BGP-4 コマンドリファレンス

$Date: 2021/04/20 02:07:52 $


bgp aggregate
... 経路の集約の設定

[書式]
bgp aggregate IP_ADDRESS/MASK filter FILTER_NUM ...
no bgp aggregate IP_ADDRESS/MASK [ filter FILTER_NUM ... ]
[設定値]
IP_ADDRESS/MASK
IPアドレス/ネットマスク
FILTER_NUM ... フィルタの番号
1..2147483647
[説明]
BGPで広告する集約経路を設定する。 フィルタの番号には、 bgp aggregate filterコマンドで定義した番号を指定する。
[初期値]
デフォルトでは経路は集約されない。

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bgp aggregate filter
... 経路を集約するためのフィルタの設定

[書式]
bgp aggregate filter FILTER_ID PROTOCOL [reject] KIND IP_ADDRESS/MASK ...
no bgp aggregate filter FILTER_ID [PROTOCOL [reject] KIND IP_ADDRESS/MASK ... ]
[設定値]
FILTER_ID ... フィルタの番号
1..2147483647
PROTOCOL ... 経路制御プロトコル
static ... 静的経路
rip ... RIP
ospf ... OSPF
bgp ... BGP
all ... すべてのプロトコル
KIND ... フィルタの種別
include ... 指定したネットワークに含まれる経路 (ネットワークアドレス自身を含む)
refines ... 指定したネットワークに含まれる経路 (ネットワークアドレス自身を含まない)
equal ... 指定したネットワークに一致する経路
IP_ADDRESS/MASK
IPアドレス/ネットマスク
[説明]
BGPで広告する経路を集約するためのフィルタを定義する。 このコマンドで定義したフィルタは、 bgp aggregateコマンドのfilter節で指定されてはじめて効果を持つ。
IP_ADDRESS/MASKでは、ネットワークアドレスを設定する。 これは複数設定でき、 そのうち、一致するネットワーク長が長い設定が採用される。
kindの前にrejectキーワードを置くと、その経路は集約されない。

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bgp autonomous-system
... AS番号の設定

[書式]
bgp autonomous-system NUMBER
no bgp autonomous-system [NUMBER]
[設定値]
NUMBER ... AS番号
1..65535
[説明]
ルータのAS番号を設定する。
[ノート]
AS番号を設定するまでBGPは動作しない。
[初期値]
AS番号は設定されない。

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bgp configure refresh
... BGPの設定の有効化

[書式]
bgp configure refresh
[設定値]
なし
[説明]
BGPの設定を有効にする。BGPの設定を変更したら、 ルータを再起動するか、 このコマンドを実行する必要がある。

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bgp default med
... BGPの最適経路選択におけるMED属性が付加されていない経路のデフォルトのMED値の設定

[書式]
bgp default med MED
no bgp default med [MED]
[設定値]
MED ... MED値
1..2147483647
[説明]
BGPの最適経路選択で、MED属性が付加されていない経路に対する デフォルトのMED値を設定する。
本コマンドが設定されていない場合、MED属性が付加されていない経路は 最大のMED値(2147483647)を持つことになり、優先度は最低となる。
本コマンドの設定は、MED属性が付加されている経路には影響しない。
[ノート]
このコマンドは、RTX1210はRev.14.01.36以降、NVR700WはRev.15.00.22以降、RTX830はRev.15.02.15以降、RTX1220で使用可能。
[初期値]
2147483647

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bgp export
... BGPで受信した経路に対するフィルタの適用

[書式]
bgp export REMOTE_AS filter FILTER_NUM ...
no bgp export REMOTE_AS [ filter FILTER_NUM ... ]
[設定値]
REMOTE_AS ... 相手のAS番号
1..65535
FILTER_NUM ... フィルタの番号
1..2147483647
[説明]
BGPで受けた経路に対して適用するフィルタを設定する。 フィルタに該当しない経路は、実際のルーティングには適用されず、 RIPやOSPFのような他のプロトコルに通知されることもない。 フィルタの番号には、 bgp export filterコマンドで定義した番号を指定する。
[初期値]
このコマンドが設定されていないときには、 BGPが受信したすべての経路を取り込む。

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bgp export filter
... BGPで受信する経路に適用するフィルタの設定

[書式]
bgp export filter FILTER_ID [reject] KIND IP_ADDRESS/MASK ... [ PARAMETER ]
no bgp export filter FILTER_ID [ [reject] KIND IP_ADDRESS/MASK ... [ PARAMETER ] ]
[設定値]
FILTER_ID ... フィルタの番号
1..2147483647
KIND ... フィルタの種別
include ... 指定したネットワークに含まれる経路 (ネットワークアドレス自身を含む)
refines ... 指定したネットワークに含まれる経路 (ネットワークアドレス自身を含まない)
equal ... 指定したネットワークに一致する経路
IP_ADDRESS/MASK
IPアドレス/ネットマスク
all ...すべてのネットワーク
PARAMETER
TYPEVALUE説明
preference 0..255 同じ経路を複数の相手から受信したときに、 一方を選択するための優先度
[説明]
BGPで受信する経路に適用するフィルタを定義する。 このコマンドで定義したフィルタは、 bgp exportコマンドのfilter節で指定されてはじめて効果を持つ。
IP_ADDRESS/MASKでは、ネットワークアドレスを設定する。 複数の設定があるときには、 プレフィックスが最も長く一致する設定が採用される。
kindの前にrejectキーワードを置くと、その経路が拒否される。
[ノート]
preferenceの設定はBGP経路の間で優先順位をつけるために使用される。
BGP経路全体の優先度はbgp preferenceコマンドで設定する。
[初期値]
指定のない設定値の初期値は以下のとおり。
preference ...0
[設定例]
# bgp export filter 1 include 10.0.0.0/16 172.16.0.0/16
# bgp export filter 2 not equal 192.168.0.0/24

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bgp import
... BGPに導入する経路に対するフィルタの適用

[書式]
bgp import REMOTE_AS PROTOCOL [FROM_AS] filter FILTER_NUM ...
no bgp import REMOTE_AS PROTOCOL [FROM_AS] [ filter FILTER_NUM ... ]
[設定値]
REMOTE_AS ... 相手のAS番号
1..65535
PROTOCOL ... 経路制御プロトコル
static ... 静的経路
rip ... RIP
ospf ... OSPF
bgp ... BGP
aggregate ... 集約経路
FROM_AS ... 導入する経路を受信したAS (PROTOCOLでbgpを指定したときのみ)
1..65535
FILTER_NUM ... フィルタの番号
1..2147483647
[説明]
RIPやOSPFのようなBGP以外の経路を導入するときに適用する フィルタを設定する。フィルタに該当しない経路は導入されない。 フィルタの番号には、bgp import filterコマンドで定義した番号 を指定する。 BGPの経路を導入するときには、その経路を受信したAS番号を指定する 必要がある。
[初期値]
このコマンドが設定されていないときには、 外部経路は導入されない。

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bgp import filter
... BGPに導入する経路に適用するフィルタの設定

[書式]
bgp import filter FILTER_ID [reject] KIND IP_ADDRESS/MASK ... [ PARAMETER ... ]
no bgp import filter FILTER_ID [ [reject] KIND IP_ADDRESS/MASK ... [ PARAMETER ... ] ]
[設定値]
FILTER_ID ... フィルタの番号
1..2147483647
KIND ... フィルタの種別
include ... 指定したネットワークに含まれる経路 (ネットワークアドレス自身を含む)
refines ... 指定したネットワークに含まれる経路 (ネットワークアドレス自身を含まない)
equal ... 指定したネットワークに一致する経路
IP_ADDRESS/MASK
IPアドレス/ネットマスク
all ...すべてのネットワーク
PARAMETER
TYPEVALUE説明
metric 1..16777215 MED(Multi-Exit Discriminator) で通知するメトリック値 (指定しないときはMEDを送信しない)
preference 0..255 同じ経路を複数の相手から受信したときに、一方を選択するための優先度
[説明]
BGPに導入する経路に適用するフィルタを定義する。 このコマンドで定義したフィルタは、 bgp importコマンドのfilter節で指定されてはじめて効果を持つ。
IP_ADDRESS/MASKでは、ネットワークアドレスを設定する。 複数の設定があるときには、 プレフィックスが最も長く一致する設定が採用される。
kindの前にrejectキーワードを置くと、その経路が拒否される。
[ノート]
preferenceパラメータは、RTX3000はRev.9.00.56以降、RTX1200はRev.10.01.42以降、RTX810はRev.11.01.09以降、FWX120はRev.11.03.02以降およびRev.14.00 系以降で使用可能。
[初期値]
指定のない設定値の初期値は以下のとおり。
preference ...100
[設定例]
# bgp import filter 1 include 10.0.0.0/16 172.16.0.0/16
# bgp import filter 2 reject equal 192.168.0.0/24

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bgp log
... BGPのログの設定

[書式]
bgp log LOG [LOG]
no bgp use [LOG ...]
[設定値]
LOG
neighbor ... 近隣ルーターに対する状態遷移
packet ... 送受信したパケット
[説明]
指定した種類のログをINFOレベルで記録する。
[初期値]
ログを記録しない。

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bgp neighbor
... BGPによる接続先の設定

[書式]
bgp neighbor NEIGHBOR_ID REMOTE_AS REMOTE_ADDRESS [ PARAMETER ... ]
no bgp neighbor NEIGHBOR_ID [ REMOTE_AS REMOTE_ADDRESS [ PARAMETER ... ] ]
[設定値]
NEIGHBOR_ID ... 近隣ルータの番号
1..2147483647
REMOTE_AS ... 相手のAS番号
1..65535
REMOTE_ADDRESS ... 相手のIPアドレス
PARAMETER ... TYPE=VALUEの組
TYPEVALUE説明
hold-time 'off'もしくは3以上の整数[秒] キープアライブの送信間隔
metric 1.. MED (Multi-Exit Discriminator)で通知するメトリック
passive on/off 能動的なBGPコネクションの接続を抑制するか否か
gateway IPアドレス/インターフェース 接続先に対するゲートウェイ
local-address IPアドレス BGPコネクションの自分のアドレス
ignore-capability on/off capabilityを無視するか否か
[説明]
BGPコネクションを接続する近隣ルータを定義する。
[ノート]
REMOTE_ASにはbgp autonomous-systemコマンドで設定したAS番号と異なる番号を指定する。
同一のAS番号を指定するIBGPは、RTX3000はRev.9.00.56以降、RTX1200はRev.10.01.42以降、RTX810はRev.11.01.09以降、FWX120はRev.11.03.02以降およびRev.14.00 系以降で使用可能。

metricパラメータはすべてのMEDの初期値として働くので、bgp importコマンドでMEDを指定したときにはそれが優先される。
gatewayパラメータは、接続先が同一のセグメントにないときに、その接続先に対するゲートウェイ(ネクストホップ)を指定する。
gatewayパラメータはRev.8.01.12以降で使用可能。

以下のリビジョン以降およびRev.14.00 系以降のすべてのファームウェアでは、最大で32個までしか設定することができない。
機種リビジョン
RTX3000Rev.9.00.56
RTX1200Rev.10.01.36
RTX810Rev.11.01.06
FWX120Rev.11.03.02

RT250iではlocal-addressは指定できない。

ignore-capabilityオプションは以下のリビジョン以降およびRev.14.00 系以降で指定できる。
機種リビジョン
RTX810Rev.11.01.19

vRXシリーズではキープアライブを有効にすることで近隣ルーターおよび経路情報の更新が行われるため、hold-timeパラメーターは'off'以外に設定する必要がある。

[初期値]
指定のない設定値の初期値は以下のとおり。
hold-time ...180
metric ...MEDは送信されない
passive ...off
gateway ...指定されない
local-address ...指定されない
ignore-capability ...off

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bgp neighbor pre-shared-key
... BGPで使用するTCP MD5認証の事前共有鍵の設定

[書式]
bgp neighbor pre-shared-key NEIGHBOR_ID text TEXT_KEY
no bgp neighbor pre-shared-key NEIGHBOR_ID [ text TEXT_KEY ]
[設定値]
NEIGHBOR_ID ... 近隣ルータの番号
1..2147483647
TEXT_KEY ... ASCII文字列で表した鍵
80文字以内
[説明]
BGP で使用するTCP MD5認証の事前共有鍵を設定する。 設定した事前共有鍵が一致するピア間のみ、BGPのコネクションが成立する。
[ノート]
このコマンドは、RTX1210はRev.14.01.11以降、RTX5000はRev.14.00.18以降、RTX3500はRev.14.00.18以降、FWX120はRev.11.03.22以降、RTX810はRev.11.01.28以降で使用可能。
[初期値]
このコマンドが設定されていないときには、TCP MD5認証を行わない。

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bgp preference
... BGPによる経路の優先度の設定

[書式]
bgp preference PREFERENCE
no bgp preference [PREFERENCE]
[設定値]
PREFERENCE ... 優先度
1..2147483647
[説明]
BGPによる経路の優先度を設定する。優先度は1以上の整数で示され、 数字が大きいほど優先度が高い。 BGPとその他のプロトコルで得られた経路が食い違う場合には、 優先度の高い経路が採用される。優先度が同じ場合には、 先に採用された経路が有効になる。
[ノート]
各プロトコルに与えられた優先度の初期値は次のとおり。
static ...10000
RIP ...1000
OSPF ...2000
BGP ...500
[初期値]
500

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bgp router id
... ルータIDの設定

[書式]
bgp router id IP_ADDRESS
no bgp router id [IP_ADDRESS]
[設定値]
IP_ADDRESS ... IPアドレス
[説明]
ルータIDを設定する。
[ノート]
ルータIDが本コマンドで設定されていないときは、 以下のインタフェースに付与されているプライマリIPv4アドレスのいずれかが自動的に選択され、 ルータIDとして使用される。
  • LANインタフェース
  • LOOPBACKインタフェース
  • PPインタフェース

意図しないIPアドレスがルータIDとして使用されることを防ぐため、 本コマンドにより明示的にルータIDを指定することが望ましい。

OSPFとBGP-4とを併用する場合、本コマンドかospf router idコマンドのいずれか一方を設定する。
以下のファームウェアでは、本コマンドとospf router idコマンドの両方を設定することができるが、必ず同一のルータIDを指定する必要がある。

機種リビジョン
vRX VMware ESXi版すべてのリビジョン
vRX Amazon EC2版
RTX1220
RTX830
NVR700WRev.15.00.03以降
RTX1210Rev.14.01.16以降
RTX5000Rev.14.00.21以降
RTX3500
FWX120Rev.11.03.22以降

[初期値]
インタフェースに付与されているプライマリアドレスから 自動的に選択する。

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bgp use
... BGPの起動の設定

[書式]
bgp use SWITCH
no bgp use [SWITCH]
[設定値]
SWITCH
on ... BGPを起動する
off ... BGPを起動しない
[説明]
BGPを起動するかどうかを設定する。
[ノート]
いずれかのインターフェースにセカンダリアドレスを割り当てた場合、 BGPを使用することはできない。
[初期値]
off

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show status bgp neighbor
... BGPの状態の表示

[書式]
show status bgp neighbor [IP_ADDRESS]
show status bgp neighbor IP_ADDRESS ROUTE_TYPE
[設定値]
IP_ADDRESS ... 隣接ルーターのIPアドレス
ROUTE_TYPE ... 経路情報の表示
advertised-routes ... 隣接ルーターに広告している経路を表示する
received-routes ... 隣接ルーターから受信した経路を表示する
routes ... 隣接ルーターから受信した経路のうち有効なものを表示する
[説明]
BGPの隣接ルーターに関する状態を表示する。

IP_ADDRESSを指定した場合には特定の隣接ルーターの情報を表示する。 IP_ADDRESSを省略した場合には、すべての隣接ルーターの情報を表示する。

ROUTE_TYPEを指定した場合には、隣接ルーターとの間でやり取り している経路の情報を表示する。 advertised-routesを指定したときには、隣接ルーターに対して 広告している経路を表示する。 received-routesを指定したときには、隣接ルーターから受信した経路 をすべて表示する。 routesを指定したときには、隣接ルーターから受信した経路のうち、 bgp export filterなどで受け入れられた経路だけを表示する。

[ノート]
Rev.7.01系以降のファームウェアで使用できる。

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