先制御クラス間ではクラス番号が大きいクラスほど優先順位が高くなります。これは各機種共通の仕様です。

なお、優先制御クラスが使っている帯域の残りの帯域を帯域制御クラスが使うことになるため、優先制御クラスで流れるデータ量が多い時には設定によっては Dynamic Traffic Control の保証帯域を保持できない場合があります。そのような場合には、残りの帯域を帯域制御クラスが分け合って使うことになり、その分け合い方は帯域制御の各クラスに流れるパケットの長さと負荷が等しければ保証帯域の比となります。


設定例

LAN2側の送出速度を 12Mbit/s とし、最大で 2Mbit/s と想定する SIP、RTP 関連のパケットを優先させつつ、その他の UDP:2Mbit/s、その他のTCP:3Mbit/s、その他のパケット:5Mbit/s の各保証帯域を保持させる

<vRX VMware ESXi版/vRX Amazon EC2版/RTX5000/RTX3500/RTX3000>

queue lan2 type shaping 帯域制御キューを使用します
speed lan2 12m 送出帯域を12Mbit/sに制限します
queue class filter 1 50 ip * * tcp * 5060 SIPで利用するTCPポートを順位一位で優先します
queue class filter 2 49 ip * * udp * 5060 SIPで利用するUDPポート5060を順位二位で優先します
queue class filter 3 48 ip * * udp * 5030 SIPで利用するUDPポート5030を順位三位で優先します
queue class filter 4 47 ip * * udp * 5004-5060 SIPで利用するその他のUDPポートを順位四位で優先します
queue class filter 5 3 ip * * tcp * * その他のTCPパケットをクラス3とするフィルタを定義します
queue class filter 6 1 ip * * udp * * その他のUDPパケットをクラス1とするフィルタを定義します
queue lan2 class filter list 1 2 3 4 5 6 クラス分けフィルタをLAN2に適用します
queue lan2 class property 1 bandwidth=2m,10m クラス1(その他のUDPパケット)に保証帯域2Mbit/s、上限帯域10Mbit/sを割り当てます
queue lan2 class property 2 bandwidth=5m,10m クラス2(デフォルトクラス:その他のパケット)に保証帯域5Mbit/s、上限帯域10Mbit/sを割り当てます
queue lan2 class property 3 bandwidth=3m,10m クラス3(その他のTCPパケット)に保証帯域3Mbit/s、上限帯域10Mbit/sを割り当てます
queue lan2 class property 47 type=priority クラス47を優先制御クラスに指定します
queue lan2 class property 48 type=priority クラス48を優先制御クラスに指定します
queue lan2 class property 49 type=priority クラス49を優先制御クラスに指定します
queue lan2 class property 50 type=priority クラス50を優先制御クラスに指定します

<RTX1500>

queue lan2 type shaping 帯域制御キューを使用します
speed lan2 12m 送出帯域を12Mbit/sに制限します
queue class filter 1 16 ip * * tcp * 5060 SIPで利用するTCPポートを順位一位で優先します
queue class filter 2 15 ip * * udp * 5060 SIPで利用するUDPポート5060を順位二位で優先します
queue class filter 3 14 ip * * udp * 5030 SIPで利用するUDPポート5030を順位三位で優先します
queue class filter 4 13 ip * * udp * 5004-5060 SIPで利用するその他のUDPポートを順位四位で優先します
queue class filter 5 3 ip * * tcp * * その他のTCPパケットをクラス3とするフィルタを定義します
queue class filter 6 1 ip * * udp * * その他のUDPパケットをクラス1とするフィルタを定義します
queue lan2 class filter list 1 2 3 4 5 6 クラス分けフィルタをLAN2に適用します
queue lan2 class property 1 bandwidth=2m,10m クラス1(その他のUDPパケット)に保証帯域2Mbit/s、上限帯域10Mbit/sを割り当てます
queue lan2 class property 2 bandwidth=5m,10m クラス2(デフォルトクラス:その他のパケット)に保証帯域5Mbit/s、上限帯域10Mbit/sを割り当てます
queue lan2 class property 3 bandwidth=3m,10m クラス3(その他のTCPパケット)に保証帯域3Mbit/s、上限帯域10Mbit/sを割り当てます

参考情報